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クルミットです♪
前回までは、妻ソサを失ったボンサムが怒りに燃え、父の仇でもあるギル・ソゲを糾弾しようとしていましたね。
そんな中、朝鮮はさらなる混乱に陥り、権力者たちは“お金”をめぐる暗闘を加速。民衆もまた飢えに苦しみ、軍が蜂起しかねない空気が漂っています。果たしてボンサムはこの危機をどう乗り越えるのでしょうか。
それでは37話を一緒に見ていきましょう!
客主-商売の神- 37話のあらすじ
暴動が続く中、ボブサン(行商)たちの代表組織であるボブチョン(ボブサン同士の自律団体)は「ボブサンの断(ダン)」を開くことを決定します。これは、ボブサン同士で裁きを下す“最終手段”。そこに引きずり出されたのが、ついに“父の仇”として名が挙がったギル・ソゲ(ユ・オソン)でした。
ギル・ソゲが罪に問われたのは、大きく5つ。
お金(花食)を使い、国の税金を盗んだこと(=「物どぞく」の罪)
ボンサムの父チョン・オスがアヘンの罪を着せられ死んだ件(物どぞくに準ずる)
ソンパマバンの手形を不正取得しようとした件(=「物ぱへん」)
初代ソンパマバン大将だったチョ・ソンジュンを死に追いやった件
ボンサムの妻ソサを殺害した件(「物さらつぉる」)
本来ならメウォル(キム・ミンジョン)とギル・ソゲが共謀してソサを殺したはずが、ギル・ソゲは単独犯行としてかばい、最後まで罪を一人でかぶろうとします。これにより、真の黒幕であるメウォルは今回の“ボブサンの断”を逃れそうな雰囲気…。しかし、その結果、ギル・ソゲはボブサンの掟に従い猛毒の薬を飲み、命を絶つ道を選びます。
最期の瞬間、ギル・ソゲは「自分は負けていない。大行首になり、やりたいことはやった」と笑いながらも、どこかむなしい様子でした。いっぽうボンサムは、ソサ殺害の真犯人がギル・ソゲだけではない可能性をうすうす感じつつも、真相にたどり着けずじまい。ギル・ソゲの命は散り、ソサの死の真相は完全には明らかにされませんでした。
一方、時代は急速に流れ、朝鮮では名性皇后派と大院君派が対立し、事態は混迷を深めていきます。権力争いのあおりを受け、民衆は飢餓に直面。さらに日本の急激な進出により市場が乱れ、干しタラや米、各種物資が海外へ大量に流れていく状態に。
ボンサムは道接長として「どうにか国内の商売と民衆を守り抜かねば」と必死に動きますが、その最中にギル・ソゲが死んだことで、六矣廛(ユギジョン)の空席となった大行首の座を狙う者が相次ぎ、混乱に拍車がかかりました。
さらに、ソンパマバンの仲間であるセン・ドルは、実は出自が高い家の“隠し子”だったことが明らかになり、民ヨンイク(安在模)らと結びつく場面も描かれ、商人だけでなく政治への関与も避けられない様子。「政治から離れては生きられぬのか」というボンサムの嘆きが、時代の激流を痛感させます。
客主-商売の神- 37話の感想まとめ
今回のハイライトはやはり“ボブサンの断”でのギル・ソゲの最期でした。父チョン・オスを追い込んだ憎き敵でありながら、ソサ殺害の真の黒幕が別にいるのではないかという疑念が残る、何とも言えない結末でしたね。
ギル・ソゲが“単独犯行”と主張して命を絶つシーンは苦々しいものがありましたが、ボンサムを守る形になったのか、あるいはメウォルを庇ったのか、その真意は複雑で胸をざわつかせます。
いっぽうのメウォルは、さらに罪を逃れているかのようで、今後どう動くのか注目せざるを得ません。ボンサムがこのまま真実を知らず終わってしまうのか、それともいつか“ソサを殺したのはメウォル”とわかる日がくるのか…。
また、ギル・ソゲの死によって六矣廛の大行首の座が再び空き、政治と商いの混乱が増す気配です。ボンサムは“商人たちと民を守る”という大義を胸に、道接長として奔走。時代が大きく動く中、“商売の神”を目指すボンサムがどう立ち回るかが次回への大きな注目ポイントですね。
ただ、偽干しタラ騒動や日本の資本侵入、朝鮮国内の権力争いなど問題は山積み。悲しみの余韻を抱えながらも、ボンサムが再び立ち向かう姿を見届けたいと思います。次回、第38話も見逃せません!
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