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「ホジュン」第58話では、厳しい身分社会での悲哀や医師としての在り方が強調されていました。医術を磨きながらも、妻ダヒを守るためには結局“出世”が必要なのかと葛藤するホジュン。物語の中で繰り返し描かれる、貧しい患者への想いや、身分の差による不条理に注目です。
それでは58話を一緒に見ていきましょう!
ホジュン 58話のあらすじ
ハニャンでは、不義を働いたヤンバンの妻が公衆の面前で鞭刑を受けるという事件が起こります。ノバク(奴婢)との関係が明るみに出たという理由で、彼女の罪はかなり重く扱われることに。社会的地位が高いはずの彼女が厳しい刑に処される姿は、身分制度の恐ろしさを如実に物語っていました。
そんな状況を間近で目撃したエジンは、当初「医女はただ病人を看る職業」という認識でしたが、罪人の身体を診察するなど、納得しづらい業務も担わなければならないと知り、言葉を失います。
身分制度が当たり前の世の中で、医女や医官として働くことの大変さに直面したエジンの戸惑いが痛切でした。
一方、オグンやグイルソたちと再び顔を合わせることになったホジュン。薬草や煎薬の管理を任されたオグンは、都で働く自分の立場が大きく向上したかのように振る舞い、グイルソやヤンテを前に得意げな態度を取ります。下層民だった者が少しでも上の地位につくと、一気に態度が変わってしまうあたりに、当時の身分社会の根深さが現れていました。
その一方で、ホジュンは変わらず「医師として本来すべきこと」を貫こうとします。患者の身分に関係なく、医療を施すのが本分だという考えを曲げるつもりはありません。
低い身分に生まれながらも実力でのし上がってきたホジュンらしい毅然とした態度には、心打たれるものがあります。
しかしながら、そうした信念を貫けば、権力者や高い身分の者から煙たがられる可能性は高いのが現実です。実際、ドジのように「王族や官職のための上質な薬を優先する」のが当然という考え方も根強く、反対意見を堂々と主張するのは簡単ではありません。
しかも、ホジュンとダヒの身分差を取り繕うためには、どうしても官僚としての地位を高め、出世して“面分(身分を向上させる恩典)”を得るしかないというのが周囲の見解です。いくら善行を積んでも、国法で定められた身分制の壁を超えるには限界があるのです。
愛する妻を守り抜くためには、やはり立身出世しか道がないのかと悩むホジュンの心情は痛ましく、歯がゆいものがあります。
今はまだ貧しい患者を優先したいという気持ちが強いホジュンですが、出世の道から外れてしまえばダヒとの未来は危うい立場のまま。医師としての理想と、身分制度の現実の間で揺れるホジュンの姿が印象的でした。
ホジュン 58話の感想まとめ
身分制度による不条理や、不義を働いたヤンバン妻の処刑シーンなど、生々しい現実が描かれた第58話。医師としての信念を守りたいホジュンと、厳しい社会の仕組みの中で安全を確保したい周囲の考えには、どうしても溝が生じてしまうようです。
医師の本分に忠実であろうとする一方で、ダヒの身分を守るにはある程度の地位が必要になるというジレンマが切実でした。
出世か、本分か。どちらを選んでもホジュンの理想どおりにはいかないかもしれません。だからこそ、どうやって両立させていくのかが今後のポイントになりそうです。医師としての信念が試される瞬間が、これからますます増えるのではないでしょうか。次回の展開にも注目です!
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