麗(レイ)-花萌ゆる8人の皇子たち-あらすじ-11話-12話-視聴率11.3%のドラマを感想つきで

韓国ドラマ-麗(レイ)-花萌ゆる8人の皇子たち-あらすじ-11話-12話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗―花萌ゆる8人の皇子たち.jpg
月が太陽を覆う時
千年の時を超え二人は出会った!
韓国で大人気だった 時代を超えた愛
イジュンキ IU主演の皇宮ロマンチック・ラブ・ストーリー


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クルミットです♪
皇妃ユ氏の策略により
ヘ・スの為に毒を飲み干したワン・ソ!
ワン・ソは無事で居られるのか―――?
【麗-花萌ゆる8人の皇子たち】(ネタバレあり)
11話
毒を飲み干したワン・ソは静かに退出し
ふらふらしながら自分の部屋に帰ろうとするが
途中で血を吐き倒れてしまう…
ヘ・スは慌てて駆け寄り…
慌てて人を呼ぶ…
一方茶に毒が入っている事を知っていたヨンファは
正胤の茶を飲む振りをして
倒れてしまう…
そして茶に毒が入っている事を知った皆は
急いでワン・ソの元に駆け寄り
ワン・ソを保護すると同時にヘ・スは正胤の殺害未遂で捕まってしまう…
ヘ・スの部屋からは何故か毒薬と高価な首飾りが出てきて
ヘ・スの犯行を裏付ける事になってしまった…
実は首飾りはアトピーの管理をしてくれるヘ・スに感謝の意を込めてワン・ムが送ったものです~
ヘ・スが毒茶を運ぶ事になったのは単に倒れた宮女の代わりだったんですが、嵌められた様です~

ヨンファは直ぐ目覚め、驚く医師に
ヨンファ「何故、そんなに驚くのかしら?まるで私が毒を飲む振りをして、口の中を噛んで血を流したかの様な顔をしてらっしゃるわ?ここは皇宮、あなたの話す言葉一つでどうなるか分かるでしょ?」
と逆に脅しを掛けるのだった…
実はヨンファは大量に毒を飲んだワン・ソの事が心配で毒を飲んで倒れる振りをして
毒が入っている茶をワンソが飲んだ事実を周囲に知らせたんですね~
でも毒が入っている事を知ってるって事はもしかして…

一方大量の毒を飲んだワン・ソはまだ臥せっている
しかし、処置は施し、安定はしていると言う…
チェジモン「検査に引っかからない毒茸でした…一杯でも生死を彷徨うと言われているのに、あんなに大量に飲むとは…毒の訓練を受けていたのがせめてもの幸いです…」
ペクア「何でワン・ソ兄上ばっかりこんな目に遭うんです?今までも危うかったのに、今回は本当に死んでしまうんじゃないかと思いました」
ワン・ム「私を殺そうとしたのだ…私の代わりに何時も死に目に遭う…もうワン・ソは捨てられない」
チェジモン「一杯で毒が入っている事分かった筈なのに…何故あんなに飲んだのか理解出来ませんな。死のうと思わなければ…」
ペクア「そう思うとおかしな点が一つ二つじゃないですね。正胤兄上の杯を受けたいと言ったのも、失礼になるのを知りながらも宴を抜け出したのも」
チェジモン「犯人が誰かを知っていたようですね…誰かを庇ってるんじゃないでしょうか?」
ワン・ム「ワン・ソ…お前の命を掛けてまで護ったのは一体誰なんだ…」
ワン・ソはヘ・スじゃ無かったら事実を告白して終わりにしたかも知れなかったですね~
無実の罪を着せられ牢に入れられるヘ・ス…
心配で様子を見に来るワン・ウクにワン・ソ状態を聞くヘ・ス…
ヘ・ス「ワン・ソ皇子は?まさか、死んだんじゃないでしょ?あの人はそんなに簡単に死ぬ人じゃないわ!そうでしょ?」
ワン・ウク「…ワン・ソは大丈夫だ…毒に強い体質の上に、解毒剤を飲み落ち着いている。無事だ」
ヘ・ス「あぁ…良かった…」
ワン・ウク「お前は自分の心配をしろ!お前が毒を盛ったと疑われている!」
ヘ・ス「いいえ!違います!私じゃありません!」
ワン・ウク「知ってる!だが潔白を証明する証拠が無い!お前に指示した者が誰か、拷問を受けるかもしれん。だがヘ・ス。耐えるんだ。私が必ず出してやるから。諦めては駄目だ!」
ヘ・ス「私を利用して謀反を起こそうとした奴を許さないわ。覚悟したから、心配しないで…」
ワン・ゴン「ワン・ソ皇子を正胤が毒殺しようしただと?」
パク・ヨンギュ「宮女へ・スの部屋から、高価な首飾りと毒薬が発見されました。また、タミウォンで正胤とよく会って居た事も確認されました。4番目の皇子に恨みを持つ正胤の犯行。動機が明確ではありませんか?」
ワン・ム「私を冒涜するつもりか!私が弟を殺そうとしたと?お前達のしている事は謀反と離間させているだけに過ぎん!」
パク・ヨンギュ「ならば、宮女ヘ・スの部屋から出てきた高価な首飾りはどう説明なさいます!正胤こそ、隠して居る事を言うべきです!」
ワン・ムが何かを言おうとするとチェ・ジモンは小声で病状が悪化するからいきり立つなと忠告する
ワン・ウク「人目の多い宴の場で毒殺を計画する。また身分のある宮女に毒を渡すとは誰が犯人か示すような行動ではありませんか?今回の事は正胤に毒を飲ませようとして、ワン・ソ皇子が手違いで飲んだと見るのが妥当でしょう。ヨンファ姫まで毒を飲んだのではっきりしています」
パク・ヨンギュ「ならば、宮女ヘ・スが正胤を毒殺しようとしたのですね」
ワン・ウク「まだ決まった訳ではないので、下手な推測は控えて下さい」
ワン・ゴンは今回の件で命を下す
ワン・ゴン「ヘ・スを正胤の殺害未遂で絞首刑に処す!」
ワン・ム「あの娘は何の罪もありません」
チェ・ジモン「人間死に目に遭うと何をしでかすか分かりません。変な証言でもされたら、正胤あなたの立場が危うくなります。それに奴らは既に正胤の病を知っている模様です」
ワン・ム「だからと言って、私の為に一人の命を捨てる訳には行かない。むしろ私を正胤から下ろして下さい陛下!」
ワン・ゴン「何を言うか!
ワン・ム「4番目を正胤に上げると国の民も皇室も楽になります!勢力も無く、私を無理矢理立てる理由は何処にも無いでしょう。」
ワン・ゴン「お前はワシの最初の息子だ。他の皇子は皇帝の子だがお前はワン・ゴンの子だ。そんなお前にワシ全てをやろうというのだぞ…」
勢力の無い者が皇太子になるって難しいんですね~
こうやって敵に足を引っ張られるようになるんですね~

ワン・ソは起き上がりヘスの様子を見に行くと歩き回る
そしてそれを止めようとするペクアだったが
そこにワン・ウクが現れる…
ワン・ウク「パク・ヨンギュがヘ・スを使い正胤がお前を殺そうとしたといっている」
ワン・ソ「そんな馬鹿馬鹿しい話、無視すればいい」
ワン・ウク「そんな事は分かっている。だが免れる方法が無い。ヘ・スがお前の事に首を突っ込んではいけなかった。お前の所為でヘ・スはあんな事になった」
ワン・ソ「ワン・ウクと二人きりにしてくれ」
とペクアを外して話を進める
ワンソ「今回の黒幕は皇妃ユ氏だ。俺の母親だ。自ら俺に語った。正胤に毒の入った菊茶を送ったと」
ワン・ウク「だから毒を飲んだのか?母親を守る為に?」
ワンソ「いいや、ヘ・スと正胤を守るためだ」
ワンウク「お前がヘ・スを?」
ワンソ「誰にも毒が入っていると気付かせないようにしようとしたのだが、ヨンファが毒を飲んだためにより複雑な事になってしまった…予め毒が入っていたと話すには母の準備が巧妙で、だから、ワン・ウクお前が背後を明らかにして貰わないといけない。お前ほどヘ・スの為に動く者はいないだろう。そして、正胤の為にも」
ワン・ウク「分かった。私が必ず証拠を探してみせる。ヘ・スをあのままにはしておかない」
ワン・ソがヘ・スの様子を見に行った時には、ヘ・スは拷問を既に受けた後だった…服から血が滲んでいる…
ヘ・ス「やっぱり。死んでないと思っていました」
ワン・ソ「当然だ。これくらいでは死にはせん」
ヘ・ス「何故、毒が入っているのを知りながら…茶を淹れた私が疑われるから飲んだのですか?」
ワン・ソ「また、下らん事を。俺は女の為に毒を飲んだりする愚かな男ではない」
ヘ・ス「じゃあ、何で毒を飲んだのですか?そうでもすれば私の心が変わるとでも思ったのですか?」
何で私の為に命まで懸けるの…
そんな事したら益々裏切れなくなってしまう…
ワン・ソ「逃げる事は考えるな。本当に面倒をかける奴だな…二人とも生きていたんだ。また必ず外で会える筈だ」
ヘ・ス「本当にどうしようも無い人ですね…」
ワン・ソ「お前こそ」
ヘ・ス「医師の言う事をちゃんと聞いて治療して。歩き回ったりしないで。もうここには来なくて良いですから…」
ワン・ソ「また小言だ…」
ワン・ウクは怪しいと思われる宮女の後を付け、背後と思われる人物に密会している所を目撃する…
黒幕だと感じたワン・ウクはその宮女を人質に取り、助けたくば姿を現せと脅す!
ワン・ウク「宮女を助けたくば姿を現せ、そこで隠れていても証拠を手に入れたから無駄ですよ。兵を呼びましょうか?」
すると姿を現したのは、皇妃ユ氏では無く、ワン・ウクの妹、ヨンファだった…
ワン・ウク「!? な、何でお前が!ど、どうして!何でここに居る?」
ヨンファ「今理由が必要ですか?早く陛下に話せばヘ・スを助けられますよ」
ワン・ウク「お前の罪が明らかになれば、我が家は逆賊になる」
ヨンファ「私は死に、母は幽閉されるでしょうね。そしてファンボ家は滅茶苦茶になるでしょう」
ワン・ウク「何故!こんな大それたことをする!」
ヨンファ「兄様の目を覚まさせる為です。兄様は皇帝の座に相応しいのに、あんな女の為に全てを捨てようとされるなんて我慢ならなかったのよ!」
ワン・ウク「私は皇帝に就こうなど思いもしなかった!」
ヨンファ「いいえ、兄様は欲しているわ。一人でいる時に何を考えました?祈雨祭で雨を降らせたワン・ソ皇子を見て何を思いました?あの座は私のもの。皇位も私のものなのに。そう思う兄様を私は確かに見てきました。兄様は皇位に就きたいと思っている。でも違うなら、母様と私を捨ててもいいです。恨みません。もう、死を覚悟してますから…」
ワン・ウクは逃げ出した宮女を、自分の頭を結った簪を抜き、宮女に向かって投げ刺し殺す…
ワン・ウク「お前は私が母やお前を捨てられないのを良く知っている。今からヨンファ、お前は私の可愛い妹では無く、債務者だ。お前は私に大きな借りを作った」
ヨンファ「その借り、一生懸けても払えない大きな借り、必ず皇位で返します」
ワンウク「結局…お前の思い通りに私を動かす…」
刺した簪を抜き取りうなだれるワン・ウクだった…
証人を殺してしまった為、ヘスの身の潔白を示す事は出来なくなりました…
それに、犯人を明かすと逆賊になってしまうからそれも出来ないんですね…八方塞がりですね

ワン・ウクも動くのを止めてしまった…
ワン・ジョン「兄上まで動かないなら、ヘ・スはどうなりますか?皆で陛下に頼めば何とかなるかも知れません。陛下に頼みに行きましょう」
ワン・ウク「そこに隠れているのは分かっている。出てきなさい」
出てきたのはチェリョンだった…
チェリョン「ヘ・スお嬢様が捕まったって本当ですか?お嬢様がどうして!お嬢様がどうして死なないといけないの?」
チェリョンはワンウクの前に跪き
チェリョン「このまま放っては置かないですよね。お願いします。助けて下さい。お願いします」
ワン・ソは清徳殿に行きワン・ゴンにヘ・スの解放を願い出でるが…
ワン・ゴン「駄目だ。今回の罪は重すぎる」
ワン・ソ「陛下は何時も公正明大な方なのに、何故今回の事については捜査がおざなりなのですか?誰が見てもあの娘は無実でしょう。まさかヘ・スを切捨て正胤を助けるつもりなのですか?」
ワン・ゴン「国を守る為だ。小さな命で大きな命を救う」
ワン・ソ「なるほど。こうしてみると皇宮とは人を捨て、命を助けてくれと命乞いをする所なんですね」
ワン・ゴン「この不届き者め!お前も死にたいのか?お前は良く切れる剣かと思っておったが、お前を見損なったぞ」
ワン・ソ「剣をきちんと使いたいなら、主人の公正を証明するべきでしょう」
ワン・ゴン「しゃしゃり出るならお前から斬るぞ!誰であろうとヘスの命乞いをする奴は容赦なく斬る!
ワン・ソ「陛下!陛下!」
ワン・ゴンは犯人が誰であろうと、ヘ・スが遣った事にして、覆い隠そうとしているのですね…
そうすれば皇室は大事に至らないからです…ヘ・スは助かるんでしょうか…

ワン・ウクはこっそりオサングンに会う
オサングン「茶を飲みに来た訳じゃないようですね」
ワン・ウク「こんな頼みを出来るのは、オサングンしか居ない。ヘ・スの為に動いて欲しい…あなたなら、陛下の心も動いて下さるだろう」
オサングン「私がかつて陛下と親しかったとの理由で考えを変えられる方ではありません」
ワン・ウク「ならば最後まで知らん振りをするつもりか?ヘスがこのまま死ぬのを放って置くのか?私は知っている。あなたがヘ・スに対し母のような思いで居る事を。だから、私と一緒に居るヘ・スを見て叱るのだろう。」
オサングン「何故、直接動かないのですか?あの娘を愛しているとヘ・スだけは助けて欲しいと命乞いをすれば、私が動くよりも上手くいくでしょうに。皇妃様や家に縛られているのですか?皇位の為に動けないのもあるかも知れませんね。皇宮の男が卑怯になる理由はいつも同じ。いつか、こうして卑怯な事をした事を後悔しますよ。ただ一度の裏切りが生涯の重荷となりますよ」
ワン・ウク「…」
オサングン「陛下に会うのは、私がヘ・スを大事に思っているからよ。皇子は誰も助けられないわ」
つまり家の事情を優先するのでバックの無い只の女は捨てられやすいんですね~
ワン・ゴンに茶を入れるオサングン
ワン・ゴン「どんな事でも聞いてやる。だがヘ・スのことだけは駄目だ」
オサングン「陛下、私が正胤を毒殺しようとしました」
ワンゴン「…」
オサングン「私は陛下との子を失ったのに、皇子は大きくなり、正胤にまでなったのを妬みした事です」
ワン・ゴン「あの娘を庇うなと言った筈だ」
オサングン「何故、無実の娘に罪を着せるのですか、私の罪なのでヘ・スを」
ワン・ゴン「聞かなかったことにする」
オサングンは血の付いた服を見せる
オサングン「15年前、とある方がもが茶を下さいました。酷い悪阻を抑えると言われ、毎日飲みました。七日も経たず陛下との子を亡くしました…あの時と同じく送られた茶一杯で私の子の様な娘を取られる訳には参りません」
ワン・ゴン「ヘ・スは失ったお前の子では無い。それに皇妃が背後と言う証拠も無い」
オサングン「今回も知らん振りをなされるおつもりですか?」
ワン・ゴン「…」
オサングン「私は多分死ぬでしょう。二日前から食べた物が喉を通らなくなり、吐く事が多くなり医師に見て貰いました…反胃(胃癌)だそうです。ヘ・スを切るのは、正胤を守る為だと知っております。二人とも助ける事は出来ないことも存じてます。しかし、今回こそは皇妃様に私の子を取られないよう助けて下さい…私の最後の願いです…」
ワン・ゴン「お前が…ワシを捨てるのか…」
何とワンゴンとオサングンの間には子まで居たんですね~
なのに邪魔に思った皇妃様に流産させられたと言う悲しい経験があるんですね~

次の日の朝、ヘ・スは処刑場につれて来られる…
今日も拷問だけと思っていたヘ・スはビックリする…
私このまま、死ぬの…?
ワン・ウク皇子は…?
何故私に会いに来てくれないの…
処刑上に引きずられて行くヘ・ス…
そこにワン・ソが乱入する!
ワン・ソは兵を倒しヘ・スを助けようとする…
ヘ・スを庇い、兵に刀を向けるワン・ソ…
そこにチェ・ジモンが走ってくる…
チェ・ジモン「その処刑待った!真犯人が見つかりました!」
ヘ・スは解放されワン・ソに支えられ歩いて行くと…
兵に連れて行かれるオサングンを目撃する!
ヘ・ス「オサングン!どういうことですか!正胤を弑逆の罪とは…」
オサングン「聞いた通りよヘ・ス。私が正胤の茶に毒を入れたのよ」
ヘ・ス「嘘よ…」
オサングン「あなたに濡れ衣を着せて悪かったわ」
ヘ・スはオサングンを連れてあの洞窟へと向かう…
オサングン「出口は塞いだわ」
ヘ・ス「私と一緒に故郷に行こうって言ったじゃない。今行きましょ」
とヘ・スは出口を塞いでいる石の山を退かそうとする…
ヘ・ス「オサングンが行く所には何処でも付いて行くわ…もうこんな所で生きられない」
そんなヘ・スをオサングンは抱きしめる
オサングン「ヘ・ス…もう止めなさい」
ヘ・ス「私を庇って…そうでしょ?私の身代わりに死ぬじゃないの!じゃあ、私はどうなるの?どうやって生きろって言うの?駄目よ!絶対駄目!必ずここから出て行く!」
とまた石を退かそうとするヘ・ス…
そんなヘ・スをオサングンは抱きしめ…
オサングン「あなたじゃなくて、陛下を助ける為にするのよ。私はどうせ長く生きられない。なだから悪いとも可哀想とも思わなくていいのよ…私も守りたいものを守ったのよ。罰は受けないと」
わーっと泣き崩れるヘ・ス…
ヘ・スは陛下にオサングンの助けて欲しいと願い叫ぶ…
「陛下!オサングンは無実です。陛下!」
ワン・ウクもヘ・スの元に駆け寄ろうとするが、母に止められる
皇妃ファンボ氏「行くならこの母を踏み倒して行きなさい!」
ワン・ウク「母上!」
皇妃ファンボ氏「陛下がどんな心でオサングンを討つのかを知りなさい!今行けばあの娘もお前も助けられず全ては水の泡になる!私も我が子を守りたい思いは同じです!」
ヨンファ「兄上は既にあの娘を裏切ったわ。二度目なら出来ない事も無いでしょう」
ワン・ウク「ヨンファ、お前!私にどれだけの大きな借りを作るつもりだ?」
そこに皇妃ユ氏が現れる
皇妃ユ氏「あら、これはファンボ家のご家族ではありませんか。ワン・ウク皇子はさぞご立腹でしょうね。あなたが気に入っていた娘なのに…」
皇妃ファンボ氏「また、何を勘違いされておられるのですか?一時の妻の妹だっただけです」
ワン・ウク「ヘ・スの言ってる事は間違いではないでしょう」
皇妃ユ氏「お前は、オサングンの潔白を信じるのね。なら真犯人は誰かしら。正胤かしら?それとも他の豪族かしら?それとも、私かしら?」
すると皇妃ファンボ氏は皇妃ユ氏の前に跪く
ワン・ウク「母上!」
皇妃ファンボ氏「私を打っただけでは足りないのですか?ワン・ウクだけは手を出さないで下さい。私がこうして折れて居るでしょう。お願いですから…皇妃様…」
皇妃ユ氏「だから、息子の教育をきちんとしないと。皇子として生まれ金匙を持っていても、食卓の主人が誰かは知らないと。あの娘、あんな事して死ぬかも知れないわね。せっかく生きられたのに死に急ぐとはね。さあ、お立ちなさい。下の者が見ていますわよ」
この皇妃ユ氏様、虫唾が走るくらい嫌な女ですね~
ヘ・スは朝も昼も夜も続けて叫び続ける…
倒れそうになるヘ・ス…
ペクア「この馬鹿、お前が願ったからと言って、陛下が命令を取り下げると思うのか?体がこれ以上悪くならない内に帰ろう」
ヘ・ス「オサングンは私を助ける為に罪を着たのです」
ペクア「それは誰もが知っている。だが陛下の怒りが下るほど怖いものは無い。だから助けられないのだ。お前が諦めろ」
ヘ・ス「このままでは諦められません。オサングンを裏切れません」
ペクア「何で考えるんだ。オサングンがお前を助けたのに。それすらも駄目にするつもりか?」
ヘ・ス「何もしないよりもいいです…」
ペクア「頑固な奴だ…十日我慢しろ。いい薬を準備しておく」
ヘ・ス「8番目の皇子は…?いいえ何でも無いわ…」
皇妃ファンボ氏も陛下に助言する
皇妃ファンボ氏「陛下。オサングンに対する命令を下げて下さい。このまま逝せば後悔だけが残ります。国を救い、正胤を救うのも重要ですが、大切にしている者を退けては陛下は一人寂しくどうして生きて行くおつもりですか?」
ワン・ゴン「それが皇帝のする事だ。捨てられる時に捨てる」
チェ・ジモン「陛下、タミウォンの宮女ヘ・スが二日間願い出ています」
ワン・ゴン「一人でもあの娘に付く者は容赦せん!」
ヘ・スは雨の中、オサングンの命乞いをする…
雨の中打たれるヘ・スを遠くから見守る皇子達
ワン・ジョン、ペクア、ワン・ムはヘ・スと同じく雨に打たれる…
雨の中ワン・ウクも姿を見せるが…
ヘ・スを見て引き返すワンウク…
ヘ・スは力を無くしかける…
だがそんなヘ・スをワン・ソは自分の服で覆いながら寄り添い…
ヘ・スが雨に打たれないように、支えるのだった…
オサングンは雨の中、引き立てられ死刑場に向かう時、皇妃ユ氏が出迎える
皇妃ユ氏「お前の死を心から待ち望んでいたが漸く願いが叶ったわ。お前は結局私に負けたのだ!先に死ぬのは負けたという事だ。」
オサングン「皇妃様こそご存知でしょう。皇妃様は一度も私に勝った事は御座いませんわ」
皇妃ユ氏「そんな大きな事、首を絞められても言えるかしら?」
オサングン「どうぞ万寿無窮なさって下さい。どれ程寂しく逝かれるのか、死んでからも見守って差し上げますわ」
皇妃ユ氏「そうすれば?死んでも私は皇妃、あなたは只の名も無い宮女よ」
私の名は一人だけ覚えて下されば十分です…
つまり皇妃ユ氏はオサングンが陛下の寵愛を受けた事が気に食わなかったんですね~
オサングンの命乞いを続けるヘ・スだが…
オ・サングンの処刑の鐘が鳴り響く…
オサングンは悲しい死を遂げ…
泣き喚き倒れるヘ・ス…
誰かが私の為に死ぬ事が予め分かっていたら…
私は自分が生きることに執着はしなかったわ…
これが全て夢だったら…良かったのに…
12話
ワン・ゴンはヘ・スからワン・ソを遠ざける為、豪族の勢力を見極める名目で地方に飛ばす
チェ・ジモンは危ないからと止めるが、ワン・ソは承諾する
ワン・ゴン「従順し、行くと言うのだな」
ワン・ソ「陛下の命に誰が背きますか?松岳(ソンアク)を離れろとの命には従いますが、ヘ・スはタミゥオン意外には行く所がありません。ヘ・スをここに置いてください」
ワン・ゴン「まだあの娘の肩を持つのか?」
ワン・ソ「私が捨てられる人ではありません。誠心誠意使者としての任務を果たします。」
と一礼ををしてワン・ソは出て行った
ワン・ゴン「ヘ・スを消せ。二度と皇子達と会えない所に飛ばせ。自分で捨てられないなら、父であるワシが代わりに捨ててやろう」
ヘ・スは部屋で気落ちしている…
チェ・ジモン「あの方は、皇妃としての素質はありましたが、皇妃の星を持った方はありませんでした…」
ヘ・ス「それって幸せなの?不幸なの?」
チェ・ジモン「恨みも無く逝かれたので運の良かった方なのです。そう、信じてください…タミウォンを離れないといけません。皇子達と何の挨拶もなしに、二度と会うなと仰せられました…」
ヘ・ス「何処に行けばいいですか?何処に行けば彼らに会わなくて済みますか…」
そんな事になってるとも知らずに
ワン・ソは出発する為にヘ・スから貰った化粧道具一式を荷物に纏める
そこにヘ・スがやって来る…
ワン・ソとヘ・スは皇宮の湖の辺を歩く…
ワン・ソ「心の傷はどうだ?」
ヘ・ス「どんなに私の心が傷んでも、この世は休み無く回るわ…まめなこの世を見守って居たら…何時かは全部忘れるでしょ…」
ワン・ソ「そうだ出来るだけ早く忘れろ…苦しい事ほど一生懸命忘れるんだ」
ヘ・ス「皇子も、もう私を忘れて下さい…」
ワン・ソ「そんな事は言わずに、俺が帰ってくるまで、タミウォンから動かずに俺を待て」
ヘ・スはワン・ソから貰った簪を差し出し
ヘ・ス「私は待ちません。私を助けてこんな事になったんでしょ。皇宮で暮らせるようになって喜んでいたの覚えているわ…ソンアク(松岳)から離れるのが嫌な筈なのに離れるって事は、全部私の所為ですね。お願いですから、友情と愛情を区別して下さい…一人の人に執着すると後で辛くなります…」
ワン・ソ「お前こそ、俺に係わると不幸になるかもしれん…皆そう言うからな…」
そしてヘ・スを抱き寄せる…
ワン・ソ「でも放してやらない…どうせこの顔では悪党にしか成れんからな…」
と口付けをしようとするが…ヘ・スは顔を背ける…
ワン・ソ「馬鹿だな…お前の許可なしにはしないと言っただろ。」
とヘ・スを解放する…
と見せかけて軽くキスをするワン・ソ
ワン・ソ「嘘だ~」
と言って笑うワン・ソそしてヘ・スの簪を手にし
ワン・ソ「これはお守り代わりに貰っていくぞ。俺は絶対戻ってくるからな」
と一人歩いていくワン・ソを見送りながらヘ・スは…
待たないわ…
私の為に命を懸けてくれたけど…
会う度に怖くなるわ…
私の心は他の所にあるのに…
なぜ、見ない振りをする事が出来ないのかしら…
それにしてもワン・ソは押しが強いですね~
ヘ・スもこの人が未来の光宗(クァンジョン)じゃなければグラッと来てるでしょうね~

ヘスが一人痛い足を引きずりながら階段を上がる
その様子を見たワン・ウクだが…後ろめたく声が掛けられない…
ヘ・スが後ろを振り返った時、ワンウクの後ろ姿が見えた…
こうして最後の別れも告げること無く…去って行った…
逆にワン・ウクは後ろめたさからヘ・スとの距離が開き始めました~
ヘ・スにとってワン・ウクは何も出来なくても只傍に居てくれればいいだけなのにね~
女心に疎いですね~

ワン・ソは再びあの仮面を付け馬に乗り使者として地方に出発し
ヘ・スはタミウォンに別れを告げ…新たな道に行くのだった…
ワン・ウクはヘ・スがタミウォンを去ったのを後で知る…
慌ててヘ・スの部屋に行ってみるが…
ものけの殻だった…
ワン・ウクは激しく嘆き悲しむのだった…
後悔先に立たずですよ~会える時に会っとけば良かったのにね~
皇妃ユ氏「皇宮に風穴が開いたわね」
ヨンファ「皇妃様も消すお考えだったでしょう?」
皇妃ユ氏「こうしてみると私達、似てるわね。私の娘みたいよ。」
ヨンファ「ご冗談を。今思い出しましたわ。陛下の寵愛を受けた宮女を流産させた疑いを着せられ、私の母と幽閉された事を…確かその宮女がオサングンでしたわ。結局、陛下が愛された宮女を殺したのは、皇妃様ですよ。明るみに出れば何時追い出されるか分からない皇妃様と私が一緒に居る訳には参りませんわ」
皇妃ユ氏「言葉は正しく言わないと…あなたも同じよ」
ヨンファ「私も毒を飲んで倒れたのに誰が信じますか?私自ら毒を飲んだと?真実を知る者。指示を受けて動いた者。全て消えて無くなりましたわ。今や皇妃様お一人だけ残りましたわ。再び母が跪くような行動はお控えなさって下さい。身辺に注意された方が宜しくてよ」
ヨンファは睨みつけながら一礼をし、出て行く…
隠れていたワン・ヨが出てきて…
ワン・ヨ「さすがはヨンファだ。他の女とは一味違う。やはり俺が惚れた女だ…」
皇妃ユ氏「危険な娘よ。そこら辺の男より野心が大きい。遠ざけなさい」
ワン・ヨ「だから面白いんだよ」
皇妃ユ氏「ワンシンヨンの叔父とは会ってきたの?」
ワン・ヨ「ワンシンヨンの叔父様は何時でも力になると仰って下さった。母上は必ず皇太后になりますよ」
皇妃ユ氏「何もなしに動く奴ではない。何を約束した。対価は」
ワン・ヨ「西京遷都です。」
皇妃ユ氏「な…西京遷都?」
西京遷都とは高麗の首都を松岳(ソンアク)から西京(平壌ピョンヤン)に移す事です~
それにしてもワン・ヨは女の趣味が悪そうです~
でもヨンファが毒を飲んだのって、やっぱりワンソを救う為なのでしょうか?

一年後(太祖26年)
ワン・ヨは地方の豪族を従え清徳殿に向かう…
ワン・ウク「皇宮に出入りも許されていない地方豪族を従え、何かありましたか?」
ワン・ヨ「訓要十条が制定されたと聞いた。背後の無い長男が陛下の遺言を受けると聞き皆、陛下に一言申し上げたいそうだ」
ワン・ジョン「はっ!聞いて呆れる」
ワン・ヨ「お前は如何していた。賊共を撃退した事は聞いておったが、何故知らせん。母上が寂しがっているぞ」
ワン・ジョン「私は私でちゃんと暮らしてますから、心配御無用ですよ。母上には兄上が居るじゃないですか!」
ワン・ヨ「ワン・ウク、ワン・ジョンはお前に付くようになってから変わったようだな?」
訓要十条とはワン・ゴンが子孫に訓戒する為に作られた十条の遺訓の事です~
ワン・ジョンは呆れてついに家出をして一人暮らしをしているみたいですね~

ワン・ム「陛下は私を虎のように恐ろしい存在にしたいみたいだ…」
チェ・ジモン「 陛下は訓要十条を利用して正胤の味方になるものを見分けるお考えですね」
ワン・ム「そうやって篩いに掛け、私が長年大事にしている者がふるい落とされないか心配だ」
ペクア「また違う!」
ペクアの伴奏でウヒは教坊で剣の舞の練習をする…
だが何時も同じところで間違うウヒにペクアはうんざりだ
ペクア「何でそこで剣を突き出す、そこは剣を流す所だろう?何でお前程の奴が何時もそこで間違うんだ?そんな事じゃ失敗して笑われるぞ」
ウヒ「もう一度お願い」
ペクア「嫌だね。人を利用するのもいい加減にしろよ。お前の所為でこの口を見ろ!こんなに赤く腫れてるだろ!」
と口を指差すペクアに二人は妙な雰囲気になる…
ペクア「さあ妻が待ってるから帰らないと」
ウヒ「えっ!妻が居たの?」
ペクア「なんで?俺が婚姻したのが気になる?」
ウヒ「気になるなんて…私に何の関係が…婚姻してからは大分経つの?子供もいるの?」
ペクア「婚姻してから約20年以上は経ったな。息子も大きくなって、姉も居るし…妻は妻だけど父の妻、母上が待ってるから帰らないと」
ウヒ「あんた私をからかって遊んでるの?」
と真っ赤になったウヒは剣を振り上げ、逃げるペクアを追いかける
ペクア「お前が引っ掛かったんだからな~」
去り際にペクアは
ペクア「練習するのはいいが怪我するなよ、オーケー?」
と指で輪っかを作るのだった…
ペクアはウヒを自分の事が好きかどうか試す為に引っ掛けたみたいですね~
でもこの二人、最近いい雰囲気になってきましたね~

パク・スンドクは教養のない夫、ワン・ウンを相手に教育の真っ最中
ワン・ウン「孟子?もうその本は読んだぞ。何なら試してみろ!俺の体を賭けてやる!」
と粋がるが…
不正解で右手首、目、鼻、全てに墨が付けられてしまったワン・ウン…
ワン・ウン「ええい、全部持ってけ泥棒!」
とワン・ウンは投げやりだ
パク・スンドク「じゃあ、この手も貰いますと手に墨を付けようとするが」
ワン・ウン「駄目だ。これはヘ・スのだ」
と拒絶するワン・ウン
そしてその言葉に傷ついた様子のパク・スンドク…
ワン・ウン「お前、もしかして泣いてるのか…」
気遣っている時に誰かが短剣を投げた!
刺客か!と、とっさにワン・ウンを庇いながら避けるパク・スンドク…
「お~!我が娘!腕は落ちてない様だな!」
短剣を投げたのは何とパク・スギョン!パク・スンドクの父だった!
パク・スンドク「父上!皇子に当たったら、如何するのですか!」
とワン・ウクを省みて
パク・スンドク「皇子!大丈夫ですか?」
ワン・ウク「あっここ、腕をちょっと擦りむいた…」
パク・スンドク「私がふーしてあげます」
と何だかんだとイチャイチャしている二人だった…
何と逞しいお嫁さんを貰った事でしょうか…
それにしてもこの二人なんだかんだと仲良くやってますね~

ワン・ヨはヨンファに会いに行き
ワン・ヨ「私が皇位に就けば今の妻とは別れ、ヨンファお前を妻に迎える」
ヨンファ「妻の父が佐丞パクヨンギュでしょ。どうやって追い出すつもりなの?」
ワン・ヨ「佐丞パクヨンギュは俺が皇位に就く時迄は必要だが、就いた後は却って邪魔になるだけだ。私は人の弱い部分を上手く突き、お前は人の闇の部分を見つけ出すのが上手い。俺とお前は天が定めた縁で結ばれている」
とワン・ヨはヨンファの指に指輪を嵌める
その場面を目撃したワン・ウクは入ってきて
ワン・ウク「皇妃の前でも公言されるかと心配です。私達は誰が見ても敵対同士である事をお忘れなく」
ワン・ヨ「心配するな。お前じゃなく、ヨンファに会いに来たんだ。訓要十条のお陰で名分は出来た。もう、待たずに陛下を討っては如何かな?このまま、正胤が皇位に就けば頭痛の種になる。」
ワン・ウク「それでも陛下を討つのは如何なものですか?父を息子が討つのですか?」
ワン・ヨ「父が息子を殺そうとするのに、息子が何で出来ん事があるか?」
ワン・ウク「…」
ワン・ヨ「冗談だよ、冗談。正胤では無く、私に付くという約束は忘れるな」
ワン・ウク「勿論です」
ワン・ヨはワン・ウクの肩をぽんと叩き出て行った…
ヨンファ「兄様の考えが分かりません。何故直接皇位を手に入れようとせず、3番目の兄様の影になるのです?」
ワン・ウク「今、正胤を退けては、皇位に就いても逆賊になるだけだ。だが逆賊を討つ逆賊は英雄になる。今はワン・ヨ兄上の影の方がいいんだ。忠実な影」
ヨンファ「そうして、3番目の兄様が裏切ったら如何されますか?」
ワン・ウク「ヨンファ、お前が助けてくれればいいだろう?」
ヨンファ「えっ?」
ワン・ウク「その指輪、良くお前に似合っているよ、ヨンファ?」
ヨンファ「私に嫁げと仰るの?」
ワン・ウク「お前の担保、お前が返す借りは大きいだろ?これくらい甘受しないと」
ヘ・スは教坊の下女として働いている
下女達は好き勝手に皇子達の噂をしている…
下女「ヘ・ス!あんた皇子達と毎日会ってたんでしょ?誰が皇位に相応しいのかしら」
下女「ヘ・ス聞いてるの?答えなさいよ!」
ヘ・ス「皇子達の事は話さない方がいいわ」
下女「私達のような下女は話しても駄目って事~?」
下女「あんたも追い出された癖に偉そうに!」
と一人の下女が洗濯物をヘ・スにぶつける
ヘ・ス「気を付けなさいって言う事よ」
下女「あらあら、皇子の事を喋らさない様にしてるわよ~笑わせるわ!この前なんて4番目の皇子の顔を描いてって言ったら、紙をびりびりに破くのよ~あ~洗濯物濯がなきゃ」
ともう一人の下女が洗濯物をわざとバシャバシャとヘ・スに水しぶきをかける!
ヘ・スは相手にせず、洗濯物を持って移動しようとする。その足を引っ掛ける下女!
怒ったヘ・スは相手を睨む!だが
下女はその態度が生意気とばかりによってたかってヘ・スをいじめ、止めの一言
下女「あんたの所為でタミゥオンのオサングンが死んだの、皆知ってるんだから!」
急に抵抗する気が失せ、されるがままのヘ・ス…
そして、そんなヘ・スをワン・ウクとワン・ジョンが辛そうに見ているのだった…
ワン・ウク「お前、あの娘を見せる為にあそこに連れて行ったのか?」
ワン・ジョン「もうあれから一年になります。このままではヘ・スを放って置くつもりですか?」
ワン・ウク「あの娘は今教坊の下女だ。皇宮の一番低い位だ。そんな女に何故私が係わる?」
ワン・ジョン「私は全部知ってます。兄上はヘ・ス姉上を愛していたでしょう?他の理由があるんでしょ?兄上はそんな人じゃない」
ワン・ウク「私まで死ぬ訳にはいかんだろう。ヘ・スを追い出したのは陛下だ。皇帝の御心を逆らう事は出来ない。お前も気をつけろ。皇宮はたった一つの失敗でも追い出される事を胆に銘じておけ」
そんなワン・ウクだったが夜にこっそりと会いに行く
ワン・ウク「足は…まだ痛むのか?ワン・ジョンが薬を送ったと聞いたが…」
ヘ・ス「長く働いたり、水に浸かったりすると時々傷みますが大丈夫です…」
ワン・ウク「悔しいか?私が憎いか?何の約束も出来ないから会いに行く事が出来なかった。お前を連れて行くことも、どうする事も出来なかった。オサングンの事で陛下の怒りが大きくて、婚姻の事も陛下に言えなかった…」
ヘ・ス「私に会いたかったですか?一度でも私に会いたいと思われましたか?」
ワン・ウク「毎日…何時もお前が恋しかった」
ヘ・ス「なら、いいです」
ワン・ウク「これから、状態がよくなる筈だ。私がもっと力が出来たら…」
ヘ・ス「私の為に無理はなさらないで下さい。危険な事もなさらないで。そんなのもう沢山です」
ワン・ウク「お願いだから苦しまないでくれ…私に済まないと思わせないでくれ」
とワン・ウクは言って去って行った…
そしてワン・ソが使者としての役目を果たしソンアク(松岳)に帰って来た…
ワンゴンに帰還の挨拶をするワン・ソ…
ワン・ゴン「では次は契丹(キタイ)に行って来い」
ワン・ソ「嫌です。私がソンアク(松岳)を離れる時にした約束を破りました。なので私も行きません」
ワン・ゴン「まだあの娘に未練が残っておるのか!皇帝は国と皇室の為に誰であっても捨てなければいかん!ワシがお前の代わりに捨ててやったのを有り難いと思え!」
ワン・ソ「私は皇帝になるつもりはありません。正胤が皇帝に上がるのなら、もう私を縛らないで下さい。私も人として生きます。」
とワン・ソはワン・ゴンに一礼し、颯爽と出て行った…
パク・スギョン「陛下、子と言うものは親の心知らずで歯向かうものです…ご心配なさりますな」
ワン・ゴン「ああでなくてはいかん!今や誰と当たっても負けはせん!あれ位になればワシが何時目を閉じても安心できるだろう」
チェジモン「まだ陛下の星は輝いて居りますのに何を言われますか?」
ワン・ゴン「天より人が自分の状態をよく知ってる事もある。皆心の準備をしておけ…」
ヘ・スは一人で洗濯物を竿に掛けている…
干した洗濯物の隙間からワン・ソの姿がチラッと見える…
幻でも見たのかしら?
ヘ・スは目を擦って見る…
やっぱり幻か…とヘ・スはまた洗濯物を干す
「本当にお前は人の言う事をきかん奴だ…タミウォンから動くなと言ったはずなのに…やっぱりお前は宮女じゃなく宮中奴隷がよく似合ってるぞ…」
と後ろからヘ・スを抱きしめ
「会いたかった…」
と告げるワン・ソ…
ヘ・ス「ここは来ては行けない所です…見なかった事にして下さい…」
とヘ・スは逃げようとするが引き止める、ワンソ…
ワン・ソ「変わらないな…」
ヘ・スはワン・ソが仮面を付けてるのを見て
ヘ・ス「何故仮面を付けてるのですか?化粧の仕方を教えた筈でしょ?」
するとワン・ソは仮面を外す…
顔の傷は化粧で綺麗に画されていた…
ワン・ソ「お前の事を忘れるかと思って付けてたんだ…必ず帰ってお前に会いたくて」
ヘ・ス「私はタミウォンの宮女ではなく教坊の下女よ…皇子に会える身分じゃないわ。無事に帰って来て、私も元気にしているのを見たから、もういいんです。」
ヘ・スは去っていくがワン・ソは後を追いかけヘ・スの腕を掴む
ヘ・ス「離して」
ワン・ソ「ここはお前が居る場所じゃない。行こう、俺がどうにかして解決してやるから」
ヘ・ス「離してよ!私は生きる事も死ぬ事も出来ずにここに居るの!私の為に亡くなったオサングンの事も、一寸の先も見えない皇宮の生活の事も、体がくたくたなら忘れる事が出来るから!」
私の事はもう忘れて
私の為に自分のすべき事を捨てないで…
ワン・ソ「お前が俺を助けてくれたように、お前の面倒は俺が見る。そこまで苦しまなくてもいいように全部忘れさせてやるから」
ヘ・ス「一番避けたい人が皇子、貴方だったとしても?貴方に会えば忘れたい記憶が甦るわ!もう、帰って下さい。私はここで耐えられるわ…皇子は安らかに生きて、恨みも何もかもなくして全部忘れて…そしたら誰も傷つかないわ…」
ワン・ウクの策略で3番目の皇子ワン・ヨと婚姻を結ばされそうなヨンファはワン・ソの所に行く…
ワン・ソ「何かの聞き間違いか?もう一度言ってくれ」
ヨンファ「私と婚姻して下さい、兄様…私はいつも姫として皆に愛されて来ました。でもそれでも何かが足りなかった。家族と共に幽閉されて気がつきました。私は権力が必要だったのね。この空っぽの心を満たすのは只一つ。皇位を手に入れたい…」
ワン・ソ「俺はそんなものに興味は無い。俺はお前が思ってる欲望から一番外れた者だ。」
ヨンファ「ええ、知ってます。だからずっと距離を置いてたわ。でも私自身も知らなかったの。私も一人の女だったの。兄様をずっと好きでした。私と兄様は運命の相手よ」
ワン・ソ「ずっと昔、俺がまだ、幼い時、俺に皇帝の星があるという奴が居た。その日にこの顔に傷が出来た。皇帝どころか皇子としての待遇も受けられなかった。運命の相手?俺は運命なんて信じない。それに俺は思ってる人が別に居る」
ヨンファ「ヘ・ス…ですか?あの女は不吉よ。兄様の将来を塞ぐわ…」
ワン・ソ「ヘ・スが居なかったら、俺には将来も無かった。こうして言葉に出すとより確かだな。俺はあの娘無しには何でも無い存在だ」
皇帝に茶を淹れる為に再び呼び戻されたヘ・ス…
皇帝に茶を淹れるヘ・ス…
茶を持つ手が震えるワン・ゴンを見る…
この手の震え…祖父が亡くなる前と似ている…
もう、長くは無いのかも知れないわ…
ワン・ゴン「ワ・シがもう長くないと見ているのだろう」
ヘ・ス「…」
ワン・ゴン「お前は何処から来た?オサングンの件が終わってからお前の事を調べた。幼い時の友達故郷の親戚、ワン・ウク邸での行動や食べ物など見ると途中で人が変わったとしか思えん…別人だった…お前はチェジモンと同じ種類に属する。ワシらが知らん未来の事を知っておるだろう。お前は4番目が皇帝の星を持って生まれている事を知っているか?」
ヘ・スは目を見開く…
ワン・ゴン「正胤は元から皇帝の星を持っておるから…先でこの皇宮にどんな事が起こるかは誰も知らん。お前はその全てを見るだろう。そうであっても首を突っ込むな」
ヘ・ス「むしろ、私を遠くに遣わしては貰えませんか?これ以上ここで暮らす自信がありません」
ワン・ゴン「お前の力で自ら克たねば、お前の状態は何処に行っても変わらんだろう。行き過ぎた憂慮の為に今持ってるもの全てを捨てるではない。スヨン(オサングン)にとって娘なら、ワシにとっても娘、故に告げる忠告だ」
逃げ場を失ったヘ・スはとぼとぼと清徳殿を後にする…
清徳殿から出た石畳でヘ・スの耳に未来の悲劇が見える…戦い破れそして死んでいく人々
斬られ悲鳴を上げる人々の声がヘスの目には映るのだ…
今日もペクアとウヒは仲良く剣の舞を練習する
間違い経たり込むウヒ…
そしてペクアは手を取り引き起こすが、その時に見えた無数の傷
ペクア「また、間違えて。大丈夫か?でその傷は如何したんだ?古い傷みたいだが…何があったのか聞いちゃいけないんだろうな…?」
首を縦に振るウヒに
ペクア「じゃあ、抱きしめてもいいか?」
とペクアはウ・ヒの返事も待たずにぎゅっと抱きしめる
ペクア「辛かった時に一緒に居てやれなくて済まない…」
ウヒ「あんたに会う前の事よ」
ペクア「だから余計に済まないんだ…俺が一番済まないと思うのが…お前を知らなかった事。これからはいい事だけが起こるようにしてやりたい。幸せになれるように…俺を信じろ」
ウヒ「あんたに何の関係があるというの?私はあんたにそんな期待はしてない」
とペクアを振り切り帰って行った…
ヘ・ス「何か嫌な事あった?何で元気が無いの?もしかしてペクアと何かあった?」
ウヒ「あなたはペクアとどういう関係?」
ヘ・ス「皇宮に入る前からの知り合いなの、姉様とも親しかったし」
ウヒ「いい人みたいね」
ヘ・ス「それは私が太鼓判を押すわ」
ウヒ「以前の自分なら会うことの無い人なのに…こんな身分になって会ってしまって…」
ヘ・ス「ペクアは純粋にあなたの為にここに来てるのよ…だから突き放さないで…」
ウヒ「いいえ、これからも近づく事は無いわ…私もう直ぐここを離れるの…」
ヘ・ス「離れる?何処に行くの?」
ウヒ「私達初めて会った時、同じ様な傷を見て仲良くなったわ…何故、そんな傷が出来たのか互いに聞かなかったわ…これからもそうしてくれる?そうすれば互いに何かあっても困る事は無いわ…」
ウヒ「明日は本番の日よ…私を綺麗にしてくれるでしょ?あの人が一度見たら絶対に私を忘れないように綺麗に仕上げて…そんな風に残りたい…」
ワン・ヨ「あの娘の準備は出来たか?」
パク・ヨンギュ「皇帝に対する恨みの強い娘です。御心配なさりますな」
ワン・ヨ「母上には、秘密にしてくださいね。陛下に対する情だけは強い人なので」
ワン・ゴンは体の具合がかなり悪そうだ…
チェ・ジモン「宴の参加を取り消しましょう。御身に障られます…」
ワン・ヨ「今回の宴は地方豪族を呼んいるので無理に参席しようとなされるのでしょう。御身に障られるようであれば、私と8番目が相手をすれば良いです。参席されなくても良いかと」
ワン・ウク「参席なさるべきです。今回の宴の目的は陛下の健全な姿を見せる為ですから…少しでも参席なさる事により噂を抑えられます」
ワン・ゴン「お前の言う通りだ。付け入られないよう参席するのが良いだろう」
そして幕を開ける宴の日
地方豪族を呼び寄せ豪華な宴が始まり…
下女のヘ・スは外でワン・ソに出会う…
簪を渡し、ヘ・スに対し
ワン・ソ「ヘ・ス…俺と婚姻しよう。婚姻すれば、皇宮を出られる。そうしよう」
ヘ・ス「そんな事できません」
ワン・ソ「俺がそんなに嫌いなら、皇宮を出てから離縁をすれば良い。だから一旦ここから出よう」
ヘ・ス「皇子はすべき事の多い人よ。私の為にここを離れ無くても良いです。それに陛下は皇子の事を考え、心配されています」
ワン・ソ「息子を何度も試してばかりいる人だ!父と言うより皇帝だ。傍に残りたくない」
ヘ・ス「皇子が皇帝になれるとしたら?それでも離れるというの?」
ワン・ソ「俺が皇帝になれるとしたら、お前は俺と一緒にここから離れるか?」
ヘ・ス「…」
ワン・ソ「使者として働いて大変な事もあったが、むしろ自由もあった。その度にお前を考えた。お前もこんな風に自由を願った筈だろ?何の邪魔も無くお前と二人で自由に居たい。お前が居なかったら皇帝など何の意味も持たん」
簪をヘ・スの手に握らせ
ワンソ「一緒に行こう。お前は俺の女だろ」
ヘ・ス「…いいえ、皇宮を出る為だけに皇子と婚姻は出来ません」
ふっとヘ・スが顔を上げるとワン・ウクがその場に居た…
一部始終を見られていたのだ…
気まずいヘ・スはその場を後にする
追いかけようとするワン・ソをワン・ウクが阻む
ワン・ウク「皇子と下女が婚姻だ?そんな戯言でヘ・スを利用するな!」
ワン・ソ「俺が婚姻だと言ったら婚姻なんだ!」
ワン・ウク「あの娘が不幸になったのは皆お前の所為だ!皇妃とお前の争いに巻き込まれ、下女にまで落ちたんだ!お前が元凶だ!それなのに今更婚姻だと?私はお前を許せん!」
ワン・ソ「俺こそお前にヘ・スの無罪を証明する全てを教えてやったのに、お前は出来なかっただろ。お前の無能さに虫唾が走る」
ワン・ウクは憤り、ワン・ソの胸倉を掴む!
その頃宴では剣の舞が披露されていた…
剣を使い流れるような舞いを舞うウヒに見とれているペクアだったが…気付いてしまった…
ウヒのギラ付いた目…
皇帝ワン・ゴンとの距離
そして練習でいつも間違っていた剣を突き刺す動作!
そう、佐丞パク・ヨンギュが準備した陛下を弑逆する為の娘とはウヒの事だったのだ!
そしてウヒは剣を持ち変え一気にワン・ゴンに向かって走り出す!
そんなウヒを傍で見ていたペクアはウヒを抱き止め
ウヒの剣の刃はペクアの体に突き刺さるのだった…
感想
何とヘ・スは毒を飲ませた容疑を掛けられ牢屋に入り
オサングンが身代わりになってしまいました~
一寸先は闇のように宮女から下女に転落しても
変わらぬ心で居てくれるワン・ソに、ヘ・スは内心揺れてるかも知れませんね。
そして変わったのはこの人ワン・ウク皇子!
ヘ・スとの愛を貫くかと思いきや皇位を狙いワン・ヨと手を結び
可愛い妹のヨンファまで駒として使い始めました。
ペクアはウヒを抱き止め自分が刺されると言う結果…
これからどうなっていくのでしょうか
益々目が離せない展開になってきました。
次回もお楽しみに~

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