漆黒の四重奏(カルテット)-あらすじ-全話一覧-ネタバレありで詳しく!

韓国ドラマ-漆黒の四重奏(カルテット)-あらすじ-全話一覧


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クルミットです♪
『漆黒の四重奏(カルテット)』は韓国で2016年11月28日から2017年4月21日までKBS2で放送された作品で平均視聴率21.1%の人気作であり、KBS演技大賞2017毎日ドラマ優秀賞部門では男女共にキム・スンスとミョン・セビンが共に優秀賞を獲得しました!

王道の幕チャンドラマであり大人の愛のドロドロの愛憎劇でありましたが、ミョン・セビンが初恋の女性のイメージを損なわず、無口で真面目で愛を乞う難しい役どころを見事にキム・スンスが演じきり沢山のファンの心を掴むことに成功しました。

主軸となる4人はキム・スンス、ミョン・セビン、ワン・ビンナ、パク・ジョンチョル。

キム・スンスは『朱蒙』で有名な俳優であり、シリアスからコメディまで演じられる役者です。
ミョン・セビンはかつて国民の初恋と呼ばれ演技力も幅広く、ワン・ビンナもまた悪女からヒロインまで演技ができ『ファン・ジニ』といえば思いつく方もいるのでは?

また、パク・ジョンチョルも好青年から悪役も演じられ最近のドラマだと『天使の罠』が目新ですね。

『漆黒の四重奏』が愛される作品となったのは彼ら俳優の演技力が高いことが大きかったかなと思います。
日本の視聴者でもわかるお馴染みのベテラン俳優で脇を固めたのもポイントですね。

漆黒の四重奏 あらすじ

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ミョン・セビン演じる女主人公イ・ハジンは食品開発の仕事をしながら母子家庭の母と義父妹を養っていた。
ハジンの長年の恋人であるチャ・ドユン(キム・スンス)はLK食品の社長の息子だということを隠していたが、結婚目前となる時にLKの長男であることをハジンに明かしお互いの両親に反対されながらも顔見せすることになる。

しかし、ハジンの母親ミエとドユンの父ドクべはお互いが敵同士の仲であった。
ドクべはハジンの父の家の元使用人であり、運転手だった父が運転中に交通事故に遭って亡くなったことを未だに恨んでおり、またミエも気が強く亡くなった主人のせいではないとドクべを目の敵にし、顔合わせは散々な結果となる。

ミョンハ財団の娘であるペク・ミニ(ワン・ビンナ)はドユンと見合いするが、ドユンが付き合ってる恋人がいるとハジンを紹介しミニのプライドを深く傷つける。
そんな中、ミニは子供を宿していることを知り出産するにはなんとしてもドユンと結婚するしか方法がなかった。

ミニはハジンを車で轢くふりをして偶然を装いハジンに接近し仲良くなりたいと申し出、ハジンを陥れようとする。
ドユンの母マルスンはハジンを気にいっていたが、ドクベがドユンとハジンの結婚を反対し戸籍を抜くと言ったことから、自分が正妻ではあるがドクベの愛人ファランとその息子テユンにLKを乗っ取られると思いハジンとの結婚に反対する。

ミニはマルスンに良い嫁になりたいと接近し、マルスンの気持ちを利用してハジンの母ミエの腎臓のドナーにさせた上、ドユンを実刑に出来る書類をハジンに見せて結婚を止めるように脅す。

ドクベとミニの母キム理事長は資金洗浄を行いその全ての名義をドユンにし、お互いに裏切られないようにと裏契約を交わしていた。

ハジンはドユンの子を妊娠していたがドユンの為に身をひく決心をし、ハジンとの子供が出来たことに喜ぶドユンに金持ちではないドユンに興味はなく子供は中絶したと嘘をつき別れようとドユンを突き放すしか出来なかった。

ドユンはハジンを追いかける途中で事故に遭い一ヶ月後に目覚め、連絡したハジンに中絶したと聞きハジンへの復讐に燃える。
8年後、未だドユンはハジンが忘れられずに捜し続け、ついに見つけたハジンはドユンとの子を出産したがすぐに誘拐されてしまったショックで記憶喪失となりドユンとのことを全て忘れていた。

ミニの娘ヘリンの本当の父親であるチェ・ジョンウ(パク・ジョンチョル)はLKとミョンハの資金洗浄となった財産を理事長に奪われ”最悪の頭取”と汚名を着せられて死んた父の敵を取るためにドリームゴールドの代表ジェイ・リーダースとして復讐のために帰国する。

ジョンウはハジンの店の弁当屋の常連となり通ううちにハジンの人間性に惹かれハジンを愛するようになり、人間模様が複雑となっていく。

漆黒の四重奏-各あらすじ」はこちらから

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漆黒の四重奏-1-2-3話

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漆黒の四重奏-97-98-99話

漆黒の四重奏-100-101話

漆黒の四重奏-102-103話

漆黒の四重奏-最終回(104話)

見どころポイント

やはり熟成された安定の演技力が一番の魅力。
キム・スンス演じるドユンは無口で非常にデリケートな役柄であったが、繊細かつ見るものの心を奪う演技に魅了されました!
通常であれば好青年であるジョンウに目移りしドユンというキャラクターに好感を持てずにいたかもしれないが、キム・スンスの力でドユンは芽吹きキム・スンスでなければこうは愛されなかったのではないかと思いました。
キム・スンスが相手役がミョン・セビンでなければここまで役に感情移入出来ず上手く初恋を演じきれなかったのではないかというインタビューを見、ミョン・セビンが見せる透明感のある演技の功績は大きいですね。
ハジンという役は題名の『また、初恋(仮)』という名の通りにまさに初恋というテーマにあった女性であり、初恋の女性がこうであったらと甘い気持ちにさせますね。
初恋から時を経て愛へと昇華し、皆が共感出来るそれぞれの愛も見どころ。
また、マクチャンドラマにかかせない愛すべき悪役ミニ、ミニの母であるキム理事長の演技も大きいです。
ソ・イスク演じる理事長は養女としてミニを引き取り自分の分身のように育てあげ、ミニが自分の思い通りに動かないと叱咤し必ず自分の言う通りにさせ、自分が泥沼に落ちたら相手も一緒に引きずり落とすという独自の哲学を持ったミニ以上に恐ろしい女性だ!
ソ・イスクは腹に一物を隠し持つ役をやれば並べる女優はおらず、まさに人を陥れようと常に考えている高慢な理事長役は彼女にしか演じられずはまり役。
理事長の娘ミニに同情すべき点をあげるとすれば由緒ある教育者家系のミョンハ財団の娘として、ミニが手にするものは全て私のおかげであり娘でなければ享受できないと理事長に教えこまれ、いつも母に捨てられのではないかと常に脅迫観念を持っていた所にあります。
しかし、ミニは地位を手にいれた途端に欲にまみれ数々の悪行に手をつけてしまう。
ミニが母親としての愛を忘れていく過程も見どころ。
また、ハジンは過去にミニが怖くて立ち向かうことが出来なかったが、母親として強くなり息子を守ろうとミニに挑んでいく姿には勇気づけられました。
ハジンとミニの対決には何度もハラハラさせられ画面に釘付けとなった場面も多く見どころとなっています。
交通事故、腎臓移植手術、記憶障害、財閥、訴訟問題、子供の誘拐、愛のない結婚、色々とつまったマクチャンドラマ。
家庭の事情、それぞれの男女関係、親子問題、復讐、対立、親子愛、孫への思いが複雑におりこまれドラマが盛り上がっていく。
最初から怒涛の展開で目が離せず、後半では親の操り人形と知ったドユンが自ら破滅に向かって進んでいく姿が実に痛ましく、挿入歌が物語を盛り上げています。
財閥の話なので韓国ファッションにも目が飽きることなく、それぞれの役職にあった服装や髪型は変化があり見ていて楽しいです!

感想・レビュー

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このドラマは過去・現在の因果の復讐劇(ドロドロもの)です。
やはり主な配役人をベテラン俳優で固めた為に全く演技についてはストレスフリーでこれでもかという演技合戦に息を呑みました。
また、次々とあり得ないことが起こり先が読めない展開にハラハラし、何度も車の事故に遭うのだが、日本ではあまり見られないアクションシーンは必見であり、最近の韓国ドラマの事故のシーンは実にリアルです!
このドラマは悪女が多いのだが、愛人は可愛らしい悪女で会長への愛の深さは女性として考えさせらます。
そして素晴らしき悪女、ミニ(ワン・ビンナ)と理事長(ソ・イスク)の演技は必見であり、主人公ハジン(ミョン・セビン)の清純な演技がすごかったです。
このドラマの1番の人気者ドユン(キム・スンス)は一途にハジンを思い続け視聴者のハートを射抜ぬかれると思います!!
ハジンの前に現れたジョンウ(パク・ジョンチョル)も明るく朗らかな青年でドユンと共に理想の父親像でありドラマの華ですね。
最終話は少女漫画のエピローグのようだったが、ドユン人気と子持ち設定のため皆が不幸にならない最後となったように感じ受ける印象でした。

評価レビュー:★★★★★

地位など関係なく互いを愛し合う男女が欲望に渦巻く周囲の人間に飲み込まれ策略にハマり最悪な結果で別れることとなりました。
過去を通して成長する人物過程が丁寧に描かれ、初恋から大人の愛、それぞれが抱える愛を抱えた作品。
復讐と愛がテーマであり、役者達の演技が素晴らしく、近年稀にみる良作でした。
悪女の演技が最近不満な方にすすめたい1つです。

出演者・キャスト

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イ・ハジン役(ミョン・セビン)
朗らかで笑顔が素敵な料理のメニュー開発者。
ドユンとは長年の恋人同士だったが、ミニの策略により別れる。
ドユンとの子供を出産したが誘拐されたショックで記憶喪失となる。
8年後、記憶喪失のまま弁当屋を開く。

チャ・ドユン役(キム・スンス)
無口で無愛想、LK食品の長男。
ハジンと結婚する計画だったがミニの罠にはまり、ハジンに別れを告げられたショックで事故に合う。
8年後、ミニとは契約結婚のため仮面夫婦であるがヘリンを溺愛する。
ハジンが忘れられず捜索。

ペク・ミニ役(ワン・ビンナ)
高慢な性格でミョンハ財団の娘(養女)。
母親である理事長の命令が絶対であり娘ヘリンを産むためにハジンとドユンを陥れる。
8年後、LK食品の代表の妻とアパレルの若手経営者として謳歌する。

チェ・ジョンウ役(パク・ジョンチョル)
明るく快活な性格で、ドリーム・ゴールド銀行の代表ジェイリーダースでもある。
ミニの元カレでヘリンが実の娘だということを知らない。
8年前、理事長に家の財産を奪われ父を殺された恨みを晴らすため帰国。
ハジンの弁当屋の常連となる。

ホン・ミエ役(イ・ドクヒ)
勝ち気な性格、ハジンの母。
腎臓の病気を持っていたがミニの計らいでマルスンから腎臓移植手術を受けるが、ドナーがマルスンだとは知らない。
ドユンの父ドクベとは敵同士。

チョン・セヨン役(ソハ)
ハジンの父違いの妹、しっかりもので金に細かい。
母親が病弱でハジンに育てられた為、ハジンを母のように慕っている。
ドユンのことはあまり好きではない。

チャ・ドクベ役(チョン・ハニョン)
ドユンの父でLK食品の会長。
ミニとドユンが婚姻した時に理事長と裏契約を結んでLKを大きくした。
祖父、父がミエの家で使用人として働いていた為に劣等感から肩書、金、名誉が命。
運転手の父が交通事故で死んだのをミエたちのせいだと目の敵にしている。

キム・マルスン役(キム・ボミ)
ドユンの母で気弱な性格だがドクベとは意地でも離婚しない。
ミニの口車に乗せられミエの腎臓移植のドナーとなってまでハジンとの結婚に反対する。
ドユンのためならなんでもやり、ヘリンを溺愛している。

キム・ヨンスク役(ソ・イスク)
ミョンハ財団の理事長でミニの母。
由緒ある教育者家系でその名誉を守るためなら何でもやる策略家。
ミニを幼い時に引き取り教育を叩き込んだため、ミニが一番恐れている人物。
ドユンが婿として生意気な態度をとるため気に入っていない。

ペク総長役(キム・ヨンギ)
ミニの父で妻の尻に敷かれている。
ミニの良き相談役相手であり、良き父として接するが妻と娘の板挟みに合うことが多い。
気弱そうに見えるが小狡い一面もある。

ユン・ファラン役(チェ・ウンスク)
ドクべの内縁の妻でテユンの母親。
ブランド大好きで派手好き、テユンを名家の娘と結婚させたいと躍起になる。
LKをテユンに継がせたいため色々工作する。

チャ・テユン役(ユン・ジェソン)
ドクべとファランの息子でドユンの異母弟。
愛人と似た性格で金持ちのボンボン基質なのでドユンと性格的に合わない。
ドクべに可愛がられているが、仕事がドユンより出来ないのでLKの跡継候補から外される。

平均19.5%・最高23.7% — 同時間帯KBS2日日ドラマ史上最高の快挙

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『漆黒の四重奏(カルテット)』、本国韓国でどれだけ熱狂的に観られていたかを数字で見ていきましょう♪ 結論から言うと、同時間帯のKBS2日日ドラマの中で歴代最高記録を更新する大ヒットだったんです。

平均視聴率19.5%、最高23.7%という驚異の数字

本作の数字を整理すると…

  • 平均視聴率: 19.5%
  • 最高視聴率: 23.7%
  • 同時間帯KBS2日日ドラマ歴代最高を更新

2016〜2017年当時、地上波ドラマで20%超えはすでに”夢の数字”。日日ドラマで毎晩平均約20%を維持し続けるなんて、“その時間帯は家族みんながこのドラマを観ていた”と言ってよいレベルなんですよ♪

100話予定が”104話”に4話延長された人気の証

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そしてもうひとつのすごい記録が、放送中の4話延長です。

本作、当初は全100話で企画されていました。ところが視聴率があまりに高く、視聴者からの「終わってほしくない」「もっと観たい」という声が殺到。結果、4話延長されて全104話での放送終了となったんです。

韓国の日日ドラマで延長が決まるのは明らかな大ヒット作のみに許される名誉。視聴者の声がプロデューサーを動かす、まさに本物の支持があった証拠です♪

KBS Media外注制作の2作目という背景

本作には制作面でも特筆すべき点があって、KBS Mediaが外注制作した2作目の”非ミニシリーズ”作品なんです。

つまり”日日ドラマを外部スタジオが作る”スタイルの先駆け的な作品。当時の韓国ドラマ業界では「外注制作の日日ドラマで本当に視聴率が取れるのか」と懐疑的な声もありました。それを真っ向から覆して大ヒットさせた本作は、韓国ドラマ制作の流通変革にも貢献した記念すべき作品と評価されているんです♪

“国民の初恋”ミョン・セビン — 1996年デビューから20年、再び輝いた瞬間

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本作のヒロイン、イ・ハジン役を演じたミョン・セビンさん。彼女が韓国でどれほど特別な存在か、ご存じですか? 本作のキャスティング自体に深い意味があるんですよ♪

“국민 첫사랑(国民の初恋)”アイコンとしての伝説

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ミョン・セビンさんは1996年に俳優デビューして以来、韓国で長らく”国民の初恋(국민 첫사랑)”と呼ばれてきた女優さんなんです。

“国民の初恋”とは、「国民全員が”初恋の相手のような女性”だと感じる存在」に与えられる愛称。歴代ではキム・テヒ、スジ(miss A)、キム・ユジョンなど、その時代を代表する清純派女優にだけ贈られる栄誉あるニックネームです。

ミョン・セビンさんは1990年代後半〜2000年代前半の韓国の男性視聴者にとって”初恋の象徴”。デビュー時の透明感のある美しさと、儚げで芯の強い演技で、長く視聴者の心を捉え続けてきたんですね♪

20年のキャリアで挑んだ”重い母親役”

そして本作で挑んだのが、“記憶喪失の中で子供を奪われ、息子を守るために強くなる母親役”。これ、20年間”清純派の象徴”として歩んできた彼女が、“母としての強さ”を真正面から表現する大きな転機の役柄だったんです。

序盤の“純真で恋に揺れる初恋の女性”から、後半の”子供のために牙を剥く母性の獅子”まで—この振り幅を演じきれるのは、彼女の20年の蓄積があったからこそ。本作で再びミョン・セビンさんが脚光を浴びた背景には、“国民の初恋”が”国民の母”へと進化していく物語がありました♪

キム・スンスの”恩人”としてのミョン・セビン

共演のキム・スンスさんも本作のインタビューで、“相手役がミョン・セビンでなければ、初恋という難しいテーマをここまで感情移入して演じられなかった”と語っていたほど。”国民の初恋”の存在感が、相手役の演技まで底上げする—まさにそういう女優さんなんですね♪

KBS 演技大賞2017 — 主演2人がそろって”日日ドラマ部門優秀賞”を受賞

本作の評価の高さを最も明確に物語るのが、2017年KBS 演技大賞での記録です。主演のキム・スンスさんとミョン・セビンさんがそろって日日ドラマ部門優秀賞を受賞したんですよ♪

“日日ドラマ部門男女優秀賞”の同時受賞

2017年12月31日に開催されたKBS演技大賞で、本作からは2つの大きな受賞があったんです。

  • 男性 日日ドラマ部門 優秀賞 — キム・スンス(チャ・ドユン役)
  • 女性 日日ドラマ部門 優秀賞 — ミョン・セビン(イ・ハジン役)

同じ作品の主演2人が同部門でそろって優秀賞を獲るのは異例中の異例。これは作品の総合的な評価が極めて高かったことの証明です♪

キム・スンスの”職人技”が光った受賞

受賞のキム・スンスさんは、過去に『朱蒙』『推奴』など史劇大作で実績を積んできたベテラン俳優。本作では“無口で繊細、不器用に愛を求める初恋男”という、過去の彼のイメージとは真逆の繊細な役柄に挑戦しました。

受賞時のスピーチで彼は「相手役のミョン・セビンさんがいなければ、この役を演じきれなかった」と感謝を口にしていたとか。こういう謙虚さが、また職人俳優らしい魅力ですよね♪

ミョン・セビンにとっての”カムバック評価”

ミョン・セビンさんにとっても、この受賞は長いキャリアの中での重要な再評価ポイントでした。”国民の初恋”の若い頃のイメージから一歩進み、“成熟した母性を演じられる女優”として業界に再認識された記念碑的な瞬間。本作後の彼女のキャリアにも、確実に幅と厚みが加わっていきました♪

韓国独特のジャンル”마크장(マクチャン)ドラマ”の決定版

本作を観終わった方の多くが感じる「韓国ドラマってここまでやるんだ…!」という驚き。それ、実は韓国独特の“마크장(マクチャン)ドラマ”というジャンルの特徴なんですよ♪ ご紹介させてください。

“마크장(マクチャン)”とは何か?

“マクチャン”は韓国語で”極端な展開・最後の手段”を意味する言葉。ドラマ用語としては、「常識的にあり得ない展開を次々と詰め込んだ、過剰なほど劇的なドラマ」を指します。

典型的な”マクチャン要素”がこちら。

  • 記憶喪失
  • 子供のすり替え/誘拐
  • 出生の秘密
  • 不治の病
  • 交通事故(ベタすぎる&連続で起きる)
  • 復讐/陰謀/裏契約
  • 愛のない政略結婚
  • 毒殺未遂/株主クーデター

…どうでしょう? 本作、これらの要素をほぼ全て網羅していませんか?(笑)

本作はマクチャンドラマの”教科書”

『漆黒の四重奏』は、まさにマクチャンドラマの王道要素を全て詰め込んだ”教科書”のような作品。これがなぜ高く評価されているかというと、「ベタな展開を、演技力で本物の感動に昇華させた」からです。

キム・スンスとミョン・セビンが“アホみたいなご都合展開”を真剣すぎる演技で押し切る。視聴者は「展開はベタなのに、なぜか涙が止まらない」という不思議な体験をすることになるんですね♪

マクチャン文化の歴史的背景

“マクチャン”は1990年代後半〜2000年代の韓国経済混乱期に生まれたジャンルだと言われています。庶民は現実に苦しい思いをしているからこそ、“自分よりさらに過酷な目に合う主人公が、それを乗り越えて幸せをつかむ物語”に強く感情移入できる—そんな社会的需要が背景にあったんです。

本作は、その伝統を2010年代に受け継ぎながら、ベテラン俳優の演技で”ドロドロを高貴に見せる”という進化形を実現した名作。”マクチャン入門”として、海外の視聴者にもよく勧められる作品なんですよ♪

邦題”漆黒の四重奏(カルテット)”に込められた意味 — 韓国原題と比べてみる

韓国原題と日本題、これだけ印象が違うのも面白いポイントですよね♪ 本作の邦題には日本人翻訳者の素敵な解釈が込められているので、ご紹介させてください♪

韓国原題「다시, 첫사랑(また、初恋)」

韓国の原題は「다시, 첫사랑(タシ、チョッサラン)」。直訳すると「また、初恋」。シンプルで詩的な、純愛系メロドラマの王道タイトルです。

ハジンとドユンが“8年の時を経て、再び初恋の人に出会う”—この物語の中心テーマがそのまま題名になっているわけですね。韓国の視聴者にとって”다시 첫사랑”という言葉は、切ないノスタルジーを感じさせる響き。とても韓国的なタイトルです♪

日本題「漆黒の四重奏(カルテット)」

一方、日本での放送タイトルは「漆黒の四重奏(カルテット)」。原題とはまるで違う印象を与える題名ですよね。

これ、実は日本の視聴者向けに本作の本質を捉えた絶妙な意訳なんです♪

  • 四重奏(カルテット) = 主軸の4人(ハジン・ドユン・ミニ・ジョンウ)が織りなす運命のシンフォニー
  • 漆黒 = 4人の関係に渦巻く陰謀・復讐・愛憎の暗さを象徴

“純愛”を前面に出した韓国題に対し、日本題は“4人の登場人物の交差するダーク・サスペンス”という側面を打ち出しているんですね。日本の視聴者は王道メロより“ドロドロの群像劇”に惹かれる傾向があるので、これは日本市場をよく研究した翻訳判断♪

どちらの題名にも、それぞれの良さがある

韓国題「また、初恋」は“純愛の切なさ”、日本題「漆黒の四重奏」は“ダークな運命の交響曲”—。同じ作品でも、市場ごとにフォーカスが違うのが面白いですよね♪

本作を観終わった後で、「私が観ていたのは”また、初恋”だったのか、”漆黒のカルテット”だったのか」と振り返ってみてください。きっと、両方の側面を持つ豊かなドラマだったと感じられるはずです♪

基本情報

放送局:KBS2

韓国題:다시 첫사랑『また、初恋(仮)』
日本題:漆黒の四重奏 漆黒のカルテット
韓国放送開始日:2016年11月28日

数話:104話

脚本:パク・ピルジュ

パク・ピルジュは、「青い鳥の家」「のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ」など若者の群像劇を描く脚本家であり、「青い鳥の家」では視聴者の共感を呼び起こした。
今後も次回作が期待される脚本家の1人である。

ミョン・セビン、キム・スンス、ワン・ビンナ、パク・ジョンチョルらが織りなす愛憎劇。
演技派の役者達が魅せる!
物語は8年前の2008年から始まった。
愛し合うハジンとドユン。
しかし、ドユンは秘密裏にミョンハ財団の娘ミニとの政略結婚の話が進められていて…。果たしてハジンとドユンは結ばれることができるのか…。

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