美女と純情男のあらすじを感想付きで全話ネタバレで詳しく紹介!

ご訪問くださりありがとうございます!クルミットです♪『美女と純情男』は、2024年に韓国KBS2で放送された長編ホームドラマ(全50話)です。一夜にして奈落へ突き落とされた元トップ女優と、彼女を支え再起へ導く新人PD(プロデューサー)の姿を描いた、波乱万丈のロマンス成長ドラマとなっています。舞台は現代の韓国――子役からトップ女優に上り詰めたパク・ドラが、ある事件をきっかけにすべてを失い絶望の淵に立たされます。しかし、そんなドラをどん底から救い出すのが、彼女の初恋の相手でもある新人ドラマPDコ・ピルスン。彼の一途で純粋な愛が、絶望に沈んだ“美女”をもう一度立ち上がらせるのです。
ドラマは、華やかな芸能界の裏側でうごめく欲望やスキャンダル、家族の欲深さといった社会の闇をリアルに描きつつ、愛と支えによる“再生”の物語を感動的に紡いでいきます。パク・ドラとコ・ピルスンが社会的な失墜や家族問題、揺らぐ絆に直面しながらも互いを信じ合い、幾多の逆境に立ち向かっていく姿は丁寧かつ力強く描かれ、視聴者の心に深い余韻を残します。どんな困難に突き落とされても諦めずに手を差し伸べてくれる存在や、自分を取り戻すまでの再起劇は、苦くも温かな希望と人間味を感じさせ、観る者に「本当の幸せとは何か?」を問いかけてくれます。単なる恋愛ドラマにとどまらず、親子の葛藤や格差、成功と挫折、贖罪と許しなど、「人生をどう生きるか」というテーマまで包含した本作。時にクスッと笑い、時にホロリと泣かされ、そして考えさせられるシーンの連続で、“ロマンス”“家族愛”“ヒューマンドラマ”が好きな方には間違いなく刺さる一本です。社会問題を背景に描きながらも、ラストには小さな光が差し込み、観終わったあとには困難に立ち向かう強さと支え合う愛の尊さがじんわり心に残る感動作です。ぜひ一度、当ブログと一緒にパク・ドラの“人生大逆転”の結末をのぞいてみてください♪

ここでは『美女と純情男』のあらすじ・ネタバレ感想、見どころを余すところなく紹介し、その尽きない魅力に迫っていきます。

美女と純情男の逆襲 あらすじ

物語は、一人のトップ女優の転落から始まります。幼い頃から母ペク・ミジャに芸能界へ駆り立てられ、人気女優へと上り詰めたパク・ドラ。しかしある日、突然のスキャンダルによってドラは築き上げたすべてを失い、奈落の底へと追いやられてしまいます。華やかなスターから一転、絶望に沈むドラの前に現れたのが、情熱あふれる新人助監督コ・ピルスンでした。彼は新人ドラマPDながら、ドラのことをどこまでも想い続ける“純情男”。実は彼こそ、ドラがかつて心を寄せた初恋の男性であり、偶然の再会に運命が動き出します。ピルスンは信念と愛情をもってドラの支えとなり、彼女が再び自分の足で立ち上がるのを助けようと奔走します。そんな中、ドラに新作ドラマ復帰の話が舞い込み、ピルスンと二人三脚で再起をかけることに。しかし、ドラの母ミジャは娘の復帰よりも金儲けに目がくらみ、ドラに想いを寄せる財閥御曹司コン・ジンダン(=投資会社代表)を利用して一発逆転を図ろうとします。ジンダンはドラに惹かれるあまり巨額投資で接近し、ミジャも金目当てに二人をくっつけようと画策。しかしその策略が最悪の悲劇を招き、ドラの人生は思わぬ方向へと転がり始めるのです。社会的信用の失墜、家族の裏切り、新たな試練――誰が味方で誰が敵か分からない中で、ドラとピルスンは「自分たちの幸せ」を取り戻すために奮闘します。ミジャの過去の借金トラブルが露見し娘の足を引っ張るなど、更なる逆境が二人に降りかかりますが、それでも互いを信じる心だけは失いません。果たしてドラはもう一度女優として、そして一人の人間としての誇りを取り戻せるのか?ピルスンとの純愛の行方は?絶望と希望が交差するスリリングな人生逆転劇が、今幕を開けます。

美女と純情男 各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
下記のあらすじはオリジナル版50話で書いていますが、テレビ東京版は全65話となりますのでご注意ください。

見どころ

まず一番の見どころは、ただのラブストーリーにとどまらないリアルな人間ドラマである点です。栄光から奈落へと突き落とされたヒロインと、彼女を支える恋人という構図の裏で、親子の確執やお金の魔力、嫉妬や野心など、人間模様が非常に生々しく描かれます。主人公パク・ドラは強い女性である一方、母の掌で踊らされてきた孤独と葛藤を抱えており、その複雑な内面描写に引き込まれます。一方のコ・ピルスンもまた、情に厚く誠実ですが、夢を叶えるためなら時にお世辞も厭わない野心家な一面も持ち合わせており(だからこそドラを救う力強さもある)、善人にも悪人にもなり得るキャラクターたちの奥深さが魅力的です。悪役ポジションの母ミジャは典型的な「毒親」として暴走し、娘を利用する自己中心的な姿で視聴者の怒りを買いますが、その圧倒的な存在感には思わず目が離せません。最後まで改心しない徹底ぶりで“憎まれ役”を貫くミジャの怪演は、本作の緊張感を高める大きな見どころでしょう。

次に、ドラとピルスンの純愛の行方から目が離せません。母からの支配や周囲の裏切りに傷つきながらも、お互いを思いやり支え合う二人の姿は胸に迫るものがあります。自分や家族を守るためにどこまで戦えるのか――ドラは女優生命だけでなく人生そのものを懸けて立ち上がり、ピルスンはそんな彼女を信じ抜いて支える。そのひたむきな“愛の強さ”に、思わず応援せずにはいられません。また、ピルスンに想いを寄せる幼馴染や、ドラに言い寄るジンダンの存在も加わり、「誰を信じるべきか」「本当に大切な人は誰か」を問いかける展開も見応え十分です。二人がすれ違い、傷つき、それでも絆を深めていく過程は、王道のロマンスでありながら何度見ても心が震えます。特に後半、絶体絶命の危機を乗り越えてドラが再起するシーンは多くの視聴者の涙を誘い、大きな感動を呼びました。

さらに、本作は裏切りとどんでん返しの連続で波乱に満ちた展開も見どころです。「この人は味方だと思っていたのに…」という人物から思わぬ背信があったり、隠されていた真実が次々と明かされたりと、毎回ハラハラさせられます。ミジャが仕掛けた策略の裏に潜む秘密、ジンダンの歪んだ愛情が引き起こす事件、そしてピルスンの家族とミジャ一家に横たわる因縁など、物語が進むにつれて複雑に絡み合う人間関係がスリル満点です。特にドラとピルスンの家族同士に過去の因縁があると判明した時には、物語が一気に新たな局面へと動き出し、先の読めない展開に引き込まれるでしょう。「信じていた人に裏切られる痛み」「親の罪が子に影を落とす悲劇」といったテーマも織り交ぜながら、最後まで緊張感が途切れないストーリーは圧巻です。

そして忘れてならないのは、家族や仲間との絆がしっかり描かれている点です。ただロマンスの甘さだけではなく、親子の愛憎や家族の再生も本作の重要なテーマとなっています。ドラと母ミジャの歪んだ関係は終始ストーリーを掻き乱しますが、同時にドラを本当の娘のように想ってくれる恩人や、ピルスンの温かい家族の存在が救いとなり、ほっと心が和む場面もあります。また、ドラマ業界という舞台裏を通じて「夢を追うことの光と影」や「名声より大切なもの」のメッセージが込められているのもポイントです。華やかな世界に潜む格差やパワハラ、そしてそこから抜け出して自分の人生を取り戻す勇気など、社会派ヒューマンドラマとして考えさせられる要素も盛り込まれており、見れば見るほど深みを感じる作品に仕上がっています。

ラストに向けては、“欲に溺れた者には相応の報いが訪れる”というカタルシスと、「それでも希望を捨てない人間の強さ」がしっかり描かれているのも見どころです。終盤まで暴走したミジャが迎える結末や、ジンダンをはじめとする加害者たちへの断罪シーンは爽快感がありますし、一方でドラとピルスンが見せる不屈の信念には大きな感動を覚えます。視聴後には、苦い現実を描きながらも最後に差し込む一筋の光に心洗われ、「人を信じたい」という前向きな気持ちが芽生えてくるでしょう。最終回の韓国視聴率は21%を超え、主演二人がKBS演技大賞で最優秀演技賞を受賞するなど高く評価されたのも納得の出来栄えです。家族愛あふれるヒューマンドラマやシンデレラストーリーが好きな方、「人生って綺麗事ばかりじゃないよね…」と思う方にも、心に響くこと間違いなしのドラマです!ぜひ最後まで見届けて、ドラが掴む“真実の幸せ”をあなた自身の目で確かめてみてください♪

キャスト・登場人物 相関図

韓国ドラマ『美女と純情男の逆襲』のキャスト&主な登場人物一覧です。

パク・ドラ(演:イム・スヒャン)

コ・ピルスン
「一夜にして奈落へ…再起に挑む元トップ女優」 子役出身で国民的トップ女優にまで上り詰めたヒロイン。
しかし突然のスキャンダルで全てを失い、絶望の淵に立たされる。強気でプロ意識が高い一方、母ミジャに人生を支配されてきた傷だらけの女性。初恋の人ピルスンとの再会を機に、自分を取り戻す戦いに挑んでいく。華やかなスターだった頃のプライドと、挫折からの不安や恐怖を併せ持つ繊細なキャラクターで、その再生の旅路から目が離せない。どん底からはい上がろうとする姿はまさに“現代のシンデレラ”とも言えるヒロインです。

コ・ピルスン(演:チ・ヒョヌ)

コ・ピルスン
「純情一途な新人PD――愛の力で彼女を再び輝かせる」 エリートコースより情熱を選び、ドラマ業界に飛び込んだ新人プロデューサー。撮影現場ではドタバタと奔走する新米ADだが、根は真面目で優しく、人一倍正義感が強い。幼い頃に出会ったドラに淡い初恋心を抱いており、再会後は彼女の窮地を救うため一直線に尽力する“純情男”。頭脳明晰で仕事の腕もあるが、愛する人のためなら自分を犠牲にすることも厭わない熱血漢だ。実はドラの母ミジャに恨みを抱く家系の孫でもあり(彼自身は純粋にドラを想っているが、その出自が二人の関係に影を落とす)。辛い過去を乗り越え“本当の幸せ”を掴もうと奮闘する姿は、視聴者の心を掴んで離さない。

ペク・ミジャ(演:チャ・ファヨン)

ペク・ミジャ
「金の亡者の毒親――娘を食い物にする魔性の母」 ドラの実母にしてマネージャー的存在。幼い娘を芸能界に放り込み、自らも芸能事務所「ドラエンターテインメント」の代表として君臨する。しかしその実態は金遣いが荒く強欲な“毒親”で、娘の稼ぎに寄生するように贅沢三昧の日々を送っている。ドラが得た富も名声も浪費し、さらに富を求めて娘を財閥御曹司に取り入れようと画策するなど、母親とは思えない身勝手ぶり。自分の欲望のためには平気で嘘をつき、娘の人生さえも弄ぶ冷酷さはまさに怪物そのものだ。普通なら改心しそうな場面でも一切懲りない徹底ぶりで、物語の最後まで周囲を振り回すトラブルメーカー。それだけに**憎たらしい悪役ながら、彼女の動向がドラマの鍵を握っており、存在感は抜群。どこまでも自己中心的で裏切りを重ねるミジャの姿は、視聴者に強烈なストレスを与えつつも、物語を大いに盛り上げてくれる。娘への愛情が皆無なわけではないようだが、その歪んだ価値観ゆえに最後まで暴走を止められない悲しき人物でもあります。

相関図

相関図
テレ東様より引用

評価・レビュー

韓国ドラマ「美女と純情男の逆襲」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

ネタバレを表示する

『美女と純情男』は、最初は“胸キュンラブコメ”の顔をして始まったけれど、
中盤からは“濃度の高いヒューマンドラマ×家族ドラマ×復讐劇”へと大きく変貌していった作品だったと思う。

前半は、幼なじみだったコ・フィルスンとパク・ドラ(=ジヨン)が再会していく “胸の奥がふわっと温かくなる恋模様”。
フィルスンがドラを見つめる眼差しや、ドラが自分の正体を隠しながらも惹かれてしまう戸惑いは、昔好きだった相手と再会したときの“どうしようもない気持ち”を思い出させてくれる部分が多かった。

でも、それ以上に印象的だったのは――
“人間のしぶとさと、立ち上がる力”を真正面から描いていたこと。

ドラは美貌も才能もあったはずなのに、たったひとつの嘘とスキャンダルで人生が丸ごと奪われる。
ただ誰にでも起こりうる “社会の冷たさ” を、ものすごくリアルに描いていた。

そして、彼女を追い詰めた存在が、同業者でも世間でもなく――
“身近にいる歪んだ愛の形” だったことが、このドラマの最大のテーマだったと思う。

ジンダンの歪んだ執着、ミジャの歪んだ愛情、
エギョの歪んだ母性、
それぞれが“愛している自分”に酔って、ドラを苦しめていた。

でも、そんな地獄みたいな環境でもドラは優しすぎるくらい人を責めなかった。
その姿が視聴者にはもどかしく映る反面、
「こういう “何も言わず背負ってしまう人” が現実にもいる」
としみじみ感じさせる部分でもあった。

一方のフィルスンは、典型的な“優しい男”かと思いきや、
作品が進むにつれ 本物の強さ を見せる存在に成長していく。

ただ優しいのではなく、
「信じるべき瞬間に信じる」
「守るべきときに守る」
「揺らぐ理由があっても揺らがない」
それがフィルスンという男の魅力だった。

彼の愛は、情けでも執着でもなくて、
“人生を共に歩く覚悟を持ったパートナーとしての愛” だったと思う。

だからこそ、ドラが歩けなくなっても離れずにそばにいたし、
家も仕事も全部失いかけても手を放さなかった。
そして最後、ドラが自分の足で立ち上がった瞬間、
フィルスンは彼女の未来と共に歩む決意を再確認する。

このふたりの関係って、
“恋愛” というより “人生の同伴者” なんだよね。

恋愛ドラマが好きな人も、
家族ドラマが好きな人も、
サスペンスっぽさが好きな人も、
全員が満足できるパワーを備えていた作品だったと思う。

そして忘れてはいけないのが――
マリとドジュンの純愛。
この2人のストレートで真っすぐな恋が、作品にとても大きな“救い”を与えていた。

重苦しい展開の中で、彼らの素朴さや、人を信じる力は何度も緩衝材になってくれたし、
「世界にはまだこんなに純粋な愛もあるんだ」
という希望そのものだった。

最終回では、パク・ドラが女優として完全復活し、主演女優賞を受賞。
あの長い長い絶望の時間を思い返すほどに、
このシーンは眩しいほど輝いて見えた。

辛い思いをしたぶんだけ、誰よりも勝ち取る価値のあるステージだった。

❝このドラマが伝えたかったこと❞ をひとつ挙げるなら

「人生は何度でも立ち上がれる」
この一言に尽きると思う。

愛する人に裏切られても、
社会に誤解されても、
仕事を失っても、
身体が動かなくなっても、
それでも、人は何度でもやり直せる。

その“立ち上がる理由”が、ときには
恋でも、家族でも、友人でも、
たった一人の「信じてくれる人」でもいい。

フィルスンはドラにとってその一人だったし、
ドラもまたフィルスンにとって人生を照らす光だった。

【総評】

50話という長編にもかかわらず、
最後までテンションが落ちず、
むしろ回を追うごとに濃度を増していくドラマだった。

泣いて、怒って、笑って、希望を見つけて…
まさに“人生を一本のドラマにしたらこうなる”というような内容で、
視聴者の心に残るメッセージ性も強かったと思う。

ラストシーンの明るさも、彼らの未来への強い祝福を感じさせて、とても良かった。

トリビア 撮影裏話

週末ドラマとして大人気だった『美女と純情男』、本編も十分おもしろいのですが、メイキング映像や撮影裏話がまた最高なんですよね。 家事の合間にちょこっとメイキング動画を見たつもりが、気づいたら最後まで見ちゃって夕飯の支度が遅れた…なんてこともありました(笑)

今回は、視聴者として「そうそう、あのシーン!」と思わずニヤニヤしてしまうような、撮影秘話やトリビアを主婦目線も交えながらまとめてみました。 役者さんたちの素顔を知ると、もう一度本編を見返したくなりますよ♪

女装シーンで大騒ぎ!チ・ヒョヌの本気すぎる変身

まず外せないのが、コ・ピルスンがパク・ドラになりすます「女装シーン」。 本編でもかなりインパクト大でしたが、メイキングを見ると、チ・ヒョヌさんが想像以上に本気で変身していてびっくりします。

イム・スヒャンさんとほぼ同じスタイルのウィッグにメイク、衣装までそっくりで、遠目だと一瞬どっちがどっちか分からないレベル。 しかも照れくさそうに車から降りてきたかと思えば、カメラが回ると表情がくるっと切り替わって、ドラそのものの雰囲気に。

「ここまでやってくれるなら、女装回もう一回ください!」と思うくらいの気合いの入り方でした。

リハーサル中には、ウィッグがずるっと落ちてしまうハプニングもあったそうで、周りは大爆笑。 そこでチ・ヒョヌさんが、申し訳なさそうにペコペコしながら冗談を飛ばして場を和ませていた、というエピソードもあって、現場の雰囲気の良さが伝わってきました。

NGも笑いに変えるイム・スヒャンの現場力

パク・ドラというキャラクターは、プライドが高くてちょっと気の強いトップ女優ですよね。 でもメイキングのイム・スヒャンさんは、かなりおちゃめでフレンドリーな印象です。

セリフを噛んでしまった時も、ただ「すみません」ではなく、 「今の、本当の女優イム・スヒャンのNGなのか、女優パク・ドラとしてのNGなのか、もう分からなくなってきました〜」 みたいな感じで、さらっと笑いに変えてしまうんです。

ピリピリしそうな現場の空気を、一瞬でふわっと柔らかくするタイプのヒロインって、見ていてすごく安心します。

ドラマの中ではバチバチに対立している相手役の俳優さんとも、カットがかかった瞬間にケラケラ笑い合っていて、 「あれ、この二人さっきまで本気でケンカしてなかったっけ?」と不思議になるくらい。 そのギャップも含めて、見ている側はなんだかほっとしました。

冷水の水かけシーンは根性勝負!?

印象的だった人も多いと思う「水をぶっかける」復讐シーン。 実は、あの一瞬のために何度もテイクを重ねたそうで、かけられる側の俳優さんは撮影が終わる頃には全身びしょびしょ…。

水もぬるま湯ではなく、わりとしっかり冷たい温度だったという話で、 一度目は「うわ、冷たっ!」で済んでも、三回目、四回目となるとさすがに震えてきたとか。

それでも「いいシーンになるなら、もう一回いきましょう」と笑って応じるあたり、プロってすごいなあと素直に感心しました。

水をかける側のイム・スヒャンさんも、撮影後は毎回「大丈夫でしたか?」とタオルを持ってきたりしていたそうで、 ドラマの中では敵同士なのに、現場では優しさでいっぱいというギャップにきゅんときてしまいました。

役が憑依!?本物さながらの“助監督モード”チ・ヒョヌ

新人PDのコ・ピルスンを演じるチ・ヒョヌさんは、現場でも役が完全に体に染みついていたようで、 メイキングでは、いつの間にか本物の助監督のように動いている様子が映っていました。

カメラ位置の確認を手伝ったり、「このセリフのテンポ、もう少しこうやってみませんか?」と提案してみたり、 監督さんたちと一緒にモニターを覗き込んで真剣な顔をしている姿は、完全に“現場の人”。

ドラマの中で、ピルスンが「一生懸命な現場人」として描かれていたのは、チ・ヒョヌさん本人の現場での姿そのものだったんだなと納得しました。

きっちり仕事モードのあとで、ふっとカメラに気づいて照れくさそうに笑うところなんかは、 役としてのピルスンと、俳優チ・ヒョヌ本人がまざって見えて、ちょっと得した気分になります。

無人島ロケで見えた、二人の素の距離感

無人島や海辺でのロケ回は、視覚的にもとても印象に残りましたよね。 実はあの撮影、スタッフさんも含めて「ちょっとした修学旅行みたいだった」と言われるくらい、和気あいあいだったそうです。

砂浜でコ・ピルスンが寝転がるシーンのリハーサル中、 イム・スヒャンさんがそっと近づいて、寝たふりをしているチ・ヒョヌさんの鼻先を指でつついてみたり、 砂をちょっとだけかけてみたりと、こっそりいたずらをしていたという可愛いエピソードも。

ドラマの中のロマンチックなシーンの裏側で、こんな“子どもみたいなじゃれ合い”があるのを知ると、無人島回をもう一度見たくなります。

さらに、休憩時間にはチ・ヒョヌさんがお得意のギターを持ち出して、 簡単なコードでBGMを弾きながら、スタッフや共演者と一緒に歌っていたとのこと。 その場にいた人は、ちょっとしたプライベートライブ気分だったのではないでしょうか。

キックシーンの裏にある、地味だけどすごい準備

パク・ドラがコ・ピルスンにキレて、脚をガツンと蹴るシーンも痛快でしたよね。 ああいう「痛そうなシーン」ほど、実は事前の準備が丁寧に行われています。

どの角度で蹴れば本当に当たっているように見えるか、 どこまでなら安全で、どこからが危険なのか、 イム・スヒャンさんとチ・ヒョヌさんが何度も動きを確認しながら、少しずつ位置を調整していたそうです。

一瞬で終わるワンカットに、ここまで時間とエネルギーをかけていると知ると、バラエティとはまた違う“ドラマ作りの真面目さ”を感じました。

本番では、蹴られたチ・ヒョヌさんの表情も見事で、思わずこちらが「イテテ…!」となるリアルさ。 でもカットがかかったあとは、二人で大笑いしながら「今の良かったね」とモニターをチェックしていたそうで、 この信頼関係があるからこそ、遠慮のないケンカシーンも思い切って演じられるんだなあと感じました。

悪役コン・ジンダンは“憎めないキャラ”を意識していた?

ドラマの中で、なかなかの曲者として登場するコン・ジンダン。 お金も権力もあるのに、どこか抜けていて、ついクスッと笑ってしまう場面が多かったですよね。

本人のインタビューなどでも、「完全な悪役になりきるというより、ちょっとドジで、でもどこか憎めない男」として演じていた、という話が出ていました。 たしかに、やっていることはひどくても、どこか小物感があって、視聴者的には「もう、しょうがないなあ…」と思ってしまう絶妙なラインでした。

きっちり嫌われる悪役より、“イラっとするけど、出てくると面白い”キャラの方が、長編ドラマでは却っておいしい存在かもしれません。

こういう裏話を知ると、コン・ジンダンの登場シーンを見返したときに、 「あ、この表情、わざとちょっとオーバーにしてるな」とか、細かい工夫に気づけて、何度目でも楽しめます。

SNSオフショットで伝わる、キャストの仲の良さ

『美女と純情男』の放送中、キャストのみなさんはSNSでも撮影現場の写真をよくアップしていました。 撮影の合間にお弁当を囲んでいる様子や、家族役の俳優さんたちと肩を組んで笑っている写真など、どれも見ているだけでほっこり。

イム・スヒャンさんとチ・ヒョヌさんが、撮影の合間にふざけあっている動画も流れてきていて、 本当に“現場の雰囲気が良かったんだな”と伝わってきました。 ドラマの中ではドロドロの展開もありますが、裏では笑顔いっぱいなのが嬉しいギャップです。

こういうオフショットをチェックしてから本編を観ると、「あ、さっきの写真のシーンだ!」と二度おいしく楽しめます。

長丁場の週末ドラマは、半年以上同じメンバーで走り続けるので、 撮影秘話やトリビアを知ると、なんだか視聴者もチームの一員になれたような気持ちになりますね。


『美女と純情男』の撮影秘話やトリビアをざっくりご紹介しましたが、どれも本編への愛情が伝わってくるものばかりでした。 役者さんたちの頑張りや、スタッフさんの工夫を知ると、一つ一つのシーンの見え方がちょっと変わってきます。

「ドラマは流し見していたけれど、メイキングを知ったらもう一度じっくり見直したくなった」なんて方もきっといるはずです。

これから『美女と純情男』を見始める方も、すでに完走した方も、 今回の撮影秘話を思い出しながら、もう一度あの名シーンたちを味わってみてくださいね。

それでは『美女と純情男』を、これからも一緒に楽しんでいきましょう!

基本情報

タイトル 美女と純情男(미녀와 순정남)
英語タイトル Beauty and Mr. Romantic
放送 KBS2(韓国)
放送年 2024年3月23日~9月22日
話数 全50話
ジャンル ロマンス・ホームドラマ(家族劇)
演出 ホン・ソック(洪錫九)、ホン・ウンミ
脚本 キム・サギョン(김사경)
主な出演 イム・スヒャン(パク・ドラ役)
チ・ヒョヌ(コ・ピルスン役)
チャ・ファヨン(ペク・ミジャ役)
コ・ユン(コン・ジンダン役)
パク・サンウォン、イ・イルファ、ユン・ユソン、イム・イェジン、チョン・ジェスン 他

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