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第9話は、ピルスンが気になって仕方ないドラと、ドラとの交際を思い込むジンダン、それぞれの気持ちのずれが気になる回でした。
第9話のあらすじ
無人島で朝を迎えたトップ女優のパク・ドラと、ドラマの助監督コ・ピルスン。船を待つうちに眠ってしまった二人だったが、ドラは眠るピルスンの顔をじっと見つめる。その視線は彼の唇にも向かい、気まずくなったドラは、蚊を捕まえるふりをして彼の頭をたたく。
家に戻ってからも、ドラの頭には無人島でのピルスンの姿が浮かんでくる。忘れようとしても思い出してしまい、自分でも落ち着かない。ドラは、初恋の相手と15年ぶりに再会したせいで混乱しているだけだと、自分に言い聞かせる。
一緒に仕事をしている相手なのだから、こんな気持ちになってはいけない。そう考えるドラだけれど、理屈をつけたところでピルスンが気になることに変わりはない。昔の恋を思い出しているだけなのか、今の彼に惹かれているのか、自分の気持ちを持て余していた。
一方、会社代表のコン・ジンダンは、ドラとの交際が始まっていると思い込んでいた。その思い込みの原因は、ドラの母ペク・ミジャ。ミジャに惑わされたジンダンは、ドラの気持ちをつかめたつもりになり、母ホン・エギョにもドラが好きだと明かす。
ところが、ドラ本人の気持ちはまったく違っていた。ジンダンから贈られたネックレスを拒むドラに、ミジャは、こんな婿候補を逃すのは惜しいと不満を見せる。会ってみようともしない娘を、なんとかジンダンに向かわせたい様子だ。
それでもドラは譲らない。惹かれていない人とは付き合えないし、お金に困っているわけでもないのだから、こんな贈り物を受け取る必要もない。ネックレスはすぐに返してほしいと母に伝える。ミジャの期待とドラの意思は、すっかり食い違っていた。
ピルスンへの思いに戸惑うドラには、撮影中、彼の身を案じる出来事も起こる。ピルスンが事故で意識を失ってしまったのだ。ドラは倒れた彼を抱きかかえ、泣き叫ぶ。気になる相手を前に照れていた姿から一転、意識のないピルスンを抱える姿が描かれる。
ジンダンとの間では、本人同士の気持ちがかみ合わないまま、母親まで動き出す。ドラと息子が付き合っていると思っているエギョは、ドラを呼び出した。そして、女優との交際は絶対に認められないとして、ジンダンと別れるように迫る。
交際そのものに覚えのないドラにとっては、突然そんなことを言われても困る話だ。ドラは、何か誤解しているようだと伝え、ジンダンに個人的な関心はまったくないと説明する。そもそも、別れるかどうかを話すような関係ではなかった。
母がドラに会ったと知ったジンダンは、ドラを訪ねて謝罪する。驚かせてしまったことをわびる彼に、ドラは、エギョが二人を交際中だと思っていたと伝える。そのうえで、ジンダンに個人的な関心はないと、母親にも説明したことを話す。
ここでジンダンは「僕たちは付き合い始めたところじゃないんですか?」と尋ねる。けれどドラには、そんなつもりは一度もなかった。彼が当然のように考えていた二人の関係を、ドラははっきりと否定する。
ジンダンは、自分だけが勝手に盛り上がっていたということなのかと聞き返す。ドラは、これからは自分も気をつけるので、こんなことはもう起きてほしくないと伝えた。ミジャの思惑で膨らんだ期待に、ドラ自身の言葉で区切りをつける。
その一方で、ドラはピルスンへの気持ちも整理しようとしていた。無人島で一緒に過ごしたことで、12歳のころの思いがよみがえったのだと考えるドラ。本人に会い、まずは恋人がいるのかと尋ねる。
ピルスンの答えは、今は監督として独り立ちすることしか考えていない、というものだった。それを聞くとドラは喜び、「これからもずっと仕事だけして」と返す。気持ちを整理するための時間なのに、恋人がいないという話にはうれしさが出てしまう。
続いてドラが聞いたのは、ピルスンの初恋の相手で、美容室で働いていたジョンミのこと。彼女とは再会したのかと尋ねられ、ピルスンは過去を語り始める。約束どおり大学に合格してから訪ねたものの、ジョンミはすでに別の男性の子を妊娠していたという。
ピルスンは「俺の青春の時計は、あの日あの場所で止まった」と涙を流す。ドラの前で、昔の恋の痛みを語るピルスン。ドラはそんな彼に呆れ、青春の時計が止まったという言葉にも、冷ややかな反応を見せる。
そこでドラがしたのは、ちょっとした仕返しだった。「私は大バカ者です」と書いた紙を、ピルスンの背中に貼りつけたのだ。泥酔したピルスンは、そのことに気づいていない。自分を見て笑う人たちを不思議に思うものの、笑われている理由はわからないままだった。
クルミットの感想
今回いちばん引っかかったのは、ドラの気持ちを置き去りにして、ミジャがジンダンとの話を進めていること。相手の条件がよくても、本人が好きじゃなければ始まらないよね。ネックレスを返してほしいと譲らなかったドラには、うんうんと頷いた。娘の気持ちもちゃんと聞いてほしい。
しかも、付き合ってもいない相手の母親から別れろと言われるなんて、とんだ巻き込まれ方。エギョの言い方には腹が立ったけれど、ドラが相手に流されず、ジンダン本人にもはっきり伝えたところはすっきりした。
ピルスンとの場面は、同じ初恋でも温度差がすごかった。ドラは今の彼が気になって仕方ないのに、本人はジョンミとの昔の恋を思い出して涙。気持ちを整理するつもりで会った相手にこれをされたら、ドラが呆れるのもわかる。
背中の貼り紙には笑ってしまったけど、撮影中に意識を失った彼を抱えて泣く姿は苦しかった。ふざけた仕返しと、事故を前にした必死さ。どちらにもピルスンを強く意識するドラがいて、まだ自分の気持ちを持て余している感じが残った。
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