ご訪問くださりありがとうございます!クルミットです♪
今回ご紹介するのは、韓国MBCで放送された時代劇「チャクペ〜相棒〜」。
生まれた場所と身分を入れ替えられた二人の男が、過酷な運命の中でそれぞれどんな道を選ぶのかを描いた物語です。
両班の息子として生まれたのに物乞いとして育ったチョンドンと、物乞いの息子なのに両班の屋敷で育ったクィドン。運命のいたずらで入れ替わってしまった二人が、成長して再会し、同じ女性を好きになったり、権力争いに巻き込まれたりしていきます。
時代劇は話数が長くて手が出しにくいという方も、この作品は二人の対照的な人生がじっくり描かれているので物語に浸れますよ。
この記事では、私が実際に見て感じた苦しさや切なさを交えつつ、「チャクペ〜相棒〜」の全話あらすじとネタバレ、見どころを余すところなく紹介します。
ぜひ、二人の数奇な運命を一緒に見届けましょう♪
もくじ
チャクペ〜相棒〜 あらすじ
朝鮮時代末期、同じ日、同じ時刻に二人の男の子が誕生します。一人は名家である両班の息子ギドン、もう一人は物乞いの家に生まれたチョンドゥン。本来なら交わるはずのなかった二人の運命は、チョンドゥンの母がギドンの乳母として屋敷に入り込んだことで大きく狂い出します。わが子を少しでも良い環境で育てたいと願った母の手によって、二人はすり替えられてしまったのです。
成長したギドンとチョンドゥンは、出生の秘密を知らないまま、ある事件をきっかけに意気投合し、強い絆で結ばれていきます。しかし、二人が置かれた<身分という残酷な壁>はあまりに高く、やがて彼らは捕校と義賊という対立する立場に引き裂かれていくことに。運命に翻弄されながらも、互いを相棒と認め合う二人の姿を見ていると、胸が苦しくてたまりません。
見どころ
まず注目してほしいのは、なんといってもギドンとチョンドゥンの圧倒的な絆ですね。育った環境は天と地ほど違いますが、二人が並んでいる姿には不思議と温かさを感じます。出会うべくして出会った二人が、立場が変わっても互いを思いやるやり取りを見ていると、本当に血の繋がり以上の何かがあるのだなと実感させられます。特に、<互いに背中を預け合う場面>の空気感は最高です。
次に、このドラマの骨格とも言える、運命のいたずらに翻弄される人間模様です。自分の息子をすり替えた母の罪深さや、それを知ってしまった本人たちの苦悩が丁寧に描かれていて、見ているこちらの感情まで揺さぶられます。単なる時代劇としてではなく、人の業や愛情が複雑に絡み合う人間ドラマとして深く楽しめます。特に、真実が明らかになる瞬間の登場人物たちの表情は、本当に胸が締め付けられるほどです。
最後に、ハン・ジヘとソ・ヒョンジンが演じる、自分たちの足でしっかりと立つ女性キャラクターの存在も見逃せません。当時の身分社会の中でも、自分の意志を持って道を切り開こうとする彼女たちの強さが、物語に良いスパイスを加えています。ただ待っているだけのヒロインではないので、彼女たちの活躍を見ているだけで元気がもらえます。これぞ時代劇という<重厚な人間関係の絡み合い>を、ぜひゆっくりと堪能してください。
「チャクペ〜相棒〜 各話あらすじ」はこちらから
ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
オリジナルの全32話版であらすじを書いていますが、BSフジ放映版は全45話となりますのでご注意ください。
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話
第9話
第10話
第11話
第12話
第13話
第14話
第15話
第16話
第17話
第18話
第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
第29話
第30話
第31話
最終回(第32話)
キャスト・登場人物
それではここから、『チャクペ〜相棒〜』のキャストと主な登場人物をご紹介していきます♪
チョンドン(演:チョン・ジョンミョン)
「運命を切り開く、正義のならず者」
あの運命のすり替え事件のせいで、下層民としてたくましく育つことになってしまった男性です。曲がったことが大嫌いで、義賊として活動しながら世直しを目指していきます。正直、序盤はあまりに無鉄砲で観ているこちらがヒヤヒヤしてしまうんですが、彼が真っ直ぐに運命にぶつかっていく姿には思わず胸を打たれてしまいますよ。
権力に屈せず、自分の力で人生を切り開いていく孤高の強さが一番の見どころです
クィドン(演:イ・サンユン)
「重圧に押しつぶされそうな、エリート捕盗庁従事官」
本来ならチョンドンの座にいるはずだったのに、貴族の養子として育てられてしまった複雑な境遇の持ち主。厳しい父親に認められたくて必死に生きているんですが、本音ではとても優しい心を持っているんですよね。自分と正反対のチョンドンに対して抱く、憎しみとも友情ともつかない複雑な感情が、観ていて本当にリアルでたまりません。
完璧に見えて実は一番孤独な、彼の揺れ動く繊細な心の動きにぜひ注目してみてくださいね。
ドンニョ(演:ハン・ジヘ)
「二人の男の運命を翻弄する、凛とした貴族の娘」
頭が良くて行動力もある、当時の女性像とは少し違う芯の強い女性です。チョンドンとクィドンの両方から愛されるんですが、その選択にはいつもハラハラさせられてしまいます。正直、観ていて「もう、どっちかにちゃんと決めてあげて〜!」と言いたくなる場面もあるんですが、彼女自身の生き様もまた本当に過酷なんですよ。
どんなに辛い状況に置かれても自分の信念を曲げない、凛とした美しさが彼女の最大の魅力ですね。
ダリ(演:ソ・ヒョンジン)
「一途に愛を貫く、健気な町娘」
チョンドンを一途に想い続けている、本当に心根の優しい女の子です。彼のためなら危険も顧みずに行動する姿は、観ていて切なくなってしまうほど。物語ではどうしてもドンニョばかりに目が行きがちなんですが、個人的にはダリの深い愛情に一番救われる気がしています。
ひたむきに愛を注ぎ続ける彼女の姿こそ、この泥沼のような物語の大きな救いですよ。
キム・ジンサ(演:チェ・ジョンファン)
「欲望のために全てを捨てた、冷徹な父親」
物語の元凶とも言える人物で、観ていると本当にイライラさせられてしまう人なんです。自分の保身と権力のためなら、他人の人生なんてどうでもいいと考えるその冷たさに、怒りしか湧いてこなくて…。ドラマを盛り上げる悪役としてはとっても優秀なんですが、個人的には一番苦手なタイプの男性ですね。
彼が抱える深い闇と、それを隠して強がる傲慢さが、物語をぐちゃぐちゃにかき回していきます。
チャン・コッチ(演:イ・ムンシク)
「どんな時も笑いを忘れない、チョンドンの頼れる師匠」
ならず者たちを束ねる親分で、泥臭いけれど情に厚い本当に素敵な男性です。厳しい現実の中で、彼が時折見せてくれるユーモアにどれだけ救われたか分かりません♪ チョンドンにとっては父親代わりのような存在で、この二人の絆には本当に泣かされてしまいます。
泥臭い生活の中でも絶対に人間味を失わない、彼の生きる力に胸が熱くなりますよ。
マクスン(演:ユン・ユソン)
「我が子を守るために運命を操った、悲しき母親」
このドラマの全ての始まりを作ってしまった女性です。自分の子どものためにあんな恐ろしい決断をした彼女を、一方的に責めることはできないけれど…その後ずっと罪悪感に苛まれ続けている姿は、観ていて本当に辛くなってしまいます。本当に可哀想な人なんですよね。
母性という名の業を背負って生き抜く、彼女の複雑すぎる表情にぜひ注目してみてください。
実は豪華すぎる子役陣!「あの人がここに…」という衝撃
キャスト紹介をここまで読んでくださった方、もう一つどうしても伝えたいのが子役パートのすごさなんです。このドラマ、主演の大人キャストはもちろん素敵なんですが、韓国の視聴者の間では「子役時代が作品のピーク」という声すらあるほど、冒頭の子ども時代のお芝居が圧巻なんですよ♪
幼いクィドンを演じたのは、なんとチェ・ウシク!
少年時代のクィドン役を演じていたのは、チェ・ウシク(최우식)さん。「あれ、どこかで聞いた名前…」と思った方、正解です! そう、後に映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)や『無名』『軍艦島』などで世界的なスターになる、あのチェ・ウシクさん。『짝패』当時はまだ21歳、顔も今よりずいぶん幼くて、知らずに観たら絶対に気づかないと思います(笑)
ここでの彼は、まだ目立たない新人の時期。でも幼いクィドンが幼いチョンドンと繰り広げる<泥んこ喧嘩シーン>の生々しさは、後の大スター誕生を予感させる片鱗に満ちているんです。今観直すと「この子、将来カンヌに行くんだよ」としみじみ思える貴重な映像資料でもありますよ♪
少年チョンドン役はノ・ヨンハク
幼きチョンドン役はノ・ヨンハク(노영학)さん。生き生きとした目力で貧しいながらも真っ直ぐな少年を演じきっていて、この二人の子役時代の喧嘩シーンは「韓国時代劇子役史に残る絶品」と呼ばれているくらいなんです。本編の冒頭2〜3話だけでも、この子役パートを観る価値があると断言できちゃいますよ!
ダリ役・ソ・ヒョンジンが本作に辿り着くまでの、ちょっと泣ける話
ダリを演じたソ・ヒョンジン(서현진)さんのエピソードも、ぜひ知っていただきたいんです。
元はSMの女性アイドルだった
実はソ・ヒョンジンさん、2001年に「ミルク(밀크)」という女性アイドルグループでデビューした元アイドルさんなんです! しかも所属は、あのSMエンターテインメント。「第2のS.E.S.」と呼ばれて注目されたんですが、メンバーの脱退でグループが解散してしまい、彼女は2003年に女優へと転身することに。
ところがそこから約8年間、なかなか主演級の役に恵まれない長い無名時代が続いたんだそうです。そんな彼女にとって、この『짝패』のダリ役こそが「初めての固定出演・準主演級」となった、まさに記念碑的な作品だったんですよ♪
実はダリ、当初は「妓生」設定だった
これ、めちゃくちゃ面白い裏話なんです。初期シノプシスではダリは妓生(キーセン)役として設定されていて、ソ・ヒョンジンさんは役作りのために歌と舞踊を一生懸命練習していたんですって。
ところが途中で設定が大きく変更に。「白丁(ペクチョン)の皮革職人・ファン老人の孫娘で、銃を扱う女」という、まさかの時代劇らしからぬワイルドな役柄へと進化したんです! そこでソ・ヒョンジンさんは急遽アクションスクールに通い、男優たちと同じ武術練習を本気で積んだんだとか。
ただ最終的には主に銃を構えるシーンが中心になったため、せっかく身につけた武術を披露する機会はほとんど無かったそう(笑)。それでも「時代劇で銃をぶっ放す女性キャラ」という当時としてはかなり斬新な役柄を堂々と演じきって、彼女はこの作品で2011年MBC演技大賞 女子新人賞を獲得したんです。新人賞のスピーチで「今年は若い方が自ら命を絶たれることが多かった。どうか周りを見渡して愛を分かち合い、悲しい出来事が減りますように」と語った言葉が、今も語り継がれているほど心に残るものだったそうですよ。
地味に『또 오해영(また!オ・ヘヨン)』や『浪漫ドクター キム・サブ』でのちに韓国を代表する女優になる彼女の、まさに原点がこのダリ役にあったんだと思うと、もう一度観直したくなりませんか?♪
相関図
「チャクペ〜相棒〜 相関図」登場人物 早見表
チョンドン(チョン・ジョンミョン):本来は両班の息子だが、赤ん坊の頃に物乞いの家とすり替えられた。義賊として世直しを目指し、運命に抗う。
クィドン(イ・サンユン):本来は物乞いの息子だが、両班の養子として育てられた。捕校として権力側に立ち、父ジンサに認められようと必死。
ドンニョ(ハン・ジヘ):貴族の娘。行動力と信念を持つが、チョンドンとクィドン二人の男の間で揺れ動くキーパーソン。
ダリ(ソ・ヒョンジン):白丁(最下層身分)の皮革職人ファン・ノインの孫娘。銃を扱う行動派の女性で、チョンドンを一途に想い続ける。
キム・ジンサ(チェ・ジョンファン):物語の元凶。権力欲と保身のため他者の人生を翻弄する冷徹な両班。クィドンの養父。
チャン・コッチ(イ・ムンシク):ならず者たちを束ねる親分。ユーモアと人間味を失わない男気の人物で、チョンドンの師匠的存在・父親代わり。
マクスン(ユン・ユソン):チョンドンの実母。息子をより良い環境で育てたいという母性から「両班家への赤子のすり替え」を実行した張本人。
ファン・ノイン(イム・ヒョンシク):ダリの祖父。白丁(ペクチョン)の皮革職人で、誇りを失わず生きる老職人。
クンニョ(ソ・イスク):チャン・コッチの本妻(大女房)。妾のチャクンニョに家を乗っ取られ冷遇されながらも、無愛想だが情の深い女性。
チャクンニョ(アン・ヨンホン):チャン・コッチの妾。本妻クンニョから家を奪うほどの気の強さを持つ。
「チャクペ〜相棒〜 相関図」人物相関・関係性まとめ
恋愛関係
- チョンドン ⇔ ドンニョ
相思相愛 - クィドン → ドンニョ
片思い - ダリ → チョンドン
一途な片思い
家族関係
- マクスン ⇔ チョンドン
実の母子 - キム・ジンサ ⇔ クィドン
父子(養父) - ファン・ノイン ⇔ ダリ
祖父と孫娘 - チャン・コッチ ⇔ クンニョ
夫婦(本妻) - チャン・コッチ ⇔ チャクンニョ
夫と妾
敵対関係
- チョンドン ⇔ クィドン
ライバル兼相棒(すり替えられた運命) - クンニョ ⇔ チャクンニョ
本妻と妾の対立 - キム・ジンサ → チョンドン
敵対(物語の元凶)
共犯関係
- チャン・コッチ ⇔ チョンドン
師弟・父親代わり
物語の軸は、赤ちゃんの時にすり替えられたチョンドンとクィドンの関係性だ。二人は血の繋がりを超えて、お互いにライバルとして、時には相棒として惹かれ合うことになる。ドンニョは二人の間に立ち、彼らの人生を大きく左右するキーパーソンとして存在している。ダリはチョンドンを一途に想い、キム・ジンサは全ての元凶として二人の前に立ちはだかる構図だな。
「チャクペ(짝패)」というタイトルの意味と、舞台「龍馬谷」に込められた伝説
ところでこの「チャクペ(짝패)」、どういう意味なのか気になりませんか? 実はこの言葉、元々はあまり良い響きじゃないんですよ♪
「相棒」というより本来は「一味・徒党」に近い言葉
韓国語の「짝패(チャクペ)」は、もともと「仲間うち」「徒党」「同じ穴のムジナ」といった、少し砕けたニュアンスを持つ言葉なんです。「패」という字は「패거리(パッコリ=一味)」のようにあまり上品な場面では使わない単語で、正直に言うと昔の韓国では「짝패」もそんなに響きの良い言葉ではなかったようなんですよ。
それが2006年のイ・ボムス主演の映画『짝패』が話題になって以降、「腐れ縁の親友」「敵でも味方でもある相棒」という少し温度のある意味合いでも使われるようになったんです。だからこのドラマのタイトル「チャクペ〜相棒〜」は、チョンドンとクィドンの<関係性そのものの複雑さ>をそのまま言葉にしたような絶妙なネーミングなんですね♪ ライバルでもあり、親友でもあり、時に追う者と追われる者にもなる二人。まさに「チャクペ」という言葉そのものです。
舞台「ヨンマゴル(龍馬谷)」に残る、運命を暗示する伝説
ドラマの舞台となるのは忠清道にある「ヨンマゴル(龍馬谷)」という架空の村。実はここ、古くからある不思議な伝説が残る場所として設定されているんです。
その伝説とは――「龍馬(ヨンマ)が鳴く夜に生まれた赤子は、やがて立派な将軍となり、塗炭の苦しみにある民を救って死ぬ」というもの。そう、チョンドンとクィドンが生まれたあの嵐の夜は、まさにこの「龍馬が鳴いた夜」。ドラマ冒頭、淡々と語られるこの伝説が、物語全体を貫く大きな寓話になっているんですよ♪
「民を救って死ぬ」――この言葉の重みが、物語の後半にどっしりとのしかかってくるんです。私も最初は普通のあらすじ前振りかと聞き流していたんですが、最終回を観終わってから冒頭のナレーションをもう一度思い返すと、背筋がゾクッとする仕掛けになっていて…。このドラマ、構造がすごく丁寧に作り込まれているんだなと改めて感心しました。
評価・レビュー
韓国ドラマ「チャクペ〜相棒〜」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪
ネタバレを表示する
一言で言うと、親の身勝手な行動のせいで人生が狂ってしまった男たちの、重くて泥臭い物語です。序盤の子役時代がすごく面白くて夢中になって見ていました。出生の秘密という韓国ドラマ王道の設定に、身分階級の理不尽さがドロドロと絡んできて、かなりカロリーを使う作品になっています。
親の身勝手なすり替えに腹が立つ
マクスンが自分の息子を両班の家で裕福に育てたくて、預かった赤ちゃんをすり替える第1話の展開は本当に胸糞が悪いです。自分の欲のために、他人の子をどん底の環境に突き落とすなんて信じられません。本来ならお坊ちゃんとしてぬくぬく育つはずだったチョンドンが、物乞いの中でチャン・コッチたちと一緒に這いつくばって生きる姿を見るのはかなりきつかったです。画面にマクスンが出てくるたびに、この女の嘘が早く全員にバレればいいのにとずっとイライラしていました。
キャラクターたちの不器用な生き方
大人になってからの恋愛模様は、正直言って少しモヤモヤする場面が多いんですよね。ドンニョがチョンドンとクィドンの間でずっと揺れ動いている態度には、いい加減はっきりしてほしいと何度も思いました。ドンニョよりも、白丁という厳しい身分で生きるダリの方がずっと魅力的です。ソ・ヒョンジンさんが猟銃を構えて戦う姿がすごく板についていて、ダリの登場シーンばかり楽しみにしていました。イ・サンユンさん演じるクィドンが、自分が実は奴婢の子だと知って激しく苦悩する姿はすごく人間くさくて見入ってしまいます。
主人公を待つ悲惨な結末
物語の後半、チョンドンが自分の本当の身分を知って両班に戻るのかと思いきや、まさかの義賊の頭目になってしまう展開には驚きました。そしてクィドンが彼を追う立場の捕校になり、かつての相棒同士が追う者と追われる者になる流れはかなりしんどいです。何より結末でチョンドンがあんな呆気なく間違えられて殺されてしまうのはショックすぎました。やっとの思いでダリと夫婦になれたのに、全然幸せな時間がなくて本当に理不尽です。キム・ジンサはちゃっかり生き残って元の生活に戻るのに、どうしてチョンドンが死ななきゃいけないのかと本気で落ち込みました!
やりきれない運命に翻弄される男たちの泥臭い生き様を見たい人におすすめのドラマです。
撮影秘話とトリビア
「チャクペ〜相棒〜」の世界をもっと深く楽しめる!知れば知るほど面白い、ドラマのトリビアや撮影裏話をご紹介します。
本編では見られないキャストたちの素顔や、制作の裏側に迫るエピソードを集めました♪
視聴率の推移と圧倒的な支持
2011年に放送されたこのドラマは、序盤から視聴者の関心を集め、着実に数字を伸ばしていったんです!第14話で14.3%を記録し、その後も右肩上がりに上昇を続けました。勢いは止まらず、第22話では18.4%という高視聴率を叩き出し、最終回となる第32話でも15.8%を記録して有終の美を飾ったんですって!
舞台となったロケ地を徹底調査
ドラマの雰囲気を決定づける美しい風景は、主に韓国国内の各地で撮影されました。物語の重要な場所である「オンソン」という架空の行政区画を表現するため、実際に撮影隊は 제천시(堤川市)、청주시(清州市)、대전광역시(大田広域市)など広範囲に足を運んだんです。特に、ファンにはおなじみの「本丁通り」での激しい戦闘シーンは、清州の성안로(城安路)で撮影されたんですよ!
心に残るOSTと歌手
劇中を彩った音楽には、視聴者の心を掴む名曲がありました。特に有名なのが、ナミが歌う「永遠の友」です。この曲は、ドラマの懐かしくも切ない雰囲気を見事に引き立てていましたね。他にも、ドラマの悲しい愛を表現した「悲恋(비연)」という曲もあり、ゴ・ジニョンとチョン・ジュヒが歌唱を担当して、シーンに深い余韻を残したんです!
撮影現場の裏側エピソード
撮影現場では、キャストたちの熱量が凄まじかったんです!アクションシーンの撮影中、俳優たちは何度も地面に叩きつけられ、石にぶつかって負傷しながらも撮影を続行するほどの闘魂を見せました。現場は常に緊張感に包まれていましたが、合間にはキャスト同士で笑い合うなど、素晴らしいチームワークで過酷なスケジュールを乗り切ったんですって!
キャスト決定の経緯
主演のキャスティングには、制作側の深いこだわりがあったんです。最初は有名な俳優たちが候補に挙がっていましたが、監督は「よりリアルで切実な演技が必要だ」と考え、あえて知名度よりも役柄への適性を重視しました。その結果、物語に没入できる完璧な布陣が完成し、結果的に役者たちの演技力が際立つ作品に仕上がったというわけです!
驚きの制作背景と制作費
実はこの作品、制作費は非常に限られた予算の中で行われたんです。ハリウッドの大作と比較すると、驚くほどわずかな費用で制作されたにもかかわらず、そのクオリティは観客を唸らせました。予算の制限が逆転の発想を生み、現場の工夫と努力によって、かえって荒削りでリアルなアクションが誕生したというから驚きですよね!
OST「悲恋(비연)」〜純粋な韓国語が紡ぐ、隠れた絶品の一曲
「撮影秘話」のコーナーでも少し触れましたが、この作品のOSTの中でも特にぜひ一度聴いていただきたいのが「悲恋(비연/ビヨン)」という楽曲なんです。この一曲、掘り下げれば掘り下げるほど感動が深まる、まさに隠れた名曲ですよ♪
歌うのはソプラノ歌手と国楽人のコラボ
歌唱を担当しているのは、ソプラノ歌手のコ・ジニョン(고진영)さんと、伝統国楽の唱者チョン・ジュヒ(정주희)さんというユニークなコラボレーション。クラシックの伸びやかな歌声と、韓国伝統の「唱(チャン)」の絶妙な絡み合いが、この曲の独特の空気感を作り出しているんです。
音楽監督は「風流」の名匠チ・ピョングォン
作曲を手掛けたのは、チ・ピョングォン(지평권)さん。ドラマOST好きの方なら名前を覚えておいて損はない方で、『フルハウス』『京城スキャンダル』『不滅の愛(부활)』など、数々の名作OSTを手掛けてきた名音楽監督なんです。
実はこの「悲恋」、チ・ピョングォンさんが当時推進されていた「ダウルプロジェクト」という国楽の世界化を目指す企画の一環として作られた曲なんだそうです。韓国の伝統民謡の旋律と西洋のオーケストラ楽器のハーモニーを溶け合わせた音作りで、まさに「純韓国」と「世界基準」の橋渡しを体現している一曲。
歌詞に散りばめられた、純粋な韓国語の宝石
そしてこの曲の一番の魅力は、純粋な韓国固有語(순우리말)だけで綴られた歌詞なんです。普段あまり耳にしない、でも響きがとても美しい単語がちりばめられているんですよ♪
- 달보드래(タルボドゥレ):ほんのりと甘やかな
- 동살(トンサル):夜明けに差し込む最初の光
- 안다미로(アンダミロ):器から溢れるほどたっぷりに
- 윤슬(ユンスル):日差しや月光に煌めく水面のさざ波
- 구름발치(クルムバルチ):雲の果て、遥か遠く
- 온새미로(オンセミロ):割らずに元のままの形で
「月あかりの夜明けに、器から溢れるほどあなたが恋しくて…」「短い人生を揺れながら生き、次の生ではそのまま出会えますように」――歌詞を翻訳してみるとそんなイメージになるんですが、悲しい片想いの韓国的情緒そのものが曲全体に宿っているんです。
ドラマを観終わった後、ぜひ一度YouTubeや音楽配信サービスで「비연 짝패」で検索して聴いてみてください。きっとチョンドンとダリの泥臭くも切ない愛が、音楽としてもう一度胸に蘇ってきますよ♪
韓国の視聴者が下した評価〜「脇役が主役を食ったドラマ」として語り継がれる理由
最後にお伝えしたいのが、このドラマが韓国でどう受け取られ、どう語り継がれているかというお話。実は『チャクペ〜相棒〜』、韓国では賛否が大きく分かれる独特のポジションにあるドラマなんです。
主演カップルより「脇役3人」が伝説になった作品
韓国の視聴後記を眺めていると、圧倒的に多いのが「主演より脇役がより輝くドラマ(주연보다 조연이 더 빛나는 드라마)」という評価。特に、次の3人の演技が「役者人生のベスト」と今も語り継がれているんですよ♪
チャン・コッチ役のイ・ムンシク
ならず者たちの親分でありながら、どこか憎めない男気と情の深さを持つチャン・コッチ。イ・ムンシクさんはこの役で「数多くの出演作の中でも最高の演技」と多くの視聴者から絶賛されました。ユーモアと哀愁が同居する人物像、最後まで泥にまみれながらも人間味を失わない生き様――この親分がいなかったらこのドラマは成立しないと言えるほどの存在感です。
大女房・クンニョ役のソ・イスク
そして忘れちゃいけないのが、チャン・コッチの本妻クンニョ(큰년)を演じたソ・イスク(서이숙)さん。妾のチャクンニョ(작은년、アン・ヨンホン 演)に家を乗っ取られ冷遇されながらも、無愛想だけれど情の深い演技で深い余韻を残してくれるんです。
ちなみに彼女、中央大学校の国楽科出身という経歴の持ち主で、2022年のJTBC音楽番組『熱い歌手たち(뜨거운 씽어즈)』にも出演して、マヤの名曲を歌って話題になったんですよ。女優としても歌い手としても懐の深い方なんだなと、ますますファンになっちゃいました♪
白丁の老人ファン・ノイン役のイム・ヒョンシク
ダリの祖父である皮革職人のファン・ノイン(황노인)役のイム・ヒョンシク(임현식)さん。白丁(ペクチョン)という朝鮮時代の最下層の身分を背負いながらも、誇りを失わない老職人の姿。世代俳優ならではの重厚さが、このドラマの「身分社会の重さ」を体現してくれています。
賛否の分かれる「龍頭蛇尾」結末
ただし、評価が分かれるのも事実です。韓国の視聴者の間では、この作品を「龍頭蛇尾(용두사미)」と表現する声も多いんですよ。「始まりは壮大な龍のようだったのに、終わりは細い蛇の尻尾みたいに尻すぼみ」という意味の四字熟語です。
特に最終盤、チョンドンが呆気なく間違えられて殺されてしまうラストについては「あまりに理不尽」「あと一歩で幸せになれたのに」と落胆する声が少なくありません。私も正直、ここは「なんでこんな終わり方なの!」と画面に向かって叫んじゃいました(笑)。それくらい、視聴者が主人公たちに感情移入してしまう作りになっていたということなんでしょうね。
それでも「時代劇ファンなら通るべき骨太作品」
結末の賛否はあれど、全体を通して「身分社会の理不尽さ、人間の業、母性の罪、兄弟のような絆」といった時代劇の王道テーマをここまで泥臭く、ここまで正面から描ききった作品は近年の韓国時代劇でもそう多くはありません。だからこそ、結末に賛否がありながらも「時代劇ファンなら一度は通るべき骨太作品」という位置付けで、今も視聴後記ブログで熱く語られ続けているんです。
さて、ここまで読んでくださったあなたは、もう『チャクペ〜相棒〜』のかなり濃いファンになっていらっしゃるはず♪ ぜひ本編に戻って、子役時代の迫真の喧嘩シーンから、OST「悲恋」の響き、そして賛否分かれるラストまで、じっくり味わってみてくださいね。
基本情報
| タイトル | チャクペ〜相棒〜 (짝패) |
|---|---|
| 英語タイトル | The Duo |
| 配信 | ABEMAなど(※時期により変動あり) |
| 放送年 | 2011年2月7日〜2011年5月24日 |
| 話数 | 全32話 |
| ジャンル | 時代劇 |
| 演出 | イム・テウ、キム・グンホン |
| 脚本 | キム・ウンギョン |
| 主な出演 |
チョン・ジョンミョン(チョンドン役) イ・サンユン(クィドン役) ハン・ジヘ(ドンニョ役) ソ・ヒョンジン(ダリ役) チェ・ジョンファン(キム・ジンサ役) イ・ムンシク(チャン・コッチ役) ユン・ユソン(マクスン役) |
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