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今回ご紹介するのは、韓国SBS(月火ドラマ)で放送された史劇/タイムスリップ/宮廷ロマンス「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」。
現代からいきなり高麗の皇宮へ飛ばされた女性と、王位をめぐって争う8人の皇子たちの恋と謀略を描いた全20話の大作です。
日食の日に池へ落ちた化粧品販売員コ・ハジンが、目を覚ましたのは西暦941年の高麗。ヘ・スという少女の体に入ってしまった彼女は、優しい第8皇子ワン・ウクに心を寄せながら、仮面で顔の傷を隠した第4皇子ワン・ソの孤独にも強く引き寄せられていきます。
中国の人気小説「歩歩驚心」が原作で、100%事前制作という当時としては異例の作り方で完成した作品です。放送当時の視聴率だけを見ると数字は伸び悩みましたが、後半の失速しない怒涛の展開と切ない結末で、いまも語り継がれている一本ですよ。
この記事では、私が何度も画面の前で「そこで引き返すな!」と叫んでしまった感想を交えつつ、
「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、千年の時を超えた恋の行方を一緒に見届けましょう♪
もくじ
麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜 あらすじ
親友と恋人に裏切られ、傷ついた心を抱えて公園でぼんやりしていた化粧品販売員のコ・ハジン。池で溺れている子どもを見つけて思わず飛び込みますが、子どもが助かった代わりに自分が水の底へ沈んでしまいます。目を覚ますとそこは西暦941年の高麗、ハジンの魂は名門・海(ヘ)氏の娘ヘ・スの体に入っていました。皇宮で暮らすことになったヘ・スは、太祖ワン・ゴンが豪族たちとの政略結婚で数多くもうけた皇子たちと次々に出会います。穏やかで思慮深い第8皇子ワン・ウクの優しさに惹かれる一方、母の皇后ユ氏に疎まれ、顔の傷を仮面で隠して「オオカミ犬」と蔑まれてきた第4皇子ワン・ソの孤独にも、ヘ・スは真正面から向き合っていきました。やんちゃな第10皇子ワン・ウン、芸術を愛する第13皇子ペガ、一本気な第14皇子ワン・ジョンとも友情を育み、身分も時代も違う人々のあいだに確かな居場所を作っていきます。けれども太祖の崩御が近づくにつれ、皇位をめぐる兄弟たちの争いは一気に血なまぐさいものへ変わっていきました。第3皇子ワン・ヨと皇后ユ氏の野心、一族の存続を背負ったワン・ウクの決断、そして皇帝の座へ手を伸ばしていくワン・ソ。歴史の流れを知っているヘ・スは、愛する人たちが破滅へ進んでいくのを止められないまま、その渦の中心へ引きずり込まれていきます。高麗初期の王位継承争いを下敷きに、変えられない運命と、それでも手放せなかった想いを描いた宮廷ロマンスです。
見どころ
まず何と言っても、イ・ジュンギ演じるワン・ソの変化がすさまじいです。誰にも心を許さず獣のように生きていた男が、ヘ・スの前でだけ子どものような顔を見せる瞬間があって、その落差にすっかりやられました。傷だらけの第4皇子が少しずつ人間らしさを取り戻していく過程が、この作品のいちばん太い芯になっています。
そして8人の皇子たちの関係がとにかく楽しいのです。前半は兄弟げんかや水遊びで笑わせてくれるのに、後半はその同じ顔ぶれが刃を向け合うことになります。序盤のわちゃわちゃした空気を覚えているぶん、終盤の展開が何倍もつらくなりました。仲良し兄弟が一人また一人と欠けていく残酷なコントラストは、一度見たら忘れられません。
映像と音楽の作り込みも贅沢です。5か月かけて全国のロケ地を回って撮られた画は、どこを切り取っても絵はがきのようでした。EXO-CBXの「君のために」をはじめ、テヨンやダビチ、AKMUまで参加したOSTも場面にぴたりと寄り添っていて、100%事前制作ならではの丁寧な画作りとOSTの完成度が物語をぐっと引き立てています。
「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜 各話あらすじ」はこちらから
ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
キャスト・登場人物
「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」のキャスト&主な登場人物一覧です。
主人公から脇を固める人物まで、役柄と演じた俳優をまとめて紹介していきます!
主要キャスト
ワン・ソ/第4皇子(演:イ・ジュンギ)

「オオカミ犬と蔑まれた、傷だらけの第4皇子」
幼い頃に母である皇后ユ氏から疎まれ、豪族の家に人質同然で預けられて育ちました。顔の傷を仮面で隠し、誰にも心を許さずに生きてきましたが、自分を怖がらないヘ・スと出会って少しずつ変わっていきます。のちに高麗第4代皇帝・光宗となる人物です。冷たい目の奥にある痛みが、ヘ・スの前だけでほどけていく芝居がとにかく見事です。
ヘ・ス/コ・ハジン(演:IU)

「千年の時を超えて高麗へ飛ばされた現代の女性」
現代の化粧品販売員コ・ハジンが、溺れた事故をきっかけに941年の高麗でヘ・スとして目を覚まします。理不尽なことを黙って見過ごせない性格で、身分の壁をものともせず皇子たちと友情を育んでいきます。歴史の結末を知っているからこそ苦しむ立場でもあります。明るく跳ね回る前半から、運命に削られていく後半への変化が胸に刺さります。
ワン・ウク/第8皇子(演:カン・ハヌル)

「優しさと一族の重圧のあいだで揺れる第8皇子」
文武に秀でた穏やかな皇子で、ヘ・スが高麗で最初に心を寄せた相手です。妻ミョンヒを大切にしながらもヘ・スへの想いを抑えきれず、やがて母や妹ヨナの野心、一族の存続という重荷を背負って別の道を選んでいきます。いちばん善良だった人が最も遠くまで堕ちていく、この作品最大の落差です。
ワン・ヨ/第3皇子(演:ホン・ジョンヒョン)

「母の野心を背負って玉座を狙う第3皇子」
皇后ユ氏の長男で、幼い頃から皇帝になるよう育てられた野心家です。正胤ワン・ムを引きずり下ろすために手段を選ばず、弟のワン・ソすら駒として使おうとします。のちの高麗第3代皇帝・定宗にあたる人物です。憎らしいのに、母に認められたい一心が透けて見えてしまうのが厄介な悪役です。
ペガ/第13皇子(演:ナム・ジュヒョク)

「音楽と絵を愛する風流な第13皇子」
権力争いには背を向け、笛と絵に心を寄せる自由人です。ワン・ソの数少ない理解者であり、ヘ・スとも気の置けない友人になります。後百済最後の王女ウヒと出会い、互いの素性を知らないまま惹かれ合っていきます。皇宮の空気を一瞬ゆるめてくれる、貴重な息継ぎのような存在です。
ワン・ウン/第10皇子(演:ベクヒョン)

「無邪気に走り回る、高麗で最初の友だち」
子どもっぽくていたずら好きな第10皇子で、ヘ・スにとって高麗で最初の友だちになります。口げんかばかりしながらも、いつのまにか彼女を想うようになりました。大将軍の娘パク・スンドクと政略結婚することになり、戸惑いながら夫婦の形を探していきます。明るいキャラだからこそ、後半に待つ運命が余計にこたえます。
ワン・ジョン/第14皇子(演:ジス)

「武芸一筋、まっすぐすぎる末の皇子」
皇后ユ氏に可愛がられて育った一本気な末弟で、剣の腕は兄弟随一です。ヘ・スに淡い恋心を抱き、彼女が皇宮で追い詰められていくあいだも最後までそばに残り続けました。ヘ・スの願いを受けて、彼女の娘を引き取って育てる人物でもあります。報われない片想いをここまで気持ちよく貫かれると、もう応援するしかありません。
ヨナ(演:カン・ハンナ)

「一族の栄華のために玉座を狙う皇女」
ワン・ウクの同母妹で、皇后ファンボ氏の娘です。誇り高く聡明ですが、一族を頂点へ押し上げるためなら手段を選びません。ワン・ソに惹かれながらも、彼の隣に立つ権利をヘ・スから奪おうと執拗に動きます。のちの大穆皇后にあたる人物です。野心と本気の恋心がねじれて絡み合う、この作品でいちばん厄介な敵役です。
高麗皇室と宮廷の人々
ワン・ゴン/太祖(演:チョ・ミンギ)

「高麗を建てた初代皇帝」
後三国を統一して高麗を建国した初代皇帝です。豪族勢力をまとめるために政略結婚を重ね、多くの皇子をもうけました。威厳ある君主でありながら、かつて愛したオ尚宮への未練を最後まで抱え続けています。皇帝としての冷徹さと一人の男としての未練の同居が見どころです。
ワン・ム/第1皇子・正胤(演:キム・サノ)

「暗殺の影に怯え続ける皇太子」
太祖の長男で正胤(皇太子)の座にある人物です。人望も能力もありますが、後ろ盾となる豪族が弱く、弟たちの陰謀に常にさらされています。のちの高麗第2代皇帝・恵宗にあたります。正しくあろうとするほど追い詰められていく姿がやるせないです。
ワン・ウォン/第9皇子(演:ユン・ソヌ)

「保身のために誰にでも尻尾を振る第9皇子」
兄弟の中では影が薄く、いつも誰かの後ろについて立ち回っています。自分の利益のためならワン・ヨにもワン・ウクにもつき、水銀を使った陰湿な工作にまで手を染めていきます。小物なのに実害が大きい、見ていていちばん腹の立つ皇子です。
皇后ユ氏(演:パク・チヨン)

「実子を皇帝にするためなら何でもする母」
太祖の第3皇后で、ワン・ヨ・ワン・ソ・ワン・ジョンの生母です。実家の力を背景に宮廷で強い発言力を持ち、長男ワン・ヨを玉座に就けようと動き続けます。過去の因縁からワン・ソだけを徹底して冷遇しました。息子に向ける言葉の冷たさが、ワン・ソという人物のすべてを説明してしまいます。
皇后ファンボ氏(演:チョン・ギョンスン)

「静かに子どもたちを守る第4皇后」
太祖の第4皇后で、ワン・ウクとヨナの母です。穏やかで徳の高い女性として振る舞いますが、宮廷で生き抜くための計算も持ち合わせています。オ尚宮をめぐる出来事では、その静かな顔の裏側が見えてきます。物腰のやわらかさと、いざという時の冷たさの切り替わりが怖いです。
オ尚宮(演:ウ・ヒジン)

「茶美園を束ねる、ヘ・スの母のような人」
皇宮の茶美園を取り仕切る最高尚宮で、若い頃に太祖ワン・ゴンと愛し合った過去を持っています。皇宮に入ったヘ・スの教育係となり、厳しくも深い愛情で彼女を守り抜こうとしました。ヘ・スが皇宮で唯一心から甘えられる相手で、その別れは本当につらいです。
チェ・ジモン(演:キム・ソンギュン)

「星を読んで国の行方を占う側近」
天文と占術に通じた太祖の側近で、星の動きから国の吉凶を読み解きます。正胤ワン・ムの友人でもあり、皇宮で起きるすべてを一歩引いた場所から見届け続けます。ヘ・スの秘密に最も近づく人物でもあります。飄々とした態度の裏に、この物語の仕掛けを握っている謎めいた立ち位置です。
パク・スギョン(演:ソン・ドンイル)

「兵に慕われる高麗建国の功臣」
高麗建国を支えた大将軍で、スンドクの父親です。武人としての目でワン・ソの資質を見抜き、その後ろ盾となって支えます。娘を溺愛する父親としての顔もたっぷり見せてくれます。強面の将軍が娘の前でだけ形無しになる場面に、何度も笑わされました。
ウヒ(演:ソヒョン)

「亡国の復讐を背負った後百済最後の王女」
滅ぼされた後百済の王女で、素性を隠して教坊の妓生として生きています。高麗への復讐を胸に皇宮へ近づきますが、その途中でペガと出会い、引き返せないところまで惹かれ合ってしまいます。立場と気持ちが最後まで噛み合わない、この作品でいちばん切ない恋です。
ヘ氏夫人ミョンヒ(演:パク・シウン)

「夫の心の在りかを知っている正妻」
ワン・ウクの正妻で、ヘ・スのまたいとこにあたります。体が弱く床に伏せがちですが、聡明で慈悲深い女性です。夫の心が自分にないことを察しながら、ヘ・スを責めることなく温かく迎え入れました。終盤に見せる決断が静かで、演じたパク・シウンの芝居が本当に胸に残ります。
パク・スンドク(演:チ・ヘラ)

「武芸に長けた大将軍の娘」
パク・スギョンの娘で、剣も乗馬も男性顔負けの腕前です。幼い頃からワン・ウンだけを一途に想い続け、政略結婚という形ではあっても念願の夫婦になりました。不器用な夫を丸ごと受け止める強さを持っています。まっすぐな愛情がまぶしいぶん、彼女の行く末を知ると見返すのがつらくなります。
チェリョン(演:チン・ギジュ)

「ヘ・スに仕える、姉妹のような侍女」
ヘ・スに仕える侍女で、高麗で戸惑うヘ・スを献身的に支えます。姉妹のような絆で結ばれていましたが、密かに慕う第9皇子ワン・ウォンに利用され、取り返しのつかない出来事に関わってしまいます。いちばん近くにいた人が抱えていた事情が明かされる場面は、何度見ても苦しいです。
相関図
物語の中心にいるのは、現代から来たヘ・スと、彼女に惹かれる第4皇子ワン・ソ、そして第8皇子ワン・ウクの三角関係です。ワン・ソとワン・ウクは恋でも皇位でも真正面からぶつかる相手になり、その争いにヘ・スが巻き込まれていきます。第14皇子ワン・ジョンもヘ・スを想い続け、最後まで彼女のそばに残りました。
高麗皇室は太祖ワン・ゴンを頂点に、皇后ごとに派閥が分かれています。皇后ユ氏はワン・ヨ・ワン・ソ・ワン・ジョンの母で、長男ワン・ヨを玉座に就けるために動き、正胤ワン・ムを追い落とそうと画策します。皇后ファンボ氏はワン・ウクとヨナの母で、こちらも一族の栄華を狙って静かに手を伸ばします。第9皇子ワン・ウォンはその時々で強い側につき、陰湿な工作に加担していきます。
皇宮の外側では、大将軍パク・スギョンがワン・ソの後ろ盾となり、娘スンドクは第10皇子ワン・ウンの妻になります。第13皇子ペガは権力争いから距離を置き、後百済の王女ウヒと身分違いの恋に落ちました。ヘ・スを支えるのは、母のように見守るオ尚宮と侍女チェリョン。そして星を読むチェ・ジモンだけが、ヘ・スの正体に最も近い場所からすべてを見届けています。
評価・レビュー
韓国ドラマ「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪
ネタバレを表示する
一言で言うと、前半でさんざん笑わせておいて後半で全部回収しにくる、容赦のない作品でした。放送当時の韓国では賛否が割れましたが、最後まで走り切ったあとの余韻は相当なものです。
序盤のつまずきは正直ある
最初の数話は登場人物が多すぎて、誰が何番目の皇子なのか覚えるだけで一苦労でした。実際、韓国でも放送直後に「人物が多すぎる」「音楽が過剰」という声が出て、SBSが第1話から第3話をディレクターズカット版で再放送したほどです。第6話以降は国内放送分を編集し直して流していました。事前に全話撮り終えてしまう100%事前制作の弱点が、いちばん出てしまった部分だと思います。
第10話からが本番
空気が変わるのは、太祖が倒れて皇位争いが本格化してからです。それまで平べったく見えていた皇子たちが一気に立体的になり、特にワン・ウクの変貌には言葉を失いました。一族を守るために愛する人を切り捨てる選択をしていく過程が理屈として理解できてしまうぶん、余計にたちが悪いです。カン・ハヌルはこの役でSBS演技大賞のファンタジードラマ部門男性優秀演技賞を受賞しています。
イ・ジュンギの独壇場
ワン・ソを演じたイ・ジュンギは、獣のような目つきから甘えた子どもの顔まで、同じ人物とは思えない幅を見せてくれます。第8話のラストの芝居は放送直後に韓国の検索ワードを埋め尽くしたほどで、彼の名前と「光宗」が並んで上位に来ていました。IUについては評価が割れましたが、後半の消耗しきった芝居は素晴らしかったです。
終盤のたたみかけと結末
終盤は退場していく人が多すぎて、見終わったあと呆然としました。ワン・ウンとスンドクの最期、ウヒの選択、そして皇宮を出たヘ・スが届かない手紙を書き続ける第20話。玉座を手に入れたワン・ソが何も残らない場所に一人で立っている画は、しばらく頭から離れませんでした。ただ、最終回の商品宣伝の入れ方には当時から苦情が出ていて、そこだけは擁護しづらいです。
放送当時の平均視聴率は7.6%と数字だけ見れば地味ですが、裏で走っていたKBS2「雲が描いた月明り」が終わった直後から数字が伸び、最終回の11.3%が自己最高という珍しい終わり方をしました。海外での評価はさらに高く、中国のYoukuでは第18話までで20億回以上再生されています。じっくり腰を据えて切ない史劇を味わいたい人に向いている作品です。
韓国放送時の視聴率
「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」が韓国で放送されたときの、各話の視聴率一覧です。
緑が濃いほど高視聴率、青が最高視聴率、紫が最低視聴率の回です♪
平均 7.6% 最高 11.3%(第20話) 最低 5.7%(第4話ほか1回)
※視聴率はAGBニールセン調べ(全国基準)。
第4話で5.7%まで落ち込んだりと、序盤から中盤にかけては5%から7%台を行ったり来たりする落ち着いた数字でした。それでも回を重ねるごとにじわじわと数字を上げていき、第18話で10%の大台に乗せています。最終回の第20話では番組最高の11.3%まで伸ばして駆け抜けました!
序盤の平均7.1%から終盤の平均9.2%へと、後半に向けてしっかり数字を押し上げていった足跡が見えます。全体の平均視聴率は7.6%にとどまりましたが、リアタイの数字だけで語るのが本当にもったいないドラマでした。最後まで完走した人たちの熱量がかなり高かったのも納得です。
撮影秘話とトリビア
「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」の世界をもっと深く楽しめる!知れば知るほど面白い、ドラマのトリビアや裏話をご紹介します。
本編だけではわからない制作の背景や豆知識を集めました♪
ハリウッド資本が動いた100%事前制作の超大作
本作は2015年6月、キム・ギュテ監督と制作会社バラミプンダが、中国の作家トン・ホァの小説「歩歩驚心」の韓国版を作ると発表したところから動き出しました。制作費150億ウォンのうち半分をアメリカのNBCユニバーサルが負担しており、同社が韓国ドラマに投資したのはこれが初めてです。2016年1月にはYGエンターテインメントも投資に加わりました。海外販売の事前審議期間を見越して、放送前に全話を撮り終える100%事前制作という形が選ばれています。
1話40万ドル、当時の韓国ドラマ最高額で中国へ
中国の動画配信プラットフォームYoukuは、本作を1話あたり40万ドルで買い付けました。これは当時としては韓国ドラマ史上最高額で、それまで記録を持っていた「太陽の末裔」と「むやみに切なく」の1話25万ドルを大きく上回っています。数か月後に「マン・ツー・マン 〜君だけのボディーガード〜」がこの記録を更新しました。配信の反響も凄まじく、Youkuでは第3話までで3億回、第9話までで10億回、第18話までで20億回を突破しています。
IU自身がデザインした牡丹の簪と100個超の仮面
劇中の装身具はミンフィアートジュエリーのチョン・ジェインがすべて手掛けました。中でもワン・ソがヘ・スに贈る牡丹の簪は、演じたIU本人がデザインしたものです。また、ワン・ソが顔の傷を隠すために着ける仮面は100個以上が作られ、アーティストのイ・フチャンがデザインと製作監修を担当しました。細部までこだわり抜いた美術が、あの独特の映像世界を支えています。
放送前に歴史特番、放送中にディレクターズカット再放送
放送開始2日前の2016年8月27日、SBSは歴史学者ソル・ミンソクによる解説や出演者インタビューを収めた1時間の事前特番を放送しました。9月14日の秋夕にも、第7話までをまとめた第2弾の特番が組まれています。さらに9月3日には、登場人物の多さやOSTの入れ方に関する視聴者の指摘を受けて、第1話から第3話をディレクターズカット版として再放送するという異例の対応が取られました。
裏番組の終了とともに数字が伸び、最終回が自己最高
初回の全国視聴率は7.4%でしたが、第4話と第6話では5.7%まで落ち込みました。同じ月火の枠ではKBS2「雲が描いた月明り」が走っており、本作はずっと後れを取っていました。ところが10月18日に「雲が描いた月明り」が終了すると数字が上がり始め、10月24日放送分はその夜の地上波ドラマで最も見られた作品になっています。最終回の第20話が番組最高の11.3%で、最後まで右肩上がりに終わるという珍しい推移でした。
2016年SBS演技大賞で12部門ノミネート・7部門受賞
年末のSBS演技大賞では12部門にノミネートされ、7部門で受賞しました。イ・ジュンギが10大スター賞と韓流スター賞、イ・ジュンギとIUがベストカップル賞、カン・ハヌルがファンタジードラマ部門男性優秀演技賞、ソヒョンが同部門女性特別演技賞、ベクヒョンがニュースター賞に輝いています。また2016年10月には韓国ブランド大賞でK-Culture Pride Awardを、2017年には第5回DramaFever Awardsでベストアンサンブル賞を受賞しました。
基本情報
| タイトル | 麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜(달의 연인 – 보보경심 려) |
|---|---|
| 放送局 | SBS(月火ドラマ) |
| 韓国放送 | 2016年8月29日〜2016年11月1日 |
| 話数 | 全20話 |
| ジャンル | 史劇/タイムスリップ/宮廷ロマンス |
| 視聴率 | 平均7.6%/最高11.3%(第20話)/最低5.7%(第4話・第6話) ※AGBニールセン調べ・全国基準 |
| 演出 | キム・ギュテ、チャン・ヤンホ |
| 脚本 | チョ・ユニョン |
| 原作 | トン・ホァ(桐華)「歩歩驚心」(中国ドラマ「宮廷女官 若曦」の原作) |
| 日本での放送 | KNTV(2016年・日本初放送)、WOWOW、ホームドラマチャンネル、テレビ東京「韓流プレミア」ほか |
| 配信 | U-NEXT(独占見放題)ほか(※時期により変動あり) |
| 主な出演 |
イ・ジュンギ(ワン・ソ/第4皇子役) IU(ヘ・ス/コ・ハジン役) カン・ハヌル(ワン・ウク/第8皇子役) ホン・ジョンヒョン(ワン・ヨ/第3皇子役) ナム・ジュヒョク(ペガ/第13皇子役) ベクヒョン(ワン・ウン/第10皇子役) ジス(ワン・ジョン/第14皇子役) ユン・ソヌ(ワン・ウォン/第9皇子役) キム・サノ(ワン・ム/第1皇子役) カン・ハンナ(ヨナ役) ソヒョン(ウヒ役) チョ・ミンギ(ワン・ゴン/太祖役) パク・チヨン(皇后ユ氏役) チョン・ギョンスン(皇后ファンボ氏役) ウ・ヒジン(オ尚宮役) キム・ソンギュン(チェ・ジモン役) ソン・ドンイル(パク・スギョン役) チン・ギジュ(チェリョン役) パク・シウン(ヘ氏夫人ミョンヒ役) チ・ヘラ(パク・スンドク役) |
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コメント
コメント一覧 (3件)
ヘ・スとワン・ソの恋が急すぎて、次の展開の予想を超えてくる!
IU好きの私にはたまらんかった(*´▽`*)
いつも楽しく拝見しています。
1話2話のリンクが間違っているようです。
教えてくださってありがとうございます!
修正しました。