こんにちは、クルミットです。第22話は、ようやく見つけた夢を追いたい気持ちと、好きな人を守りたい気持ちがぶつかる回。応援したいのに素直に応援できない、ピルスンのもどかしさが残ったよ。
第22話のあらすじ
ミョンドン(脚本家志望)が、ドラマの脚本公募で入選する。そして、ドシク(ミョンドンが思いを寄せる男性)に、これまで胸にしまってきた気持ちを告白。脚本の公募で結果を出したミョンドンは、恋の相手にも自分の思いを伝える。
一方、本格的に演技を学び始めたキム・ジヨン(記憶を失って暮らすパク・ドラ)にも、新しい話が舞い込む。声をかけたのは、イ・ジェドン(芸能事務所を立ち上げた代表)。自分の会社に所属する第1号の俳優になってほしいと、ジヨンを誘ったのだ。
ジヨンは、演技を習い始めてまだ間もないことを理由に、いったんは断る。演技を学んでいることと、事務所に所属して俳優として活動することには大きな違いがある。才能を認めてもらっても、その場ですぐに引き受けることはできなかった。
それでもジェドンは、ジヨンには素質があると説得を続ける。自分も会社を始めたばかりだから、一緒に体当たりで挑戦しようと背中を押すのだった。ジヨンは少し考えた末に、その誘いを受け入れる。経験の少なさを気にしていたジヨンが、俳優の道へ一歩を踏み出した。
ところが、二人のやり取りを見たコ・ピルスン(ドラマ監督)は、放送局で何をしているのかと声を荒らげる。さらに、ジヨンが俳優になるつもりだと知ると強く反対。端役で一、二度出演しただけで俳優になりたくなったようだが、誰にでもできる仕事ではないと厳しく言い渡す。
ピルスンは「俳優には絶対にならないでください」とまで言ってしまう。ジヨンの素質を信じて誘うジェドンとは、まるで正反対の反応だ。やってみようと決めたところで、ここまで強く否定されたらつらいよね。ジヨンも、その言葉を黙って受け入れることはできない。
ジヨンは、学もない田舎者が俳優になると言ったから見下しているのかと問いただす。自分が進みたい道を伝えたのに、返ってきたのは才能や努力を認める言葉ではなく、やめるようにという要求。ピルスンの反対は、ジヨンには自分を軽く扱う言葉として届いてしまった。
そこでピルスンは、俳優の道があまりにも険しく、危険だから心配しているのだと説明する。願っているのは、ジヨンが今のように何も心配せず、幸せに暮らすことだった。ジヨンがドラであると知っているピルスンにとって、彼女が再び演技の世界へ進むことは、素直には喜べない話なのだ。
けれども、ジヨンにも譲れない思いがある。「やっと自分の道を見つけました」と伝え、演技をしなければ、これ以上明るく幸せには生きられそうにないと訴える。ピルスンが願う幸せな暮らしには、ジヨンにとって欠かせないものが抜けていた。それが、演技をすることだった。
そんな中、ジヨンの演技に感動した、撮影中のドラマの脚本家が動く。もともとの脚本にはなかった主人公の妹役を新しく作り、ジヨンに演じてもらおうとしたのだ。ジェドンからの誘いに続き、今度は作品を書く側からも、ジヨンの演技を求める声が上がる。
しかし、ピルスンはこの出演にも反対する。新しい役を加えることでドラマの話があらぬ方向へ進んでしまうと、難色を示した。ジヨン本人の決意だけでなく、脚本家が用意した出番にも賛成できない。俳優への挑戦をめぐる対立は、ドラマの撮影にも関わる問題になっていく。
脚本家も簡単には引き下がらず、放送局までやって来る。そして、ジヨンを出演させなければ脚本を書かないという姿勢を見せるのだった。新しく役を作るほどジヨンの演技を買っている脚本家と、出演を止めたいピルスン。ジヨンを起用するかどうかで、両者の意見がぶつかる。
ジヨンも、自分が俳優になるのを阻むために、ピルスンがわざと場面を削ったのだと考え、怒りを募らせる。ピルスンは心配していると説明したけれど、ジヨンには自分の進む道を邪魔されているように映っている。守りたいという気持ちが、そのまま相手の安心につながるわけではないのが苦しいところ。
結局、ピルスンは脚本家がジヨンのために加えた場面を撮影することになる。出演をめぐってこれだけ意見がぶつかったあとでも、ジヨンは演技に入り込み、涙を流す。俳優になりたいという決意を言葉で伝えていたジヨンが、今度はカメラの前で自分の力を見せていく。
その演技を見つめていたピルスンは、深く心を動かされる。そして、監督としてカットの声をかけることさえ忘れ、ジヨンの演技に見入ってしまうのだった。あれほど出演を止めようとしていたピルスン自身にも、ジヨンの演技が届く。二人の対立のあとに、この撮影の場面が強く印象に残る。
クルミットの感想
今回いちばん引っかかったのは、ピルスンの止め方。ジヨンに危険な道を歩んでほしくないのは分かるけど、端役を少し演じただけでその気になった、という言い方はきついよ。ようやくやりたいことが見つかった相手にそれを言ったら、心配より先に否定された痛みが届いてしまうと思う。
ジヨンが、演技をしないと明るく幸せには生きられないと伝えたところも印象に残った。ピルスンが願う幸せと、ジヨン自身が感じる幸せがずれているんだよね。穏やかに暮らせれば満足かどうかは、本人にしか分からない。私も家族を心配するあまり、やりたい気持ちまで止めていないか考えてしまった。
だからこそ、撮影でピルスンがカットの声を忘れる場面がよかった。あれだけ反対していた人が、目の前の演技に引き込まれる。ジヨンの才能は、止めたい気持ちだけでは押さえられないんだと感じたよ。ただ、演技に感動したことと、俳優になるのを認めることは別だと思う。この感動が、ジヨンの夢を受け止めるきっかけになってほしい。心配するピルスンにも、挑戦したいジヨンにも、相手の言葉をちゃんと聞いてほしいな。
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