麗(レイ)-花萌ゆる8人の皇子たち-あらすじ-9話-10話-視聴率11.3%のドラマを感想つきで

韓国ドラマ-麗(レイ)-花萌ゆる8人の皇子たち-あらすじ-9話-10話-の画像つきキャスト情報をネタばれありで!
キャスト情報など、最終回までの感想を全話配信します。

麗―花萌ゆる8人の皇子たち.jpg
月が太陽を覆う時
千年の時を超え二人は出会った!
韓国で大人気だった 時代を超えた愛
イジュンキ IU主演の皇宮ロマンチック・ラブ・ストーリー


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【麗-花萌ゆる8人の皇子たち】(ネタバレあり)
9話
祭壇に上がったワン・ソは一度ちらりとヘ・スの方を振り向き笑った…
その姿に未来のワン・ソの姿、光宗(クアン・ジョン)の姿が映し出されていた…
そう、彼こそが血の君主!光宗だったのだ!
ヘ・スはフラッシュ現象のように瞬間的に未来が見えちゃうんです~
ワン・ソが祭壇に上がると共に雨が降り始める…
喜ぶ民…
その中で一人だけ浮かない顔のヘ・ス(コ・ハジン)
「光宗(クァン・ジョン)」
と思わずつぶやくヘ・ス…
儀式をするワン・ソ…
その姿をじっと見つめるヘ・ス…
4番目の皇子だったのね…
ワン・ソ皇子が光宗だった…
兄弟・甥・古い家臣…全て殺したと言う
血の君主…光宗
殺す?…まさかワン・ウク皇子まで?
そう高麗の光宗。韓国の歴史の教科書に載るくらい有名な人なんですね~
民衆は大喜び…
4番目の皇子が私たちを救って下さった…
ワン・ソ皇子が雨を降らせて下さった!
おぉ…神の子よ!
口々に褒め称える民衆の中を、ワン・ソ皇子の乗った神輿が通り過ぎて行く…
それをずっと見つめるヘス…
まさか!私が助けたからあの人が皇帝なるの…?
私が化粧で傷を隠したから?
違う、歴史に記録されてるじゃない!
私が手を加えなくても、あの人は皇帝になる運命の人なのよ!
でも…本当にワン・ソ皇子が他の兄弟を…
ヘ・スの腕をワン・ウクが掴む
ワン・ウク「ヘ・ス!雨が降った!もう直ぐ陛下が雨が降った祝いに、宮女を還俗してくれる筈だ…」
だが、ぼーっとしているヘ・ス…
ワン・ウク「ヘ・ス…?」
ヘ・ス「あの人…私の所為であんな風になるの?皇子は無事じゃないといけないのに…」
ワン・ウクがヘ・スの視線を辿るとその先にはワン・ソの神輿があった…
ワン・ヨはワン・ソに出し抜かれた事が頭に来ている…
ワン・ヨ「天があんな奴を選ぶ筈が無い!俺がやるべきだった!あれは俺の役目なのに!俺が雨を降らせるべきだったんだ!」
皇妃ユ氏はそんなワン・ヨに近づき、「バシッ」と頬を平手打ちする!
ワン・ヨ「…母上」
皇妃ユ氏「どうやって得た機会だと思ってるの!なのにその役目を奪われて!誰であろうと、お前の場所を奪う奴の咽喉を噛み切ってでもその場所を守るべきでしょ!」
ワン・ヨ「少しへましただけです。母上!私だってそういう時もあるじゃないですか!」
皇妃ユ氏「いいえ!お前に失敗はあってはなりません!この母を皇帝の母にする為には!残忍で悪辣な事もするのです!あのワン・ソの顔に手を加えたのはタミウォンの小娘だ!タミウォン!タミウォン!タミウォンの女達は、揃いも揃って私の邪魔ばかりする!必ず酷い目に遭わせてやる!」
今回の祈雨祭で功を立てたワン・ソ皇子は清徳殿でワン・ゴンから賞賛を受ける
ワン・ゴン「皇子ワン・ソよ。お前の功は大きい。国を救った」
ワン・ソ「正胤の代わりに畏れ多くも祈雨祭を行っただけです」
ワン・ム「私は賊に道を塞がれ、祈雨祭に辿り着く事が出来なかった。よく遣ってくれた」
ワン・ソ「畏れ入ります」
ワン・ゴン「ワン・ソよ。お前の顔を見るのは何年ぶりか。その傷に長い歳月が刻まれておる…」
ワン・ソ「ご心配をお掛けしました、父上」
ワン・ゴン「これからはその顔に自信を持て。もっと堂々としろ!そして正胤(ワン・ム)が国を立てる為に力を合わせ誠心誠意尽くし、大きな助け手となって欲しい。父はお前を信じているぞ!」
何とワンソは初めて父から褒められたんですね~
軒下で雨宿りをするワン・ウクとヘ・ス
ワン・ウク「お前がワン・ソ皇子の顔に化粧をしたのか?普通はいけない事だが、誰が何と言っても良い事をしたんだ。心配するな。それにワン・ソ皇子が祈雨祭で雨を降らせたからと言って、これまでと何ら変わる事も無い」
ヘ・ス「本当に?変わらないといけないのに…変わらない方がいいのかしら?…このままでは駄目だわ」
と呟いてヘ・スはワン・ウクを置いて駆けて行った…
ヘ・スはチェ・ジモンの所に行き
ヘ・ス「次の皇帝が誰だかご存知ですか?」
チェ・ジモン「別に変わりが無ければ正胤(ワンム)が皇帝に上がるでしょう」
ヘ・ス「ではワン・ム皇子の次は?とその次は?」
チェ・ジモン「光宗(クァン・ジョン)といいましたね?ワンソ皇子を光宗といいました」
ヘ・ス「知らず知らずの内に出た言葉です。ただ、単に出た言葉なのに…」
チェ・ジモン「私が4・5歳の時です。水に嵌った死にそうになった事がありました。いえ、確かに死んでいたそうなんです。ところが一日で目覚めたそうなんです。」
ヘ・ス「死んで…生き返った?」
チェ・ジモン「時々母はこう言いました。生き返った時に、他の子が入ったみたいだと。子供なのに老人みたいとかね。誰にも言ってませんが、夢か幻が分からない物が瞬間的に映るんです。人を乗せて飛ぶ大きな鳥を見たり、自ら動く階段や部屋が人を乗せて空に向かって移動するんだ」
チェ・ジモンの話を聞き驚くヘ・ス
この人も私と同じように現代からここに来たのかしら…
幼い時だから全部記憶に残ってないとか…
チェ・ジモン「お嬢さん、あなたも一度死んで生き返ったと聞きました。だから私みたいに予知能力を授かったじゃないかと思うんですけど…一体何を見て何を解釈したのですか?」
ワンソ皇子が光宗なの?
それで皆殺されるの?
ワン・ウク皇子はどうなるの?
と聞きたい事は一杯あったが…
ヘ・ス「私はこれからどうすればいいの?」
チェ・ジモン「何もしてはいけません。何を見たとしてもそのまま流して下さい。絶対にそこに割り込んでは駄目です」
ヘ・ス「私が変えられるとすれば?未来に起こる事件を未然に防ぎ、悪い方向を良い方向に変えるとか…」
チェ・ジモン「お嬢さん!あなたはワン・ソ皇子の顔に手を加えました」
ヘ・ス「それで…皇子の未来は変わりますか?」
チェ・ジモン「それは知りません。天の御心を人が悟った時、それが運命なのか、変わったのか、それは誰にも分からない事です。人は天の大きな御心から逃れられないようになっています。全ての事が順理に従うように放って置くのです。それでこそお嬢さんが無事に暮らせます」
その頃へ・スに心配されているワン・ウクは…
ヨンファ「ワン・ソ兄様が雨を降らせたので、陛下の信任はワン・ソ皇子に注がれる事になりましたね。正胤ワン・ム皇子では無く、他の祭祀者を立てるなら、兄様がその役目をすれば良かったんです。」
ワン・ウク「いや、あの役目はワン・ソ皇子のものだった。他人の物を横取りしてはいかんだろ」
ヨンファ「これで皇宮の中でまた一人、注意すべき人が増えましたわ」
ワン・ウク「ヘ・スがワン・ソ皇子が変わるような事を言っていたが…ヨンファ、お前もそう思うのか?ワン・ソが少しぐらい陛下の信任を受けたからってどうだと言うんだ?今までの待遇の考えてみろ」
ヨンファ「ヘ・スがワン・ソ皇子を気をつけるように兄様に言ったのですか?何故?」
ワン・ウク「ワン・ソ皇子が仮面を外せるよう手伝ったのはヘ・スだ。それで何か良くない事が起こるかと怖がっている。私にも私を必要とされる場がどこかにある筈なんだが…何処にあるのか…知りたいものだ…」
ヘ・スは雨の中、ワン・ソにいきなり抱きしめられる
慌ててワン・ソから離れるヘ・ス
ワン・ソ「俺だ」
ヘ・ス「い…いきなり…あ…現れるからビックリしただけです…申し訳ありません!」
ワン・ソ「お前じゃなくて、俺が悪かったんだ。生まれて初めて陛下を父上と呼んだんだ。15年ぶりに俺の顔や目をはっきりと見つめて、もっと堂々としろと仰った。その言葉を聞いて、今までの劣等感や恨みが消えた。願い通りに正胤(ワン・ム)の完全な臣下と成って協力して遣らないとな…皆が俺に有難うと言うんだ。怖いとも獣だとも言わないんだ。笑えるが、俺はそんな自分が好きだなと思うんだ…そしてこの俺を変えてくれたのがヘ・ス、お前だよ」
ワン・ソの言葉にヘ・スは心の中で…
こんな人があんな風に残忍になるなんて…信じられない…
チェ・ジモンは絶対に首を突っ込むなと言われたけど…
私が助ける事によって、光宗の未来が変わるかも知れない…
ヘ・ス「どんなに腹が立っても我慢して、絶対に人を害さないで、これからは皇子の怒らないように皆、ワン・ソ皇子の事好きになると思うから…ね?」
ワン・ソ「また小言かよ…あぁ…いい気分だ…」
ワンソの笑顔を見ながらヘ・スは
私は出来るわ…誰も不幸にはさせない…
と決心するのだった…
ワン・ゴンはパク・スギョンがワン・ソを育ててくれた功に
娘パク・スンドクに皇子を夫として宛がうと言う
皇子のなかから選べというワン・ゴン…
チェ・ジモン「スンドクお嬢様に合うお相手は…ほらあそこにいる14番目のワン・ジョン皇子です。お二人とも武芸を嗜み、四柱推命もピッタリです」
パク・スギョン「二人が夫婦喧嘩をした際に家が潰れるのは時間の問題かと…」
チェ・ジモン「では13番目のペクア皇子は如何ですか?美男でとても女性に人気の高い皇子です。全ての高麗の女性から羨ましがられるでしょう」
パク・スギョン「全ての女性を敵に回し、石を投げつけられて死んでしまうかもしれません」
ワン・ゴン「では4番目のワン・ソ皇子はどうだ?お二人とも幼い頃からの顔見知りで武芸も嗜みちょうど良いのではないか?」
パク・スギョン「一方は熊を獲るのに忙しく、一方は狼を獲るのに忙しくて殆ど顔も合わせておりません」
チェ・ジモン「では8番目の皇子ワン・ウク皇子は…」
パク・スギョン「おい!お前紹介するなら順にきちんと紹介しろ!一人抜けてるだろ!10番目の皇子が!」
チェ・ジモン「ええっ!ワン・ウン皇子ですか?」
ワン・ゴン「ほう?本当にそれで良いのか?」
何とパク・スギョンは娘の願いを叶えてあげるんですね~いいパパですね~
ワンゴンは皇子達の元に行く
ワンゴン「おお、今回の旱魃ではワン・ソ皇子が大きな功を立てた。それに報い褒美を遣ろうと思うが欲しいものはあるのか?ソンアクのあそこの土地はどうかと思うのだが」
ワン・ソ「それよりも欲しいものがございます。タミウォンの宮女へ・スを私に下さい」
ワン・ゴン「そうだな、ワン・ソの傍にいて助けるのも良いだろう。タミウォンのへ・スを今回の功に報い上級宮女に格上げする!よくワン・ソ皇子を助けるようにせよ」
ヘ・ス「はい…」
ワン・ゴン「今回の雨が降った祝いの宴は皇子の婚姻でしようと思う、大将パク・スギョンの娘、スンドクと10番目の皇子、ワン・ウンの婚姻を行う!」
ワン・ウン「わ…私は婚姻は嫌です。4番目の兄上も8番目の兄上もお独りなのに何故私が婚姻しないといけないんですか?私はまだ幼く、また、スンドクとだなんて…嫌です。婚姻したくありません。
陛下どうか取り下げて下さい。強要なさるなら、いっその事死を選びます!」
と平伏し、願い出るワン・ウン…
ワン・ウン「ワシの言う事を聞かんと死ぬだと!父を愚弄し死にたいか!」
ヘ・スはワン・ゴンの言葉にビックリする
あの目…最後まで嫌だと言い張れば本当に殺される!
皇子に生まれても皇帝の一言で人生が変わってしまう…
ワン・ム「陛下、10番目のワン・ウン皇子が喜びの余り、世迷言を言っているようです。ワン・ウン!早く陛下に感謝の言葉を述べよ!」
ワン・ウン「…有り難き、幸せで御座います…陛下…」
ワン・ウンは泣く泣くスンドクとの婚姻を承諾するのだった…
皇子達は自由そうに見えて結婚も自分の意志では出来ないんですね~
ヘスはもう直ぐ還俗できると心待ちにしている
ヘ・スはワン・ウクに自分が直接刺繍した枕を差し上げる
ヘ・ス「皇宮を出る祝いに、作ってみました…姉様が心配事が多いから良く眠れるようにと仰っていたから…」
ワン・ウク「私も渡したいものがあるんだ…」
と懐から出したのは一冊の本
ヘ・ス「…本…ですか…一生懸命勉強します」
とヘスが受け取ろうと手を伸ばそうとすると
ワン・ウク「よく見てろよ」
とページをパラパラパラパラ…と捲っていく…
するとそこに書かれた絵が自然と動いて行く様に見える…
あっ!パラパラ漫画だ!
ヘ・スは思わず目を輝かす…
ヘ・ス「あっ!これ知ってるわ。皇子が直接描いたの?」
ワン・ウク「うん」
雪の中でヘ・スがこけそうになってワンウクの手を掴んだ場面が描かれてます~
ワン・ウク「今回の雨降りの祝いは皇子の婚姻に決まって宮女の還俗は無くなった…」
ヘ・ス「…ま、またいい機会がありますよきっと…」
ワン・ウク「何時そんな機会があるかは分からない…」
ヘ・ス「皇子が待ってくれるなら、私は何時までも待ちます…」
ワン・ウク「次の雪が降るときに、また二人でこの道を歩こう…」
ヘ・ス「…待っています」
ワン・ウク「お前を愛してる…」
二人は悲しみの中、抱き締め合うのだった…
オサングンに茶の入れ方を教えて貰うヘ・ス…
オサングン「陛下はこの茶を好まれるので良く覚えておきなさい。若い時から頭痛が酷いので決明子茶や菊茶をよく好まれます。また、消渇が酷く夜中に良く目覚められるので生薬を混ぜて置くと良いでしょう」
ヘ・ス「ええ、分かりました」
オサングン「それと、ワン・ソ皇子に気をつけなさい。あなたに好意を持ち始めたわ。あなたが十分に応えられないなら、避けないと」
ヘ・ス「私があの人の人生を変えられるなら?それでも放っておくべきなの?」
オサングン「皇宮に入った時、一緒に花や薬草を摘んだ人は無名の武士だったわ。私と共になら野心を捨て一緒に平凡に暮らせると思ってたのに、結局私が手の届かない所に上り詰めてしまったわ。人が人の人生を変える事は無いわ。だからあなたも自分が誰かの人生を変えられるとは思わない事ね。」
ヘ・スは次の日、ワン・ソに化粧を施す
ヘ・ス「筆で細かく塗ればきめ細かい肌を作り、塗っている部分とそうでない部分の違いが分からなくなります」
ワン・ソ「毎日するのが面倒だから、自分で遣れって事か?」
ヘ・ス「自分で出来るようになったら楽でしょ」
とヘ・スは一枚の紙をワン・ソに渡す
ワン・ソ「何だこれは?化粧の方法?」
ヘ・ス「高麗は男の人も化粧をするから大丈夫とは思うけれど、出来れば肌に近い色に作って下さい。色の調合の仕方が書いてあります」
ワン・ソ「なんで変わったんだ?即言い返していたあの生意気口調は何処に行った?妙に大人しいじゃないか?」
とヘ・スの目を面白げに見つめるワン・ソだが…
オサングン「皇子、他の方々がお待ちです」
ヘ・ス「この間、皇子に御無礼を致しました。これから気を付けます」
ヘ・スの態度に何かおかしいなとは思いつつもワン・ソは部屋を出て行った…
ヘ・スはワン・ソ皇子を避ける事にしたようです~
元々ヘ・スの恋人はワン・ウク皇子ですしね~

その頃ペクアは町の子供たちに笛を吹いて聞かせていた
そこに剣を持った女が近づいていく…
はっとしたペクアは子供たちを庇う
女「大丈夫、私は踊りを踊っていただけなの…怖がらないで」
ペクア「前に会った後百済の人。そうだろ?絵を破った代金出して行けよ!出せないならその分踊りでも踊って見せるんだな!」
女「前に会った虫けら皇子。そうでしょう?貴族に合わせる為に努力してるのだな」
ペクア「お前!俺の笛の音を聞いてこっちの方に来たんだろ。踊りを良く踊る踊り子達も俺の笛の音に聞き惚れるんだぞ。お前も何か踊ってみろよ。俺が踊りに合わせて吹いてやるかも知れんぞ」
女「見慣れん男に見せるような踊りは無い。」
ペクア「なら知り合えばいいじゃないか。俺はペクア(伯牙)だ。お前は」
女「ペクア(伯牙)~?あんたがペクアなら私はジョンジャギ(鐘子期)とでも言っておくわ。この嘘つき!笛の才能が泣くわ!全うな人生を歩む事ね!」
と怒って去って行った…
振り返った時には女の姿は無く、女が落として行った服の飾りを拾うペクアだった…
中国の春秋時代の楚の 琴の名人である伯牙。その理解者の鐘子期の事なんですね~
何でも鐘子期の死後、伯牙は琴の弦を切り生涯演奏しなかったとか…有名な人物なんですね~

ヘ・スが他の宮女に茶を出すように指示をしていたその時
ヘ・スの腕を掴む者があった
何とパク・スンドクだった…
パク・スンドクはワン・ウン皇子が婚姻を嫌がり、鍵を掛け部屋から出ないと言う。
慌ててワン・ウンの部屋に行って見ると
斧を持ったワン・ジョンがワン・ウンの部屋の扉を壊そうとしていた!
「待って!」
パク・スンドクはヘ・スを通す
ヘ・ス「私よ。扉を開けて」
だが部屋からは何の応答も無い…
苛立ったヘ・スは扉を強く叩く!
ヘ・ス「早く扉を開けてよ!開けなかったら一生絶交よ!」
すると部屋の鍵がガチャリと開いた
ヘ・スは一人で部屋の中に入ると、中でワン・ウンは酒を飲んでいた…
ヘ・ス「酔えば何か変わるの?酔えば婚姻を回避できるとでも思ってるの?」
ワン・ウン「お前に俺の気持ちが分かるか!」
ヘ・ス「私の事が好きなのに、他の女と婚姻する事になって拗ねてるんじゃない」
ワン・ウン「お前知ってたのか?なのに何で…ヘ・ス…じゃあ、俺の側室になってくれるか?」
ヘ・ス「嫌よ。私は他の女と夫を共有して、夫が来るのを待ちながら暮らしたくは無いわ」
ワン・ウン「嘘吐き!お前は俺が正妻すると言っても嫌だと言った筈だ…俺は愚かだ。自分でも分かってる。俺は何時も馬鹿だ…だからお前も俺が嫌いなんだろ」
ヘ・ス「私は皇子と居る時が一番楽しかったわ。皇子は楽しい時は笑って、悲しい時は泣くでしょ?だから私も皇子の前では思い切り笑って泣いて怒ったり出来たわ」
ワン・ウン「そんな慰めは聞きたくない。お前はやっぱり悪い女だ…お前…俺の事好きだった事あったのか?」
ヘ・ス「今でも好きですよ。幸せになって下さい」
ヘ・スにきっぱりと振られたワン・ウンはパク・スンドクと婚姻した…
ワン・ウンとパク・スンドクの婚姻を祝いそれぞれ贈り物を贈り酒を飲み交わす皇子達…
ワンソ皇子は結婚祝いに木を贈ってますよ~ホント木が好きなんですね~
そんな和気藹々とした皇子達だがヘ・スの目にまた未来の姿が映る…
ワン・ソが笑いながら人を切り
そしてワン・ウクとパク・スンドクが倒れる場面…
ワンソ達の未来を見たヘ・スは恐ろしくなり思わず駆け出して行く…
その姿を見たワン・ウクはヘ・スの後を追い
ワン・ウク「ヘ・ス!大丈夫か?」
ヘ・ス「…ワン・ソ皇子に気をつけて!あの人を避けて!あの人の道を塞いでは駄目よ!皆死んでしまうわ!」
ワン・ウン「私の目を見ろ!ヘ・ス!どう言う事だ?死ぬって?」
ヘ・ス「ここから出たいわ。皇宮から離れたいわ!何処でもいい…」
ワン・ウン「分かった。そうしようヘ・ス。だから落ち着いて…」
ワン・ウンは震えるヘ・スを抱きしめるのだった…
一方ワン・ウンとパク・スンドクは初夜を迎える…
ワン・ウン「よく聞け!婚姻はしたが、お前を妻とは認めない。だから俺は今までとは変わらない暮らしをする!分かったか?」
パク・スンドク「…」
ワン・ウン「俺が何か言ったら答えろよ!あぁ~腹が立つ!」
パク・スンドク「結髪夫妻になりましたので、芝蘭天載茂 琴瑟百年調致します」
ワン・ウン「????…俺に理解出来ん言葉まで!これでどうやって可愛がれと言うんだ!俺は寝台を一人で使う!」
とワン・ウンは寝台に大の字になって眠ってしまった…
それでもスンドクは何も言わずにワン・ウンの寝顔を笑顔で見つめ…床に横たわり眠るのだった…
結髪夫妻…正式に結婚した夫婦
芝蘭天載茂琴瑟百年調…友情と愛を千年かけて琴瑟相和(夫婦中睦まじい事)し百年間順調に暮らす
ワン・ウンには難しい言葉ですね~パク・スンドクは願いは叶ったものの前途多難なようです~

ワン・ゴンはワン・ソとワン・ヨを呼ぶ
ワン・ゴン「ワシがお前達を呼んだのは新しい任務を与える為だ。3番目の皇子ワン・ヨ、お前は松岳(ソンアク)を離れ地方を巡り防衛の点検をせよ!」
ワン・ヨ「地方では蔵に群がる盗賊共が多いと聞きます。最近蔵を管理していた者が死んだとの情報もあります。」
ワン・ゴン「だからこそワン・ヨ、お前を送るのだ。皇子が先頭に立てば管理も積極的にする様になるだろう」
チェ・ジモン「3番目の皇子に任せていた兵の管理はいかがしますか?」
ワン・ゴン「4番目の皇子ワン・ソに任せよう」
松岳(ソンアク)の軍の管理はワン・ソ皇子がする事になった。
ワン・ヨはこの決定が不満だ…
ワン・ヨはワン・ソを食事の場に呼ぶ
ワン・ヨ「久しぶりに家族で食事をしようと呼んだんだ。」
皇妃ユ氏「お前が陛下の信頼も得て母は嬉しく思う。私がどんなにこの日を待ち望んだ事か。」
ワン・ジョン「私はワン・ソ兄上と食事をするのは初めてです」
ワン・ソ「お前が生まれた時には、私は既に信州に居たからな」
ワン・ヨ「今までの事は全部水に流して兄弟仲良くしようではないか」
ワン・ジョン「ええ、兄上」
皇妃ユ氏「お前は幼い時、肉が好きだったろう」
とワン・ソのご飯の上に肉をのせる母…
ワン・ソは今までと違う母の様子に思わず「ゴホッ」とむせる
ワン・ソ「い…今でも好きです」
ワン・ソは初めての家族団らんを過ごすのだった…
皇妃ユ氏「ワン・ヨの今までの仕事を引き受けたとは学ぶ事が多かろう」
ワン・ヨ「私は松岳(ソンアク)を離れるから、正胤(ワン・ム)から直に学ぶのが良いだろう」
ワン・ソ「ええ、そう致します」
ワン・ヨ「そうなれば正胤と二人きりになる事もあるだろう」
ワン・ソ「えっ?…やはり、私に頼み事があるようですね」
皇妃ユ氏「正胤を殺してくれ」
ワン・ソ「…」
皇妃ユ氏「母の為に殺したのは初めてでもなかろう?出来るか?」
ワン・ジョン「母上~いくら冗談でもそれはちょっと行き過ぎでは…」
ワン・ヨ「正胤(皇太子)になる為に殺さない場合があったか?俺達は皇帝にならねば死んだも同然だ。先手を打たないと」
ワン・ジョン「正胤(ワン・ム)は今までの方とは違います。兄弟を殺したりはしません!」
ワン・ソ「本当にそう願っているのですか?」
皇妃ユ氏「そうだ」
ワン・ソ「ならそう致しましょう。で、その次皇帝には私がなります」
皇妃ユ氏「何だと!」
ワン・ソ「母上は兄弟が皇帝に上がるのを願われる。ならば私が皇帝になっても良いでしょう。皇帝になった暁には絶対兄弟は殺しません。」
ワン・ヨ「大それた事を言うな!俺が祈雨祭を祭祀すれば雨を降らせてたのは俺だった。単にそれだけの事に皇帝まで夢見るのか?」
ワン・ソ「私は天の御心通りにした迄、兄上は外戚ぐらいしか得た物は無いでしょう」
ワン・ヨ「ならばそれすらも無い正胤は殺したほうが身の為だろう」
皇妃ユ氏「ワン・ヨこそが正胤に値する!天が定めた皇帝だ!何を言うか!」
ワン・ソ「そうまで仰られると益々知りたくなりますね。皆が欲望を持つ皇帝の座!私が得たらどうなるだろうかと!」
皇妃ユ氏「仮面を外し益々生意気なって!お前が祈雨祭に祭祀者になったのは、正胤の代わりに石を投げられて死んでも良いからだ!父が巧妙に利用しているとも知らずに」
ワン・ソ「利用されたのではなく自ら割り込んで行ったのです。もうこの場には呼ばないで下さい」
と言い切り颯爽と出て行った。
ワン・ヨ「やはり、奴を取り込むのは無理だ。殺さないと」
ワン・ジョン「酷いです!家族での食事の場で身内に殺しを指示する?母上!兄弟を恩讐関係に育てるなら、何で私達を産んだのですか!」
とワン・ジョンも怒り去って行った…
このメンバーで楽しく夕飯って何か可笑しいなと思ったんですが
やはり案の定、裏があったんですね~それにしても家族に恵まれないワン・ソが可哀想ですね~

ワン・ソは家族には強がりを言ったものの相当な衝撃を受けたようだ
愚かだ…俺は何を期待したんだ…
ワン・ソは湖の辺に出てきたヘ・スを見つけいきなり後ろから抱きしめる
抱きしめられてビックリするヘ・ス
ヘ・スにとっては未来の人殺しに抱きめられても怖いだけですよね~
ヘ・ス「は…放して!」
ワン・ソ「暫くこのままでいてくれ…俺は疲れた…」
ヘ・ス「嫌よ!」
と言ってワン・ソから離れる
ヘ・ス「私は皇子が怖いわ」
ワン・ソ「お前は俺が怖くないと言った!」
ヘ・ス「私が変えられると思ってたけど違った!貴方は結局全てを壊す!むしろここから離れて!遠くに行ってよ!」
ワン・ソ「お前がそんな事言うな!俺を突き放すな!離れろと言うな!人じゃなく獣だとも言うな!お前だけには言って欲しくない!お前は俺の女だから」
ヘ・ス「私は皇子の女じゃないわ」
ワン・ソ「お前は俺の女だ!俺の物だ!俺の許可なしに俺から離れても死んでもいけない。完全な俺の女だ」
とワン・ソはヘ・スに口付けをした…
10話
ワンソは無理矢理ヘ・スに口付けをするが、ヘ・スは震えていた…
その姿を見たワン・ソはまた衝撃を受ける…
ワン・ソはヘ・スの手を引き…
ヘスを馬に乗せ皇宮の外に駆け出すのだった…
ワン・ジョンは馬に乗り皇宮の外に掛けて行くワン・ソとヘ・スの姿をみて
急いでワン・ウクに知らせたのだった…
ワン・ソとヘ・スは近くの海岸まで来ていた
ヘ・ス「皇宮から出たからには、私も皇子も無事では済まされません」
ワン・ソ「ならこのまま駆けて逃げるか?俺はそれでも良いが?」
二人は浜辺を歩く…
ワン・ソ「俺が何時か松岳(ソンアク)を離れる前に一度はお前をここに連れて来たかったんだ。俺は本当は松岳(ソンアク)を離れなければならなかった。何でかは俺も分からん。俺は松岳(ソンアク)に来てからは楽しんで人を殺した事も、獣と呼ばれるような事も何一つしていない。なのに俺はここから離れないと行けないのか?」
そうよ。あれは幻、幻に過ぎないわ
私は怯えずにこの人の爆走を止めないと
ヘ・ス「皇子が気楽に暮らせたらいいと思うわ。皇宮を離れて血を流すことなく、笑って生きて欲しいわ」
ワン・ソ「お前が一緒に行ってくれるなら」
ヘ・ス「私は宮女よ。皇宮で暮らさないと」
ワン・ソ「なら俺も皇宮を離れない」
ヘ・ス「それに私…好きな人がいるわ」
ワン・ソ「ペクアか?」
ヘ・ス「ペクア皇子じゃないわ」
ワン・ソ「なら良い。ペクアでさえなければ。他の男なら殺すかもしれないから」
ヘ・ス「えっ?」
ワン・ソ「ヨンファにお前を俺のものだと言った時から、既にお前は俺の女だった。お前は俺をそのまま見てくれた。説明も弁解も必要なかった。俺が怖いだと?俺は信じない。お前は唯一俺の味方だから。だから何も悪いとは思わない。口付けするのも、勝手に外に連れ出すのも、他の男を心に留めるなと脅しても悪いとは思わない」
そしてワン・ソは懐から簪を取り出す
ワン・ソ「受け取れ。お前にやりかった」
ヘ・ス「私は皇子を助けたいと思っただけで、気に入られたくてした訳でもなんでもないわ」
ワン・ソ「なら俺から逃げてみろ。嫌なら別に付けなくてもいい」
と簪を無理矢理ヘ・スの手に握らせたのだった…
ワン・ソとヘ・スが乗った馬は皇宮へと向かい
ヘ・スを探しに来たワン・ジョンとワン・ウクと出くわす
ワン・ジョン「ヘ・ス姉上!」
ヘ・ス「どうして分かったの?もしかして皆探してる?」
ワン・ジョン「今はまだ私とワン・ウク兄上しか知りませんが、直ぐに気付きます。早く帰りましょう」
とヘ・スの方へ手を伸ばすワン・ジョン
だがワン・ソはさせるかとばかりに馬の手綱を引く
ワン・ソ「俺が連れ出した。連れて帰るのも俺がする」
ワン・ウク「一緒に居たら目を引く。目撃されてへんな噂が立っては大事になる」
ワン・ソ「陛下は既にこの娘を俺に下さった。俺が責任を取る。」
ワン・ウク「お前に与えた?」
ヘ・ス「4番目の皇子と一緒に帰ります。心配しないで帰って…」
ワン・ウク「ワン・ソ皇子と帰るだと?責任を取ると言ったな。ヘ・スが傷つかないようにしろよ」
ワン・ソ「それは俺も望むところだ」
ワン・ソはヘ・スを乗せて出発した…
そしてそれを見送るワン・ウク…
ワン・ジョン「あのまま行かせて良いんですか?第一皇宮に帰るという保障も無いでしょ?」
ワン・ウク「そんな事をしたら只では済まん!見送るのはこれが最初で最後だ!」
ヘ・スをワン・ソに取られたワン・ウク、顔が怖いです~
タミウォンの前でオサングンが待っていた
オサングン「宮女を外に連れ出されては困ります」
ワン・ソ「この宮女は陛下が俺を助けるようにと下さった。出て行く用事があったのだ」
オサングン「それでも皇帝に逆らった事になりますよ」
そうなんです。宮女を外に連れ出すのは御法度中の御法度なんですね~
オサングン「あなたの小さな好意でワン・ソ皇子の心を揺らしたのね。だからあなたみたいな娘は宮女にはなってはいけなかったのよ!あちこちに好意を振りまいてはいけません!皇宮では一に注意、二に注意しないと!そうしてこそ皇宮で生きられるのよ!」
ヘ・ス「…私はこれからどうすればいいの?」
オサングン「ワン・ソ皇子の心が冷めるの待つしかないわ…」
ワン・ヨとワン・ウクは弓の訓練をする
百発百中のワン・ヨ
それに比べて外れの多いワン・ウク…
ワン・ヨ「お前が外れるとは意外な事もあるんだな」
ワン・ウク「こんな事でもあれば練習により熱が入ると言う物です」
ワン・ヨ「俺は射る時に必ず誰かの顔を思い浮かべるんだ。俺の代わりに英雄になった奴、俺を俺の座から引きずり下ろそうとする奴の顔を思い浮かべ、その心臓を掴み取ると念じて射れば外す訳が無い!」
とワン・ヨは弓を構え射抜く!また命中だ!
ワン・ヨ「お前はどうだ?そんな奴はいないのか?」
ワン・ウク「私は誰かを思い浮かべて射た事はありません」
とワン・ウクも弓を構えて射る!だが外してしまった…
ワン・ヨ「お前みたいに目標がはっきりしてない奴は意外と些細な事でも揺らぐ。陛下は俺を松岳(ソンアク)から離れた地方に遣わされる。必ず生きて戻ってこないとならん」
ワン・ウク「無事に帰って来られますよ。きっと」
ワン・ヨ「勿論。俺は元気な姿でまた戻ってくる。だからお前もよく考えろ。誰に仕えるのが優雅に生きられる道なのか?俺とお前!意外と合うと思わないか?」
ワン・ヨが去った後、ワン・ウクは的をぐっと睨み弓を構え…射る!今度はど真ん中に命中した!
ワン・ウクは一体誰を思い浮かべ弓を射たのでしょうか~もしかしてあの人かな?
ワン・ウクとヘ・スはまたあの洞窟の中で逢瀬するが…
二人の雰囲気が今までとは違いギスギスしている…
ヘ・ス「…怒ってますか?4番目の皇子とは朝日が昇るのを見に行っただけです。皇宮に帰る時も、もしかすると皇子に被害が及ぶかと思って、ワン・ソ皇子に付いて行っただけです」
ワン・ウク「怒ってるんじゃなくて、悔しいんだ。俺は自分の身を守るためにお前をタミウォンに置いたままにしていたのに、ワン・ソ皇子はお前を一回で連れ出したじゃないか。陛下にお前との婚姻の許しを得るつもりだ」
ヘ・ス「婚姻ですか?」
ワン・ウク「お前が皇宮を出たと聞いて、あの陛下との婚姻の為に、入宮した時の事を思い出した。お前をまた失うのかと思って怖かった。またそんな失敗を犯したくない。亡くなった妻の言ってた通り、私は心配事が多く、私に対する家の期待が大きく重かった。未来が不安で眠る時も罪を犯してるようで辛かった。そんな私に微笑みと軽い悪戯、そして詩を思い出させてくれたのはヘ・ス、お前だった。妻にしてやれなかった借りを、お前に返しながら生きて生きたい。だからヘ・ス、私の伴侶になってくれるか?」
この人は変わらない。私を傷つけたりはしない。
この人となら私は幸せになれる…
でももしも光宗(ワン・ソ)がこの人を殺したら…
ワン・ウク「嫌か?」
ヘ・ス「いいえ、とんでもない!」
ワン・ウク「ならば、私の約束が信じられないのか?」
ヘ・ス「いいえ、そうでは無くて…」
ワン・ウク「なら答えて欲しい。私と婚姻してくれるか?」
ヘ・スが答えようとした時
オサングン「そこで何をなさってるのですか!」
ヘ・スとワン・ウクが振り返るとそこにはオサングンの姿が…
オサングン「皇子達が清浴される時に入り込んでいた小娘!あなただったのね!」
ヘ・ス「申し訳ありません…」
ワン・ウク「オサングン、私の話を聞いてくれ…」
オサングン「この事が知れたら、誰が一番に死ぬとお思いですか!ここは直ぐにでも塞ぎます。ここで皇子との逢瀬を知られた宮女は、身分を取り上げられ、厳重の処罰を受ける事を考えて下さい!ヘ・ス、行きますよ!」
とヘ・スを連れて行ってしまった…
オサングン「ヘ・ス、私と共に皇宮を出ましょう。健康を害し、皇宮を出て静養するようにと医師に勧められました。一緒に私の故郷に行きましょう。ワン・ウク皇子とは避けるのが答えです」
ヘ・ス「ワン・ウク皇子は私に婚姻しようと言いました。私も同じ考えです」
オサングン「4番目の皇子の事も考えなさい!二人の皇子の間であなたが耐えられると思うの?誰か一人の心が変われば、あなたは酷い目に遭います」
ヘ・ス「8番目の皇子は違います!あの人は変わりません!」
オサングン「いいえ!皇宮はそのどんな約束も捨てるようにさせる所よ!私が好きだった無名の将軍。あの人は皇帝の座に上がった。一時は私との婚姻を願ったわ。でも皇帝の座を守るために、そんな事も忘れなければならなかったわ。それでも傍に居たくて、皇帝の女ではなく、宮女として傍に仕える事を誓ったわ。茶を淹れ、髪を結って差し上げ、服も着替えさせ、恋人だった男を皇帝と呼び、妻となる女達の体を磨き上げた。ヘ・ス!一歩下がって見て御覧なさい。ここから離れないとあなたも不幸になるわ!」
ヘ・ス「でも、ワン・ウク皇子は皇宮から離れて暮らそうと言われたわ。皇帝の座さえ欲しなければ幾らでも幸せに暮らせます!私はワン・ウク皇子を信じるわ」
オサングンの愛する人はワン・ゴンだったのですね~
しかし、辛い恋だったようです~

ワン・ソはヘ・スに会いにタミウォンに足を運ぶ
ワン・ソ「お前が大丈夫かどうか確かめに来たんだ。俺がオサングンに言って置く…今日は休め…」
ヘ・ス「化粧を手伝います。こちらに来て下さい」
ヘ・スはワン・ソの顔の傷を覆う化粧を施す…
ヘ・ス「人は誰でも、自分が苦しい時に傍に居てくれる人、を大切に思うものです。この世で唯一自分の味方だと思います。その人を友達と言うでしょ。友情も愛情も情は情です。でも違います。その違いを皇子は錯覚されてるのではないかと心配になります」
ワン・ソ「お前の方こそ心配だ。俺はそんなに多種の情は持ってない。友情にしろ愛情にしろ。俺にとっては同じ情だ。一つだけだ。どうやってでも俺を突き放そうとするつもりなんだろうが、そんなもの俺には通じない。覚悟しろと言っただろ?」
とぐっとヘ・スの腰を抱きよせキスをしようとするが、ヘ・スは口を手で覆い顔を背ける
ワン・ソ「心配するな。許可なしにはもうしない」
しかし、この人ホント手が早いですね~
うかうかしてるとワン・ウクはヘスを獲られちゃいますよ~

一方ワン・ウクは自分の家族にヘ・スと婚姻する事を伝える
ワン・ウク「今度の重陽節の日、陛下にヘスとの婚姻の許しを頂くつもりだ」
ヨンファ「兄様!今なんて仰ったの?ヘ・スと婚姻ですって?」
ワン・ウク「母上はご存知とは思いますが、私は皇帝になる意志はありません。ただ気楽に暮らしたいです」
ヨンファ「皇帝の座を放棄し、母様と私を弁解に平凡に暮らすですって!ファンボの家は誰が守るのですか!」
ワン・ウク「皇帝にならなくても守る道は幾らでもある!私を信じてくれ」
皇妃ファンボ氏「私が何時お前の道を塞いだ事があって?願う物があるなら、お前の思い通りにしなさい。ただ、容易くないから覚悟はしなさい」
ワンウク「ヘ・スも母上に感謝すると思います」
とワンウクは出て行った…
ヨンファ「母様!何故止めさせないのですか!」
皇妃ファンボ氏「皇妃である私でも皇室を欲する時があるのに、ワン・ウクが欲しない訳ないでしょ。幼い頃からこの家を支えてきたワン・ウク、お前はどれ程の重荷であっただろうか?今は遣りたいようにさせなさい」
ヨンファ「母様が陛下の女に毒を飲ませ腹の子を殺した、との疑いを持たれ、皇宮を追い出されたのは10年前の事でした。皇妃ユ氏様の仕業である事は明確だったのに、誰も助けては下さらなかった。信州カン氏、光州ワン氏等、私達に勢力が無くなれば彼らは私達を叩きのめしに来るわ。」
皇妃ファンボ氏「今の陛下は違う。そして国の状態も変わった。あなたも昔の事はもう忘れなさい」
ヨンファ「私が母の懐から飛び立つ時が来たようです…私はこれから目標を変えます!皇帝の娘や姉では無く、皇帝の上の存在になります。私を許さなくていいです、母様…」
そしてヨンファは動き始める…
先ずは皇妃ユ氏に会い
ヨンファ「面白い話があれば聞かせて欲しいと仰ってらしたでしょ?今日、お話したい事が御座いますの」
皇妃ユ氏「そう?あなたがそう言うなら、聞かないといけないわね。期待してるわ」
ペクアは新しい踊り子の中で踊りが上手いと噂されている女を確かめに来た
俺の目に留まらなければ踊りが上手いとは言えん、確かめてやる…
とペクアが見ていると、その中にジョンジャギ(鐘子期)が居た…
ジョンジャギ(鐘子期)は一人残って剣の舞の練習をしている…
すると人影が…
ジョンジャギ「そこに居るのは誰!」
するとペクアが出てきた…
ペクア「元気だったか?ジョンジャギ」
ジョンジャギ「何であんたがそこに居るの?あんた誰かの指示で私を後をつけてるの?あんたの正体は?」
ペクア「俺は只単に教坊に伴奏を教えに来てるんだ」
ジョンジャギ「本当に?」
ペクア「ジョンジャギ!お前が先に俺に付いて来たじゃないか!忘れたのか?」
ジョンジャギ「教坊まで伴奏しに来るとは思いもよらなかったわ」
ペクア「俺に出来ないものは無く。上手く出来るのが多い事で有名なんだ。俺もお前が教坊の踊り子とは知らなかったよ。話を聞いてると貴族の娘に見えるが?」
ジョンジャギ「いきなり人の事を詮索するなんて失礼よ!」
ペクア「これで会うのは三度目だ。名前くらいは教えて欲しいな。名前は?ジョンジャギ?」
ジョンジャギ「ポクスン」
「ウヒ~!もう宿に帰らないと~」
と遠くでウヒを呼ぶ声がする
ジョンジャギ「分かったわ。直ぐ行く」
とジョンジャギは走り去って行った…
こうしてペクアは彼女の名前がウヒである事を知ったのだった…
皇妃ユ氏と佐丞パクヨンギュは隠密に話をしていた…
皇妃ユ氏「陛下と正胤そして4番目の皇子の間を引き離す為の作戦どうなっていますか?」
パクヨンギュ「陛下に正胤の敵は4番目の皇子と信じるようにすれば良いでしょう。その後、私が片を付けます」
ワンウォン「正胤(ワン・ム)に関する秘密文書を私が4番目の皇子に渡しました。これが表に出れば正胤は4番目の皇子を疑うようになるでしょう。」
皇妃ユ氏「ワン・ヨは外でワンシンヨンに会う事になっている。全ては完璧ね。さあ、急がないと」
皇妃ユ氏の作戦により大事件が起こる
何と正胤の外戚が税金を二重に取り立てていた事が分かり、 佐丞パクヨンギュを始めとする臣下達がワン・ムを正胤(皇太子)の座から下ろせと要請しているというのだ!
パク・ヨンギュ「正胤も外戚が税金を多く取り立てている事、ご存知だったのではありませんか?そこに正胤も居たとの情報があります」
ワン・ム「私は後で知ったのだ!外戚の手違いだ。計画して二重に取り立てたと思ってもらっては困る!」
パク・ヨンギュ「外戚の不正を防げなかったのも罪です。陛下、我々臣下はこのままワン・ム皇子を正胤の位置に置いてはならないとの意見で一致しております。御了察下さいませ!」
臣下一同「御了察下さいませ!」
ワン・ゴン「ならばおぬし達は誰が正胤の座に相応しいと思って居るのだ?ワン・ムを正胤から廃位するのであれば、代案がある筈だろう!」
パク・スルヒ「陛下!このまま正胤を廃位されるおつもりですか!」
パク・ヨンギュ「我々臣下一同は4番目のワン・ソ皇子が相応しいと考えて居りまする。」
ワン・ゴン「何とワンソだと?」
パク・ヨンギュ「ワン・ソ皇子は地方の養子の身でありましたので、どちらか片方に付くといういう心配は御座いません。また今回祈雨祭を立派に果たされ、皇室は元より、国中の民の信望も篤く正胤に一番相応しいかと存じます」
ワン・ウォン「申し訳ありません。兄上、こんなに酷いことになるとは知らなくて…」
ワン・ム「何の話だ」
ワン・ウォン「兄上の事が心配で、正胤が一番信頼しているワンソ皇子に話したんです。正胤の外戚の念書を少し見せただけだったのに…こんな事になるなんて…」
ワン・ム「4番目が私の外戚のした事を知っていたのか?」
ワン・ウォン「私が直接話しましたから間違いないでしょう。でもこれが正胤の座まで揺らぐことになるとは夢にも思いませんでした…申し訳ありません…兄上…」
さっきの皇妃ユ氏との会話をみると、ワン・ウォンがワン・ムとワン・ソに罠仕掛けたんですね~
ワン・ウォン!酷い奴ですね~

ワン・ゴンはワン・ソを呼び出す…
ワン・ゴン「信州に帰るときが来たようだ…重陽節を終えたら帰りなさい」
ワン・ソ「帰らないといけませんか?お前を裏で担ぐ者たちが居る。信州カン氏そしてお前の母がそうだ。お前を通して皇室に欲望を持っている」
ワンソ「私は何も関係ありません。何故何もしていない私が追い出されるんですか?」
ワン・ゴン「人の心は狡賢いものだ。今はそうではなくても、お前に従う者共が現れたら、お前も今の忠臣の心を忘れてしまうだろう…」
その言葉に衝撃を受けるワン・ソ…そして母、皇妃ユ氏の言葉を思い浮かべる
お前は正胤の身代わりに過ぎない
矢面の盾の過ぎない…父親が巧妙に利用しているとも知らずに…
ワン・ソ「陛下には私の真実の心を知ってはもらえないのですか?」
ワン・ゴン「私はお前を何時も傍に置きたい。だが全ての事は事が大きくなる前に摘んでしまわねばならん。それが皇宮だ…」
ワンソは怒り皇妃ユ氏のところに行く
ワン・ソ「まだ足りないのですか!何時になった私を放っておいてくれるのですか!」
皇妃ユ氏「皇位に就きたいと言っておったではないか?母として息子の願いは聞いて遣らないと?心配するでない。計画通りに行けば、皇位はお前のものだ。」
ワン・ソ「俺の為だとの嘘を言うな!何を企んでるかは知らんが、思い通りには行きませんよ!」
皇妃ユ氏「正胤(ワン・ム)は重陽節の前に死ぬ。既に毒の付いた茶器を皇室に送った…正胤は茶が好きだから必ず掛かる」
ワン・ソ「俺が聞いてそれを放置しておくと思いますか?」
皇妃ユ氏「茶器に毒が入っている事をどうやって知ったと言うつもりだ?母が教えたとでも言うつもりか?」
ワン・ソ「そう言うべきなら、そうしますよ!」
皇妃ユ氏「ならば母はお前を皇位に就けたかった、とでも言うかな?お前を皇位につける為に正胤の不正を作り上げ、宮女を通し毒茶を送ったとでも言おうぞ。既にお前を皇位につける為の臣下も準備した。皇宮とは、互いに喰らい尽くし、残った者だけが皇位を手にする所なのよ。正胤が毒を飲むのを防ぎたければ防いで見る事ね。お前自らが自分の首を切ることになるわよ」
ワン・ソ「思い通りにはさせませんよ!」
皇妃ユ氏「陛下にまで遠ざけられたのにまだ分からないのか?茶を入れた宮女一人が死ねば、正胤は消え去る。そうすればお前は正胤になるのだ」
ワン・ソ「母上をどうやって信じろと言うのです?」
皇妃ユ氏「お前が言ったでは無いか。皇帝になっても兄弟は殺さないと、お前を信じる。だからお前を後押しするのだ」
ジョンジャギ、否、ウヒが教坊で佐丞パク・ヨンギュと話している
パク・ヨンギュ「少し待てと言った筈。ここまで呼び出して何の用ですかな?」
ウヒ「早く日を決めて。何時になれば陛下に会わせて貰えるの!早く刺し殺して遣りたいものを!」
パク・ヨンギュ「ここは皇宮ですぞ。機会は幾らでもあります」
ウヒ「皇帝を殺すのに協力しないならば、全後百済の民にお前が国を裏切り、してきた事を知らせます。さすれば生きていられると思う?」
パク・ヨンギュ「幼い時は、叔父様と叔父様と言って可愛気が有ったものを…今のお前に出来ることは何だ?」
ウヒ「あんたがちゃんと助けてくれる筈も無いわね!」
ウヒは小刀でパク・ヨンギュを殺そうとする!
ウヒの小刀を持った手を掴むパク・ヨンギュ!
そんな緊迫した空気の中で人影が…ペクアだ
ペクアに目撃されてしまった!
ウヒはとっさに
ウヒ「教坊の踊り子に何をなさるの!!悲鳴を上げますよ!」
と声を張り上げ、小声で教坊の伴奏者が傍に居る事を伝える
パク・ヨンギュ「ええい!この小娘!せっかく可愛がってやろうとしたものを!」
とパク・ヨンギュは三文芝居をして去って行った。
去った後に現れるペクア
ペクア「大丈夫か?」
ウヒ「知らん振りするなら最後までしなさいよね!この小心者!」
ペクア「俺が行かなくても大丈夫だったみたいだが?それくらい上手ければ教坊でも暮らして行けるよ。」
ウヒは呆れて去って行こうとする。すると
ペクア「これ、お前のだろ?」
と服につける飾り(ノリゲ)を見せるペクアだった…
ワン・ウクは亡くなった妻の墓に行き、ヘ・スとの婚姻を報告する
そして迎えた重陽節
皇室ではワンゴンを始めとし皇妃皇子達が宴を楽しんでいるが
正胤ワン・ムは酒に手をつけない…
皇妃ユ氏「正胤、何処か具合でも悪いのですか?」
ワン・ム「ええ、酒は体に合わないので…」
ワン・ゴン「ならば菊茶でも飲むと良い」
ヨンファ「オサングン、菊茶を準備して」
皇妃ユ氏の企みを知っているワン・ソは気が気でない…
ワン・ソは皆の前で立ち上がり
ワン・ソ「正胤、兄上にお話したい事があります。実は…」
と正胤に運ばれる茶に毒が入っている事を告白しようとする…
ところが、正胤の茶を運んで来たのはなんとヘ・スだった!
母の言葉を思い出すワン・ソ…
毒茶を入れた宮女一人が死ねば、正胤は消え去る…
ワン・ソの目の前で毒が入ってるとも知らずに、正胤に茶を入れるヘ・ス…
ワン・ム「あぁ、話とは何だ?」
ワン・ソ「私の所為で正胤の身を汚すような事が御座いましたので、弟として兄上の杯を受け、兄弟の友情を確かめたいと思います」
ワン・ム「よかろう。だが酒ではないが?」
ワン・ソ「今日の晴れやかな日には、茶を飲んでも酔うでしょう」
ワン・ム「よかろう、この茶をワン・ソへ」
ヘ・スがワン・ソへ茶の入った器を渡すと、ワン・ソはわざと器を落とす…
ガシャーンと割れる器
ヘ・ス「申し訳御座いません」
ワンソ「いえ、私が手を滑らせただけです」
ワン・ム「新しい器をこれへ」
そしてまた器にワン・ム自ら茶を入れ、ヘ・スを通しワンソの手に
そしてワン・ソは茶を掲げ
ワン・ソ「最初の一杯目は兄上の万寿無窮を祈願致します」
そして茶を飲むワン・ソ
ワン・ソ「二杯目は何時も高麗の為に戦われる兄上の武運を祈願致します」
茶器では無く、茶に毒が入っていた事に気付くワン・ソ…
ヘ・ス…俺はお前の手から毒を貰い飲むのか…
ワン・ソ「最後に…旱魃の為どんな試練が来て我らの間を引き裂こうとしても、兄上との友情だけは変わらない様祈願致します」
そして何事も無かったかの様に飲み干すワン・ソ…
ワン・ム「陛下!この兄に対する弟の忠心をご覧になりましたか?この弟とどうして離れて暮らせましょう?信州の帰還を取り消して下さいませ」
そして、茶が切れたの確認して退室の許可を貰い、ワン・ソは何事も無かったかのように歩いて出て行くのだった…
9-10話感想
ワン・ソは皇位とか大それた事は考えても居なかったのに
母の皇妃ユ氏よって皇位争いに巻き込まれて行くんですね…
皇宮って怖い所ですね~
そして毒の入った茶を大量に飲んでしまったワン・ソ…
一体どうなるのでしょう?
次回もお楽しみに~

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