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クルミットです♪
村の犬接長、ドッキ、ナムさんが天に旅立ちました。
みんな笑顔で、大事な人に言葉を残しながら。この言葉がまた、相手の幸せを心から願う思いやりの言葉なのが、胸を打ちます。
愛から生まれた革命が、どうか成し遂げられますように。
今回は43話からご紹介していきますので、お楽しみください♪
【緑豆の花】(ネタバレあり)
緑豆の花 43話
漢陽から討伐軍が東学党員を抹殺しに来ている事が知れ渡る中、逃げずに執網所を一人で守ると言い張るユウォル。
そんな彼女にマンドゥクは手をあげる。男の風上にもおけない…
両班の民保軍までが調子にのって執網所を潰しに来ると、マンドゥクはユウォルを敵扱いして差し出す。下衆の極み…
ペク婦人は堪忍袋の尾が切れて、マンドゥクを罵倒する。
ユウォルは連れて行かれたのに、そこへまた民保軍がユウォルを捕らえに来た。
どうやら先に来た民保軍は偽者のようだ。
もしかしてイヒョンが手を回してユウォルを助けたのか?!…と期待したい。
ユウォルが謎の男達に連れられ山道を歩く中、日本軍の道案内役のホンに出くわす。ホンはユウォル達を見逃すつもりだったのに、敵だと思われて殺されてしまった。
ジャインはドッキが前に呑みたいと言っていた徳利苺酒を、ドッキのお墓にかけてあげた。
旅閣には老衰している父、討伐軍に米を手配する仕事、罪悪感のない壊れたイヒョン、生死も行方もわからぬイガン…表には出さない分、尚更胸が張り裂けそうなジャインだった。
ホンの遺体を確認して寂しげなイヒョン。
上からの命令で古阜執網所に向かう。
父に暴行している両班の額を銃で撃ち抜き、残りの両班も手下に片付けさせた。
次に郡守のもとへ向かうと、手首を縄で縛られた郡守とミョンシムがいた。
衝撃を隠せないイヒョンだったが、命令どおり郡守を漢陽へ送り出す。
ファン進士が義兵の仲間入りをした事を知り、ミョンシムに本当に日本の手下になったのかと問われ、言葉に詰まるイヒョンだった。
マンドゥクは権力を得たイヒョンの姿に浮かれ、「日本軍万歳!」とお祭り騒ぎをしながら郡守の護送を見送る。本物のばかなの?
一方一命を取り留めたイガンは仲間を探してさまよっていると、討伐軍に囲まれてしまう。
運命の巡り合わせか、それはイ・ギュテ率いる部隊だった。
漢陽で「次は戦地外で会おう」と言い合ったギュテに命を救われたイガン。
イヒョンは家で父と酒を酌み交わし、「お前のように賢い奴が他国の味方になった時点で朝鮮はすでに滅びている」という父の言葉に、ぐっさりと胸をさされるのであった。
緑豆の花 44話
イガンは偶然ポドゥリとヘスンに再会できた。ヘスンは重症で動けない。
ゲナムの部隊から脱営したキム接長は、偶然ギョンソンに再会し、彼らとボンジュンをかくまうことに。
ゲナムは友人に裏切られ、討伐軍に殺されてしまった。
ボンジュンは褒美付きの指名手配にかけられていて、キム元接長は褒美に目がくらみ、ボンジュンの居場所を密告してしまう。
ファン進士とオクセは討伐軍の捕虜になっていた。
イヒョンはかつての師匠とサシで話し合う。そしてここでも、他国の味方になる者と両班が朝鮮を滅したと言われる。
死ぬ前に会えたら謝るつもりだったが、鬼の姿を見てその気持ちは消えたとも。
どんな姿であれ、謝ってほしかったな。そのたった一言が、イヒョンには大きな救いになったはずです!謝ってもらえない悔しさ、悲しさが伝わってくるようでした…。
イヒョンはかつての師であり、愛する人の兄に手をかけてしまった。
もう全て投げ出したいように、うなだれるイヒョンだった。
イガンはジャインのもとへ行き、軍資金を借りようとする。そして全州旅閣の離れにはユウォルが待っていた。
ごろつきに頼んでユウォルを助けたのはジャインだったのだ。
イガンは自分の手でイヒョンをあの世に送ると母に告げる。
イヒョンは裁判を控えたボンジュンと話し、兄上は生きていれば必ず自分に会いにくるはずだと、静かな覚悟をみせるのだった。
緑豆の花 45話
ジャインの施しで、ユウォルは仕事を与えられながら義州で暮らすことになった。
ボンジュンを救い出す術がないイガンは、代わりに闘い続け、志は生き続けるという希望を与えたいと、ジャインに話す。
彼の想いを尊重し、思いっきり戦ってと送り出すジャイン。
その時ちょうど、イ・ギュテがドッキの墓参りに全州旅閣を訪ねてきた。
ボンジュンを護送する役目のギュテに、ジャインはイガンからの手紙を渡す。
一方、オクセに運ばれて無言の帰宅をしたファン・ソクジュ。
イヒョンに撃たれたと知り、愕然とするミョンシム。
イヒョンは日本公使館の命令で、ボンジュンに命と引き換えになる条件を出そうとするが、聞くまでもなく断るボンジュン。
先の先まで読む彼にとっては想定内のこと。
そしてイヒョンに、そなたは騙されたんだと言う。野蛮がかぶった華やかな仮面“文明”にだまされたと。日本は仮面を脱ぎ捨て、もっと恐ろしいことを行うだろうとも。
そしていよいよ護送される日、悲しむ民衆たちに、「我々をよく見て記憶するのだ、我々を忘れなければ負けることはない!」と励ました。
護送の道中、ジャインが医者を連れて現れる。助手のふりをしてイガンがボンジュンに別れの契りを交わしに来たのだ。
ギュテへの手紙は、この事への協力のお願いだったんですね。
遠くからポドゥリとヘスンも“人則天”の旗を掲げて見送っている。
一方ボンジュンを売った褒美を楽しみにしていたキム元接長は、褒美の担当者がイヒョンだったので、怯えてその場を去ってしまった。
ボンジュンをかくまい、裏切った場所に一人で居ると、ふいにイガン達が現れた。
43話から45話までの感想
イヒョンは、朝鮮を改革するために、文明国日本を利用しているつもりで動いてきましたが、
どうやら単に、自分が日本に利用されていただけかもしれない…そんな気持ちが徐々に大きくなっているようです。
鬼としての行動は許されざることですが、鬼に化してしまった経緯を考えると気の毒でなりません。
美しい器は壊れやすいと聞きます。
イヒョンの純真さ、正義感、美しい心は、恩師の裏切り、価値観のねじれた父親、戦地での地獄の体験、それらによって修復不可能なほど粉々に砕け散ってしまったようです。
周りには彼に愛を与える人が沢山いました。この人達が、砕けた破片を拾い集めてくれる人達ならば、それらを繋ぎ合わせるボンドのような役目は、恩師の謝罪、父の改心、平等な世の中しかなかったんじゃないかと思います。
ファン・ソクジュとペク・マンドゥクは、イヒョンへの愛よりエゴが強すぎました。
謝罪と改心。
こう書くと、イガンは自分自身に、これを見事に実現しましたね。
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