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完成目前の『東医宝鑑』と引き換えに官職も名誉も手放したホジュン。山陰に戻った彼を待っていたのは、記憶を失ってゆく母と薬代すら払えない村人たちでした。医書を書き上げてもなお続く貧しさと病――心医の闘いは終わらないんですね。
それでは134話を一緒に見ていきましょう!
ホジュン 134話のあらすじ
山村の診療所。ホジュンは昼は診察、夜は『東医宝鑑』の清書と、休む間もなく動き続けていました。だが母ソン氏の痴呆は急速に進み、食卓をひっくり返して「ジュニや、ご飯はまだかい」と泣きじゃくります。
母が息子を忘れ、息子は母を忘れまいとする場面は胸が詰まりました
そんな折、都では偽『東医宝鑑』が横行。粗悪な処方で死人まで出る始末です。ホジュンは怒りつつも「医書を待つ声がそれほど切実」と痛感し、清書を急ぎます。
一方、診療所の米も薪も底を突きました。オグンとヤンテは黙って王族や両班の婦人を診て謝礼を受け取ろうと計画。もと医女のホンチュンに仲介を頼みます。しかしその現場を偶然見たホジュンは「貧しい者から奪わず富める者から取るのは悪ではない」と穏やかに許可。ただし一刻も早く無料診療を維持できる仕組みを作ろうと決意します。
翌日、集落で幼子が相次いで亡くなる事件が発生。誰もが飢えが原因と思っていましたが、ホジュンは遺体の爪の色と腹部の張りから“水俣”と呼ばれる中毒症状を見抜きます。原因は川沿いの染色工房が捨てた毒水。
食べ物の不足ではなく水の毒──貧しさと無知が二重に子どもを殺していた展開が衝撃
ホジュンは工房主を呼び、毒水を止めさせた上で解毒の薬湯と清潔な井戸水を村に配給。これを機に「病は貧も富も越えて襲う、だから医は里へ出向くべき」と医療巡回の必要性を痛感します。
都では、診療費を払わない農民を嘲笑う偽書売りが捕まり、「本物の東医宝鑑はまだか」と役人に詰め寄られる事態に。山村から送った清書の束が途中で没収されたと知ったホジュンは、自ら王宮へ赴こうとしますが、母の容体が悪化。
使命と親の看取り…どちらも捨てられない重さに心が揺れました
夜半、母は息子の名を呼びながら息を引き取ります。ホジュンは涙をこらえ「母上、今こそ医では癒せぬ“離別の痛み”を学びました」と手を合わせました。葬儀の後、「母がくれた命を次の病人へつなごう」と里の子どもたちへ無料解毒薬を配り、再び筆を執ります。
ホジュン 134話の感想まとめ
母の最期、偽医書事件、村の水毒――「貧と無知こそ最大の病」と示した回でした。ホジュンは名声も宮廷も捨てて山に籠ったはずが、結局“社会全体を治す”使命に引き戻される。人を治しながら自分も学び続ける姿が、心医のスタート地点なんだと改めて感じます。
次回135話はついに最終回。母の死を越えたホジュンが、東医宝鑑にどんな“いのちの総括”を書き込み、どんな幕引きを迎えるのか――最後まで見届けたいと思います。
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