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クルミットです♪
今回ご紹介するのは、2024年に韓国MBNで放送された『世子(せじゃ)が消えた』。
正直に言わせてください…このドラマ、王世子が誘拐されるという展開が衝撃的すぎて、思わず「えぇ!?」と声をあげました(笑)。
でも、だからこそ!
宮殿育ちの世子イ・ゴンと、彼をさらった大胆なお医者様の娘ミョンユンが繰り広げる「禁断の愛」が本当に胸キュンなんです。
ただのロマンスだけでなく、王族同士の裏切りや宮廷の陰謀、そこからの人生大逆転の物語が凄まじい…。
「時代劇だけどコメディ?ちゃんと楽しめる?」「陰謀劇が重すぎない?」と迷っている方、安心してください。笑いあり涙あり、最後にはしっかりと希望が残ります!
この記事では、私が笑い(コミカルなシーンで)とハラハラ(サスペンス展開で)で情緒が忙しくなりながら完走した感想を交えつつ、『世子(セジャ)が消えた~禁じられた愛~』の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、イ・ゴン世子とミョンユンの波瀾万丈な逃避行を一緒に見届けましょう♪
もくじ
世子が消えた~禁じられた愛~ あらすじ
物語は、朝鮮王朝を揺るがす「世子失踪事件」から始まります。王の長男である世子イ・ゴン(スホ)はある日、身分を隠して宮殿を抜け出します。しかし運命の悪戯か、彼はなんと自分の世子嬪になるはずの女性に“ボッサム”(拉致)されてしまうのです。宮中は大騒ぎになり、王族たちは世子を探し出そうと奔走します。同時に、宮廷内では不穏な出来事が…。ゴンは密かに目撃した大妃の秘密と若い女官の不審な死の真相を探ろうとしますが、その矢先に失踪。背後で暗躍するのは、愛する孫同然の世子にまで手をかけようとする大妃ミン氏の影――。一方、世子をさらった張本人チェ・ミョンユンは、父である御医チェ・サンノクの計画(娘に降りかかる「夫を早死にさせる運命」を祓うため、他人を身代わりに一夜婚姻させるという禁断の儀式)に反発する中で、誤って世子を連れ出してしまったのでした。
こうして偶然出会ったゴンとミョンユンは、王宮を離れ命がけの逃避行に巻き込まれていきます。陰謀渦巻く宮廷から逃れた二人が、絶望と希望が交差する中で惹かれ合い、禁じられた愛を育んでいく…。果たして彼らは真実を暴き、宮廷に渦巻く黒い野望に打ち勝つことができるのか?スリリングで胸アツなロマンス時代劇の幕開けです。
「世子が消えた 各話あらすじ」はこちらから
ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
見どころ
まず一番の見どころは、ただの歴史劇やラブストーリーにとどまらない、人間ドラマの深さです。実在した風習「ポッサム(未亡人拉致婚)」をモチーフにしつつ、“自ら運命を切り開く”というテーマのもと、登場人物たちが善にも悪にも転じうる複雑なドラマが展開します。大妃ミン氏の慈愛と野心、娘を想うあまり禁忌に手を染めるチェ・サンノクなど、一筋縄ではいかないキャラクターたちが、本当に魅力的!善悪が単純でない人間模様に引き込まれます。
さらに、世子イ・ゴンとミョンユンの“使命と愛”をめぐるドラマも胸を打ちます。国家の未来と愛する人を守るために、二人はどこまで戦えるのか。時には「正しい選択」が誰かを傷つけてしまう苦しみに直面しながらも、自分たちの道を模索する――その葛藤と決断の積み重ねが、ストーリーに深みを与えてくれます。
そして、裏切りとどんでん返しの連続!「この人は味方?それとも敵?」と疑心暗鬼になる展開に毎回ハラハラさせられます。信じていた人物に裏切られ、次々と明かされる真実…予想外の展開に目が離せません。一見ただの逃避行ラブコメに思える物語が、実は“王宮の闇”や“大人たちのずるさ”、“希望を諦めない心”まで描いているところもポイントで、見れば見るほど考えさせられる奥深さがあります。
ラストには、“悪には必ず報いが訪れる”カタルシスと、「それでも希望を捨てない人」の強さがしっかり描かれているのもポイント。余韻が残るエンディングまで、ぜひじっくり楽しんでみてください♪
歴史ロマンスが好きな方、愛と陰謀が入り混じったドラマに目がない方、「時代劇って重いだけじゃないよね…」と思う方には、間違いなく刺さるドラマです!
キャスト・登場人物
韓国ドラマ『世子が消えた』のキャスト&主な登場人物一覧です。
イ・ゴン(演:スホ)

「王宮を飛び出した若き世子――禁断の恋に目覚める逃亡者」
国王ヘジョンの長男であり王位継承者である世子(セジャ)。異母弟トソン大君とも仲睦まじく育った心優しき皇太子です。好奇心と正義感が強く、宮中で起きた不審な事件の真相を探るためこっそり城を抜け出したところ、世子嬪になるはずの女性に拉致されるというまさかの運命に見舞われます。初めて外の世界に放り出されたゴンは、庶民の暮らしや自由を知りつつ、命を狙う黒幕から逃げ延びねばなりません。皇太子としての責任感と一人の男性としての恋心の狭間で揺れ動きながらも、頭脳明晰さと勇気で逆境に立ち向かう姿に心打たれます。愛と使命に懊悩する若きヒーローぶりに、思わず応援したくなるはず!
チェ・ミョンユン(演:ホン・イェジ)
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「“夫を死なせる運命”を背負わされた御医の娘――それでも未来を諦めないヒロイン」
王の主治医チェ・サンノクの一人娘で、自らも医術に秀でた才女。弓馬に通じ男勝りでサバサバした性格の持ち主です。一介の御医の娘ながらその聡明さを買われ世子嬪候補に選ばれますが、自分には「夫を若死にさせる宿命」があると知ってしまいます。父サンノクが厄払いのため密かに企てた身代わり婚の儀式に反発し、偶然にもゴン世子本人を攫ってしまった張本人。思いがけず王世子の逃亡に手を貸すことになり、宮廷の陰謀に巻き込まれていきます。どんな逆境でも持ち前の度胸と機転で乗り切り、傷ついた人々を放っておけない優しさも併せ持つ魅力的な女性です。愛する人と自分の運命を切り開くため、命を賭けて立ち向かうその姿に、思わずエールを送りたくなります。
ミン大妃(演:ミョン・セビン)

慈愛と野心を秘めた大妃――秘密を守るため牙をむく宮廷の黒幕」
先王の后であり現王ヘジョンの継母にあたる王太后(大妃)。本名はミン・スリョン。ゴン世子のことを実の孫のように可愛がり、彼が正統な世継ぎであることも認めていました。しかし宮中でゴンに自身の不貞の密会現場を目撃されると、秘密を守るため一転して世子排除を決意します。穏やかな物腰の裏に冷酷な本性を隠し、トソン大君や重臣たちを巧みに操って王権を握ろうと暗躍する姿は圧巻。可愛がっていた世子にまで牙をむく姿は、まさに怪物そのもの!悪役ながらそのカリスマ性と狂気に目が離せなくなる迫力があります。最後には彼女自身も想像しなかった因果応報が待ち受けることに…。宮廷史に残る伝説の黒幕といえる存在です。
相関図

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評価・レビュー
韓国ドラマ「世子が消えた」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪
ネタバレを表示する
このドラマを最初から最後まで見終えて強く感じたのは、
これは単なる時代劇ロマンスでも、権力闘争ドラマでもなく、
「正しい人間であろうとした者たちが、どれほど傷つくか」を描いた物語だったということです。
イゴンは典型的な“王になる主人公”ではありませんでした。
知恵も覚悟もあり、周囲から見れば王に最もふさわしい人物なのに、
彼自身は一貫して「王座」よりも「誰かを守ること」を優先し続けます。
その結果、世子であることを失い、大君となり、王になり、そして再び王位を手放す――
この行き来そのものが、彼の苦悩と誠実さを物語っていたように思います。
ミョンユンというヒロインも、とても印象的でした。
守られる存在として始まった彼女は、
やがて自分で選び、決断し、危険に飛び込む人物へと変わっていきます。
父の罪、母の死、愛する人の立場――
そのすべてを背負いながら、
「憎しみで生きない」という選択を最後まで手放さなかった姿は、この作品の良心そのものだったと感じます。
サンロクと大妃は、単純な悪役ではありませんでした。
二人とも「守りたい」という感情から出発し、
気づけば多くの命と人生を踏みにじってしまった人物です。
それでも最終局面で見せた後悔や執着、恐怖はとても人間的で、
間違い続けた人生でも、最後の選択だけは切実だったと感じさせられました。
ドソンという存在も、このドラマを複雑に、そして面白くしていました。
イゴンと対照的に、
彼は「立場と力」で人を守ろうとした人物です。
どちらが正しかったのか、という答えは用意されておらず、
守り方の違いが、兄弟を決定的にすれ違わせていく過程が、とてもリアルでした。
全体を振り返ると、『世子が消えた』は
勧善懲悪でも、痛快復讐劇でもありません。
むしろ、
正しくあろうとするほど傷つき、
誰かを守ろうとするほど孤独になる、
そんな矛盾を抱えた人間たちの物語でした。
そして最終的にタイトルの意味は、
「世子が姿を消した」という出来事ではなく、
“王になるはずだった生き方を捨てた男がいた”という事実を指していたのだと思います。
派手な終わり方ではありませんでしたが、
見終わったあとに静かに心に残る余韻はとても深く、
「この結末でよかった」と思える、不思議な納得感がありました。
長い物語を最後まで追いかけたからこそ味わえる、
苦くて優しいドラマだったと思います。
撮影秘話&トリビア
MBN公式のメイキング映像では、笑いと涙があふれる撮影現場の様子が公開されています。第1話には人気コメディアンのキム・ヨンミョン、キム・ウォンフン、チョ・ジンセがカメオ出演し、台本にないアドリブを連発。シリアスな表情で繰り出す体当たりギャグに共演者たちも思わず大爆笑し、現場の盛り上がりを引き出したといいます。主演のスホ(EXO)とホン・イェジも掛け合いのシーンで適度にアドリブを織り交ぜ、王世子とヒロインのコミカルな駆け引きを生き生きと演じています。こうした即興演技のおかげで、男女の“押して引いて”のやりとりがより愉快に描かれ、観客を笑わせるロマンスコメディになりました。
また、撮影初期は極寒の冬、後半は春に及んだため、俳優たちは厳しい寒さを耐え抜いて満開の桜の下で撮影する場面もありました。メイキング写真では、長い冬を乗り越えて咲いた桜をバックにスホとホン・イェジが自撮りを楽しむ姿も収められており、「春が来た!」とばかりに笑顔を見せる二人の姿が微笑ましいです。さらに、第14話でホン・イェジ演じるミョンユンが父(チェ・サンロク)に涙ながらに想いをぶつけるシーンでは、ホン・イェジは「本当に周りが見えなくなるほど役に没頭し、人生で初めて味わう感情の極致を経験した」と振り返っています。このように、感極まって涙を流す瞬間と、思わぬアドリブで笑いが起きる瞬間が交錯するのが『世子が消えた』の撮影現場でした。
主演スホ(EXO)の演技と役作り
スホにとって初の時代劇主演となった本作。彼は「王世子という役柄の重みと責任感を表現するため、撮影期間中は人にもあまり会わず、食事中も寝る前もずっと台本を読み込んでセリフを口ずさんでいた」と明かしています。この徹底した準備のおかげで悔いは残っていないと語っており、並々ならぬ意気込みが感じられます。初挑戦の史劇言語については「地方の方言より難しかった」とプレッシャーを抱えつつも専門の指導を受けて特訓し、古語の発音や抑揚も徹底的にトレーニングしました。その甲斐あって、「史劇初挑戦にもかかわらず卓越した演技力で複雑な心理を表現した」と評され、視聴者や評論家から好意的な反応を得ています。
スホ自身、「今回の作品で喜怒哀楽すべての感情を演じ切り、思い残すことはない。アクションも本格的にやり遂げ、純愛ロマンスからコミカルな面まで一人の人物の全てを出し切った」と充実感を語りました。また、本作への出演を決めた理由の一つに「中高年層にも自分(EXOのスホ)の存在を知ってもらいたかった」ことがあるといい、実際放送後は食堂で年配の方から「世子様でしょう?」と声をかけられるなど、新たな層に顔が知れ渡ったそうです。EXOのリーダーとして培った責任感や周囲に気を配る姿勢は世子イ・ゴンにも通じるところがあり、「彼の面倒見の良さや責任感は、自分と似ている部分があって共感できた」とのコメントも残しています。こうしたアイドル出身ならではの統率力も発揮しながら、スホは堂々たる演技で初の史劇主演を成功させました。
ヒロイン役ホン・イェジのエピソードと評価
新人女優ホン・イェジにとって、本作は自身2作目の主演ドラマでした。意外なことに、起用のきっかけはバラエティ番組『ランニングマン』だったそうです。演出のキム・ジンマン監督が彼女の笑顔に注目し、「君の笑う顔こそミョンユンそのものだ」と熱烈オファー。前作も時代劇だったため一度は出演を断ったホン・イェジですが、監督の説得と台本の面白さに心を動かされ、本作への参加を決めました。撮影前にはプレッシャーから体調を崩したものの、スホが優しく励ましてくれ感動したというエピソードもあり、共演者たちに支えられて現場に臨んだようです。
ホン・イェジは役に対する高い情熱を持ち、クランクアップ後のインタビューでは「作品を手放すのが寂しくて、最終回を観ながら号泣した。今もまだミョンユンを手放せない気持ち」と語るほどキャラクターに深く入り込んでいました。劇中でミョンユンの愛称が「白狗(ペック)」(白い犬の意)と呼ばれることについては、「自分がそんなに色白だと思わなかったので家族も驚いたし、人間に犬の名前を付けるなんて面白い」と笑っており、ユニークなニックネームも家族ぐるみで話題になったようです。
演技面では、年上の大先輩との共演にも臆することなく取り組み、スホとのロマンスシーンも「上手く撮れた」と手応えを感じているといいます。撮影中は悩んだ場面でスホに相談し意見を出し合うなど、協力しながら演じる楽しさも味わったそうです。ホン・イェジ自身、「この作品は女優としても人間としても自分を一段と成長させてくれた特別な作品」と振り返っています。ベテランの先輩俳優から芝居だけでなく俳優としての心構えまで多くの助言をもらい、大きな財産になったとのこと。新人ながら難しい役どころを見事に演じきった彼女は、「まだ自分の名前を知らない視聴者の“はてな”を“感嘆符”に変えられるまで努力したい」と意気込んでおり、本作で得た自信を糧に着実にフィルモグラフィーを積み上げています。
撮影ロケ地・衣装・小道具へのこだわり
リアリティを追求した美術面も本作の見どころです。撮影は主に韓国有数の時代劇オープンセットである慶尚北道・聞慶(ムンギョン)セジェと佳恩(カウン)オープンセット場で行われ、広大な野外セットに王宮や両班(ヤンバン)の邸宅、庶民の村落まで忠実に再現されました。さらに、京畿道・南楊州の総合撮影所にある伝統韓屋セット「雲堂」や、忠清北道・槐山(クェサン)のオープンセット場など各地のロケーションも活用し、物語の舞台となる朝鮮時代の宮廷や漢陽の街並みを臨場感たっぷりに描いています。豪華な宮殿内部から市井の路地まで、細部にわたり歴史考証に基づいたセットが組まれており、映像の随所に時代劇ならではの重厚な雰囲気が漂います。
衣装・小道具にも並々ならぬこだわりが感じられます。登場人物それぞれの個性を引き立てるため、衣装や持ち物は時代考証を踏まえて一からデザインされました。王族や貴族の衣装は刺繍や色彩が華やかで威厳を示し、一方で庶民の衣装は素朴な質感とくすんだ色合いで質素さを表現するなど、身分差がひと目で分かる対照的な装いになっています。劇中で大妃(テビ)役のミョン・セビンが着用した韓服ドレスはウエストラインに上品なビーズ飾りをあしらい、オフショルダーで気品と女性らしさを強調するデザインで視線を集めました。小道具に関しても、薬草から武具に至るまで職人が当時の資料を参考に製作しており、時代の空気感を損なわないよう細部まで神経を配えています。
演出面では、映像にレトロな雰囲気を与える伝統色のカラーフィルターや照明を駆使しつつ、モダンな映像美との融合も図られました。たとえば室内シーンでは暖色系のトーンで温かみを出し、屋外アクションでは最新機材によるダイナミックなカメラワークを取り入れるなど、古典と現代のバランスを追求した映像美が特徴です。こうした美術・撮影の工夫によって、視聴者はまるでタイムスリップしたかのような没入感を味わうことができ、「映像が美しく臨場感がある」と好評を博しました。
スタッフ・監督が語った制作秘話
制作スタッフが明かした舞台裏エピソードも見逃せません。まず、本作の演出を手掛けたキム・ジンマン監督と脚本家のパク・チョル&キム・ジスは、実は2021年にヒットしたMBN時代劇『ボッサム~運命を盗む』の黄金コンビです。『世子が消えた』はそのスピンオフ企画とも言える作品で、監督いわく「『ボッサム』で描いた誘拐婚のモチーフを王宮ロマコメにアレンジした」とのこと。視聴率大ヒットを飛ばした脚本陣と、『ゴールデンタイム』『キルミー・ヒールミー』など感動作で知られるキム・ジンマン監督が再タッグを組むとあって、当初から大きな期待が寄せられていました。制作発表では、「痛快な展開の中にドキドキと笑いが交錯する新感覚ロマンスをお届けする」とプロデューサーが語っており、シリアスな陰謀劇とラブコメ要素を綱渡りのように両立させることが企図されていたようです。
キャスティング面では、前述のホン・イェジをバラエティ番組で発掘した逸話が際立っています。キム・ジンマン監督は「『ランニングマン』出演時の彼女の笑顔にヒロインの姿を見た」と直感し、自らオファーしたと明かしました。ホン・イェジが一度は出演を躊躇した際、監督は「君の笑い方が役にピッタリだから」と繰り返し説得し、台本を読んだ彼女はその熱意と物語の面白さに心を動かされたそうです。また、監督はディテールへのこだわりも強く、例えばスホ演じる世子が扇で顔を隠すコミカルな場面では、顔の角度や目線・表情をスホと綿密に研究して撮影しています。こうした演出面の工夫についてスタッフは「俳優たちと試行錯誤しながらシーンを作り上げていった」と語っており、現場での対話を重視する監督の姿勢がうかがえます。
制作サイドの苦労話としては、撮影が放送と並行する中で徐々に視聴率が上向いていったことが挙げられます。クライマックスに向けて盛り上がるにつれ撮影は深夜に及ぶこともありましたが、スタッフの支えとチームワークで最後まで乗り切ったといいます。制作会社スタジオ・ジダムは「『世子が消えた』は俳優陣の固いチームワークと、居心地良く活気ある雰囲気作りに徹したスタッフのおかげで、笑いの絶えない現場になった」と述べており、和気あいあいとした現場づくりも作品の成功を陰で支えた大きな要因だったようです。
キャスト同士の関係性や現場の雰囲気
キャストの仲の良さと現場の雰囲気の良さは、様々なエピソードから伝わってきます。主演のスホは「共演した後輩のホン・イェジやキム・ミンギュたちが、自分をEXOとしてよく知っていたこともあってとてもフランクに接してくれた」と述べています。スホ自身もムードメーカー的に冗談を飛ばし現場を和ませていたようで、「一緒にアドリブを作り上げながら楽しく撮影できた」と振り返っています。ホン・イェジも「デビュー12年の大先輩であるスホさんがとても愉快で気さくに接してくれたおかげで、悩み相談までできたし本当に助けられた」と感謝しています。特にスホの役への没入ぶりには驚かされたようで、「撮影が始まると凄まじい集中力で、こちらが呼んでも聞こえないほど。そんな姿に刺激を受けて私も演技にさらに集中できた」と明かしています。
共演者同士の仲も良く、先輩・後輩の垣根を越えて和やかな交流がありました。大妃役のミョン・セビンとチェ・サンロク役のキム・ジュホンは劇中では悲恋の関係でしたが、撮影の合間には真逆とも言える穏やかで冗談好きな素顔を見せていました。緊迫した銃撃シーンの直後、二人同時に吹き出して笑ってしまいNGになったという微笑ましいハプニングもあったようです。その後は仲良くツーショット自撮りを撮るなど和気あいあいで、ベテラン同士の信頼関係が垣間見えます。若手では、世弟役のキム・ミンギュが撮影後にスタッフと抱き合って挨拶する“末っ子気質”を発揮し、現場をほっこりさせました。ホン・イェジの護衛武士ムベク役のソ・ジェウ、侍女オウォル役のキム・ノジンら同世代キャストも常に一緒に記念写真を撮るほど仲が良く、まるで本当の友達のようなケミストリーで現場を盛り上げていたそうです。
こうした雰囲気の良さは数字にも表れています。撮影後期、視聴率が回を追うごとに上昇すると、キャスト陣もますます士気が上がり「打ち上げパーティーや最後の撮影時は非常に 분위기가良かった(雰囲気が良かった)」とホン・イェジが証言しています。スタッフも「俳優とスタッフの抜群のチームワークと活力あるムード」を現場作りの秘訣に挙げ、笑顔の絶えない撮影現場だったことがうかがえます。主要キャストがバラエティ番組で共演裏話を披露する場面もあり、スホが「あるシーンで笑いを堪えるのに必死だった」などNG秘話を明かすと、他の共演者が「私もあれは耐えられなかった!」と盛り上がる一幕もあったようです(※バラエティ番組での発言より)。総じてキャスト間の仲の良さと現場の明るい雰囲気が作品全体にも良い化学反応をもたらし、ロマンスコメディとしての軽やかな空気感につながったと言えるでしょう。
ファンの間で話題になった裏設定や演出の意図
ヘッドフォン姿の“MZ世子”:撮影合間にワイヤレスヘッドフォンで音楽を聴くスホ(世子イ・ゴン役)。朝鮮時代の衣装と最新ガジェットというミスマッチな組み合わせがファンの間で「MZ世代の世子!」と話題になりました。劇中では厳かな王世子も、カメラの外ではEXOのリーダーらしくお気に入りの音楽を楽しんでいたようです。このオフショットでは、スホが自ら描いたウサギのイラスト入りタブレット端末を手に「世子が消えた、本放死守(=リアルタイム視聴してね)」というメッセージもアピールしており、カリスマ溢れる劇中の姿とはギャップのあるキュートな素顔がファンを和ませました。
また、本作が前述の『ボッサム~運命を盗む』のスピンオフ作品である点も、一部視聴者の間で注目を集めました。『ボッサム』は朝鮮時代に実在した風習「ボッサム(未亡人の誘拐再婚)」を描いたドラマですが、本作ではその奇想天外な設定を継承しつつ、「王世子が花嫁候補にボッサムされる」というパロディ的な発想でロマコメに仕立てているのがユニークです。脚本家も「前作で好評だった没入度の高い筆致はそのままに、今回は宮中ラブコメとして新たな魅力をお見せしたかった」と語っており、両作品を見比べると共通点やオマージュを発見できて興味深いでしょう。実際、劇中に『ボッサム』のキャラクターやエピソードが隠れモチーフとして登場していたとの指摘もネット上でささやかれ、熱心なファンの間で考察が盛り上がりました(※視聴者の考察投稿より)。
さらに、最終回のその後に関する裏設定も明かされています。スホはインタビューで、「イ・ゴンは愛する人(ミョンユン)のために全てを捨てて王位を弟に譲ったが、正義感の強い彼はその後も密かに暗行御史(秘密巡察官)となって国中を回り悪徳役人を裁いている」と語りました。これは脚本家とスホが話し合った非公式なアフターストーリーとのことで、エンディングの裏に隠されたもう一つの物語としてファンを喜ばせました。「マペ(馬牌)を携え各地を巡る世子夫妻」の想像図に、SNS上では「ぜひスピンオフで見たい!」「続編希望!」といった声も上がったほどです。
最後に、作品全体のテーマや演出意図についてのファンの考察にも触れておきます。本作は王朝の陰謀というシリアスな筋書きの中にロマンスとコメディを巧みに織り交ぜ、「伝統的な史劇の重厚さと現代的な笑いのセンスが絶妙に調和している」と評価されました。特にヒロインのミョンユンが囚われの姫ではなく、自ら謎に立ち向かい世子を救う能動的な女性像として描かれた点は、「新鮮で痛快」「今の時代に合っている」と視聴者から称賛されています。現代的な価値観を盛り込みつつも史劇の醍醐味を損なわない演出はスタッフの狙い通りだったようで、キム・ジンマン監督は「伝統とトレンドのブレンドが本作の肝。視聴者の反応も上々で手応えを感じた」と語っています(※監督コメント)。こうした点も含め、『世子が消えた』は時代劇ファンのみならず若い視聴者層にも話題を提供した作品となりました。
基本情報
| タイトル | 世子が消えた(세자가 사라졌다) |
|---|---|
| 英語タイトル | Missing Crown Prince |
| 放送 | 韓国 MBN |
| 放送年 | 2024年(4月~6月) |
| 話数 | 全20話 |
| ジャンル | ロマンス・コメディ(時代劇) |
| 演出 | キム・ジンマン、キム・サンフン |
| 脚本 | パク・チョル、キム・ジス |
| 主な出演 | スホ(イ・ゴン役) ホン・イェジ(チェ・ミョンユン役) ミョン・セビン、キム・ジュホン、キム・ミンギュ ほか |
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