ピンクのリップスティック 全話あらすじ ネタバレ|相関図・キャスト・感想・見どころまとめ

ご訪問くださりありがとうございます!クルミットです♪

今回ご紹介するのは、2010年に韓国MBCで放送された『ピンクのリップスティック』。
ぶっちゃけて言っちゃうと…このドラマ、親友(ミラン)の裏切りと自己中心的な悪女っぷりが強烈すぎて、何度か画面に向かって叫びそうになりました(笑)。

でも、だからこそ!
地獄に突き落とされたガウンが這い上がり、彼女を一途に支えるジェボムの「純愛」が本当に泣けるんです。
ただの愛憎劇にとどまらず、親友による裏切りや秘密の子供発覚、そこからの「人生大逆転」の物語が凄まじい…。

「話数が長いけど見る価値ある?」「ドロドロしすぎてついて行けないかも?」と迷っている方も、ご安心ください。最後にはちゃんと希望が残ります!

この記事では、私が怒り(主にミラン&ジョンウへ)と感動(ジェボムの優しさへ)で情緒不安定になりながら完走した感想を交えつつ、『ピンクのリップスティック』の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、ユ・ガウンの復讐劇を一緒に見届けましょう♪

ピンクのリップスティック あらすじ

物語は、裕福で心優しい社長令嬢ユ・ガウンの結婚から始まります。大学時代から交際していた恋人パク・ジョンウと結婚し、誰もが羨む幸せな家庭を築いたガウン。しかし、その裏でガウンの親友キム・ミランと夫ジョンウが密かに不倫関係にありました。やがてジョンウは妻であるガウンを利用し、彼女の父が経営するアパレル会社まで奪い取るという暴挙に出て、用済みとなったガウンを容赦なく切り捨て離婚します。追い打ちをかけるように、ガウンが愛情を注いできた養子の娘ナリは、実はジョンウとミランの間に生まれた実の子だったことが発覚。最愛の夫と親友に人生そのものを踏みにじられたガウンは、絶望の底へと突き落とされます。

しかし、傷つき泣き崩れたガウンはこのままでは終わりません。彼女は復讐を決意し、流通業界の大物メン・ホゴルに近づいて再婚。ホゴル会長の妻という地位と財力を手に入れたガウンは、かつて自分を裏切ったジョンウとミランへの本格的な復讐計画を静かに進めていきます。同じ頃、ガウンの前にはハ・ジェボムという男性が現れます。ジェボムはガウンに深く惹かれ、「どんな君でも俺が支える」と誓う一途な男性。復讐に燃えるガウンを陰日向から支え、ときに止めようとするジェボムの存在は、荒んだ彼女の心に少しずつ変化をもたらしていきます。

一方、ジョンウとミランは自らの欲望のままに突き進み続けます。ガウンから奪った会社で権力の座を手に入れたジョンウと、かつての親友の人生を乗っ取ったミラン。彼らは知らぬ間にガウンの張り巡らせた“罠”に絡め取られていくのですが…。誰もが愛に溺れ、誰もが誰かを裏切ってしまう世界の中で、ガウンの復讐と贖罪、そして新たな愛が交錯し始めます。それぞれの思惑と思いがぶつかり合う中、「本当の幸せ」とは何なのか?ガウンは復讐を遂げても再び笑顔を取り戻せるのか――。絶望から希望へとつながるスリリングな物語の幕が、いま上がります。

ピンクのリップスティック 各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
オリジナル版149話を2話で1話として構成して全73話としてあらすじを書いています。
BS11などは全75話として放映されますので話数にズレがありますのでご注意くださいませ。

見どころ

まず一番の見どころは、従来のドロドロ復讐劇とは一味違う緻密な心理戦です。親友と夫に裏切られたガウンが繰り広げる復讐は、怒鳴り合いや派手な喧嘩シーンに頼らず進んでいきます。ガウンは怒鳴らず、泣き喚かず、“完璧な笑顔”で静かに罠を張り巡らせる。その抑制された怒りが逆に怖い!従来の「わかりやすい激しさ」が少ない分、じわじわと背筋が冷えるような新感覚の恐ろしさがあり、思わず引き込まれてしまいます。

さらに、ガウンの“純粋な娘”から“復讐の鬼”への劇的な変貌も大きな見どころです。愛らしく清楚だった主人公が、裏切りによって自らも悪女のごとき一面を見せ始める…その姿にはゾクゾクさせられます。演じるパク・ウネは本作で魔性の女役に初挑戦していますが、これまでの清純なイメージを覆す鬼気迫る演技は必見です。かつて『宮廷女官チャングムの誓い』などで優しい女性を演じた彼女が、ここでは“裏切られて全てを失った女”の悲しみと怒りを体現し、新境地を開拓しています。

対するミランも、ただの一辺倒な悪役ではありません。ガウンの親友だった彼女が、なぜここまで邪悪になったのか。その背景には家族の問題や彼女自身の弱さも垣間見えます。ガウンを憎み、妬み、彼女の幸せを徹底的に奪おうと暴走するミランですが、その狂気じみた執念には思わず目が離せなくなる魅力があります。いわゆる“嫌われ役”ではありますが、「もし環境が違っていたら彼女も違った人生を歩んでいたのでは…?」と考えさせられる奥深さも感じられるキャラクターです。ジョンウの卑劣さと相まって、視聴者の怒りを買いまくること必至ですが、そのぶん彼らへの復讐が成就する展開には大きなカタルシスを得られるでしょう。

そして忘れてならないのが、ジェボムが体現する真っ直ぐな愛の尊さです。裏切りと憎悪の渦中にいるガウンにとって、ジェボムだけが心の拠り所となっていきます。復讐に突き進む彼女を見守り支え、「それでも君が大切だ」と寄り添う姿には胸を打たれます。時には復讐のために自分自身をも傷つけてしまうガウンに、無償の愛で手を差し伸べるジェボムの存在は、この物語の清涼剤であり希望そのもの。ドロドロの展開が続く中で、彼の優しさと包容力には何度も救われる思いがしました。ガウンが本当に取り戻したかった“大切なもの”は何だったのか――ジェボムとの関係を通して、それが見えてくる点にも注目です。

さらに、本作は毎回訪れる裏切りと衝撃展開の連続も見どころです。「まさかこの人まで!?」という人物の裏切りや、次々に明かされる秘密の数々(例えば養女ナリの出生の真実など)に、いい意味で振り回されっぱなしになります。特に中盤以降、ガウンの復讐劇が本格化してからは怒涛の展開で、一話終わるごとに次を再生せずにはいられない中毒性があります。家族間の確執、権力争い、罪のなすりつけ合い…信じていた人に裏切られるショックや、人間の欲深さがこれでもかと描かれており、「人生って綺麗事ばかりじゃないよね」と共感しつつも考えさせられる深みがあります。

ラストに向かっては、長編ドラマならではのしっかりとした決着と余韻が待っています。もちろん悪事を働いてきた人々にはそれ相応の報いが訪れ、見ていて爽快感がありますし、何よりガウンが辿り着く「それでも捨てなかった希望」に思わず涙が…。最終回では韓国ドラマらしく因縁の人物たちがそれぞれ自分の過ちに向き合い、和解や赦しの場面も描かれます。すべてを乗り越えたガウンに訪れる新たな幸せには、思わず拍手を送りたくなるでしょう。長い物語を見終えた後、きっと心に温かな希望が残るはずです。

社会派サスペンスではないものの、正統派の愛憎復讐劇として完成度が高いのが『ピンクのリップスティック』の魅力です。ドロドロ系の韓国ドラマが好きな方、裏切りや逆転劇にカタルシスを求めている方、そして「愛と憎しみの果てに何があるのか」を見届けたい方には、間違いなく刺さるドラマです!149話という長丁場ですが、その分見応えも十分。ぜひガウンの壮絶な復活劇を、最後まで見届けてみてください。きっと後悔はしないはずです♪

評価・レビュー

韓国ドラマ「ピンクのリップスティック」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

ネタバレを表示する

正直に言うと、
途中は「しんどい」「重たい」「もうやめようかな…」
そう思った瞬間も何度もありました。

でも最後まで見終えた今、
はっきり言えます。

このドラマは、単なる復讐劇ではありません。
「人が壊れて、立ち上がって、もう一度人生を選び直す話」でした。

前半|裏切りと転落が容赦なさすぎる

物語の前半は、とにかく胸が苦しいです。

信じていた夫の裏切り。
親友の裏の顔。
娘を奪われ、父を失い、社会的にも抹殺されるガウン。

「ここまで徹底的に主人公を落とす必要ある?」

そう思うほど、容赦がありません。

でもこの“やりすぎなくらいの転落”があったからこそ、
後半の展開が生きてくるのも事実。

ガウンが復讐に染まるのではなく、
一度完全に壊れてから、別人として再構築されていく
この過程は、かなり丁寧に描かれていました。

中盤|復讐編のしんどさと人間の醜さ

中盤は、いわゆる復讐パート。

・立場逆転
・社会的制裁
・悪役の自滅

見ていてスカッとする場面も多いですが、
同時に「人間の醜さ」がこれでもかと描かれます。

特にジョンウ。

「ここまで情けない男、逆にリアル」

自分の保身のためなら何でもする。
愛していると言いながら、すぐ裏切る。
でも最後は孤独の中で後悔する。

悪役を“記号”で終わらせず、
人間として描いた点は、このドラマの強さだと思います。

後半|復讐よりも重かった「許し」と選択

このドラマが他と違うのは、
復讐がゴールじゃないところ。

ミランの死、
ジョンウとの面会、
ホゴルの自己犠牲。

後半はずっと「選択」の連続でした。

・許すか、拒むか
・手放すか、縛るか
・愛を取るか、義理を取るか

「復讐より、こっちの方がずっと苦しい」

特にホゴルというキャラクターは印象的です。
単なる金持ちの後援者ではなく、
最後は“身を引く愛”を選ぶ男。

影の主人公と言ってもいい存在でした。

ガウンという主人公が最後までブレなかった

ガウンは、
・最初は守られる妻
・次は復讐の女
・最後は自分で人生を選ぶ女性

と段階的に変化していきますが、
芯の部分は一度もブレていません。

それは「子どもを守ること」と「自分を見失わないこと」。

「復讐に勝っても、人として負けなかった」

最終的に彼女が手に入れたのは、
お金でも地位でもなく、
安心できる日常と、選び取った愛でした。

ここが、このドラマを後味の良いものにしている最大の理由だと思います。

全体を通しての評価

正直、149話は長いです。
テンポが良いとは言えません。
マクチャン展開も多いです。

でも、

人物描写が丁寧

悪役にも「行き着く先」がある

復讐が“目的”で終わらない

最後はきちんと「再生」で締める

この点で、かなり完成度の高い長編ドラマでした。

「最後まで見てよかった、とちゃんと思えるタイプ」

こんな人におすすめ

ドロドロ系が好きだけど、最後は救われたい人

復讐ものでも「人間ドラマ」を重視したい人

長編でもキャラの成長をじっくり見たい人

逆に、
テンポ重視・軽いラブコメを求めている人には
ちょっと重たいかもしれません。

まとめ

『ピンクのリップスティック』は、

復讐のドラマに見せかけて、
本当は「人生をやり直す話」でした。

苦しい展開が多い分、
最後の幸せがちゃんと胸に残ります。

全話見終えた今、
ガウンの笑顔を見ると、
「本当によく頑張ったね」と言ってあげたくなります。

キャスト・登場人物 相関図

韓国ドラマ『ピンクのリップスティック』のキャスト&主な登場人物一覧です。

ユ・ガウン(演:パク・ウネ)

「天使から復讐の鬼へ――裏切りで覚醒する悲しきヒロイン」
かつては愛と優しさに満ちた箱入り娘でしたが、夫と親友の裏切りにより奈落の底へ突き落とされます。ショックで流産し母になる夢も断たれ、自暴自棄になりかけるも、彼女は静かに復讐を決意。巨額財閥ホゴルとの再婚という“禁断の一手”さえ選び、すべてを奪った元夫ジョンウと元親友ミランへの徹底的な反撃を開始します。愛する者を奪われた悲しみと怒りを胸に秘め、それでも表向きは微笑みを絶やさず計画を進める姿はまさに「トゲを秘めたバラ」。清楚だったガウンが次第に復讐の鬼と化していくギャップに戦慄しつつも、彼女の行方から目が離せません。絶望の淵から自ら運命を切り拓こうとするガウンの強さと脆さ――その両面を併せ持つキャラクターです。

キム・ミラン(演:ソ・ユジョン)

「愛が狂気に変わるとき――親友の全てを奪おうとする魔性の悪女」 ガウンの大学時代からの親友にして、ジョンウの元恋人。知的で華やかな美貌を持ちながら、内面にはガウンへの激しい嫉妬と劣等感を秘めています。自分の不幸をすべてガウンのせいだと思い込み、ジョンウとの不倫という禁断の関係に溺れていきます。「ガウンが持つ幸せは私のものだったはず…」そんな歪んだ執念から、ガウンの家庭と人生を乗っ取ろうと画策。彼女の策略によりガウンが流産・離婚に追い込まれた上、養女に迎えられた赤ん坊ナリまで自分とジョンウの実子として送り込むという狂気の所業まで行います。幼い頃から家庭環境に恵まれず、愛に飢えて育った背景があり、その歪んだ心は哀れでもありますが…物語を通して最も「憎まれ役」を買って出る存在です。その徹底した悪女ぶりは見ていて怒り心頭ながら、同時に物語を大いに盛り上げるキーパーソンでもあります。

ハ・ジェボム(演:パク・クァンヒョン)

「傷だらけのヒロインを支える一途な王子様」 ドリーム百貨店の本部長というエリートでありながら、離婚歴のある過去を持つ温厚な男性。ガウンが絶望の淵にいるときに出会い、彼女の境遇を知ってから深く心を寄せるようになります。ジェボムの魅力は何といってもその献身ぶり。ガウンが復讐に取り憑かれてしまった後も、彼は「君が望むなら地獄にだって付き合う」という覚悟で寄り添い続けます。危険な道へ進む彼女を止めたい思いと、しかし彼女を失いたくない愛情との間で葛藤しつつも、常にガウンの味方であり支えであり続ける姿はまさに理想の男性像。時に熱く、時に包み込むように優しくガウンを励ますジェボムの存在がなければ、ガウンも復讐の果てに自分を見失っていたかもしれません。彼の純粋な愛は、ドロ沼のような本作における一筋の光であり、見る者の心を癒してくれるでしょう。

相関図

相関図
BS11様より引用

撮影秘話とトリビア

2010年にMBCで放送された韓国ドラマ『ピンクのリップスティック』は、裏切りと復讐をテーマにした朝ドラマです。全149話にもおよぶ長編で、最高視聴率23.6%を記録するなど朝ドラマとして異例の大ヒットとなりました。物語では夫と親友に裏切られたヒロインが魔性の女へと変貌し復讐を果たしていきます。そんなドロドロの愛憎劇の舞台裏には、思わず驚きや感動を覚える秘話やトリビアがたくさん隠されていました。以下では、撮影現場の裏話やキャストのエピソード、視聴率推移やネットでの反響、衣装やロケ地へのこだわり、さらには本作が俳優陣にもたらした影響など、ファンが気になるトピックを余すところなくご紹介します。

撮影現場でのエピソードと裏話

現場は笑いとハプニングの連続!? 主演の一人パク・グァンヒョン(ハ・ジェボム役)は、久々のMBCドラマ出演となった本作の序盤撮影で洗礼を浴びました。撮影初期に行われた仁川空港でのシーンでは、ユガウン役のパク・ウネが押す荷物カートにつまずいて転倒し、共演のペク・ボラム(ユンナナ役)と頭をごつんとぶつけ、さらにはパク・ウネに平手打ちまで食らうという踏んだり蹴ったりの演技を披露。極寒の空港ロケにもかかわらず、転げ回るパク・グァンヒョンは「 장난꾸러기 (いたずらっ子) スマイル」を絶やさずに監督や共演者と動きを何度も確認し、5年ぶりのMBC復帰に懸ける意気込みを見せていたそうです。撮影現場は緊張感だけでなく笑いもあふれており、実は和気あいあいとした雰囲気の中でドラマが作られていたことが伺えます。

また、主要キャスト同士の仲睦まじい裏話も見逃せません。劇中では犬猿の仲だったユ・ガウン(パク・ウネ)とキム・ミラン(ソ・ユジョン)ですが、実生活では5年来の大親友だということをご存知でしたか? 撮影中のインタビューでパク・ウネ自身が「実は彼女とは4~5年の親友なんです」と明かしており、ドラマで宿敵同士を演じていることに周囲も驚いたようです。パク・ウネはソ・ユジョンの自宅(陽平の田舎)にスイカを持って遊びに行くほど親しく、ソ・ユジョンもパク・ウネの結婚式に中国から駆けつけたエピソードを披露しています。劇中のバチバチな関係が嘘のように、実は固い友情で結ばれていた二人のギャップは、視聴者にとっても微笑ましいサプライズです。

さらに、悪女ミランを演じたソ・ユジョンは肉体的にも大変な苦労をしていました。撮影の合間に「ドラマであまりにも叩かれすぎて、自分は撮影しに来ているのか殴られに来ているのか分からなくなるほど」と冗談めかして語っています。実際、怒鳴ったり泣いたりする激情シーンが続いた日の撮影後は気力が尽き、震えが来るほど消耗してしまうため、漢方の補薬まで飲んで体力を補っていたそうです。役になりきって全身全霊で臨むあまり、心身ともに極限状態だったことが伝わってきますね。それでもソ・ユジョンは撮影の合間には明るい笑顔を見せ、共演者たちと助け合っていたとのことです。

主演キャストのコメントやインタビュー

ヒロインのパク・ウネは本作での演技について多くのインタビューに応えています。『大長今』『イ・サン』など時代劇で清楚な女性を演じてきた彼女にとって、本作の現代劇で裏切られて復讐に燃える魔性の女という役柄は大きなイメージチェンジでした。パク・ウネは「この作品で時代劇イメージを脱ぎ捨てられて嬉しい」と語り、時代劇の役名で呼ばれることに感じていたプレッシャーから解放されたと明かしています。視聴者から「ガウン(役名)」「ナリ母さん(劇中で育ての娘の母)」と呼ばれるようになり、「女官様から身分が下がったみたいで少し寂しいけれど(笑)、得るものの方が多い」とユーモアを交えて心境を語りました。

撮影は女優人生で最も過酷だったようで、パク・ウネは「演技生活11年で一番大変」と打ち明けています。朝ドラマは週に台本5冊(=週5話)のペースで撮影が進むため想像以上のハードワークだったようで、彼女は放送終了後に公式サイト掲示板へ「途中逃げ出したくなるほど辛い時もあった」と心情を綴りました。それでも視聴者からの応援メッセージに支えられ、「もっと全てのシーンを完璧に見せたかった。力不足な点も多かったのに、愛して応援してくれたり時にはムチを入れてくださった多くの方々に感謝」と感涙のコメントを残しています。パク・ウネはこの作品で劇中だけでもヘアスタイルを3度チェンジし、体力的にはキツくとも「いろんな姿をお見せできて楽しい」と前向きに語っていました。努力が実って彼女は2010年MBC演技大賞で優秀女優賞を受賞。まさに女優として一皮むけた作品といえそうです。

一方、パク・グァンヒョン(ハ・ジェボム役)は制作発表会で自身の役柄について「このドラマで唯一のいい奴は僕だけ」と茶目っ気たっぷりに語り、会場の笑いを誘いました。彼はユ・ガウンを支える白馬の王子様的キャラクターですが、演じる本人いわく「おいしいところを持っていって最終的に愛も成功も得る役」であり、「最後には彼女の最後の恋になる男」だと紹介しています。長身で童顔の彼は王子様役が板につき、劇中では時にコミカルに時にロマンチックに大活躍しました。パク・グァンヒョンはインタビューで「僕が唯一の善人役なので、視聴者の皆さんに“こんな悪い奴(ジョンウ)!”と思わせる存在になれれば」と意気込んでおり、久々のドラマ出演を心から楽しんでいたようです。

夫パク・ジョンウを演じたイ・ジュヒョンにとっても、本作は俳優人生初の悪役挑戦でした。彼は「愛も何も捨て野望だけを追うジョンウ役を演じます。視聴者の皆さんから“なんて悪い奴なんだ”と言われるような役になるでしょう」と語り、初悪役への期待と不安を覗かせています。それまで優しい男性役の多かったイ・ジュヒョンですが、「悪役は感情を思い切り表現できて爽快」ともコメントしており、新境地を楽しんで演じていたようです。劇中では愛娘ナリを巡る狂気じみた演技や、最後には誘拐事件まで引き起こす壊れっぷりで、見事に“憎まれ役”を演じきりました。

悪女ミラン役のソ・ユジョンは、その妖艶な悪役ぶりが話題を呼びましたが、本人はインタビューで「ミランはただの悪女じゃない」と弁護しています。序盤から見ればミランにもそれなりの動機や事情があり、「友達の男を横取りしたからって一方的に悪者扱いされるのは悔しい」と役への思い入れを語りました。本来は物静かな性格の彼女ですが、強烈な役柄への没入度は相当なもので、「ガウン役を自分が演じても大変だったと思う。どのみち楽な役はないけれど…」と悪女役への複雑な心境も明かしています。さらに彼女は舞踊専攻出身という経歴を活かし、劇中でダンスシーンを披露する場面もありました。セクシーなダンスで視聴者を驚かせた後、「放送を見たら脚本家さんがそれ以降ダンスシーンを書いてくれなくて…(笑)」と冗談めかしつつ、SBSのバラエティ番組にもレギュラー出演が決まるなどマルチな活躍を見せています。ドラマとバラエティを行き来するエネルギッシュな一面は、女優ソ・ユジョンの新たな魅力と言えるでしょう。

視聴率の推移と話題になった回

『ピンクのリップスティック』は放送開始当初こそ視聴率10%台前半でしたが、物語が進むにつれて口コミで人気が広がり視聴率もうなぎ登りとなりました。朝の時間帯にも関わらず老若男女が夢中になり、「子供からお年寄りまで、最近では会社員の男性までハマって仕事に遅刻する原因になっていると聞いて面白かったです」とパク・ウネも驚きをもって語っています。2010年の朝ドラマ視聴率1位を記録した本作ですが、中でも2010年6月30日放送の第122話で自己最高となる23.6%を叩き出しました。この回は、ヒロインのガウンが元夫ジョンウの秘密を暴くため倉庫に忍び込み窮地に陥ったところを、ハ・ジェボムが劇的に救い出す…という手に汗握る展開。まさに復讐劇のクライマックスへ向け盛り上がる場面で、多くの視聴者がテレビに釘付けになりました。

このような高視聴率の陰には主演パク・ウネの熱演が大きく貢献しています。MBC関係者も「視聴率上昇の立役者は断然パク・ウネ氏」と太鼓判を押し、彼女の演技力が物語を牽引したと評価しています。終盤には誘拐や出生の秘密など衝撃的な展開が相次ぎ、一部では「行き過ぎだ」との批判(いわゆる“マクチャン”論争)も起きましたが、それすら話題となって視聴率は常に20%前後の高水準をキープしました。制作陣は当初全130話の予定だった物語を急遽19話分延長し149話まで拡大。これは視聴者からの続編要望や人気の高さを受けての判断で、最終回まで目が離せない怒涛の展開が繰り広げられました。

放送当時のネット・SNSでの話題

ドラマの盛り上がりはテレビの前だけに留まらず、インターネットやSNSでも大いに話題になりました。当時は今ほどSNSが発達していない時期でしたが、それでも視聴者掲示板やブログ、コミュニティサイトには毎日のように感想や考察が投稿されていました。公式サイトの掲示板では物語の展開に対する意見が飛び交い、パク・ウネも「皆さんが書き込んでいる内容には私自身も共感するものが多く、辛辣な批評に思わず逃げ出したくなる時もあった」と明かしています。それでも彼女はエゴサーチを欠かさず、ファンからの応援コメントに力づけられて最後まで走り抜けたそうです。

また劇中の小道具やファッションについてもネット上で注目されました。特にタイトルにもなっている「ピンクのリップスティック」には視聴者の関心が集まり、ミラン役のソ・ユジョンが劇中で愛用するマットなピンクリップについて「どこのブランド?色番は?」と商品情報を知りたがる書き込みが女性視聴者から相次ぎました(※海外在住韓国人女性の掲示板「MissyUSA」でも話題に上がるほど)。さらに、ヒロインのユ・ガウンが劇中でたびたび見せる華麗な衣装やスタイリングも人気で、彼女の着用ファッションを真似した「ガウン・コーデ」がファンの間で流行したとも言われています。

物語の衝撃展開もネット民の議論を白熱させました。例えばジョンウとミランの娘ナリの出生秘密(ガウンが引き取った養女が実は二人の実子)や、終盤の誘拐事件、さらにはガウンが3度も結婚するという驚きの展開など、毎週のように「あの展開はアリかナシか?」と討論が繰り広げられたのです。「こんな悪女は初めて!」「ジョンウがクズすぎて逆に清々しい」などキャラクターへのコメントも多数投稿され、悪役を演じたイ・ジュヒョンやソ・ユジョンはその反響に少し傷つきつつも「役者冥利に尽きる」と語っていました。放送当時の韓国ネット掲示板を覗くと、登場人物への怒りや応援、ストーリーへの驚きなど、生の声が今でも読み取れます。それだけ視聴者の感情を揺さぶったドラマであったことの証と言えるでしょう。

衣装・ロケ地・演出へのこだわり

『ピンクのリップスティック』というタイトルだけあって、劇中のリップスティックの扱いには制作陣もこだわりを見せました。物語序盤、ガウンが純真な令嬢から復讐に燃える女へと変貌を遂げる際に象徴的に登場するのが鮮烈なピンクの口紅です。パク・ウネ演じるガウンが決意を秘めてゆっくりとリップを引くシーンは圧巻で、視聴者からも「鳥肌が立った」「ピンクのリップはガウンの戦闘色だ」と評されました。実際、公式ポスターでもパク・ウネは真紅のドレスに赤い口紅という強烈なビジュアルで登場し、背後の鏡に映る彼女の姿がガウンの背負う痛みと犠牲、そして愛を象徴しているといいます。ポスターは4種類も制作され、ガウン単独のものから主要4人が集結したものまでどれもインパクト抜群で、放送前から注目を集めました。

衣装に関しては、劇中で4着ものウェディングドレスが登場する点も特筆されます。ヒロインのガウンは劇中で結婚と離婚を繰り返す波乱万丈の人生を送りますが、パク・ウネ本人も「このドラマで種類別に4着のウェディングドレスを着た。冬は凍え死にそうで、今(夏)は暑くて死にそう」と撮影の苦労を笑って振り返りました。厳寒期の結婚式シーン撮影では薄手のドレスで震え、猛暑のロケでは分厚いドレスに汗だく…という苦難を味わいつつも、その美しい花嫁姿で視聴者を魅了したのです。特にガウンが復讐のために臨んだ再婚式(相手はミランへの復讐の道具とする年上富豪ホゴル)で見せた純白ドレス姿と、その後のショッキングな展開は大きな話題を呼びました。

ロケ地については、ソウル市内や近郊を中心にオールロケが行われました。劇中で重要な役割を果たすアパレル会社「太陽アパレル」の本社シーンはソウル市ヨイドのMBC社屋やセットで撮影され、ガウンとジェボムがデートする遊園地のシーンはロッテワールドでロケが行われています。仁川空港での撮影(ガウンとジェボムの出会いの場面)では、早朝にも関わらず多くのエキストラや空港利用客でごった返す中、入念に動線をチェックしながら撮影が進められたそうです。その甲斐あって、偶然のドタバタな出会いのシーンはコミカルかつ印象的に仕上がりました。また、劇中序盤のガウンとジョンウの新婚生活の家として使用された邸宅は高級住宅街にある実際の一戸建てで、視聴者から「素敵な家!」と反響がありロケ地巡りをするファンもいたとか。小道具から衣装、ロケ地の選定まで細部にこだわり抜いた演出が、本作の世界観をリアルかつ魅力的に支えています。

俳優・制作陣へのキャリア影響

大ヒット作となった『ピンクのリップスティック』は、俳優陣のキャリアにも大きな足跡を残しました。主演のパク・ウネにとって本作は、先述の通り清楚なお嬢様イメージから脱却し女優として新境地を開いた作品です。結婚後初の復帰作として朝ドラを選んだことで、彼女は同世代の主婦層からの支持も獲得しました。以降、パク・ウネはドラマ出演にとどまらずバラエティ番組のMCなど活動の幅を広げていきますが、「この作品で得た経験がその後の財産になっている」と語っており、演技者として一回り成長するきっかけになったようです。実際、2010年末の演技大賞で受賞スピーチに立った彼女は「この朝ドラに出会えて本当に幸せ」と涙ながらに感謝を述べています。

パク・グァンヒョンにとっても、ハ・ジェボム役は久々のドラマ復帰作でした。彼は2005年頃から目立った活動が少なかった時期があり、本作で5年ぶりに連ドラ主要キャストとしてカムバック。制作発表の場で「主役にこだわりすぎていた自分を、この作品で少し捨てることができた」と語った彼は、その後も連続劇や週末ドラマで堅実にキャリアを積んでいきます。一時は歌手デビューなど試行錯誤もありましたが、本作で得た安定した人気を背景に芸能活動を継続し、近年ではバラエティでもユーモラスなキャラクターとして愛されるようになりました。「朝ドラのプリンス」という異名も生まれ、彼にとって転機となった作品といえるでしょう。

イ・ジュヒョンは本作での悪役演技が評価され、以降も様々なドラマでダークな役柄へのオファーが増えました。それまで善人役のイメージが強かった彼ですが、「憎まれ役を演じる面白さ」に目覚めたとインタビューで語り、以降は悪徳財閥や冷酷な父親役など幅広く活躍しています。また、ソ・ユジョンも本作で得た人気を契機に女優業と並行してバラエティタレントとして脚光を浴びました。劇中の強烈なキャラクターとは裏腹に天然な人柄がバラエティ番組でウケ、トークショーやダンス番組に引っ張りだこに。彼女は「ドラマで悪女を演じきったおかげで何でも怖くなくなった」と語っており、大変な撮影を乗り越えた自信がその後の挑戦を後押ししたようです。

制作スタッフにとっても、朝ドラマ枠でこれだけの成功を収めたことは大きな自信となりました。演出のチェ・チャンウク監督と脚本のソ・ヒョンジュ氏は、本作のヒットを受けてその後もタッグを組む機会が増え、緻密なストーリーテリングと大胆な演出で評価を高めています。音楽面でも、本作の劇伴や主題歌「黒い涙」(Beige & 간종욱のデュエット曲)は「朝ドラとは思えないクオリティ」と称賛され、音楽監督のチェ・ワニ氏は映画音楽の分野でさらに活躍する足掛かりとなりました。

8か月にわたり視聴者を熱狂させた『ピンクのリップスティック』は、出演者たちにとっても転機となる「出世作」であり、韓国ドラマ史に残る朝ドラマの金字塔とも言えるでしょう。放送から年月が経った今でも、当時を懐かしむファンや新たに視聴する海外ファンが後を絶ちません。裏切りと愛憎が渦巻くドラマの裏側には、今回紹介したようなキャスト同士の友情や努力、知られざる秘話が息づいており、それを知ることで作品への愛着も一層深まります。もし再視聴の機会があれば、ぜひこれらのトリビアを思い出しながらお楽しみください。きっと『ピンクのリップスティック』の世界がさらに色鮮やかに映ることでしょう。

基本情報

タイトル ピンクのリップスティック(분홍 립스틱)
英語タイトル Pink Lipstick
放送局 MBC(朝ドラ枠)
放送年 2010年
話数 全149話(※日本編集版は全75話)
ジャンル 愛憎復讐劇・メロドラマ
演出 チェ・チャンウク
脚本 ソ・ヒョンジュ
主な出演 パク・ウネ(ユ・ガウン役)
イ・ジュヒョン(パク・ジョンウ役)
パク・クァンヒョン(ハ・ジェボム役)
ソ・ユジョン(キム・ミラン役)
キム・ヨンラン、ユ・ジイン、ドッコ・ヨンジェ ほか


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください