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クルミットです♪
大手化粧品会社メ-クパシフィック財閥令嬢のチェリン。知性、美貌、財力などの全てを持っている彼女。世間からは羨望の的のはずの彼女には、隠された秘密があった・・・・・。チェリンはメ-クパシフィック財閥の孫娘スアの厄を移すために児童養護施設から引き取られた子供だった。そこからはじまるスアとチェリンの彼女達の壮絶な人生・・。
【かくれんぼ】ネタバレあり
かくれんぼ 第1話 女たちの光と影
1998年。一人の少女が大きな邸宅の門をくぐる。広い庭、沢山の使用人・・。少女には初めて見る者ばかり・・。少し心が浮き立つ・・・けれど、少女が通された場所は、どこかの薄暗い倉庫のようなところ。そして、何故か少女にロングヘアのカツラ、可愛らしいピンクの靴、綺麗なドレス・・それらを身に着け連れていかれたのは、その邸宅に住む少女の部屋。その少女はベッドに横たわっていた。苦しそうにしている。病気なのだろうか・・。そのベッドの脇には少女の祖母。そして怪しい祈祷師。邸宅の少女はスア。その祖母は化粧品大手の創業者であるメークパシフィック財閥のナ・ヘグム会長だ。連れてこられた少女はミン・チェリン。スアの厄を代わりに受けるために連れてこられたのがチェリンだった。チェリンとスアは赤い糸をそれぞれの手首に巻き付けられ、二人のこれからの運命は常に一緒だと祈祷師の言葉を不安そうに聞く祖母だった。いやいや、自分の孫の為に誰かを犠牲にするとか、人間としてあり得ないですから・・。
2018年。街頭でチェリンは自ら新商品の化粧パフを配っていた。チェリンの手腕は誰もが認めるものだ。この商品開発もチェリンが筆頭になって実現したのだ。そして誰もが認める美貌と知性。社員への思いやりもあり、ユーモアも持ち合わせている人柄は、誰からも憧れられル存在だった。今回の新商品の発売記念の社員との祝賀会の最中、チェリンに電話が入る。祖母ナ会長の執事であるキム室長からだ。家で何かあったのだろう。チェリンの表情が曇る。今、すぐには動けないと伝えるが、電話越しにナ会長のヒステリックな声が聞こえる。チェリンはすぐさま自宅に向かうのだった。
ナ会長の自宅では娘のヘランが錯乱状態だった。誘拐された娘スアの誘拐犯人のテレ米報道を目にしてしまったのだ。当時、スアは誘拐されたが保護されず行方知れずのままだった。誘拐犯チェ・ピルドゥは、スアの行方を知らないと話しています。そして“あの女が連れ去ったんだ”といっています。スアの母ヘランはそれ以来心が壊れたまま。家に帰りついたチェリンは自室に用意されているカツラ、靴、ドレスを身に着けスアになり切り、ベッドに横たわる母ヘランに寄り添う。ヘランはチェリンを見てスアだと思い安心する。そしてヘランがスアに教えた歌を歌ってとせがむ。チェリンは静かに歌って聞かせる。引き取られたころ、スアとヘラン親子の姿をいつも影から見ていた。そして二人が歌う歌も聞いて覚えていた。チェリンは羨ましかった。こんな風に母に歌ってもらった記憶はない・・・。落ち着いたヘランの様子にそっと部屋を出るチェリン。しかし祖母はチェリンの後を追い、部屋に入るとチェリンの頬をひっぱたき、「悍ましい。」と睨みつけるのだった。そしてチェリンがスアと入れ替わりになったのはチェリンのせいだといい、体のどこかにスアを陥れる札を隠しているんじゃないかと罵倒する。スアは祖母を正面から見据え、着ていた服を全て脱ぎ捨ててみせる。いや、何ともチェリンも勝気な性分ですね。
1998年のあの日。スアとドフンはドフンの家の近くでかくれんぼをしていた。年上のドフンはスアを可愛がっていた。いつものようにドフンが鬼になりスアが気の影に隠れていた。そしてスアは消えてしまった。ドフンは今もあの時の事を後悔していた。どうして・・かくれんぼをしたのか。どうして自分が鬼になったのか・・・。そしてドフンは犯人のピルドゥに面会に何度も足を運んでいた。しかしピルドゥは一度も顔を見せなかった。プルドゥもあの時の少女スアがどこに消えてしまったのか知らなかった。ただ、“あの女”が少女を連れていったとしか分からないのだった。
ナ会長はヘランを連れて出かけていた。しかしその途中、母と娘の親子連れを見たヘランはその少女がスアに見えてしまい車から飛び出て追いかけてしまう。そして他所の子に抱きしめると、その少女が実母に助けを求めたとき、ヘランは女の子を抱え上げ逃げていくのだ。ヘランには女の子がスアにしか見えなかった。その場にいたのがト・ヒョンスクと娘のグムジュだった。食堂を営むグムジュ。彼女には娘が3人いる。一人はグムジュ。もう一人はドンジュ。そして長女のヨンジュ。ヨンジュはメークパシフィックの化粧訪問販売員をしていた。ヒョンスクはヘランを追いかけ捕まえた。自分の娘だと言い張るヘランからヒョンスクは女の子を奪い返す。ヘランの心は今も20年前で止まったままなのだ。正直、子供を奪われた母であれば分からないでもありません。けれどこの状態をどうして放置しておくのかナ会長たちにももんだいありなのではないかな・・・。ヘランが可哀そうな気がします。
メークパシフィックでは問題が起こっていた。取引先の化粧品の原料を扱うヨンジェ化学が納品を停止し他社へ納品をしたとの連絡が来たのだ。さらにはそのヨンジェ化学の社長は姿を消して連絡が取れないのだった。
韓国では建設・流通・通信・外食など扱う大手のテサングループのムン会長は、会社の従業員女性が持っていた情報雑誌と化粧品のパフをヒントに次は化粧品を手掛ける算段を考えていた。化粧品は流通が広く手掛ければ大きな利益が生まれるのは間違いない。それを息子のジェサンに話して聞かせるも、少々経営手腕には乏しいジェサンの様子に顔を顰めるだけだった。父であるムン会長は息子の素行を盗聴器や自分の秘書を使いいつも監視しています。秘書はジェサンが女性と車で情事する様子まで聞いて会長に報告するんですが、いやはや恐ろしいですねえ。
ヘランは警察に連れていかれるが、示談金で解決し警察から解放される。ヒョンスクはそのことに呆れながらもお金の力に感心する。キム秘書はそんなヒョンスクにも口止め料にとお金を渡そうとするが、ヒョンスクはお金を受け取らずにその場を後にする。ヘランは未だ行方知れずのスアを探し求めて苦しんでいた。夫のジュンスクはそんな妻を抱きただ抱きしめ慰めるしかなかった。ヘランは一人になるとスアのヘアにそっと入る。当時のまま。そこには生まれたころのスアの写真。ベッドにはお気に入りのクマのぬいぐるみ。ヘランは縫いぐるみを抱きしめスアの名を呼び続ける。その痛々しい姿をナ会長はただ見つめるしかできなかった。
ヒョンスクの娘ヨンジュは恋人のウニョクとの結婚を楽しみにしていた。既にヒョンスク家族と公認の二人。しかしウニョクは自分の生い立ちから自分は父親にはなれないといい、結婚式にも後ろ向きな様子。それでもヨンジュは結婚式場を選び何とか二人の幸せを実現させたいと望んでいた。ウニョクはテサングループのムン会長の秘書でした。
ヨンジュ化学が原料を止めたことでヘランの夫であるメークパシフィック社長のジェンシクは経営不振に陥っていた。妙な噂のせいでどこの企業も力を貸してくれない。チェリンはヨンジュ化学の社長に会いに企業に向かう。しかしチェ社長は不在だと受付で断られる。しかしそこに経理係が社長の領収書を受け取りに来たのを見たチェリンはワザと呼び止め、落とした領収書を数枚奪い、チェ社長の居場所を特定しようと知恵を働かせるのだった。
チェ社長は会員制のサロンで仲間の企業社長と飲んでいた。チェリンからの再三の電話も無視していた。チェ社長は女性を連れて来いと従業員にいうと、そこに女性が4人入ってきた。しかし赤い服を着た一人は髪で顔が見えない。チェリンだった。
かくれんぼ 第2話 逆境の中で
チェ社長の居場所を突き止めまんまと紛れ込んだチェリン。チェリンを見たチェ社長は動揺する。その場にいた他の社長たちも気まずそうにしていた。同じ化学工業を経営するそれぞれの社長。チェリンは彼らが結託していると考えていた。メークパシフィックを陥れているのは誰なのか・・・。そこにチェ社長にかかってきたのはテサングループのムン会長からの電話。ムン会長が化粧品の原料を扱う彼らの企業を買収したのだ。そのことをチェリンは察知しその電話でムン会長に対し「チンピラ」と言い放つ。そして会社は何が何でも自分が守るといい、その場を滅茶苦茶に引っ掻き回す。逃げるチェ会長を捕まえ電話の相手の名前を白状させようとするが失敗に終わる。会社の危機をナ会長が知った。今回の原因がテサングループだと調べをつけると直接ムン会長に会いに行った。そこで言われた経営不振の解決として提示されたのが、自分の息子とナ会長の孫の結婚だった。つまりはチェリンとジェサンの結婚ですねナ会長はキム室長に指示を出した。チェリンとジェサンの結婚への指示だった。チェリンは祖母から強引にジェサンとの初対面をさせられていた。ジェサンはチェリンには興味はない。しかし自分の立場を心得ている。結婚は彼にはあくまでビジネス。その冷淡な様子にその場を出て行こうとするチェリンに対し、皿を投げつけ傷を負わせるジェサン。既に祖母と話はついていると言われるチェリン。彼女はまたもナ会長によりテサングループに身売りされるのだった。この男ジェサンの態度が腹立たしい。もう殴ってやりたいです。ナ会長は政略結婚をしないというチェリンに対し、言うことを聞かないなら無理やり精神病院へ入れると行動に移す。チェリンが留学生のころ精神科にかかっていたのを利用する。恐ろしいですね。全て孫のスアの為にはチェリンの存在自体が疎ましいのか。チェリンの養父母、ジュンシク社長とヘランはスアの目撃情報で警察に出かけていて不在。チェリンには誰も助けてくれる存在はなかった。チェリンは精神病院へと無理やり連れていかれる。ナ会長はムン会長に、チェリンは花嫁修業をしていると伝える。さらにジェサンには、チェリンが彼に一目ぼれしたと嘘八百いって褒めちぎる。もちろんムン会長もジェサンも信じてはいません。ムン会長はチェリンがどこにいるのかをウニョクに密かに調べるように指示するのだった。
チェリンの養父でメークパシフィック社長のジュンシクは、従業員が会社の経営に不安を感じていることを危惧していた。婿養子である自分には何の手立てもなかった。そして養子のチェリンが姿を見せないことも少々気がかりではあった。
ウヒョクはチェリンの居所を突き止めようと密かに動いていた。そしてキム室長の後を追っていくと、ある精神病院へ着いたのだ。そこの看護師が「405号室の患者がメークパシフィックのミン専務(チェリン)に似ている」と噂しているのを耳にする。ウニョクは405号室へと侵入し、そこで目にし聞いたのはチェリンのミン家の立場だった。本当のミン家の孫スアがもし姿を現せば、チェリンは用なし。チェリンはどうしたらここから出してもらえるのとキム室長にすがるが、「聞かないで。分かっているでしょ。」チェリンには選択肢はないのだ。全てミン家、メークパシフィックのためにだけ生かされる奴隷。それがチェリンの存在。チェリンは自分の手首を見つめる。数本の手首に残るカミソリの後・・。20年前、児童養護施設に現れたナ会長とキム室長。数人の少女が自己紹介していたが、そのときチェリンはその中にはいなかった。病気の孫娘の友達を探していると知るチェリン。しかしチェリンはその時、金持ちの養女になるより施設から逃げ出すことが重要だった。荷物を抱え施設から逃げだそうとするチェリンの前にキム室長が立ちふさがった。そしてチェリンを馬鹿にし、大奥様が貴女を選ばなくてよかったわ。まあ、選ばれるはずもないけれど・・・と言い放つ。その言葉に火がついたチェリンはキム室長に敵意むき出しに「興味なかったけれど、養女になってあげる気になった。そして貴女をいびってあげるわ。」そしてチェリンは自分が養女になるためにある画策を試みた。そしてまんまと養女を勝ち取ったのだ。チェリンは何とも実は腹黒い女の子なのかな・・・。ちょっと怖いかも。犬を手なずけてナ会長にけしかけ、身をもって守って恩を売るなんて・・・。当時はスアの両親、ヘランとジュンシクもチェリンをとても可愛がっていた。チェリンは二人に気にいられようと必死だった。しかしナ会長はスアを溺愛していた。身体の弱いスア。ナ会長はチェリンが重い病気になっても、それはスアの病気をチェリンが変わりになっていると考えていた。ヘランとジュンシクが救急車を呼ぼうとしても押しとどめ、病で苦しむチェリンをそのまま倉庫に寝かせて看病をさせない。世間にはチェリンの存在は隠されていた。ミン家は全てこのナ会長の意志で動かされていた。チェリンの病気は伝染病だったため、スアはドフンの家に避難させられる。ヘランはナ会長に付き添いで工場視察に、ジュンシクは会社へと全てナ会長の指示に従うのだった。ええ。しょう紅熱ってかなり怖い伝染病です。たしか赤毛のアンの中にも出てくる病気ですよね・・・。ええ可哀そうすぎる。チェリンは倉庫の中から必死に助けを求めていた。しかし一人きりで誰も来ない。ナ会長は電話でスアと楽し気に話している。キム室長がチェリンの食事を運ぶだけ。看病すらしてくれない。それでも唯一自分の存在を誇示できるのが彼女だけ。チェリンはキム室長にいつか仕返ししてやると訴える。キム室長はチェリンがこの家の養女になるために小細工したことを見抜いていた。そのことを言われたチェリンは、もう食事すら運んでくれないキム室長への怒りと恨みを抱え、必死に病に打ち勝ちこの暗闇から出ることを執念を燃やす。食事も水もない倉庫の中。口にできる者は何でも食べた。生きてここを出るために。そしてそこにあった高価な高麗人参を見つける。それはナ会長がスアの為に手に入れた家が一軒は経つほどの高価なもの。その高麗ニンジンをチェリンは食べてしまう。百年根と言われる貴重な高麗人参は天が定めし者のくちにのみ入る、天が定めしもの以外の口に入ると恐ろしいことが起こると言われているそうです。そのことを知ったナ会長は怒りに体を震わせていた。そしてその時だった。さらに追い打ちをかけたのがスアの誘拐事件だった。時を同じくしてスアがドフンとかくれんぼしていた時に誘拐されたと知ったナ会長。チェリンはしょう紅熱の症状が回復し、ていた。鍵がかかっていない倉庫から嬉しそうに出てきたチェリンの姿をみたナ会長はチェリンを殺そうと首に手をかけたが、家政婦に押しとどめられたのだ。今、チェリンは精神病棟のなかであの時生き返ったように、絶対ここからも出て見せると心に決めた。祖母に服従の意志を見せ足元にひれ伏すチェリン。ようやく自宅に帰れたチェリン。自宅前で何事もなかったかような顔をしてチェリンに微笑むナ会長。チェリンを無理やり笑顔を作らせ、全てを掌握した女帝のような存在を放つナ会長。その様子をウニョクは隠れて見ていた。家には養父母のヘランとジュンシクがいた。そしてチェリンの結婚話に驚く。寝耳に水の顔のジュンシク養父。結婚相手のジェサンはバツイチで女癖も悪いと言う噂だと知っていたジュンシクは、急なこの話をただ面食らっていた。しかしナ会長の指示通りのチェリンの様子に気が付かない。悲し気に養父を見るチェリン。ヘランはそんな様子をまるで意にも留めずお茶を口にする。そう、いつも母がしてくれることを自分は従うだけ・・・。そしてテサングループからの資金援助があったことでメークパシフィックは倒産の危機を免れる。養父ジュンシクは、突然の資金援助に、もしかしてチェリンの結婚はそのための政略ではないかと心配するが、チェリンは養父に笑顔で否定して見せる。何も知らない婿養子の養父には真実を隠さなくては・・・。そして両家の顔合わせの日。テサングループからはムン会長とジェサン。ミン家からはジュンシクとヘラン、ナ会長、そしてチェリンが同席していた。ムン会長はチェリンがジュンシク夫婦のどちらにも似ていないと指摘する。そしてある企業の孫が結婚したが、相手が施設出身だったとわかり大ごとになったと言い出す。チェリンの親子鑑定をするように言われ顔を顰めるミン家の面々。冗談だと笑い飛ばすムン会長。ホッとするナ会長はチェリンは自分にそっくりだと実しやかに口にする。チェリンは顔には出さないがそんなナ会長に反吐が出そうなほどの怒りを抑えていた。それでもチェリンは状況を受け入れる。そして一週間以内に挙式をすることをジェサンと決める。全ての準備は秘書のウニョクと進めるのだった。指輪、式服。それらを本来の相手のジェサンではなくウニョクに試着させ決めていくチェリン。流石のウニョクも困惑するが、これも仕事と何も言わずにされるがままのウニョク。チェリンはそのままウニョクを連れて飲み屋で一人酔っぱらう。呆れたようにチェリンを見るウニョク。恋人はいるのか?いないの。可哀そうに。そう言われたウニョクは、恋人がいると言い返そうとするが押し黙る。そんなウニョクを横目にチェリンは漢江の橋の上から川へふざけて飛び込もうとする。自分の情けないこれからの人生をここで終わりにする。半分は本気。ウニョクはそんなチェリンをやめさせようとする。チェリンはそんなウニョクに、中途半端な思いで助けないでよ。助けたら私のこれからの地獄をあんたは見続けることになるのよ。それが分かっているの。そう言って川へ飛びこもうとするチェリン。ウニョクはそんなチェリンの腕を掴み助けてしまう。チェリンのこれからの結婚という更なる地獄を目することになるのを覚悟の上で・・・。
かくれんぼ 第3話 結婚式の日の夜
結婚式のドレス選びにヘランだけが来ている。店員はチェリンに合うドレスを勧める。けれどヘランが選んだのは想像したスアに似合うドレス。購入手続きを済ませているとき、そこに現れたのはヨンジュ母子。こんな高級店には自分は不似合いだとしり込みするヨンジュだが母ヒョンスクはどうしてもここがいいとヨンジュを引っ張って入る。そして目に入ったドレスはヘランが選んだドレス。ヘランの事を知らない店員がヨンジュに試着を薦める。夢見心地でドレスを試着したヨンジュ。しかしヘランがドレスを勝手に着ていることに腹を立てヨンジュに掴みかかろうとする。店の店員は慌ててヨンジュのドレスを回収するように指示する。ヘランは腹の虫が収まらないでいた。そしてヒョンスクが先日の自分が騒ぎを起こした時の誘拐の現場にいた人物だと気が付く。そこに遅れて店に現れたチェリン。遅れた詫びを口にした途端、頬を叩かれるチェリン。ここで何が起ったかを知らないチェリンに、ただ自分の苛立ちをぶつけチェリンに悪態をついてヘランは一人店を出て行こうとする。チェリンはそんなヘランに自分が悪かったのだと詫びるのだった。
スアを誘拐した犯人ピルドゥの出所日。ドフンは刑務所に向かっていた。ちょうど出所したピルドゥとすれ違ったドフンは、声をかけた途端逃げ出すピルドゥを追いかけ捕まえる。スアの居所を探すために、ピルドゥが逮捕直後に口にしたスアを預けた女のことを尋ねようとする。しかし結局分からないまま。ドフンはピルドゥにこれからお前をずっと監視するぞと脅すのだった。自分とかくれんぼしたせいで誘拐され行方不明のスアを見つけたいと言う思いなのでしょうか。
自宅に帰ったヘランとチェリン。スアが消えた後、スアの代わりをした日々。それはチェリンには大事な思い出だった。しかしヘランにはスアを失った地獄の日々。チェリンはそんな養母を慰めようとするが、養母にはスアしか心に残っていない。それはチェリンの心にチリチリと痛みを残していたのだ。
チェリンの結婚式。ナ会長もムン会長も満面の笑み。スアも幸せそうな笑みを顔に浮かべてみせる。けれど心の中では自分を売ったナ会長へ、必ず戻って見せると執念を燃やすのだった。結婚式が終わると、そのまま夫のジェサンは仕事のため二人は別れる。ウニョクの運転する車で新居に向かうチェリン。途中急ブレーキでバランスを崩したチェリンのイヤリングが座席下に落ちた。手を伸ばしてイヤリングを拾い上げたチェリンは、イヤリングを耳につけなおした。座席下に隠された盗聴器もチェリンの手にあった。その夜はホテルのレストランで食事をしながら夫ジェサンと待ち合わせをした。その時、別テーブルの女性一人客が自分をじっと見ていることに気が付くチェリン。そこに夫ジェサンが現れる。この後また役員会議があるので会社に戻らないといけないという。2時間だけ部屋でワインを飲もうと誘われ承諾するチェリン。エレベーターに乗り込んだ二人の後から、先ほどの女性客もエレベーターに乗り込んできた。彼女はもちろんジェサンの女だ。以前からずっと関係がある。チェリンの見えないところで手をつなぐ二人。そしてチェリンとジェサンが部屋に入る。その隣の部屋に女も入るのだった。座席下の盗聴器がないことにウニョクは気が付く。チェリンが持っていったのだと感づくウニョクだった。
ジェサンはチェリンを部屋に残し、先ほどの女性ソラの部屋へと急ぐ。そう、仕事とは真っ赤なウソ。チェリンのいる部屋をウニョクが尋ねる。ジェサンがソラの部屋に入るを見ていたウニョク。マスターキーでチェリンの部屋に入ると、盗聴器を探す。入浴中だと思っていたのにチェリンはそれさえも見越して待ち伏せていたのだ。そして探し物の盗聴器を見せる。どうして盗聴しているのかを問いただすチェリンに、ウニョクは彼女が精神病院に入れられていたことを突きつけ逆にチェリンを問いただす。とても家族に愛されているように見えないとチェリンにいう。ウニョクの自分への的確な評価に思わず押し黙るチェリン。自分は大切なミン家の一人娘だと言い張るチェリンだが、ウニョクにはチェリンが愛情に飢えた子供のように見えるのだ。そしてチェリンがミン家の誰も愛していない、捨てられるのを恐れているようにしか見えないとチェリンに言い放つ。本当の事を指摘されたチェリン。チェリンは盗聴器をムン会長に渡すといい電話をかけようとした。ウニョクはチェリンに掴みかかる。両腕を押さえつけチェリンに馬乗りになったウニョク。それでもチェリンは怯まずウニョクを見返す。その時、ソラとお楽しみでソラの家に行こうとしたジェサンがチェリンの部屋の物音に気が付く。男を連れ込んだのか?ドアを激しくたたき、チェリンに呼びかける。チェリンとウニョクは息を殺す。どちらにもこの状況は不都合でしかない。ジェサンはボーイの持っていたマスターキーでチェリンの部屋に強引に入る。床に散らばっているグラスや燭台に意地悪な笑みを浮かべるジェサン。そしてカーテンの影に男がいると疑う。ウニョクが逃げる隙を与えるためにジェサンに抱き着くチェリン。その隙にウニョクは部屋から脱出することが出来るのだった。いやいやいや。こんなうまくはいかないでしょうけれど、まあドラマの醍醐味ではありますねえ。
結婚式の翌日ムン会長へ挨拶に来たジェサンとチェリン。まだ結婚したばかりの二人に孫の名前を考えておいたと幾つも書き記された紙を渡される二人。そしてムン会長はチェリンに料理教室の入会カードを渡す。チェリンはムン会長に満面の笑みで答えるのだった。二人の部屋に入ると、ジェサンは子供一人に金の置物をくれる父に答えるように励めよと嫌味を言う。チェリンも負けじとジェサンに答える。そして、ジェサンに早く帰ってきてねと上目遣いに見つめて見せるのだった。ムン家のロビーでウニョクと顔を合わせたチェリンは、嫁と運転手兼秘書の立場を理解するようにと冷たく言葉を投げかけるが、ムン会長がそこに姿を現し、ウニョクは家族同然だと大切にするようにチェリンに話す。チェリンはムン会長の言葉を受け入れ、深々とお見送りの礼を尽くすのだった。盗聴器自体がそもそもムン会長も知っているのではないかと思っているのですが・・・・。
スアが誘拐犯に連れ去られ、他所の女性をママと呼び、どこかに消えていく夢を見るヘラン。そんなヘランをキム室長は気の毒そうに見つめるのだった。
ナ会長は祈祷師にチェリンが二度とミン家に戻らないようにお願いしていた。本当はスアがいなくなった後、チェリンを殺したいと願っていたナ会長だが、チェリンがいなくなればスアが戻らないとこの祈祷師に言われ、仕方なくチェリンを世間から隠すように住まわせたのだ。祈祷師はスアが間もなく戻るはずだとナ会長に伝える。ナ会長はその言葉に更にすがりつくのだった。怪しすぎるこの祈祷師。もうプンプンです。
ヨンジュは会社の先輩に頼まれ、ミン家に化粧品を届けに来ていた。リビングで待っていたヨンジュは何故かこの家の間取りに覚えがあった。自然にスアのヘアの前にいたヨンジュ。ドアを開けようと手を伸ばしたとき、ヘランがヨンジュを見咎める。ヨンジュがスアを連れ去った女だと思い罵るヘラン。その声に驚いたナ会長。ヨンジュは慌ててミン家を後にする。その足で自宅に寄ったヨンジュは母の背中に抱き着いて甘えてみる。心配する母の顔を見て安心するヨンジュだった。
ナ会長はチェリンの部屋を片付けさせる。全ての持ち物を庭で燃やさせる。チェリンがいるからスアが戻れないでいると祈祷師チェ菩薩がいっていたからだ。家政婦はチェリンの持ち物をもったいないからと一部自宅に持ち帰るのだった。家主が欲深だと雇われる人も欲深になるのかも・・。
ナ会長へ結婚の挨拶に訪れたジェサンとチェリン。養父母はナ会長の策略で会えなかった。ジェサンがチェリンの部屋をみたいというので入ってみると何も残っていないガランとした部屋にチェリンは驚く。ジェサンにうまく取り繕うチェリン。ナ会長の部屋に行き訳を尋ねると、ナ会長からは無碍な言葉を投げつけられる。ウニョクは庭で二人を待っていた。その庭で昼間家政婦が燃やしたチェリンの持ち物が残っているのをみつけたのだった。
ピルドゥは見張られているのを知っていた。勿論ドフンの雇った男だ。しかし裏をかかれ逃げ出すことに成功するピルドゥ。そのことに気が付き慌てるがもうピルドゥの姿は消えていた。プルドゥは20年前のスアを預けた女を探し出すために行動を起こすのだった。
テサングループのムン会長と息子のジェサンは、メークパシフィック社の経営を事実上担っていたのがチェリンだと知っていた。チェリンを料理教室に通わせたり忙しくさせ、仕事復帰できないように画策し、ミン家の娘婿のジュンシクが名ばかりの社長なのをいいことに、会社を乗っ取ろうと考えているのだ。なんだ。お嫁さん思いの人なのかと一瞬でも思ってましたが、やはり古狸でした。そしてウニョクを常にチェリンにつけていることも彼らの考えがあっての事のようだった。
ウニョクはそのことに薄々気が付いていた。きっと何かがあるはずだ。反目し合うチェリンに話して見るが、チェリンはその話を頭から否定して聞こうとしないのだった。
かくれんぼ 第1-3話 感想
韓国ドラマの醍醐味要素満載の始まりです。家族の秘密、誘拐、もらわれっこ。虐待やら政略結婚。3話にして既にこれだけのワードが溢れています。主役のチェリンですら、清純なのかと思いきや、意外に腹黒い女性のようですし・・・。今のところ綺麗な心の女性はヨンジュ?う=んそう決めつけてしまっていいのかはまだ分かりません。まだまだこれからですから。
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