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クルミットです♪
41話で事故と陰謀が重なり、一気に緊張感が増してきた『美女と純情男』。
42話では、コ・フィルスンとキム・ジヨン(=パク・ドラ)の関係が大きく動き、さらに88軍人ジンダンの暴走がとんでもない方向へ転がっていきます。恋と復讐と家族の思惑がぐっと絡み合って、「もう後戻りできないところまで来たな…」と感じる回でした。
それでは42話を一緒に見ていきましょう!
美女と純情男 42話のあらすじ
交通事故で手術を受けたフィルスンは、腸破裂の手術を終えて少しずつ回復し、現場にも復帰し始めます。
病室にはジヨンを呼び、痛いふりをしては「支えて」「抱えて」と甘えてみせるフィルスン。ジヨンにくっつこうとする姿がなんとも子どもっぽくて可愛らしいのですが、その裏には「もう絶対に離したくない」という必死な思いが透けて見えます。
ふざけているようで、本音は全部ジヨンへの想いなんだろうな…と感じるやりとりでした。
一方ジヨンは、あくまでも“キム・ジヨン”として線を引き、距離を保とうとします。
フィルスンが「パク・ドラだった時も同じお茶をくれたよな」と懐かしそうに話しても、ジヨンは「私はジヨンです」と自分に言い聞かせるように否定し続けます。彼女の中では、フィルスンを危険な世界に巻き込みたくない気持ちが強く、その分だけ冷たい言葉を選んでしまうように見えました。
一方、コン会長は、マリを襲った車が“飛ばしの車”で、意図的にぶつけられた可能性が高いという報告を受けます。
「誰がうちのマリを殺そうとしたのか、徹底的に調べろ」と命じ、裏でうごめく黒い手を探るよう指示。ここから先、マリをめぐる権力争いも本格化しそうな空気が流れ始めます。
フィルスンの入院中、会長は彼に「養子になってほしい」と打診します。これを聞いたマリの母スヨンと祖母デスクは大喜びですが、フィルスンの母ソニョンは当然ながら複雑な心境です。
ところがスヨンは「一般養子として迎えれば、フィルスンは今の家で暮らしながら、会社とマリを守る権利だけを持つことになる」と説得。ソニョンも悩みながらも、息子の未来のために考え直し始めます。
このあたり、家の格差と親心がせめぎ合っていて、見ていて胸がきゅっとなりました。
一方ジヨンは、過去の「スポンサー捏造事件」が起きたホテルを訪ね、その時に密室で待っていた“老人”が誰なのか調べようとします。ホテル側に当時の宿泊客名簿を求めますが、当然のように断られてしまいます。
そこへ現れたフィルスンが、「その老人は再現俳優のファン・ジョンシクで、今はフィリピンに逃げている。こちらで追っている最中だ」と教えます。
ジヨンは悔しさと悲しさに込み上げて、「あの時、私を信じてくれなきゃダメだったのに!」と叫びます。その言葉を聞いたフィルスンは、ジヨンの記憶が完全に戻っていることに気づき、「お前…ドラだろ?」と静かに問いかけます。
ついに“ジヨン=ドラ”を本人の口から認める流れになって、ここは鳥肌が立ちました。
フィルスンは、ジヨンに「一緒にお前の濡れ衣を晴らそう。俺のそばにいろ」と告げます。しかしジヨンは、涙をこらえながら「私がパク・ドラだとバレたら、オッパまで危険になる」と必死に訴え、「パク・ドラは死んだの。私はキム・ジヨン。あの時、私たちは終わったの」と、自分で自分の心に終止符を打とうとします。
それでもフィルスンは諦めません。「もう俺を突き放すな。俺を信じて、そばにいてくれ」と、彼女の本心に何度も触れようとします。
その頃、ジンダンの父フィリピン・サングが、ジンダンの母エギョの元に現れます。エギョは、彼がかつての初恋相手だと語りますが、ジンダンは「そんな奴と結婚するのか」と大騒ぎ。フィリピン・サングも「自分はヒモ男じゃない」と憤り、何ともカオスなやりとりが続きます。
この家族パート、ドロドロなのにどこかコメディ調で、感情がジェットコースターみたいでした。
一方、マリとドジュンの関係にも波風が立ちます。
マネージャーのミジャは、マリに対して「ドジュンの将来のために、身を引いて」とプレッシャーをかけます。しかしドジュンは真っ直ぐな目で、「母さんが何と言おうと、僕はマリのそばにいる」と宣言。マリを守るために、自分なりの覚悟を見せます。
ジヨンはその頃、再現俳優ファン・ジョンシクについて詳しく調べていました。俳優協会に足を運び、最近は活動していないこと、連絡先もつながらないことを知ります。
フィルスンは、そんな彼女の行動を「今は危ない。スポンサー捏造の真相を暴く前にドラだとバレたら本当に大変なことになる」と必死に止めようとします。
しかしジヨンの心には、どうしても消えない恐怖が残っています。
記憶喪失の時にペク・ミジャのウソを信じてコン・ジンホを“婚約者”だと思い込んでいたこと。別荘に行った夜、ジンダンに監禁されかけたこと。そして、黒幕の存在を感じていること。
「ジンダンが私の正体を知ったら、また何をするかわからなくて怖いの」と打ち明けるジヨン。
フィルスンはジヨンの手を強く握り、「もうそんな目に二度と遭わせない。俺を信じていろ」と約束します。
ここでのフィルスンのまなざしは、本当に“守ると決めた男”の目でした。
ジヨンはまた、自分の母代わりでもあるペク・ミジャについても語ります。
「スンジョンおばあちゃんはミジャを娘のように思っているし、かわいそうな人でもある。でも私は、もう昔のパク・ドラじゃない。もう二度と同じようには振り回されない」と、感情のしがらみから少しずつ自分を解放しようとします。
エピソード中盤には、「恩からも憎しみからも、どこかで自分を解放していい」というナレーションのようなコメントも入り、ドラとミジャの長い関係にひとつの線が引かれていくようでした。
“恩だから我慢する”って、実は一番自分を蝕むんだよな…と、グサッときたテーマでした。
そんな中、ジンダンは俳優キム・ジヨンとの偽の婚約記事を世間にばらまき、騒動をさらに大きくします。ジヨンは怒り狂ってジンダンの元へ乗り込み、「お金も返したし、あなたとは終わった。記事を消して」ときっぱり告げます。
ジンダンはふて腐れ、「それがプロポーズだ」「俺のこと好きなくせに」と子どもじみた態度を取り続け、完全に拗らせモードに突入します。
やがて、このフェイク婚約記事はあっという間に削除されます。
それがコン会長の側近たちの手によるものだと知ったジンダンは、「全部コ・フィルスンのせいだ」と逆上。さらに、フィルスンが会長の養子になるという話を耳にし、怒りと嫉妬で頭がいっぱいになります。
ついにジンダンは、退勤後にジヨンと時間を過ごしていたフィルスンの元に押しかけ、殴り倒してしまいます。
ジヨンが慌てて止めに入ると、ジンダンは彼女を乱暴に突き飛ばします。その瞬間、フィルスンは思わず叫んでしまいます。
「ドラや!!」
その一言で、ジンダンの表情が一変します。
キム・ジヨンが、かつてのスター女優パク・ドラだと確信したジンダン。
42話は、この不穏な空気の中で幕を閉じます。
やっと想いを確かめ合えそうになったところで、最悪の形で正体バレ…これは次回が怖すぎる終わり方でした。
美女と純情男 42話の感想まとめ
42話は、とにかく“覚悟”がテーマのように感じました。
ジヨンは、愛しているからこそフィルスンを遠ざけようとし、フィルスンは、失いたくないからこそ一歩も引かずにそばにいようとします。どちらも間違っていないからこそ、すれ違いが余計に切なくて、胸の奥がぎゅっと締めつけられるようでした。
フィルスンがコン会長の養子になると決めた場面も、とても印象に残りました。自分の出自や家のこと、母ソニョンの気持ち、マリの立場、いろいろなものを全部背負ったうえで、それでも「ジヨンとマリを守るために自分が盾になる」と決めたように見えたんですね。軽い気持ちの出世欲ではなく、守りたい人たちのための決断に見えたからこそ、すごく重くて尊い一歩に感じました。
ジンダンの暴走ぶりは、正直見ていてイライラする部分もありますが、「この人も結局、自分の孤独とコンプレックスから抜け出せていないんだろうな」と思うと、ただの悪役とも言い切れない複雑さがあります。それでも、ジヨンへの執着が危険な領域に入ってきているのは間違いなくて、いよいよ本格的に“爆弾キャラ”になってきた印象です。
ラストで、フィルスンの口から思わず「ドラや」という本当の名前が飛び出してしまった瞬間は、視聴者としても「言っちゃった…!」と息を呑むしかありませんでした。ここまで何とか隠してきたジヨンの正体が、最悪の相手にバレる形になってしまったので、次回からの展開はかなりハラハラしそうです。
ジヨンがどこまで自分を守りつつ、過去の濡れ衣ときちんと向き合っていけるのか。
そしてフィルスンが、養子としてどこまで彼女とマリを守り切れるのか。
42話は、そんな“これからの大きな戦い”の序章のような1話でした。
次回も大きく心が揺さぶられそうです。
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