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ここで、
長く続いた復讐劇は「結果」を迎えます。
ただしそれは、
スカッとした勝利ではなく、
心にぽっかり穴が空くような終わりでした。
それでは第53話を一緒に見ていきましょう。
ピンクのリップスティック 第53話 あらすじ
逃亡資金も尽き、精神的に追い詰められたジョンウは、最後の賭けに出ます。
懇願か、脅迫か――いずれにせよ、狙いはガウンただ一人でした。
ボロボロの服、無精髭、血走った目。
かつて社長として人を見下していた面影はなく、彼は会社の地下駐車場(あるいはガウンの家の近く)に潜みます。
その瞬間を、誰かが見逃すはずもありませんでした。
ガウンに近づこうとした瞬間、張り込んでいたジェボム(あるいは警察)が飛び出します。
ジョンウは必死に抵抗し、ジェボムと取っ組み合いになりますが、体力も気力も尽き、地面にねじ伏せられます。
ほどなく警察官が到着し、冷たい手錠がかけられます。
「パク・ジョンウ、殺人および横領の容疑で逮捕する」
「違う!」
「誤解だ!」
「ガウン、助けてくれ!」
無様な叫びは、誰の耳にも届きません。
パトカーに押し込まれていくジョンウを、ガウンは一滴の涙も流さず、ただ静かに見届けます。
「この“無表情”が、いちばんの決着だった気がする」
拘置所。
ジョンウは取調室で、最後まで往生際悪く否認します。
「全部ミランがやった」
「俺はハメられた」
しかし、ガウンが提出した看護師の証言、録音データ、状況証拠が突きつけられ、言葉を失います。
ここで、逃げ道は完全に塞がれました。
やがて護送中、あるいは拘置所内で、ジョンウはミランとすれ違います。
囚人服姿のミランは、ジョンウを見るなり絶叫します。
「あんたのせいで、私の人生はめちゃくちゃよ!」
掴みかかろうとしますが、刑務官に取り押さえられます。
愛し合った二人は、今や互いを最も憎む敵として、同じ檻の中へ落ちました。
「最後まで一度も“味方”にならなかった夫婦」
一方ガウンは、父の墓前に立ちます。
「お父さん…終わったよ」
すべてを終え、無念を晴らしたはずなのに、胸は晴れません。
張り詰めていた糸が切れ、その場に崩れ落ちてしまいます。
復讐という“生きる理由”を失った彼女に、
深い虚無感が押し寄せていたのです。
「勝ったのに、空っぽになるってこういうことなんだろうな…」
倒れかけたガウンを支えたのは、ジェボムでした。
彼は何も言わず、ただそばにいます。
一方、ホゴル会長の胸には別の不安が芽生え始めます。
「復讐を終えた彼女は、自分の元を去るのではないか」。
ガウンを失うかもしれない――
その恐れが、初めて彼の心を揺らします。
ピンクのリップスティック 第53話の感想まとめ
第53話は、
復讐編の完全な終点でした。
ジョンウとミランは法の下に裁かれ、
ガウンの長い戦いは、事実として決着します。
「やっと終わった、でもスッキリしない…それが正直な感想」
印象的なのは、
勝利の瞬間にガウンが笑わなかったこと。
怒りも、喜びも、
すべて燃え尽きた後に残ったのは、虚無だけでした。
そしてここから物語は、
“復讐の後、人はどう生きるのか”
という問いへと移っていきます。
ジェボムの変わらぬ愛、
ホゴルの不安と執着、
そしてガウン自身の再生。
「ここからは“裁き”じゃなく“生き直し”の話になりそう」
第53話は、
一つの物語が終わり、
次の物語が始まる直前を描いた、静かで重い回でした。
ここから先は、
愛と選択、
そして本当の意味での“結末”が待っています。
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