カーテンコール 第11話あらすじと感想|“本物の孫”の涙――届かない再会と終わらない嘘

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第11話では、ついにリ・ムンソン(本物の孫)がチャ・グムスンの前に現れます。
しかし、70年越しの再会はあまりにも切なく、そして静かなものとなりました。
一方、セヨンとジェホンの間にも決定的なすれ違いが――。

それでは『カーテンコール』第11話を一緒に見ていきましょう!

カーテンコール 第11話のあらすじ

ついに祖母グムスンと向き合ったリ・ムンソン。
彼は「ここで友人を待っていたが、連絡が来なくて困っていた」と穏やかに声をかけます。
グムスンはその言葉に微笑み、「私も北から来たのよ」と優しく応じました。

やがてリ・ムンソンは、父の話を少しずつ切り出します。
けれども彼女はそれを“昔の戦争で家族と離れ離れになった話”として語り始め、目の前の青年が自分の孫だとは気づきません。

「長い間、あの海を眺めて待っていたの」

そう話すグムスンの笑顔を見て、リ・ムンソンは言葉を失いました。
自分が“その孫”だと名乗る勇気を出せず、静かにその場を去ってしまいます。

――再会できたのに、名乗れない。沈黙の中に溢れる愛と後悔が胸に刺さります。

一方、セヨンがジェホンを本名で呼ぶシーン。
「いつから知っていたんですか? 僕、説明できます」
ジェホンは必死に事情を話し、グムスンのために秘密を守ってほしいと頼みます。

けれど、セヨンは静かに答えました。
「全部分かってた。でも、信じてるふりをしてたの」
優しかった言葉も、笑顔も――全て“演技”だったのかと問い詰めます。

セヨンの怒りは悲しみそのもの。信頼していた人を失う痛みが伝わってきました。

その夜、セヨンはサンチョルとユンヒの前に現れます。
まだ正体がバレていないと思っていた二人は、ぎこちなく演技を続けますが、ジェホンが「もう全部知られた」と告げると、場の空気は一変。
「僕たちは実長に言われた通りにしただけです」と言い訳をするユンヒ。

サンチョルも観念し、真実を語り始めました。
「本物の孫を見つけたけれど、あまりに荒れていて、彼を会長に会わせることができなかった。だから俳優を雇うしかなかった」

セヨンは目を閉じて深く息を吸い込み、「分かってました」と静かに答えます。
そして、「この物語をせめてハッピーエンドで終わらせましょう」と提案しました。

嘘と知りながらも、祖母の笑顔を守るために演じ続ける――その覚悟が胸を打ちます。

そのころ、サンチョルとグムスンの過去も明かされます。
1990年代、ナグォンホテルで起きた抗争に巻き込まれた若き日のサンチョル。
人を傷つけかけた彼を止めたのが、当時の会長・グムスンでした。

「私のホテルで人を死なせるわけにはいかない」

その出来事をきっかけに、彼はグムスンに拾われ、ビジネスの世界で再起。
以来、彼女を“命の恩人”として支え続けてきたのでした。

なぜ彼がこれほどまでに忠誠を尽くすのか――その理由がようやく明かされました。

そして夜。
グムスンがひとりでお茶を飲んでいると、遠くからその姿を見つめるリ・ムンソン。
声をかけることもできず、ただ静かに見守るだけ。

そこへジェホンが現れ、「ハルモニ」と声をかけます。
目の前の“孫”を見て、グムスンは笑顔を浮かべます。
ジェホンは彼女の肩をそっと揉みながら言いました。

「だいぶ凝ってますね」
「そうね。長い間、思いが絡まってしまってるの」

――幸せそうな二人を見つめるリ・ムンソンの涙が、静かに頬を伝いました。

彼の目には、手の届かない家族の温もりが映っていました。
これほど近くにいるのに、名乗ることができない。
その苦しみが、あまりにも切ない余韻を残します。

カーテンコール 第11話の感想まとめ

第11話は、まさに“愛しているからこそ言えない真実”が描かれた回でした。
リ・ムンソンの痛み、ジェホンの葛藤、そしてセヨンの複雑な感情――どれもがリアルで心に刺さります。

特に、海のように穏やかに微笑むグムスンの姿が印象的でした。
彼女はすべてを知らなくても、すでに心の奥で「幸せな結末」を迎えているのかもしれません。

“嘘の中にこそ本当の愛がある”――そう思わせる、静かで美しい一話でした。

次回、第12話では、ついにリ・ムンソンが真実を明かすのか、それとも永遠に“沈黙の孫”として生きるのか。
涙のクライマックスが近づいています。

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