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クルミットです♪
今回ご紹介するのは、JTBCで放送された韓国ドラマ「密会」(2014年・全16話)。20歳の天才ピアニスト青年と、40歳の芸術財団企画室長——年齢も立場も違いすぎる二人が、一台のピアノをきっかけに恋に落ちてしまう物語です。演じるのはキム・ヒエさんとユ・アインさん。原案は江國香織さんのベストセラー小説『東京タワー』です。
劇中には美しいクラシック音楽がたっぷり流れます。クラシックに縁のない方もご心配なく。むしろこのドラマがきっかけで、お気に入りの一曲を見つけた方が続出した作品です。
この記事では全16話のあらすじ一覧に加えて、見どころ・豆知識・韓国での視聴率・劇中のクラシック曲まで、ネタバレありでまとめました。気になるところからどうぞ♪

もくじ
密会 各話あらすじ一覧(全16話・ネタバレあり)
密会-あらすじ-1話-2話-3話
密会-あらすじ-4話-5話-6話
密会-あらすじ-7話-8話-9話
密会-あらすじ-10話-11話-12話
密会-あらすじ-13話-14話-15話
密会-あらすじ-最終回(16話)
結末(ラスト)を今すぐ知りたい方へ
「二人の恋はどうなるの?」「最後は幸せになれるの?」——先が気になって仕方ない方は、密会-最終回(16話)のあらすじからどうぞ。このドラマの結末は韓国でも賛否が分かれた語りどころですので、先に知ってからじっくり見返すのも一つの楽しみ方ですよ♪
密会をもっと楽しむ見どころ
すべてはシューベルトの「連弾」から始まる
バイク便のヘルメットを脱いだ青年ソンジェが弾くピアノに、ヘウォンが出会ってしまう第1話〜第3話。初対面の二人が一台のピアノに並んで座り、連弾する場面で心を持っていかれた方、きっと多いはずです。
曲はシューベルトの「4手のための幻想曲 ヘ短調」。連弾ですから肩が触れ、手が交差します。台詞よりも先に、音楽が二人の関係を語ってしまうんですね。韓国でも放送直後からこの場面が大変な話題になって、曲を探して聴く人が続出したそうです。ラブシーンらしいラブシーンより、よほどドキドキさせられる名場面です。
台詞よりも雄弁な「雑巾がけ」
このドラマ、愛情表現の描き方がひと味違います。韓国の視聴者の間で長く語り草になっているのが、ソンジェがヘウォンのために夢中で床を拭く場面。豪華な贈り物でも、命がけの告白でもなく、雑巾がけ。それなのに、これほど胸に迫る場面もなかなかありません。
最終回には、ヘウォン自身がこの雑巾がけの意味を静かに振り返るくだりがあります。あの人は私に、きれいな座る場所を作ろうとしてくれていたんだ——と。全話を見終わったあとに第1話を見返すと、床を拭くソンジェの姿がまるで違って見えてきます。
「神の一手」と呼ばれたキャスティング
キム・ヒエさんとユ・アインさんは、実年齢でも19歳差。役柄そのままの年の差です。韓国メディアはこの配役を「神の一手」と評しました。
完璧なキャリアウーマンだったヘウォンが、たった一人の青年のピアノで少しずつほどけていく過程を、キム・ヒエさんが本当に細やかに演じています。ユ・アインさんの、まっすぐすぎて危なっかしいソンジェもまた絶品。回を追うごとに韓国での称賛が膨らんでいったというのも納得の、演技合戦です。
知るともっと面白い!『密会』の豆知識
ピアノは俳優本人が弾いています(手元のヒミツ)
劇中のあの見事な演奏、音そのものはプロのピアニストの録音です。でも驚くのはここから。ユ・アインさんは撮影前からピアニストのレッスンを受け、プロの演奏映像で手の形や体の使い方を研究して、演奏場面の手の動きを基本的に自分で演じているんです。どうしても指が回らない難所だけ、手元の代役ピアニストが担当したのだとか。キム・ヒエさんも同じように猛練習を重ねたそうです。
だから演奏中にカメラが手元へ寄っても、ごまかしている感じがしない。ピアノを弾く背中で芝居ができる俳優さんというのは、そういない気がします。
原作者・江國香織さんも「続きが気になった」
原案は江國香織さんの小説『東京タワー』。実は放送直後の2014年5月に江國さんが韓国を訪れていて、『密会』の脚本を読み「続きが気になって、ドラマもぜひ見たい」と話したそうなんです。ピアノの師弟という設定はドラマ独自の脚色ですが、ご本人は「映像になるとき原作が変わるのは構わない」というお考えなのだとか。原作者のお墨付きと思うと、日本の私たちとしてはちょっと誇らしいような、うれしいような♪
シューベルトを選んだのは脚本家、きらきら星は監督
劇中の選曲は音楽スタッフ任せではありませんでした。あの運命の連弾曲・シューベルトの「4手のための幻想曲」は脚本のチョン・ソンジュさん自身の指定、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」は演出のアン・パンソク監督が選んだ曲だそうです。
この二人、『妻の資格』も手掛けた名コンビ。大人の許されない恋を品格を保ったまま描かせたら、韓国屈指のチームです。脚本家が曲まで決めていたと知ると、音楽が物語の一部になっている理由がよく分かりますね。
韓国での反響と視聴率
初回2.6%から最終回5.4%へ、じわじわ右肩上がり
韓国での視聴率は、初回が2.6%。そこから口コミで評判が広がり、第2話では瞬間視聴率が早くも5%を突破しました。そして最終回は5.4%——最終回で自己最高を更新して有終の美を飾りました(AGBニールセン・全国有料世帯基準)。
「あら、ずいぶん低い数字…」と思った方、ご安心ください。JTBCは地上波ではなくケーブル系のチャンネルで、当時はまだ開局3年目。この数字は当時のJTBCドラマとしては破格で、同じ時間帯の地上波ドラマを上回る日もあったほどです。韓国では小さな「事件」だったんですよ。
百想芸術大賞で演出賞・脚本賞をダブル受賞
2014年の第50回百想(ペクサン)芸術大賞では、TV部門の演出賞(アン・パンソク監督)と脚本賞(チョン・ソンジュ作家)をダブル受賞。キム・ヒエさんもソウルドラマアワードで演技賞を受けました。
不倫という際どい題材なのに、賞レースで作品の中身が正面から評価される。『密会』がただの不倫ドラマではない証拠だと思います。
結末をめぐって韓国では大論争
最終回の結末について、韓国の視聴者の反応は真っ二つだったそうです。「余韻の残る美しい終わり方」と受け止める人もいれば、「未練が残る」とため息をつく人も。なかには「この結末、韓国より海外で熱狂されそう」なんて声もあったのだとか。
私はというと…見終わってしばらく席を立てませんでした。どちら派になるかは、ぜひご自身の目で確かめてみてくださいね。
密会で流れるクラシック音楽
このドラマのもう一人の主役は、クラシック音楽です。いわゆるドラマOSTの枠を超えて、名曲の数々がそのまま物語を動かしていきます。劇中で印象的に使われる曲をまとめました。
| 作曲家 | 曲名 | ひとこと |
|---|---|---|
| シューベルト | 4手のための幻想曲 ヘ短調 | 二人の運命を変えた連弾曲。事実上のテーマ曲 |
| モーツァルト | きらきら星変奏曲 | 誰もが知る旋律が、劇中では特別な意味を持ちます |
| ベートーヴェン | ピアノ・ソナタ第23番「熱情」 | タイトルからして、このドラマにぴったり |
| ショパン | 練習曲 作品10-1 | 若きピアニストの腕前が試される難曲 |
| ラフマニノフ | パガニーニの主題による狂詩曲 | 甘く切ない第18変奏があまりにも有名 |
| シューベルト | さすらい人幻想曲 | 孤独な魂——まるでソンジェのための一曲 |
| ブラームス | 6つの小品より 間奏曲 イ長調 | 静かな夜にひとりで聴きたい、大人の小品 |
クルミットのイチオシ:シューベルト「4手のための幻想曲 ヘ短調」
やっぱりこの曲は外せません。実はこの連弾曲、一流の演奏家にとっても難しいことで知られる本格派。冒頭の切ないメロディーは、一度聴いたら忘れられません。
全16話を見終わったあとに、もう一度第1話の連弾場面へ戻ってみてください。同じ場面なのに、聴こえ方がまるで違ってくるんです。二人の始まりと終わりが、ぜんぶこの曲の中にあったんだなあ…と。クラシックに縁のなかった方こそ、このドラマをきっかけに一曲お気に入りを見つけてくださいね♪
密会 基本情報
原題:밀회(英題:Secret Love Affair)
放送:JTBC 2014年3月17日~5月13日(月火ドラマ)
話数:全16話
演出:アン・パンソク
脚本:チョン・ソンジュ
原案:江國香織『東京タワー』
出演:キム・ヒエ(オ・ヘウォン役)、ユ・アイン(イ・ソンジェ役)、パク・ヒョックォン(ヘウォンの夫ジュニョン役)ほか
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