【スキャンダル〜白雪姫の逆襲】第94話あらすじ&感想|ジュリョンの“娘カード”とソネの告白…テチャンの罪とソラ父の真相が浮かび上がる

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94話は、とにかくミン・ジュリョンの「娘としての涙」と、イ・ソネの冷酷なまでに鋭い言葉が心に残る回でした。
表向きはお金や借金の話なのに、その裏側にはペク・ソラの父の死や、テチャンの罪がベッタリ張り付いていて、見ていて胸がザワザワ…。
途中の“指輪”のシーンなんて、登場人物それぞれのプライドとみっともなさが入り混じって、何とも言えない空気になっていましたね。

それでは第94話を一緒に見ていきましょう!

スキャンダル〜白雪姫の逆襲 第94話のあらすじ

前回、ペク・ソラは勢いで「ナ・ヒョヌ監督と結婚する」とウジンに宣言してしまいました。
そのツケが早速回ってきて、今回の冒頭でソラはヒョヌに電話をかけ、本当に「結婚するつもり」と伝えることに。

電話口のヒョヌは、戸惑いながらもどこか嬉しそうで、声のトーンが少し弾んでいます。
ソラはぬいぐるみを抱きしめながら電話していて、表情には迷いと覚悟が混ざっているように見えました。

ウジンへの“身体ごと染みついた未練”を振り切りたくて、自分を追い込んでいるように見えるソラが切なかったです。

頭では「ウジンは殻だけの人間だ」と分かっているのに、過去の時間や感情を簡単に捨てられないソラ。
その普通さ、人間らしさが余計にリアルで、見ている側も胸にチクリと刺さります。

一方、チョン・ジョインはというと、相変わらず会社の経費にも神経ピリピリ。
社員が法人カードで少し多めに使うと、すぐに「泥棒」「会社の金を盗んでいる」と罵倒し、現場の空気を一気に悪くさせてしまいます。
制作費の話もずっとグルグル回っていて、周りのスタッフたちの疲れ切った顔が印象的でした。

その裏で、ジョインはミン・テチャンやミン・ジュリョンに対しても、
「ソラが契約してくれなかったせいで違約金54億を払うハメになった」
「テチャンはイ・ソネから借金の取り立てをされている」
と、自分の不安をぶつけるように現状を説明します。

テチャン側の動きも慌ただしくなってきます。
クァク専務の報告によると、テチャンは裏でため込んでいた“商品券”という名の裏金2億をかき集め、とりあえずイ・ソネに返そうとしている様子。

ところが、イ・ソネはテチャンからの電話に冷たく言い放ちます。
「たった2億なんていらない、その家を売って返しなさい」
テチャンが昔の縁を持ち出しても、ソネは鼻で笑うだけ。

それを陰から見ていたジュリョンは、怒鳴り合いの電話をするテチャンを見て、思わず涙をこぼしてしまいます。
父の情けなさと、それでも父親としての姿を見てしまう複雑な気持ちがにじみ出ていましたね。

ここ、ジュリョンの「父を嫌いきれない娘」としての心情が一気に伝わってきて、私も胸が熱くなりました。

その後、ジュリョンは“娘カード”を切ってイ・ソネの元を訪ねます。
「父は不器用だけど、会社を守ろうとしている」と、必死にテチャンを庇おうとするジュリョン。

しかし、ソネの口から飛び出したのは、ジュリョンが想像もしなかった事実でした。

テチャンの会社は、普通に努力して築いたものではなく、
「他人の血と汗を搾り取って作られたもの」
特にペク・ソラの父であるペク・ドンホを殺し、その財産を奪うことで成り上がったのだと語ります。
さらにソネ自身の息子たちも、その流れの中で命を奪われたと…。

この告白シーン、イ・ソネの静かな怒りと悲しみがあまりに重くて、思わず息を飲みました。

ジュリョンは完全に言葉を失い、自分が「守ろうとしていたもの」の正体を思い知らされます。
そんな彼女に、ソネは
「残された時間の間、チョンインエンタの本部長として好きなだけ享受しなさい」
と、皮肉たっぷりに送り出します。

甘い救済ではなく、“現実を突きつけて突き放す”ような言葉が、ソネらしいですよね。

その後のジュリョンは、すっかり心がボロボロ。
お酒に頼りながらも、今度はソラの元を訪ねて「テチャンと自分を助けてほしい」と頼み込みます。
ウジン主演の「ポーカーフェイス シーズン2」に契約し、会社が売却されたら契約をキャンセルしてほしいと、かなり無茶なお願いまでしてしまいます。

当然、ソラは激怒。
「あなたもあなたの両親も同じ詐欺師だ」とはっきり言い放ちます。

そこから、二人の言い合いは“指輪”の話に飛び火。
ジュリョンは、もともとペク・ソラとクォン・ヨンソクのものだった高価なダイヤの指輪を、自分が手にしたことを持ち出してソラを挑発。
ソラは感情を抑えきれず、結局その指輪をジュリョンに渡してしまいます。

この指輪のシーン、正直どっちもどっちで、見ていてすごく苦い気持ちになりました。

ソラは「物欲じゃない」と言いたげに指輪を手放しますが、視聴者としては「それだって本来ソラの父のものなのに…」とモヤモヤ。
ジュリョンも勝ち誇るというより、どこか空虚な笑みを浮かべているように見えて、誰ひとり幸せじゃないやりとりでした。

その後、ジュリョンは自分の部屋で、ウジンとの関係が終わったことを改めて突きつけられます。
ウジンは相変わらず、はっきり言わずに逃げ道ばかり作る“曖昧な言葉”でごまかし、ジュリョンは涙ながらに「道具にされていたけれど、それでも愛していた」と告白。
そして、「今のウジンはチョン・ジョインの男だ」と、ソラをさらに混乱させるような一言を残します。

ジュリョンの「愛してた」という言葉が、本当に絞り出すようで、見ていて胸がズキッとしました。

最後に流れる次回予告では、ジョインが初恋の教師の話をウジンに語ろうとし、
一方でテチャンはイ・ソネに何かしようと危険な計画を企てている様子。
いよいよ終盤に向けて、復讐と罪の清算が動き出しそうな空気で94話は締めくくられました。

スキャンダル〜白雪姫の逆襲 第94話の感想まとめ

94話は、表向きは「借金」と「会社の行方」の話なのに、実際は“父と娘”と“被害者と加害者”の物語がじわじわと浮かび上がってくる回でしたね。

特に印象に残ったのは、ミン・ジュリョンの揺れ動く心です。
父としてのミン・テチャンを庇いたい気持ちと、イ・ソネから突きつけられた“テチャンの罪”との間で、完全に引き裂かれていました。
彼女は決して完璧でも善人でもないけれど、「父を嫌いきれない」「自分が信じてきた家族をどうしても捨てきれない」というところに、すごく人間らしさを感じました。

一方で、ペク・ソラは“正義”と“プライド”を優先して、ジュリョンのお願いをきっぱり拒絶します。
指輪を突き返した場面は格好良くもありましたが、同時に「本来ソラ側が取り戻すべきものなのに…」という複雑さもあって、私の中でもスッキリしきれないシーンでした。
ソラ自身が「善い人」であろうとするあまり、父の無念や奪われたものをスルッと手放してしまったように見えて、少し寂しさも覚えました。

そして、イ・ソネの存在感はやっぱり圧倒的でしたね。
静かな怒りと冷徹な眼差しでテチャンの過去を語る姿は、単なる“お金を取り立てる悪役”ではなく、深い傷を負った被害者としての顔がはっきりと見えました。
その一言一言が、物語の重心をぐっと「罪と償い」の方へ引き寄せたように感じます。

終盤に向かう今、誰もが“自分なりの幸せ”を掴もうとしているのに、その手段が歪んでいて、結果的に互いを傷つけ合ってしまっているのが本当に苦しいです。
次回以降、テチャンとイ・ソネの対立がさらに激しくなりそうですし、ペク・ソラが父の真相をどう受け止めるのかも大きなポイントになりそうですね。

この先、誰が何を失って、何だけは守り抜こうとするのか。

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