【スキャンダル〜白雪姫の逆襲】第95話あらすじ&感想|テチャンの暴走誘拐劇と“借金の罠”…ジュリョンの涙とイソネの反撃

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95話は、いよいよミン・テチャンの暴走が一線を越えてしまった回でしたね。
借金と復讐が絡み合い、イ・ソネとナ・ヒョヌに危険が迫る一方で、ミン・ジュリョンは“娘としての愛情”と“加害者の娘”という現実の間で引き裂かれていきます。
見ていて手に汗をにぎる展開なのに、人間関係の生々しさが重くのしかかってきて、胸がぎゅっと苦しくなるようなエピソードでした。

それでは第95話を一緒に見ていきましょう!

スキャンダル〜白雪姫の逆襲 第95話のあらすじ

まずテチャンは、ジュリョンに続いて自らもイ・ソネの元を訪れ、「何とか見逃してほしい」とすがりつきます。
しかしソネは冷ややかな表情で、これまで一度も亡くなった息子たちの納骨堂に顔を出さなかったテチャンを厳しく責め、「あなたなんて父親でもない」と言い切ってしまいます。

追い詰められたテチャンは逆ギレし、「殺してやる」と脅しにかかりますが、ソネは怯むどころか

「私が死ぬ時は、あなたも道連れよ」

と、あまりにも強い一言を返します。
このやり取りだけでも二人の因縁の深さが伝わってきて、しばらく画面から目が離せませんでした。

その頃、ジュリョンはというと“父のために戦うジャンヌ・ダルク”になることを決意したかのように、テチャンに大金を振り込んだと告げます。
金額は5億5000万。
そのお金は、ペク・ソラから返してもらったダイヤの指輪と、自分の車を売った代金でした。

ここは正直、見ていてとても複雑な気持ちになりました。

ジュリョンの行動だけを見ると、必死で父を助けようとする“健気な娘”に見えるんですが、そのお金の出どころを知っている視聴者としては、どうしても素直に感動できないんですよね。
それでも、「父に認められたい」「家族を守りたい」と足掻く彼女の姿には、やっぱり胸が締めつけられるものがありました。

一方、ペク・ソラはナ・ヒョヌ監督と連絡が取れず、稽古場にも現れないことを知って不安になります。
嫌な予感を覚えたソラはイ・ソネのところへ駆け込み、「ヒョヌに何かあったのかもしれない」と訴えます。

さっきまで穏やかだったソネの表情が、ここで一気に緊張に変わるのが印象的でした。
以前テチャンに拉致された経験があるはずなのに、今回の件でここまで無防備だったのか…というツッコミもしたくなりますが、それだけヒョヌのことになると冷静でいられないのかもしれません。

実際その頃、テチャンは部下の男に命じてヒョヌを拉致し、眠らせるための注射まで打たせていました。
ただの脅しではなく、本格的に“犯罪”へと踏み出してしまったテチャンの姿に、ついにここまで来たか…という恐ろしさを感じます。

会社へ戻ったテチャンに、ジョインは「イ・ソネが来ていた」「視聴率のためにもナ・ヒョヌには手を出すな」と詰め寄りますが、テチャンはしらばっくれるだけ。
その裏では、ジョインは相変わらずウジンにべったりで、イタリア旅行の話や“初恋の先生”の話を持ち出しながら、「私を愛してると言って」「そばを離れないと約束して」と念を押していきます。

ジョインの“愛してほしい”という気持ちは痛いほど伝わるのに、ウジンの返事がどこまでも曖昧で、見ているこちらの方がぐったりしてしまいました。

ウジン自身も、誰か一人を真剣に選ぶ覚悟がないまま、“居心地のいい場所”としてジョインの隣にいるように見えてしまうんですよね。

やがてイ・ソネは、テチャンに電話をかけ、ヒョヌを解放するよう要求します。
「ヒョヌに手を出したらジュリョンをただじゃおかない」と、こちらも容赦ない言葉で応戦。

テチャンは逆にそれを交渉材料にし、「ヒョヌを助けたければ借金の返済期日を延ばせ」と迫り、挙げ句の果てには「100年はどうだ?」とふざけたようなことまで言い出します。
それでもソネは、ヒョヌを守るために条件を呑み、正式な書類を公証して持ってこいと言われてしまうのです。

そこへ、テチャンの携帯に一枚の写真が届きます。
それは、ジョインとウジンが一緒にワインを飲んでいる写真。
テチャンの怒りがまた一段とヒートアップし、あらゆる方向に憎しみが飛び火していきます。

さらに、ジュリョンはテチャンに実母のことを尋ね、「ヨングンダバンのレジ(ホステス)の女だった」と聞かされます。
娘は“愛”を求めているのに、父から返ってくるのは自慢めいた武勇伝だけ。

ここは本当に、ジュリョンの孤独がにじみ出るシーンでした。

父にとって女は“武勇伝の一部”であっても、ジュリョンにとっては自分のルーツそのもの。
そのギャップがあまりにも痛々しくて、見ながら胸が締めつけられました。

やがてイ・ソネはソラとともにテチャンの家へ乗り込み、ヒョヌの居場所を明かすよう迫ります。
しかしテチャンは条件を突きつけるばかりで、ソネが公証書類を持ってくるまでは監督を解放するつもりはない様子。

ソネは「マインド貿易とジョインエンタを必ず潰してやる」と言い放ち、その場を後にします。
その背中を見ながら笑みを浮かべるテチャンの表情は、もはや理性のタガが外れているようにしか見えませんでした。

物語はここでいったん区切られ、次回予告ではイ・ソネの意外な立場と、ヒョヌ拉致事件に使われた“薬”の出どころが、今後の鍵になりそうな気配を漂わせて終わります。

スキャンダル〜白雪姫の逆襲 第95話の感想まとめ

95話は、これまで積み重ねてきた“借金”と“復讐”の伏線が、一気に危険な方向へ転がり出した回でしたね。
テチャンがここまで露骨に犯罪へ踏み込んでしまったことで、もう単なる「強欲な財閥会長」ではなく、本当に誰かの命を平気で踏みにじる存在として描かれていて、見ていて背筋が寒くなりました。

その一方で、ジュリョンの行動は本当に切なかったです。
ソラから返された指輪と自分の車を売ってまで、父を助けようとする彼女の気持ちは、間違いなく“娘の愛情”なんですよね。
でも、そのお金が“奪われた側のもの”でもあるという事実を視聴者は知っているからこそ、素直に「いい話」とは受け取れない。
それでも、彼女が「父のために何かしたい」と涙ながらに動く姿には、人間の弱さと健気さが同時に詰まっていて、胸がぎゅっとなりました。

イ・ソネもまた、ただ強いだけの復讐者ではなく、ヒョヌを守るために条件を呑まざるを得ない“母としての弱さ”を見せました。
それでも、テチャンに対して一歩も引かない言葉を投げつける姿には、長年積もった怒りと悲しみが滲んでいて、彼女がこのドラマの“重心”を支えている存在だと改めて感じました。

ジョインとウジンの関係は、相変わらず曖昧で息苦しいまま。
ジョインの「愛していると言ってほしい」「そばを離れないで」という必死な言葉は、孤独と恐怖から出た悲鳴のようで、見ていて辛くなります。
それに対して、はっきりと答えを出さないウジンの優柔不断さが、ここまで多くの人を巻き込んでしまったのだと思うと、ちょっと腹立たしさすら覚えました。

テチャンの暴走、イ・ソネの反撃、ジュリョンの涙、そしてヒョヌの安否。
96話以降、誰がどこでどんな代償を払うことになるのか、ますます目が離せませんね。

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