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第82話は、イニョンの妊娠と流産の嘘を知ったヒャンミの問いかけに、じわじわ緊張が高まる回です。
第82話のあらすじ
イニョンへの疑いが消えない、ドンビンとジュニの母ヨ・ヒャンミ。ドンビンに電話をかけ、イニョンが通っていた産婦人科を尋ねる。イニョンは自分の体を気遣うほうではなさそうだから、流産後の世話を自分がしなくてはと話すヒャンミだが、その胸にはイニョンへの不信感があった。
病院で確認すると、イニョンは子宮がんの検査を受けたことはあるものの、妊婦として診察を受けたことはないと分かる。これまで聞かされてきた妊娠も流産も嘘だった。ヒャンミの疑いが、病院での確認によって裏づけられてしまう。
そこでヒャンミが思い出したのは、流産したという日にユランも病院へ付き添っていたこと。イニョンはユランにどう働きかけたのかと疑いを抱く。一緒に病院へ行ったはずのユランは、何を知っているのか。ヒャンミの関心は、ユランにも向けられる。
そんな中、ユランが財団の事務所を訪れる。ヒャンミは婦人科の検診をきちんと受けているか尋ね、イニョンも誘って一緒に病院へ行こうと提案する。体を気遣う話のようでいて、妊娠の嘘を知った後の言葉だと思うと、聞いているこちらまで落ち着かない。
さらにヒャンミは、イニョンが流産したときの様子を細かく聞いていく。病院へついていったのか、手術室に入るところを見たのか、手術中も前で待っていたのか。そして、なぜ自分に電話をしなかったのか。ユランがその場で何を見て、どうしていたのかを確かめる質問が続く。
ユランはうろたえ、気が動転していて連絡することまで考えられなかったと謝る。怖くて何も助けられなかったと説明するものの、妊娠と流産の嘘については話さない。ヒャンミは冷たい表情で、ユランにもう一度問いかける。
「ユラン、私に話したいことはない? 聞くから」
それでもユランは、不安そうにしながら、話すことはないと答える。自分から打ち明ける機会を差し出されても、秘密を抱えたまま。ヒャンミが知っていることとユランの返事の食い違いが、何とも居心地の悪い場面だった。
食事の席でも、ヒャンミはイニョンに探りを入れる。すでに妊娠と流産だけでなく、イニョンの家族についても真実を知っているヒャンミ。そこで、母親は料理が上手だったのかと尋ねられたイニョンは戸惑う。何気ない食卓の話題にも、ヒャンミの知っている事実が隠れていた。
おかずを作ったのは、イニョンの母ヤン・スギョン。ヒャンミはそのことも承知している。そのうえでイニョンとユランに、作ってくれた人を招いて、一緒に料理を教わってはどうかと持ちかける。母親のことを尋ねた後に、本人を招こうとする提案まで続く。
イニョンは会社の仕事が忙しいため、難しそうだと答えて話をかわす。ヒャンミが母とおかずのつながりを知っているだけに、この返事にもひやひやする。病院へ一緒に行く話に続き、今度は料理を作った人を招く話。普段なら自然な誘いも、事情を知って聞くと緊張してしまう。
一方、ジュニはイニョンの弟キム・ジェミンにつけていた警護会社から報告を受ける。届けられたのは、ジェミンを尾行している人物の写真だった。ジェミンを守るためにつけていた人たちから、彼の後を追う者の存在が伝えられる。
ジュニは、その尾行者にも人をつけるよう依頼する。目的は、ジェミンの尾行を指示した人物を突き止めること。写真に写っている人物が誰の指示で動いているのか、そこまで調べてほしいと求める。
その頃ドンビンは、チャン課長からジュニの動きについて聞かされる。ジュニはイニョンの父キム・サンジェとジェミンについて質問し、二人を助けたいと話していたという。ドンビンはその報告を受けると、今後はジュニの動向を見張るようチャン課長に命じる。ジェミンの周囲を調べるジュニ自身も、行動を探られることになった。
続いてチャン課長は、折りたたみ式の携帯電話がサンジェと関係しているのかをドンビンに尋ねる。そして、後になって事件の真実が明らかになっても、ドンビンは何も知らなかったことにすると話し、事務所を後にする。真実が分かったときの扱いにまで言及するチャン課長の言葉が、不穏に残る。
クルミットの感想
今回いちばん怖かったのは、ヒャンミがユランに話す機会を与えた場面。病院で確認したことをすぐに突きつけず、本人の口から何が出てくるのかを待つ。そのうえで話すことはないと答えたユランを見て、そこでもまだ隠すのか、ともどかしくなった。あの冷たい表情を向けられたら、何を答えるにしても言葉に詰まりそう。
食卓でのおかずの話も、身近な話題だからこそ落ち着かなかった。料理を作った人を招いて教わろうという提案だけなら、私も楽しそうだと思う。でも、相手がイニョンの母だと知っての誘いとなると、受け取り方がまるで変わる。仕事を理由にかわしたイニョンの返事を聞いても、ほっとできなかった。
ジュニが尾行者の指示元まで探ろうとする一方で、ドンビンはジュニを見張らせる。この動きのぶつかり合いも気になるところ。そして、真実が分かってもドンビンは知らなかったことにするというチャン課長の言葉。そんな約束をする事情が気になって、携帯電話とサンジェの関係についての問いが頭に残った。
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