緑豆の花-あらすじ-28話-29話-30話-感想付きネタバレありで!

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クルミットです♪
ボンジュンが朝鮮国民のために着々と進めてきたことが、日清両国の登場で雲行きが怪しくなってしまいました。

イヒョンが己の鬼と闘っている中、イガンによって葬られていた彼の銃が掘り起こされてしまった事で、キム接長がボンゲを殺された恨みを晴らそうとしています。

今回はそういった意味で、観るのが怖い回ですが…
今回は28話からご紹介していきますので、お楽しみください♪

【緑豆の花】(ネタバレあり)

緑豆の花 28話

ジャインは、取引行商の中村氏から紹介された大日商会の武田陽介に会いに行った。
武田は毎月20万石もの米を、相場より割高で買い取りたいと持ちかけてきた。
この男は行商人ではないとすぐに察知したジャインは、取引を拒否する。

日本の精鋭兵たちが列を崩さず歩き回る異様な状況の漢陽で、ジャインの事が頭から離れないイガンは、思いがけなく大日商会から出てくるジャインを見かけ、思わず追いかける。
互いに想いを寄せ合いながらも感情を抑えて別れる二人。

一方古阜では、ボンジュン達が一部の過激な東学教徒の動きを危惧していた。
両班に暴行したり、両班の娘を強制的に東学教徒と結婚させるという愚行が横行していた。

すると、ファン進士を筆頭にした両班達が、暴行した農民を打ち首にすべきと、役場に座り込みをする。
両班の主張は人の平等に反することだと、イヒョンがファン進士に説得すると、彼は、朝鮮は両班の国、中人であるイヒョンの事も自分と同じ人間だと思った事はないと言う。

そんな中、キム接長はミョンシムの存在を知り、目をつける。

漢陽で大院君は、ボンジュンへの返事として「義兵を漢陽に出動せよ」とイガンに託していた。

国王は日本からの最後通告を拒否した。すると、日本軍は国王を逮捕すべく景福宮の攻撃を始動した。

緑豆の花 29話

ついに国王の城、景福宮の光化門が日本軍に攻撃され始める。

一方古阜では、役場に座り込みをする両班達の前で、使用人のホンが、イヒョンの差し金でミョンシムが強制結婚されると嘘をつく。
実は、ミョンシムの結婚相手をボンゲに仕立てて、イヒョンに復讐を企むキム元接長の仕業だった。

イヒョンがミョンシムを助けに行くと、キム元接長は10万両で目をつぶってやると言ってきた
ボンゲの仇討ちと言っておいて、結局お金目当てとは!
そこへファン進士達両班が来て、農民達と血を見る対決が繰り広げられる。
やり返さなければやられてしまう状況下で、イヒョンもまた心を鬼にしなければならず、葬られたはずの銃を手にする。
銃を手にすると心の底にくすぶっている怒りが顔を出し、その場にいる両班も農民も次々と射撃してしまうイヒョン。終いにはミョンシムを見張っていた男をも撃ち、ミョンシムにその返り血を浴びせてしまう。
鬼の面を彼女に見せてしまった
イヒョンは、古阜から姿を消す。

漢陽の王宮では迎秋門も攻撃され、ついに城内での対戦となっていた。
見るに耐えず、イガン達やドッキも参戦した。
日本の軍力は強く、これ以上の犠牲を出したくない国王は、民の前で降参の意を表した。
1894年6月21日甲午倭乱。
王宮は日本軍に占領されてしまった。

イヒョンが消えた翌朝、ファン家の庭に積まれた死体の山を目にした両親は泣き崩れていた。
物陰からそれを見ていたホンは「よくやったぞ、イヒョン。」とつぶやくのだった。

緑豆の花 30話

イヒョンが東学党の義兵から“鬼”と恐れられていた事を知った家族はショックを受けていた。

逃亡を始めたイヒョンは、道中で両班を銃で脅し着物や馬を手に入れながら漢陽へと向かう。

今回の日本の横暴さに、ジャインはこれまで日本と取引をしてきた事を悔やみ、道任房の設置も叶わないと意気消沈していた。そんなとき王妃から間者(スパイ)を頼まれる。
敢えて武田に騙されたふりをして米の取引をし、日本の動きを逐一報告するようにと。

一方武田は大院君を訪ね、王の代わりに摂政を行うよう要求する。
こうして大院君も、日本の占領下にある王宮へ移動することに。
民衆に見送られながら移動する大院君は、その中にイガンを見つけて呼び寄せ、密かに渡し場で待ち合わせようと囁く。
その様子を遠目から武田は見ていた。

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28話から30話までの感想

29話は衝撃的過ぎました…。
イヒョンは人を殺しすぎました。その上、まさかミョンシムに人の返り血を浴びせてしまうとは…。

執網所長になり、意欲的に職務を全うしようとする息子に「適当にやれ」という父に、「私は自分の息子に卑劣な処世術を教えなくて済む世の中を望みます。そうでなければ生きたくありません。」と言っていたイヒョン。
身分差別、男女不平等、精神的暴力などがまかり通る世の中に、大きな疑問と怒りを抱く感受性であるがゆえの、それがままならない逼迫した心理状態。
それがイヒョンの鬼を突き動かしている気がします。

そんな息子の苦しみを理解しているのかいないのか、父マンドゥクは、姿を消した息子を想いながら「次くる時は鬼になって帰れ。」とつぶやくのです。

マンドゥクは世の中を諦めているのでしょうか。こんな世の中なら、叶わぬ希望は捨てて、この世に合った希望を持つ鬼でいる方が、生きるのは楽だという意味でしょうか。

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