麗(レイ)-花萌ゆる8人の皇子たち-あらすじ-7話-8話-視聴率11.3%のドラマを感想つきで

韓国ドラマ-麗(レイ)-花萌ゆる8人の皇子たち-あらすじ-7話-8話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗―花萌ゆる8人の皇子たち.jpg
月が太陽を覆う時
千年の時を超え二人は出会った!
韓国で大人気だった 時代を超えた愛
イジュンキ IU主演の皇宮ロマンチック・ラブ・ストーリー


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クルミットです♪
ヘ・スは自分の手首を傷つけてまで、太祖王建(ワン・ゴン)との婚姻を破談にするが―――
皇帝には向かったヘ・スはただでは済まされない―――
皇宮タミウォンで働く事になったヘ・ス!
最愛の人、ワン・ウクとの恋は実るのか―――?
【麗-花萌ゆる8人の皇子たち】(ネタバレあり)
7話
オサングン「かつては陛下のお相手でしたが、此処に来た以上は貴方は宮女よ。お茶の淹れ方は分かりますか?化粧は薬草は?」
ヘ・ス「私が上手いのはそっち方面なの、皮膚管理資格もあるし、化粧の方法も良く知ってるし、手作り洗浴剤(石鹸)も作れわ。タミウォンは私にとても合うと思うわ」
オサングン「なら、字も読み書きできるわよね?」
ヘ・ス「…いいえ…」
オサングン「…本当に知らないの?」
ヘ・スが外に出るとワン・ソが待っていた…
ヘ・ス「タミウォンってどんな所かと思ったけど、上手く遣っていけそうな気がするわ…私化粧するの上手なのよ。知らなかったでしょ。私も皇宮で暮らせるようになったわ。度々遊びに来てね…あっ、そうだ、あの時、驚いたでしょ。お礼も言ってなかったわ。でも陛下と婚姻しなくて本当に良かったわ」
瞬間、ワン・ソはヘ・スの手首をぐっと掴む
ワン・ソ「お前!死ぬ所だったんだぞ!」
ヘ・ス「死ななかったわ」
ワン・ソ「もう少し傷が深かったらお前は死んでたんだぞ!それに宮女になって良かっただと?嬉しいか?この皇宮から一歩も外に出られないかもしれないのに…それならむしろ陛下の妻になればよかったんじゃないのか!」
ヘ・ス「私にも分からないわ…目を閉じて一回だけ陛下の部屋に行けばいい。そう、思ったのよ。でも出来なった…私意外に私を救える人は居ないそう思ったの…気が付いてみたらあんな事に…」
とヘ・スは泣き始める…
ワン・ソ「馬鹿な奴だ…二度とするな。絶対に赦さない…」
ワン・ソはヘ・スに皇宮を案内する…
ヘ・ス「皇宮ってどんな所?」
ワン・ソ「死ぬまで一歩も外に出られない所。身近居る者を疑えば生きられる所だと学んだ」
ヘ・ス「じゃあ、皇子も全部知ってる訳じゃないのね」
ワン・ソ「此処では皆…独りだ。これ一つは確かだ」
ヘ・ス「私は一人じゃないから大丈夫よ」
ワン・ソ「一人じゃない?」
ヘ・ス「皇子!貴方がいるのに何故私が一人なの?」
ワン・ソ「益々肝ばかり据わって…困った奴だ…」
ヘ・ス「此処も人がいる所よ…なら大丈夫。我慢できるわ…」
ワンソ「出来るか?だが、うるさいお前が来て、皇宮も飽きないだろうな」
ヘ・スがワン・ソがいるから一人じゃないと言った言葉が嬉しかったようです~
その頃ワン・ウクはもう既に次の婚姻の話が来ていた…
ヨンファ「兄様、外戚が他の縁談を設けてくれるそうよ」
ワン・ウク「政略婚姻は一度で十分だ」
ヨンファ「なら皆死ぬの?それとも以前の様に皇妃ユ氏様に追い出だされて、あちこち彷徨うつもりなの?」
ワン・ウク「ヨンファ、それはもう赦した、母上も赦した。お前も早く忘れろ」
ヨンファ「3番目の兄様を見てください。パク・ギュンカンの娘との婚姻で権力を手に入れました。
後百済の勢力までも踏み台にして勢力を伸ばして行っています。このまま何処の勢力とも手を組まずに居れば、また私たちがどうなるのかは目にも明らかですわ…なのに忘れろですって?」
ワン・ウク「ならお前は?ワン・ソ皇子が好きだと思っていたが…?
ヨンファ「4番目の兄様であれ、誰であれ、皇妃にしてくれるなら、どんな人でも好きになるわ。しかし、何処に売られたとしても兄様の躓きの石になるような婚姻はするつもりありませんわ」
ワン・ウク「ヨンファ、お前ももっと気楽に生きたらどうだ?」
ヨンファ「私が楽に生きれる方法はただ一つよ。皇帝になって下さい、兄様。」
病気の為に公務に出られなかったワン・ム
ワンム「病気の為、国の行事に参加できなかった。私は本当に正胤(皇太子)でいいのだろうか?この病気は王位を欲して受けた罰ではないか?」
チェ・ジモン「何を仰いますやら。皇子の星は松岳(ソンアク)の空に高く輝いておりますぞ。それとも何ですか私が高麗の民全員に詐欺を犯したとでも仰るのですか?お願いですから、治療に専念して下さいよ」
松茸(ソンアク)に来た父と娘、パク・スギョンとパク・スンドク
陛下にお目に掛かるパク・スギョン
ワン・ゴン「長い間国境を護りそして不肖の息子を育ててくれた礼を言うぞ」
パク・スギョン「4番目の皇子は素質があり武芸を教える甲斐がありました。あの傷さえなければ正胤に上がるに引けは取りません。
ワン・ゴン「ならばワン・ムは武芸が劣っていると言うのか?
パク・スギョン「ワン・ム皇子は戦いで腕が立つのに比較して温柔なのが気に掛かります。ワンム皇子の気質を考えると政治的な問題での争いが心配です。むしろ戦場の戦いの方が向いてるでしょう」
その答えを聞いた陛下は気分を害したのか去って行った…
チェ・ジモン「皇宮でも学ぶできものがありますよ。気遣いです」
パク・スギョン「ワンソ皇子も此処で気の遣い方なぞを学んでらっしゃるのか?」
ワン・ソに武術を教えたのはこの人だったんですね~
って事はワン・ゴンは父として陰でワン・ソを育ててはいたんですね~

皇子達は騎馬戦をしていた
「今日は私が勝ちますよ」
と無邪気に遊ぶ皇子達…
ワンソは学問も学んでいた…
パク・スギョン「皇子は最近本に嵌っていると聞きましたぞ」
ワン・ソ「武芸は将軍に学んだからな、これからは頭も満たさないと」
パク・スギョン「その割には寺に火を放ち一日で数十人もの命を奪ったと聞きましたぞ」
ワン・ソ「あいつらは死んで当然だったんだ」
パク・スギョン「皇子は成長されましたね。一目で殺しても良いと判断されるくらいに?」
ワン・ソ「殺し方は将軍に教わったんだが?」
パク・スギョン「私は護る時だけに剣を使えとお教えしましたが?」
ワン・ソ「だが、皇室の火を消し止めれたのだから、皇室を護ったんじゃないのか?」
パク・スギョン「ところで松岳(ソンアク)には何時まで居られるつもりですか?今、信州カン氏家にお帰りになられても如何様にも振り回す事は可能ですぞ」
ワン・ソ「俺も皇子だからな。皇宮がどう動いて行くか見物しないと…皇帝の座が何の価値があるが故に母上や兄弟が悪略をするのか知りたいし?」
パク・スギョン「なら、それが終わればまた帰られるのですか?」
ワン・ソ「俺は必ず帰らないといけないのか?」
パク・スギョン「最後まで松岳(ソンアク)で暮らせるのは唯一人、王位に上がられる方のみです。
だから、よく考えてみて下さい。この松岳(ソンアク)で暮らしたい真の理由が何か」
オサングンに連れられヘ・スはファンボ皇妃の所に行く
オサングン「頭の痛みはどうですか?」
ファンボ皇妃「あなたが淹れてくれたお茶を飲むと少しは痛みが和らぐけど、また直ぐに元に戻るわ。
もう痛み出して十年以上になるから、諦めないとね」
オサングン「ではお茶の配合を変えて別の物を持って参ります」
ファンボ皇妃「ありがとう。ヘ・スはどうだい?慣れてきたかしら?貴族の娘が皇宮で暮らすのは容易い事では無いけど、どうだい?」
ヘ・ス「大変に思うこと無くちゃんと暮らしています。この前差し上げた洗浴剤、お気に召されたら又作りますね。化粧も上手なんですよ、私。あっ化粧が滲んでる。直ぐに直します。」
とヘ・スは化粧を直そうとするが…
オサングン「出過ぎた真似を!生意気言わずに出ていなさい!」
とヘ・スは皇妃の部屋から追い出された…
ファンボ皇妃「あの娘、このタミウォンに合ってるわ。手作りの洗浴剤が凄く良かったの」
オサングン「心に留めて置きます」
ファンボ皇妃「それより、皇妃ユ氏があなたに又嫌がらせしてない?」
オサングン「私は大丈夫です。ご心配には及びません」
ファンボ皇妃「あなたの腹痛は、私の頭痛と同じくらい酷いのよ。同じ頃に知り合った仲なのに、私ぐらいはあなたの事気遣わないと。必ず医師に掛かりなさい」
オサングン「皇妃様の気遣い痛み入ります」
ヘ・スが部屋の外で待っていると、何かが割れる音と共に男が叫んでいた
何かなと思ってヘスが訪ねてみると
ワン・ムが体を掻き毟り血だらけになって喚いていた
あれ、アトピーじゃない?あっ!駄目よ!
ヘスは冷たい水をかけようとするワン・ムを止める
ワン・ム「何をする! 」
ヘ・ス「豆や冷たい食べ物を食べると痒くならないですか?疲れたり、汗をかいても痒いでしょ?毛皮の付いた服とか着られないでしょ?」
ワン・ム「お前がどうして知っている!」
ヘ・ス「私を信じて温かい湯で洗ってみて下さい。冷たい水はもっと痒くなるだけです」
ヘ・スは湯でワン・ムの体を流し、そして、薬草を湯に浸し体に貼り付ける…
ヘ・ス「こうすれば痒いのが治まりますよ」
ヘ・スが手当てをしている時に、オサングンが入って来て
オサングン「何をしているの!皆出て行きなさい!あなたも!」
とヘスを叱る。
ヘ・ス「私の母と同じ病なので遣り方を知ってます」
と言うヘ・スをオサングンは突き飛ばす!
オサングン「あなたの出る幕ではありません!」
そしてヘ・スはすごすごと出て行くのだった…
そしてヘ・スはオサングンにお仕置きを受ける…
オサングン「茶に関する本、医術に関する本、茶や薬草に関する記録のある本、これらの本を読んでたなら今日のような失敗は犯しませんでした!どうして正胤(皇太子)の体に手を触れたの!」
ヘ・ス「凄く辛そうだったから…方法を知ってるのに助けない 訳には行きませんでした」
オサングン「あの薬草が掻痒症(アトピー)に効くってってどうして分かったの?字が読めないから直に本を読んで得たものではないでしょう?」
ヘ・ス「母が同じ病気でしたので…様々な方法を試してみました。
オサングン「正胤(皇太子)の病気について他言してはいけません。そうした日には陽を拝めなくなるでしょう。分かりましたか?」
ヘ・ス「…はい…」
つまり、ヘ・スの治療が悪かった訳ではなく
正胤(皇太子)に手を触れた事が問題だった訳です~

そんなヘ・スに与えられた仕事は皇宮の花壇の水遣り…
ヘ・スは大きな瓶に水を汲み運んで花壇に水を遣る…が
ガシャーン!
水瓶を落として割ってしまった…
ヘ・ス「もう、嫌!遣らない!逃げようかな…」
ワン・ソ「何処に逃げる気だ?この高麗に皇帝の目から逃れられる所があるか?」
ワン・ソはヘ・スの水遣りで、昼寝をしている所に水をぶっ掛けられて目が覚めたのだった…
ヘ・ス「誰が本気で逃げるって言いました?私は只そうできたらいいなと思っただけよ」
ワン・ソ「タミウォンの宮女が遣ってる事を見てると奴隷水準なんだ?頭も使わず体だけで仕事をしている」
ヘ・ス「どう考えても、私に此処は合わないわ。私の能力を分かってくれる人が居ないわ。役不足なのよ」
ワン・ソ「能力を発揮した事はあるのか?」
ヘ・ス「今回の正胤(ワン・ム)の件もそう!私の遣り方で合ってるのに…どちらにしても私の能力を見抜いてくれる上司にちゃんと巡り会わないといけないのに…」
ワン・ソ「まさかお前、正胤(皇太子)の病気について知ってるのか?」
ヘ・ス「ええっ?聞いた事も無いけど?」
ワン・ソ「口に気を付けろ。今度はタミウォン程度では済まされないぞ」
ヘ・ス「皇子も知ってるのね… 掻痒症(アトピー)の事だけど死ぬような病気でも何でも無いのよ。良く治療して、食べ物に注意したら良いだけなのに…もしかしてオサングンは私を警戒してるのかしら、私が正胤に気に入られるかと思って」
ワン・ソ「お前がやってもし酷くなったらどうする?オサングンが庇ってくれたと思わないと」
ヘ・ス「そうなのかな~」
ワン・ソ「お前は木に水遣るのを見ても役不足ではなく力不足だ。何でも育てる時には名前を付けて友達と思え」
ヘ・ス「なんで木に名前なんか付けるの~自分の名前すら紛らわしいのに」
ワン・ソ「あの松は一番高いから一番。あの木は実を食べたらおならが良く出るから、おなら?」
ヘ・ス「ふざけてるの?」
ワン・ソ「信州では木にタタギと言う名前を付けてぶら下がってもびくともしないくらいに育てたのに…」
ヘ・ス「お友達はさぞかし有能なのね。」
ワン・ソ「何年か前に火を付けて燃やしたから今は無い」
ヘ・ス「ええっ?」
ワン・ソ「寒い時で狼まで群れでやって来たんだ…その時に偶然目に入って…止めよう。お前相手に何の話をしているんだか」
と座ってるヘ・スの前にしゃがみ込み
ワン・ソ「逃げるなど思わずに、与えられた事を忠実にしろ。まめに働けよ」
とヘ・スの頭を小突いて去って行った…
ワン・ソは何だかんだととは言え、ヘ・スを構ってますね~
初めてであった時とは大違いです~

その後、ヘ・スは思い直して仕事に専念し、少しずつ慣れて行った…
そして漢字も勉強するヘ・ス
ヘ・ス「『春日峯花』これなんて読むのかな?」
ワン・ウク「『春日峯花』は春の日に蕾が開くという意味だ…ヘ・スこれらの本は何だ?」
ヘ・ス「オサングンからの宿題なの…字が読めなくて違う薬草を入れてしまったの…」
ワン・ウク「字が読めない?お前が?」
ヘ・ス「あ…実はね、頭を打ってから字が読めなくなったの…」
ワン・ウク「ならこの前私がお前にあげた詩は、どうやって読んだんだ?」
ヘ・ス「姉様が読んで下さったの」
ワン・ウク「…また妻に大きな借りが出来たな…中々会えないから、文でも書こうかと思ったのに…」
ヘ・ス「心配しないで早く学んで直ぐに読めるようになって見せるわ…」
と字を書くヘ・スの姿を見てワン・ウクはヘ・スに字を教える
ヘ・スの筆を持つ手に自分の手を添え、字を書くワン・ウクの顔をじっと見つめるヘ・ス…
ワン・ウク「これは『福寿草』だ。上手く使えばば良薬で、下手に使えば毒薬になる薬草だ」
ヘ・ス「これはなんて読むの?」
ワン・ウク「私の名だ。旭(ウク)。朝に昇る太陽の意味だ。」
ちゃっかりワン・ウクは自分の名前をヘ・スに教えてます~
そしてワン・ウクはヘ・スの手首に腕輪を巻く
ワン・ウク「この石は災いを防ぎこの赤い紐は深い縁を表す。約束してくれるかい。一生外さないと。お前が此処から出られるように何でもするつもりだ。だから待ってて欲しい」
ヘ・ス「気持ちは分かるから、焦らないで。私はちゃんとここで過ごすわ」
そしてワン・ウクはヘ・スの額にそっと口付けをする…
ヘ・スはワン・ウクが書いてくれた「旭」の字を見ながら幸せに浸るのだった…
「待ってて欲しい」その言葉でこんなに幸せになれるのね
あの人一緒ならコ・ハジンでなくヘ・スとして生きても大丈夫かも知れない…
あなたはここで生きていけるわ…ヘ・ス…
ペクアは通り過ぎる旅人の絵を描いていた
そして母が子を抱く姿を描写していたペクア
ところがいきなりとある女が取り上げビリビリに破られてしまった
ペクア「何するんだ!」
女「私たちが犬や猫に見える?旱魃が酷くてここ迄来たけど私たちも人よ!そんな物書いて、嘲笑しないで!」
ペクア「私はただ、旱魃で被害を受けた人々の様子を伝えたかっただけだ」
女「高麗の貴族は綺麗な物には飽きて、醜悪で醜い物までも芸術と考えるんでしょ!民の苦労を面白いと思うなんて、皇子の自尊心までなくしたのね!この虫けら!」
と捨て台詞を残して去っていく女
ペクア「おい!お前待て!」
とペクアは自分の荷物を持って追いかけるが、見失ってしまった…
ペクアを虫けら扱いした女は、小さな子供の手を引いて歩いていた
そこに男二人が走って来て…
男「姫様こんな所にいらっしゃいましたか」
女「将軍」
男「左丞パク・ヨンギュがお待ちです」
女「裏切り者のパク・ヨンギュ。左丞?ずいぶん地位が高くなった事ね。分かりました。行きましょう」
ヨンファはワン・ウンの為に皇子達を集め宴会を催す…
ワン・ム「今日はお前が天から降りてきた日(誕生日)だ」
ワン・ウン「ヨンファ姉上、感謝します。私の為にこんな宴を開いてくれて」
ヨンファ「私が婚姻に行ったらしたくても出来ないわ」
ワン・ウク「ヨンファ、お前が婚姻って?」
ヨンファ「陛下が松岳(ソンアク)から遠くに離れた豪族との婚姻を考えてらっしゃるの」
ワン・ヨ「漢族でもなく、地方豪族とは…そんな馬鹿な話」
ヨンファ「私が美人じゃないから私を願う漢族は無い見たいね…」
ワン・ウンは皇子達に酒を飲まされべろんべろんに酔っていた…
ワン・ヨはヨンファの手を引き外に連れ出す…
ワン・ヨ「ヨンファ、このままお前俺の所に来い。 俺はお前が皇妃に相応しいと思っている。なのに高麗の地方豪族と婚姻だと?そんなの俺は見てられない」
ヨンファ「では、兄上の夢は何処までですか?」
ワン・ヨ「俺の夢?大人しそうに見えて。言う事は言う。俺の夢は高麗だ。お前がワン・ウクを皇帝の座に就かせたいのは知っている。自分の兄が王座に就けば、お前は只の姫でもいい。だが俺が王位に就けば話は変わる。」
ヨンファ「でも私は本妻ではないわ。だから皇妃にもなれないわ。私の為に今の妻を退ける事は出来て?」
ワン・ヨ「俺は女を手に入れる為に。自分の物を放棄する気は無い。」
ぐっとヨンファを抱き寄せる
ヨンファ「放してよ」
ワン・ヨ「他の選択はあると思うか?」
と無理やりキスをしようとする…
「あ~嫌な奴」
誰かの声がし、はっと振り向くワン・ヨ
そこにワン・ソが立っていた…
ワン・ソ「いつも木を揺らしてザワザワと音を立てる。見てて、飽き飽きするよ」
ワン・ヨ「お前もだ。いつも邪魔ばかりする」
とヨンファに向かい「また今度話をしよう」
と去って行った…
ヨンファ「有難う。それとワン・ウク兄様には言わないで…」
ワン・ソ「お前の天秤からワン・ヨは消せ!お前の願いは何一つ得られない」
ヨンファ「そんな忠告をするなら、もっと良いものを見せて止めて欲しいわ。兄様は私の天秤に乗って見る気ありません?」
一方ヘ・スは…
ヘ・ス「オサングン、まだ他にする事ありますか?」
オサングン「もういいわ。正胤(皇太子)の頼みだから特別にするのよ。行ってきなさい」
ヘ・スは化粧をし、綺麗な服を着てワンウンの誕生会の準備をする…
酒に酔ったワン・ウンを連れて行き…ささやかな誕生パーティを開く…
ヘ・ス「ワン・ウン皇子、私の初めての友達になってくれて有難う。姉様が亡くなった時、本当に慰められたわ…それで特別な贈り物をしたかったの」
とヘ・スはハッピーバースデイの歌を歌い始める
♪ 誕生日おめでと~誕生日おめでと~私の友達の皇子様~誕生日おめでと~ ♪
そして韓国独特の二番の歌詞
♪ 何で生まれたの~何で生まれたの~こんなに不細工に~何で生まれたの~ ♪
と踊りながら歌を歌うヘ・ス
そんなヘ・スの姿に、遠くから眺めていたワン・ソも思わず笑みが零れる
ペクア「いや~こんなに面白いの兄上だけの独占ですか~?」
ワン・ウク「ペクアの言う通りだ。こんなに素晴らしい贈り物、お前だけ受けるのか?」
ワン・ジョン「兄上だけずるい!姉上!俺の時もしてくれますよね」
ワン・ム「ワン・ウン感謝しろ~俺がヘスに頼んだんだからな」
ワン・ウォン「お前そこらへんの踊り子より踊りが上手いな~」
ワン・ジョン「姉上、俺達にも歌を歌ってくよ」
ワン・ウク「そうだよ歌ってくれよ」
と皇子達に歌をせがまれヘ・スは歌う事にした…
♪~
心が傷ついて行く
冷たい風の中にでも
一筋の日の陽が好きで微笑む
忙しく通り過ぎる
無情な人々の中でも
一筋の光が好きで微笑む
寂しさの無い場所を見つけられたら
私と一緒に行ってくれるかい
友よ友よ~ ♪~
その歌を少し離れた場所から聴いていたワン・ソは静かに去っていった
ヨンファ「宮女として良く遣ったわ。もういいわ。」
ヘ・ス「宮女だからした訳じゃないわ。ワン・ウン皇子とは宮女になる前から親しかったから…」
ヨンファ「まさかワン・ウン皇子が友とでも言うの?皇子と宮女が友だなんて。情けない。」
ヘ・ス「ヨンファ姫は変わりませんね。人ではなくて身分を先に見る癖。チェリョンを叩いた時と同じね」
ヨンファ「私が変わらないといけない理由でもある?これでも貴女の姉の事を考えて大目に見てるのよ。身分を弁えなさい!」
ワン・ム「私が良いと言ったのだ。ワン・ウンがヘ・スと親しかったから、許可した」
ヨンファ「正胤!」
ワン・ム「不甲斐無い兄が他の贈り物を考えられなかった。ヨンファ、お前が理解してくれよ」
ヨンファ「分かりました。正胤(皇太子)に迄目を掛けられるとは運がいいわね」
と言って去って行った…
ヘ・ス「有難うございます」
ワン・ム「俺も弱みを見せたのに。これくらいしないと」
ヘ・ス「誰にも言ってません」
ワン・ム「知ってる。信じてる。時々私が苦しいとき助けてくれるか?」
ヘ・ス「勿論です」
ワン・ウンは一人一人皇子から贈り物を貰い御機嫌だ
ヨンファからは、ぱちんこまで貰い超御機嫌だ…
ワン・ジョン「私の贈り物はこれです」
とワン・ウンに箱をを差し出す。
ワン・ウンが何かな?と思ってワクワクしながら開けてみると…
ワン・ウン「何だ!本じゃないか!誰がこんな物読むんだよ!」
とボコッとワン・ジョンの頭を本で叩くワン・ウン
そこに熊の毛革を贈るパク・スンドク…だが怖がって誰も受け取らなかった…
スンドクちゃんの事だからもしかして、自分で取った獲物ですか~
ワン・ヨ「お前!ワン・ソからも何か贈り物を貰わないと」
ワン・ウン「いいですよ~4番目の兄上は来てくれるだけでも有り難いと思わないと…」
ワン・ヨ「惜しいな~この世でワン・ソがけが与えられる贈り物があるのに~」
とワン・ウンにひそひそと耳打ちをする…
ワン・ウン「えっ!そんな事可能ですか?」
とヘ・スの方を向いて
ワン・ウン「ヘ・ス、4番目の兄上から贈り物貰うの手伝ってくれよ」
ヘ・ス「また~何の贈り物を貰おうとしてるのかしら…」
ワン・ウン「ヘ・ス頼むよ~」
ヘ・ス「分かったわよ、もう~」
そこに何も知らずにペクアに引きずられてワン・ソが来た…
ワン・ソ「悪いな。俺は何も準備してないから…欲しい物があれば何でも言え」
ワン・ウン「本当に何でもくれるのですか?」
ヘ・ス「当然でしょ。皇子が二言をされる方ですか?どんなに珍しい物で難しい物でも、何でも買ってくれるわ。そうでしょ?」
ワンソ「あぁ、何でも叶えてやる言ってみろ。但し本当に珍しい物にしろよ」
ワン・ウン「兄上、約束ですよ~じゃあ、仮面を外した顔を見せて下さい!」
その一言に凍りつく一同
ワン・ウン「おかしいなと思っていたんです。兄弟同士なのに隠す必要がありますか?ぜひ顔を見せて下さい!」
ヘ・ス「皇子。それはちょっと…」
ワン・ヨ「宮女が出しゃばるな!」
ペクア「兄上、聞き流し下さい…」
ワン・ソ「そんなに見たいのか?」
ワン・ム「止めろ!ワン・ウンお前、そんな願いは恥知らずだ!」
ワン・ウン「珍しい物でもいいって言ったじゃないですか?それにヘ・スお前も叶えてくれるって言っただろ?」
ヘ・ス「いえ、そう意味ではなくて…」
ワン・ソ「もういい。」
ワン・ソは仮面に手を掛け静かに外す…
左目から頬に掛けて走る深い傷…
その姿を見てみんな目をそらす…
ペクアなんか目を瞑り最初から見てない様だ…
その中で一人だけ目をそらさずにじっとワンソを見る者がいた…ヘ・スだ…
そんなヘ・スに動揺しワン・ソはそのまま立ち去ってしまった…
この人、一人だけイタズラに成功したと笑ってますよ~性格ワル~
立ち去るワン・ソを追いかけるヘ・ス
ヘ・ス「皇子!ちょっと待ってください!」
ワン・ソ「何だ?まだ俺で遊び足りないのか!」
ヘ・ス「10番目の皇子の謝罪を受けてください。このままでは皆との間柄が悪くなってしまいます。皇子でしょ?ね?皇子」
ワン・ソは裾を引っ張るヘ・スの手首を握りすぐ傍の柱に押し付ける!
ワン・ソ「俺を見ろ!俺をきちんと見ろ!」
ヘ・スはワンソをじっと見る
ワン・ソ「お前のその目…その視線…気が狂う程に嫌いだ!」
8話
柱に押し付けられたヘ・ス!
ワン・ソ「お前のその目…その視線…気が狂う程に嫌いだ!俺の目の前に現れるな!」
ヘ・ス「私が一体皇子をどんな目で見てるって言うのよ!」
ワン・ソ「お前!俺を哀れに思っているだろ!同情してるだろ!そうすれば俺が礼を言うとでも思ったか!そんな目で見られる俺の気持ちが分かるか?」
ヘ・スの手を離し
ワン・ソ「俺の目の入ってくるな!今度は俺も何をするか分からんぞ!」
とヘ・スを脅して去って行った…
その日の夜ワンソは部屋寝そべり、ぼうっと月を眺めていた…
ペクア「兄上、すみません。止められなくて…ワン・ウン兄上も反省してます。赦して下さい」
ワン・ソ「お前は俺を見なかったな」
ペクア「えっ?」
ワン・ソ「お前は何故俺を見なかった?何故ちゃんと見ないで目を瞑った?」
ペクア「兄上が嫌がるかと思って…嫌でしたか?」
ワン・ソ「人の心が一番怖いのは確かだな。誰かは見たから嫌で、誰かは見てないから嫌だ。俺も俺の心がさっぱり分からん。お前は何時でもちゃんと俺の顔を見ろ。お前はそうしてもいい気がする」
ペクア「ヘ・スはたぶん3番目の兄上を止めようとして…」
ワン・ソ「あいつの話はするな…聞きたくない…」
皇子達が集まりお茶会の時
ヘ・スはペクアに聞いてそれぞれの皇子達の好みの茶を入れる
皇子達は次々とヘスに礼を言うが
4番目の皇子、ワンソに茶を入れたときだけ反応が違った
ワン・ソ「茶は要らない。今は旱魃の時なのに茶を飲んでる時ではない!」
皇妃ファンボ氏「4番目の皇子の言う通りだ、去年の冬から高麗全体が旱魃で苦しんでいる。民の苦しみの声が天に届きそうだ。それ故、倹約に倹約を重ねねばならない。我らは倹約している姿を民に見せるのです」
ヘ・スの試みは失敗に終わってしまった…
ヘス「本当に茶とお茶菓子、何が好きか調べてくれたの?
ペクア「そうだよ」
ヘ・ス「確かなの?」
ペクア「目立たないように他の皇子の好みも全部調べただろ?」
ヘ・ス「なのに、何で口も付けてくれないのよ。字も読めない私がどんなに頑張ってやってると思ってるのよ!」
ペクア「じゃあ、直接兄上に聞いてみる事だな。どうすれば赦してくれるのか?」
ヘ・ス「目でも合わせてくれたら聞けるわよ。他の人とは元通りになってるのに。私にだけ冷たい」
ペクア「確かに、10番目の皇子の謝罪も直ぐ受け入れたのに…もしかして兄上はヘ・スお前が…?」
ヘス「では、私はこれで」
とヘ・スは他の宮女達の姿が見えたため、行こうとするがその腕をペクアが捕まえる
ペクア「つれないな~もう行くのか?」
と他の宮女が居るにも関わらず、引き止めるペクア
ヘ・ス「ちょっと、何するのよ~」
ペクア「あ~お前はなんて可愛いんだ?」
と皆に聞こえるように大声で話すペクア
そしてヘ・スにこそっと耳打ちしながら…
「4番目の兄上の怒りを解かない罰だ」
と言って去って行った…
案の上ヘ・スは他の宮女のやっかみを受け…
蹴られ洗濯物を投げつけられるヘス…
また、その場をオサングンに見られお仕置きを受ける!
また、ヘ・スは手を上げたまま、その上に本を積み重ねられる
オサングン「これは医書、茶や薬草の記録がある本」
ヘ・ス「全部読みました」
オサングン「そう。じゃあ、もっと本を増やさなくては…4時間何が悪かったのか考えなさい…全部私の所為ね…皇子達に近づくからあんな事になるのよ。皇子達と話をしたり、目を合わせてはいけません。そしたら、こんな苦労はしなくてもいいでしょ」
ヘ・ス「皇子達とは皇宮に入る前から知ってる仲です。縁を切るなんで出来ません」
オサングン「それはあなたの錯覚よ。ヘ・スあなたの腕を見なさい。あなたは陛下との縁も一日で切ったじゃない。あなたの為にこの皇宮がざわつくのは見てられません。皇子を遠ざけなさい!」
ヘ・ス「…はい」
オサングンが粥を食べる姿を見て
ヘ・ス「何故いつもお粥ばかり食べてるのですか?きちんと食事をしている姿を見たことありません」
オサングン「沢山食べると茶の味が分からなくなるからよ。こら!きちんと持ちなさい!」
ワン・ウンはいたずら盛り、旱魃で質素にする為に遊べなく美味しいものも食べられない
気分がむしゃくしゃしているワン・ウンに声を掛けるものが居た…
「皇子」
振り向くとそこに居たのはパク・スンドクだった
ワン・ウン「お前!熊の毛皮!」
何でもパク・スンドクは面白い遊びを知ってるらしい
ワンウンは付いて行く事にした…
原っぱで籠に紐をくくり、支えの枝を立てかけて、籠を斜めにかぶせて仕掛けを作り、雀を捕まえた!
ワン・ウン「遣った!捕まえた!でこれを火で焼いて食べるのか?」
パク・スンドクは頷き直ぐに雀の首を圧し折り殺してしまった…
パク・スンドク「後、何匹必要?」
絶句するワン・ウン
ワン・ウン「この殺人魔!お前!この可愛いのを殺したのか?お前はそれでも人か?」
と逆に怒って帰ってしまった。
パク・スンドク「生きたまま食べたかったのかな…」
スンドクちゃんは雀=食べるみたいですね~
そんなワン・ウンを陰から見ていた父パク・スギョンは理解出来ない
パク・スギョン「あんな雀一匹も捕まえられない男!」
パク・スンドク「私が捕まえればいいじゃない」
パク・スギョン「あんな剣も出来ないような男がどうやって家族を護る!」
パク・スンドク「私が護ればいいじゃない」
パク・スギョン「諦める考えは無いのか?」
するとパク・スンドクは父を殴ろうとする
パク・スギョン「お前!父親を殴るために武術を学んだのか?分かった分かった。お前の思い通りにしろ!」
父パク・スギョンは娘の思いにとうとう匙を投げたようです~
旱魃で苦しむ民の為にワン・ゴンは皇子達にタミウォン入室禁止令を出す
そんなワン・ウクはヘスに手紙を書き
「浴穴」と書いた文字を見たヘ・スは秘密の洞窟へと行く
ヘ・スが行くとワン・ウクは既に来ていた…
ヘ・ス「ここの事すっかり忘れてたわ」
ワン・ウク「チェリョンが教えてくれたんだ。こんな所があったんだな」
二人の時間を過ごすヘ・スとワン・ウク
ワン・ウク「ヘ・スここまで来たらここから出たいと思わないか?」
ヘ・ス「そうね、もう少し先に行けば出られるのに。チェリョンにも会いたいし、町にも出たいし姉上の墓にも参りたい…でもね4番目の皇子に言われたの。逃げても皇帝の目が届かない所は無いってね。」
ワン・ウク「そうだな、皇帝の手の届かない所は無いからな」
ヘ・ス「タミウォンは私にとても合う所よ。正式に出られるまでここで頑張るから。それまで私を忘れないで居てくれますか?」
ワン・ウク「もう直ぐ大きな祈雨祭(雨乞いの祭り)がある。祈雨祭で雨が降ったら陛下は恩恵を下さる。犯罪者を死命したり、皇室で宴会が開かれたり、年寄りの為に宴会が開かれるそして、宮女が還俗される。」
ヘ・ス「えっ!還俗って皇宮から出られるって事?」
ワン・ウク「雨が降ればお前を皇宮から出られるように、陛下に願い出るつもりだ」
ヘ・ス「また皇子の屋敷に戻ってもいいの?」
ワン・ウク「その時はヘ・ス、お前の好きな洗浴剤(石鹸)の材料を買って部屋中を埋め尽くして置くよ」
ヘ・ス「必ず雨が降るといいわ…必ず」
祈雨祭が済んだら晴れて二人は一緒になれるんですね~
ヘ・ス「絶対に掻かないで、洗うときに冷水を使わないで下さいね」
ワン・ム「旱魃の時に入ってくる盗賊を捕まえに行くんだ。洗う水などあるかな」
チェ・ジモン「分かってるかと思いますが、シー!くれぐれも宜しくお願いしますよ」
ヘ・ス「勿論です。来る時も誰にも言ってませんよ」
ワン・ム「お前の部屋に首飾りを置いておいた。助けてくれた礼だ」
ヘ・ス「有難うございます」
ワン・ソ「出かける用意を整えました」
ワン・ムはチェ・ジモンと共に出て行った…
ワン・ソとは目を合わさずにその場を離れるヘ・スだった…
そんなヘ・スが一人で歩いていると
いきなり宮女が現れ、ヘ・スを捕らえて連れて行った
そこに居たのは皇妃ユ氏とワン・ヨだった。
二人はワンムの病状を知りたいが故にヘ・スを捕まえたのだった…
皇妃ユ氏「何処に行って来た」
ヘ・ス「少し御遣いで行って参りました」
ワン・ヨ「正胤(皇太子)の所に行って来たみたいだが?で、何で大きな荷を抱えて居る?」
ヘ・スの籠の中の物を調べる宮女…
宮女「タミウォンの外に持ち出せない貴重な薬草が殆どです」
ワン・ヨ「正胤はこれらをお前に持ってこさせたのか?」
ヘ・ス「他の御遣いのついでに正胤の所に行って来ましたので…」
皇妃ユ氏「ならばその貴重な薬草は何処で使うつもりだったのだ?もしかして正胤は何処か具合が悪いのか?」
ヘ・ス「私は何も知りません…」
皇妃ユ氏はいきなりヘ・スの髪を鷲掴みして引っ張る!
「その娘を放してください」
振り返るとオサングンが居た…
オサングン「その娘は私の指示で清徳殿に行って来ただけです」
皇妃ユ氏「清徳殿?オサングン!私を愚弄するのか?」
オサングン「陛下が祈雨祭の時に膝を痛められたので薬を塗って差し上げるよう指示したのです。陛下の御身の状態は極秘ですが、皇妃様の誤解が酷いようですので敢えて申し上げました」
皇妃ユ氏「この娘を送った理由は?タミウォンに来て間もない娘に何故陛下の所に行かせる?」
オサングン「ならば私であれば良かったですか?」
皇妃ユ氏「何?」
オサングン「私が陛下の元に行けば良かったのかと申し上げました。そうであれば誰も疑う事も無かったでしょうか?この娘の落度はタミウォンを纏める私が行います。御了承下さいませ」
皇妃ユ氏は何か言いたそうにしながらも去って行った…
自分の部屋に戻った皇妃ユ氏をワンソが待っていた…
皇妃ユ氏「お前が何の用だ」
ワン・ソ「緊張を解いたら。長く居るつもりはありませんから」
皇妃ユ氏「お前に許可を与えた謂れは無い。早く帰れ!」
ワン・ソ「また血でも付けて来たかと思いましたか?」
皇妃ユ氏「いや、今日は血の臭いはしない。ただ獣の臭いがプンプンしておる。早く用件を言え!」
ワン・ソ「余りオサングンが憎くても、皇妃としての体面を守ってください。タミウォンでそんな風に振舞っては皇室に差し障ります。まだ入りたての若い宮女まで捕まえて、私のような息子を持ったのも徳の無さと思われますよ。無関係な者を捕まえるのもいい加減にして下さい。では失礼」
とワン・ソ言うだけ言って颯爽と出て行った…
皇妃ユ氏はワン・ソの無礼な態度に怒るものの…
まさか、あの女、ヘ・スの為に?
ヘ・スはオサングンに礼を言うが…
いきなり平手打ちされてしまう…
オサングン「正胤(皇太子)に近づくなと言ったでしょう?思い上がりも甚だしいわ。あなたを引き受けた事、後悔するわ」
ヘ・ス「オサングン、私の何が間違っているの?オサングンが薬を作るのと私が薬を作るのと何が違うのですか?助ける方法があるのに、知らん振りをしろと言う理由。私にだけ厳しくする理由。どんなに考えても分かりません!」
オサングン「あなたは皇宮を知らない!」
ヘ・ス「ええ、知りません。だから教えてくださいよ!私はいつも悔しいです。どうにかして、耐えようと思うけど、何故、私だけ憎むのですか?」
オサングン「あなたを見てると私みたいだから!人を信じて、好意を持って、怖い物知らずだから!
あなたみたいな娘は皇宮に居てはいけないのに、あなたみたいな子は直ぐ殺されてしまうのが日常だから…不安で…」
ところがいきなりオサングンは苦しみながら倒れてしまう
ヘ・ス「オサングン!オサングン!しっかりして!」
気がつくとオサングンは自分の部屋に居た…
ヘ・ス「気がつきましたか?医師を呼んで診てもらいました。」
オサングン「そう?他の人は誰も知られて無いわよね」
ヘ・ス「心配しないで下さい。毎日お粥だけ食べて、元気が無い事は秘密にして置きました。お粥食べて下さい」
オサングン「そこに置いといて」
ヘ・ス「ちゃんと食べたのを見てから行きますね」
オサングン「出て行きなさいと言ったでしょ!」
ヘ・ス「そんな事言っても、もう通用しませんよ。今まで私にだけ厳しかった理由、やっと分かりましたからね。私が下手して死ぬかも知れないと思ったからでしょ?前に手首に傷を付けたのも見たからでしょ?私がオサングンと似てるって言ったでしょ?私もオサングンのように注意に注意を重ねてちゃんと生きられます。だからオサングンも具合の悪いときは私に寄りかかって下さい。」
ヘ・ス「さあ、召し上がって下さい。作るの大変だったんですから~」
とヘ・スはお粥を掬ってオサングンの口元に持って行くのだった…
オサングンはヘ・スをいじめていたのでは無く、逆に護る為に厳しかったんですね~
ワンゴンは年老いていて祈雨祭を行う事ができない
ワン・ムはまだ盗賊を捕まえに行ったまま帰って来ない…
益々酷くなる旱魃…
チェ・ジモンは残りの皇子の中から選び祈雨祭を行ってはどうかと提案する…
帰って来ない正胤(皇太子)ワン・ムの代わりに、皇子達が祈雨祭を行う事になった…
皇子達は木札にそれぞれ自分の名を書き壷に入れる…この中から祭祀者を選ぶのだ…
次々と木札に名前を書き壷に入れていく皇子達
ワン・ジョン「兄上、雨が降らなければどうなるのですか?」
ワン・ヨ「死ぬだろうな」
ワン・ジョン「えっ!死ぬ?」
ワン・ヨ「昔に雨が降らない為に祭祀者を殺して、その血を塗って雨を降らしたとの言い伝えもある」
ワン・ウン「ジモン!俺を省いてくれ~」
チェ・ジモン「まさか~?殺される事なんてないでしょう…」
ワン・ウォン「兄上の言う通りだ。雨が降らなければ、民が不満を持つだろうに、どうやって耐えるんだ?」
ワン・ソ「祈雨祭をして雨が降るんじゃなくて、雨が降るまで祈雨祭をすればいいんだ。人の心で天を動かすのでは無く、そう、見えればいいだけだ」
と言いながら、ワン・ソは名前を書いた自分の木札を入れるのだった…
そしてワンゴンが壷の中の木札を選ぶ…そして
ワン・ゴン「4番目の皇子、ワン・ソ」
ワン・ソ「えっ?」
ワン・ゴン「天の御心だ。お前が務めよ」
何とワン・ソが 祈雨祭の祭祀者になってしまった…
ザワザワとする家臣達…
ワン・ソ「俺が選ばれるとは何かの間違いじゃないか?」
チェ・ジモン「天から見て必要な方なんでしょう。何の心配が要りますか?天が選んだのに。疑ったら罰が当たりますよ」
ワン・ソ「そうだ。俺は選ばれたんだ…」
そして祈雨祭の日…
ワン・ソは仮面を付けたまま祭祀の壷を持ち民衆の中を歩くが
何で仮面をつけているんだ!
こんな奴に祭祀を任せられるか!
天の罰は下ったらどうする!
仮面を外せ!
等の野次が次々と飛び交う!
野次の中で石を投げつけるもの
泥を投げつける者や様々だ
祭祀の場に到着したときには既にワンソの祭祀の衣装はどろどろに汚れていた…
惨めなワン・ソは人々の目を避けるが如く逃げ去った…
皇妃ユ氏「ほら、私が言った通りでしょ?待ちさえすれば機会は来ると。今回の祈雨祭こそ正胤(皇太子)を替える名分の好機なのよ。絶対にこの機会を逃してはなりません 」
ワン・ヨ「盗賊共に正胤の行く手を塞げと既に買収済みです。しばらくは帰京は無理です。ワン・ソの奴、人を殺すときにはビクともしない癖に、顔の傷に触れれば、何故こう、いとも簡単に崩れるのか。見ていれば天が捨てたような奴が、俺を差し置いて選ばれるとは。天の御心とは何なのか?」
皇妃ユ氏「陛下とチェ・ジモンは何を考えてあの者を選んだのか知りたいわ。」
ワン・ヨ「選んだ?誰が選ばれるか分からんのに?」
皇妃ユ氏「天が人を動かすと信じてるの?笑わせる。人が天を動かすのよ。祈雨祭も同じ。誰がしようと雨が降るまで祈雨祭を続ければ良いだけ。今回はお前こそが高麗の王であることを見せ付けるのよ。出来るわね!」
ワン・ソと皇妃ユ氏はやっぱり母子なんですね~考え方がソックリです~
ヘ・スはワンソを探す
すると湖の岸の一隻の船にワン・ソは眠っていた…
ヘ・ス「皇子?」
と声をかけるが応答無し
仕方なくヘ・スは船に近づき船に乗るとバランスを崩し…とっさにヘ・スを抱き止めるワン・ソ
ヘ・ス「行きましょう。皆待ってます」
ワン・ソ「嫌だ。行かない」
ヘ・ス「心に溜めないで、皆自分の事で忙しいから直ぐ忘れますよ」
ワン・ソ「お前ごときに同情されたくないと言っただろ?…お前は自分が生まれた理由を知ってるか?この世界で何時までこうして生きなきゃならないのか?答えを求めた事は無いのか?」
ヘ・ス「ありますよ。最近もそう考えますよ。でも、答えは無いわ。私がこうして生まれたくて生まれた訳じゃないけど…どう生きるかは自分で決めるものだから、無駄かも知れないし、危険な事もあるかも知れないけど…虚しく生きるのは止めよう。そう思ってるわ。容易く生きてる人なんて誰も居ないわ。見えないだけで、皆苦しいわ。また、祈雨祭を開くそうだから、この痛みも直ぐに消え去るわ」
ワン・ソ「お前はまだ若いのに、何この世全部を知ったような事言ってるんだ?気分が悪い」
チェジモン「今日から本格的に祈雨祭をすると言うのに、まだ正胤(皇太子)が戻って来ないという事は、絶対何か起こったんだ…大変だ」
ワン・ソ「もう少し待ってみろ」
チェジモン「祈雨祭が遅れれば民の怒りは大きくなる。私は門の所まで正胤を迎えに行くので、ワン・ソ皇子は民を引き付けておいて下さいよ」
ワン・ソ「俺は行かない。あの時だけで十分だ」
チェ・ジモン「皇子が代わりに正胤として役目を果たす事になったでしょう。人を斬る時には何でも無い人がこんな些細な事に拘って」
ワン・ソ「些細な事だと?」
チェ・ジモン「皇子は顔の傷を気にしすぎです。それを克服出来なければ、絶対正胤の力にもなれず、皇妃に対する恨みも解けません!」
ワン・ソ「だから、俺をわざと祭祀者になるように選んだのか!何故?最悪を経験すれば克服できると思ってか!そうなのか?」
チェ・ジモン「ご存知だったのですね?自信を持って堂々として下さい。そうすれば投げてくる石の数が減るでしょう」
ワン・ソ「その石に当たって見た事はあるのか?天の御心と俺を騙して、この傷の所為で兄弟が皇帝に愛されている時、俺は最低の扱いを受けた。そんな俺が祭祀者になった。雨が降るまでの奴隷が必要じゃなければ俺が選ばれる筈はないだろう!」
チェ・ジモン「その奴隷が雨を降らせたらその奴隷は皇帝になるんです!天は皇子を先頭に立たせるように告げています。そうすれば正胤(ワン・ム)が皇帝として活きるのです。でも私は未来が見えるだけ、それを無理矢理持って行く事は不可能です。分かりました。皇子の意思はここまでなんですね」
と言ってチェ・ジモンは去って行った
ワン・ソは椅子に座り考え事をしていたが、祈雨祭の服を掴み何かを決意したようだ。
そこにヘ・スが遣ってきた
「私と一緒に来てください!私がその仮面外してあげます!」
仮面を外しワン・ソを顔の傷を手で触るヘ・ス
そんなヘ・スの手をぐっと掴むワン・ソ
ワン・ソ「お前、俺の顔の傷を見てなんとも思わないのか?俺が哀れに見えるか?」
ヘ・ス「毎日人殺しているような人をどうして私が哀れに思うの?顔に傷があるかどうかより、皇子がいい人かどうかの方が重要だわ。たった一筋…この一筋の傷の所為で皇子の人生が暗いなんて、悔しいでしょ?」
ワン・ソ「お前を本当に信じてもいいのかどうか…いつも疑っていた」
ヘ・ス「私は以前、凄く信じていた人々に何時も裏切られたわ。人が人を信じるって難しい事をその時に悟ったわ。でもだから私、変わらないでいようと思うの。皇子が私を信じるなら、私が先に変わる事は無いわ。約束するわ…」
ワン・ソ「お前になら、何時も俺を任せてもいいだろう。俺は今からお前のものだ。好きな様にしろ」
と静かに目を閉じるのだった
ヘ・スは化粧を施す、筆で液体ファンデーションを塗り、おしろいで仕上げをする…
ヘ・スは徹夜で研究してワン・ソの為に液体ファンデを作ったのです~
ヘ・ス「さあ、目を開けてみて下さい」
とヘスは鏡を持ってワンソの顔を映す…そこには傷一つ無い綺麗な顔のワン・ソが居た…
鐘の音が鳴り響く…
ヘ・ス「祈雨祭が始まりますよ。急いで行って下さい」
と言うヘ・スをいきなり抱き寄せるワン・ソ
ワン・ソ「覚えてるか?お前はおれのものだって言ったのを…あの時も今もこの手が顔に触れた瞬間も、俺は決めた。お前を俺の女にすると…覚悟しろよ俺はお前を絶対に逃がさない」
ワン・ソの突然の告白にヘ・スは動揺するのだった…
祈雨祭の会場では
左丞パク・ヨンギュの意見により、未だに姿を現さない正胤であるワン・ムとワン・ソの代わりにワン・ヨが努める事になった、ワン・ヨが壷を持ち神輿に乗ろうとした時
「それは俺の役目だが?」
振り返ると仮面を被ったワンソがそこに居た…
ワン・ソ「正胤のワン・ム、でなければ選ばれた俺しかこの神輿には乗れない筈だが?」
ワン・ヨ「獣ごときのお前がこの俺に歯向かうのか!」
とバシッとワン・ソの顔を叩きワン・ソの仮面が外れた…だがワン・ヨはその顔を見て驚く!
ワン・ヨ「な…お前傷は?何で傷が無い!」
ワン・ソは驚愕するワン・ヨを尻目に堂々と神輿に乗って出発した…
民衆の目前で神輿から降りるワン・ソ…
民衆はワン・ソの姿を見ると
「また4番目の皇子かよ!」
「これでも喰らえ!」
と石を投げつけようとする…が…よく見ると顔に傷が無い!
「おお…神の御子よ…」
傷があったワン・ソの顔から傷が消えてるのを見て、神の御力だと逆にひれ伏すのだった…
ワン・ソは今まで顔の傷の為に皇子として扱われなかったのに、この変わり様に驚き、堂々と悠々と民衆の中を儀式をしながら歩んで行くのだった…
悠々と皆の待つ儀式の場までたどり着くワン・ソ
その姿に皇妃ユ氏は驚き
ヘ・スは喜ぶ
祭壇に上がったワン・ソは一度ちらりとヘ・スの方を振り向き笑った…
その姿に未来のワン・ソの姿、光宗(クアン・ジョン)の姿が映し出されていた…
そう、彼こそが血の君主!光宗だったのだ!
7-8話感想
剣の腕は立つが顔の傷に触れるとデリケートな一面を持つワン・ソ
そうなんです。彼こそが光宗だったんですね~
そんな光宗のハートに火をつけてしまったヘ・ス
これからどうなるんでしょうね~
ワン・ソ、ワン・ウク、ヘスの運命は?
次回お楽しみに~

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