スキャンダル-白雪姫の逆襲 あらすじを感想付きで全話ネタバレで詳しく紹介!

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クルミットです♪ 『スキャンダル~白雪姫の逆襲~』は、2024年に韓国KBS2で放送された衝撃のマクチャン復讐ドラマです。ジャンルはミステリーと愛憎劇が絡み合う激情メロドラマで、平日毎日放送の“日々ドラマ”として全102話にわたり展開されました。舞台は現代の韓国――自身の野心のために夫を殺し、芸能界でトップに上り詰めた魔性の女社長ムン・ジョンイン。そして、まま母ジョンインに父親の命と人生を奪われ、復讐にすべてを懸ける脚本家ペク・ソラが対峙します。かつて義理の母娘だった二人の運命が再び交錯し、権力と欲望が渦巻く壮絶な戦いが幕を開けていきます。

ドラマは、愛と野望が絡み合う復讐劇の真相、権力や欲望がうごめく芸能界の裏側、そして「本当の悪とは何か」「復讐は正義たり得るのか」を、登場人物たちの苦悩と葛藤を通して問いかけます。被害者でありながら復讐の名のもとに他者を傷つけてしまう人間の弱さと強さ、まま母への怒りに人生を捧げたヒロインが、“地獄”から這い上がる悲劇と再生の物語が、ショッキングな展開とリアリティで描かれます。

一方で、どんなに絶望の淵に立たされても諦めずに真実を追い求めるソラや彼女を支える仲間たちの姿が、苛烈な物語の中に温かな希望と人間味をもたらし、悪女ジョンインの生き様と対比的にどこまでも苦いけれど、人を信じたくなる「人間味」と「希望」を感じさせてくれます。
ただの愛憎ミステリーではなく、家族・仲間との絆、裏切りや贖罪、そして「自分の人生をどう生きるか」という問い――時にハラハラ、時に涙、時に考えさせられる場面の連続で、“復讐劇”や“ドロドロ愛憎ドラマ”“心に残る人間ドラマ”が好きな方には間違いなくおすすめの一本です。

芸能界の闇をリアルに描きつつも、ラストには小さな光が差し込む――ぜひ一度、当ブログと一緒に“真実”の結末をのぞいてみてください♪

ここでは『スキャンダル~白雪姫の逆襲~』のあらすじ・ネタバレ感想、見どころを余すところなく紹介し、その尽きない魅力に迫っていきます。

スキャンダル-白雪姫の逆襲 あらすじ

語は、韓国で高視聴率37%を記録したドラマ「ポーカーフェース」の打ち上げパーティーから始まります。主演俳優はもちろん、スタッフやテレビ局関係者まで一堂に会する華やかな会場。しかしその最中、屋上から制作会社ジョンインエンターテインメント代表ムン・ジョンインが転落し、その遺体が発見されるのです。実は、この「ポーカーフェース」というドラマこそ、脚本家パク・ジンギョン(=ペク・ソラ)が人生をかけて仕組んだ復讐劇でした。

今から数十年前――幼いソラは、優しかった父ペク・ドンホを大企業家ムン・ギョンスク(当時)に奪われます。父の再婚相手として現れたギョンスクは、内縁の夫ミン・テチャンと共謀し、莫大な財産を狙ってドンホを殺害。一夜にして父と全ての財産を失ったソラは、自身の身にも危険が及ぶことを恐れ、孤児院へと逃げ込むのでした。

孤児院で育ったソラは成人後、施設で出会った恋人ソ・ジノと愛し合い、子どもを授かります。2人は結婚の約束をしますが、迎えた結婚式当日、ジノは突然姿を消してしまいました。さらにショックからソラは流産し、心も体も深く傷ついてしまいます。絶望の底に沈むソラでしたが、そんな彼女に一本の電話がかかってきます。超人気映画監督ナ・ヒョヌから「ポーカーフェース」をドラマ化したいというオファーが舞い込んだのです。ソラ(ペンネーム:パク・ジンギョン)は「ジョンインエンタで制作すること」を条件に提示し、自らの復讐のシナリオを実現させる決意を固めます。ソラにとってムン・ジョンイン(=旧名ムン・ギョンスク)こそが、父の命と財産を奪い自分の人生を狂わせた張本人。ドラマ「ポーカーフェース」は、彼女の罪を白日の下に晒すための壮絶な復讐計画だったのです。

こうして始まったドラマ制作。だが、皮肉にもその主演俳優としてソラの前に現れたのは、なんとジノに瓜二つの新人俳優チョン・ウジンでした。ウジンはジョンインの秘蔵っ子として育成された若手俳優で、なんとジョンインの娘ミン・ジュリョンと婚約関係にあります。愛する人と同じ顔を持ちながら、自分以外の誰かとして生きるウジンの登場にソラは激しく動揺。彼こそ失踪したジノ本人ではないかという疑念と希望を抱きつつも、ソラは計画を進めるしかありません。

誰もが秘密を抱え、嘘と裏切りが渦巻く中、復讐と野望、そして「真実」と「偽り」が複雑に交錯していきます。 それぞれの思惑がぶつかり合う中で、絶望と希望が交差するスリリングな物語が幕を開けるのです。

スキャンダル-白雪姫の逆襲 各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
下記のあらすじはオリジナル版102話で書いていますが、BSフジ版は全66話となりますのでご注意ください。

見どころ

まず一番の見どころは、ただの復讐サスペンスにとどまらない、濃厚な人間ドラマです。継母によって人生を狂わされた被害者と加害者という紙一重の関係性を軸に、登場人物それぞれが“善”にも“悪”にもなりうるという複雑な心理描写に惹き込まれます。ムン・ジョンインの美しい仮面の裏に隠された冷酷非道さ、復讐に燃えるペク・ソラの覚悟と狂気――一筋縄ではいかないキャラクターたちが、本当に魅力的!

さらに、物語のキーとなる“劇中劇”『ポーカーフェース』の存在も見逃せません。表向きは大ヒットドラマですが、実は継母ジョンインの罪を世間に暴くための壮大な罠だったという展開は鳥肌もの!ドラマの中でドラマが作られるというメタ構造も秀逸で、フィクションと現実の境界が曖昧になる感覚は唯一無二の面白さです。

そして、裏切りとどんでん返しの連続もこの作品ならでは。「この人は味方?それとも敵?」と、信じていた人物に裏切られ、次々と明かされる“真実”に毎回ハラハラさせられます。一見ドロドロな復讐劇に思えますが、実は“権力に翻弄される弱者”や“それでも希望を諦めない心”まで描いており、見れば見るほど考えさせられる…そんな深みがあります。

ラストには、“悪女にも必ず報いが訪れる”痛快なカタルシスと、「それでも希望を捨てない人」の強さがしっかり描かれているのもポイント。余韻が残るエンディングまで、ぜひじっくり楽しんでみてください♪

キャスト・登場人物 相関図

韓国ドラマ『スキャンダル-白雪姫の逆襲』のキャスト&主な登場人物一覧です。

ムン・ジョンイン(ムン・ギョンスク)(演:ハン・チェヨン)

「夫すら手にかけた、地獄に堕ちた魔性の継母」
巨額の財産を得るため、夫(ソラの父)を殺害し人生を狂わせた伝説的な悪女。美貌とカリスマ性をあわせ持ち、外面では自らを「被害者だ」と装いながらも冷酷非道な本性をのぞかせる姿は、まさに怪物そのものです。権力を手に入れた現在も欲望は尽きず、政界にまで手を伸ばしながら業界を牛耳る曲者。悪役ながら、その危うい魅力に目が離せなくなる圧倒的存在感を放ちます。
※ハン・チェヨンの過去出演作:『スポンサー~破滅の足音~』『神との約束』『キレイな男』

ペク・ソラ(パク・ジンギョン)(演:ハン・ボルム)

「絶望の底から立ち上がった復讐のヒロイン」
幼い頃にまま母ジョンインに父と全てを奪われた被害者。自らも最愛の人や子どもを失い、深い傷を負いながらも諦めず“真実”を追い求める芯の強い女性です。脚本家として自分の人生をかけた復讐劇を描き、命がけで巨悪に挑む姿は痛快で感動的。傷だらけになりながらも前に進む彼女の姿に、視聴者も熱いエールを送りたくなるでしょう。
※ハン・ボルムの過去出演作:『7人の脱出』『恋のレベルアップ』『人生最高の贈り物~ようこそ、サムグァンハウスへ~』

ソ・ジノ(チョン・ウジン)(演:チェ・ウン)

「記憶を失い、運命に翻弄される悲運の青年」
ソラの幼馴染であり婚約者だった男性。結婚式当日に謎の失踪を遂げ、その後、過去の記憶を失ったまま“チョン・ウジン”という新人俳優として生きることになります。ジョンインに才能を見出され、彼女の庇護下でスターへの道を歩み始めますが、その影では自分の本当の人生を奪われているとも知らずにいます。愛する人すら忘れさせられ、別人として操られるという二重の運命に翻弄される姿は切なく、今後の行方から目が離せない存在です。
※チェ・ウン(チェ・ウング)の過去出演作:『ピオラ花店の娘たち』『マネーゲーム』『100日の郎君様』

ミン・ジュリョン(演:キム・ギュソン)

「悪女の娘――運命の渦に巻き込まれる令嬢」
ムン・ジョンインとミン・テチャンの娘で、ジョンインエンターテインメントの若き女代表。幼い頃から母ジョンインの野心と成功を目にして育ち、自身もエリートとして業界トップに躍り出た才色兼備の令嬢です。現在はウジン(ジノ)と婚約中。しかし母にも知られざる過去があるとはつゆ知らず、やがて壮絶な復讐劇に巻き込まれていくことに…。
※キム・ギュソンの過去出演作:『ビッグマウス』『ビッグイシュー~正義か、悪か~』『ミス・リーは知っている』

相関図

相関図
BSフジ様より引用

評価・レビュー

韓国ドラマ「スキャンダル-白雪姫の逆襲」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

ネタバレを表示する

100話超えの長編ドラマは、途中でテンションが落ちたり胸焼けしたりしがちなんだけど、この作品は“濃厚さ”が常に一定以上あって、最後まで視聴者の感情を揺さぶり続けた作品だったと思う。

特に印象に残ったのは、「愛・執着・復讐」が絡み合う人間関係の濃度の凄まじさ。
毎話のように感情のぶつかり合いが起きて、その度に「え、ここまでやるの…!?」っていう“昼ドラ的極端さ”をしっかり守っていた。

■キャラクターの魅力

誰ひとり“まとも”に生きられないほど歪んでいて、それがまた魅力だったと思う。

●ムン・ジョンイン
彼女は悪役なのに、「可哀想」「怖い」「強い」「弱い」をいくつも同時に持っている人物で、1番印象に残った。
息子を失ったと思い込み、愛情を注ぐ方向も間違え続け、最後は孤独のまま転落してしまう──
“悪女の末路”と言うには切なく、でも“許されてはいけない面”もある、とても複雑な描かれ方だった。

●ペク・ソラ
善良で優しい分、序盤〜中盤は「もうちょっと言い返して…!」と思うくらい受け身に見える瞬間もあった。
でも後半になるにつれて“真実と向き合う強さ”が芽生えて、最終的には作品の“ガイド役”=真相にたどり着く案内人のような存在になっていた。

●ウジン(ジンホ)
はっきり言って、彼ほど“魅力的だけど責任を取れない男”は珍しい。
リードしているようで誰にも本気になりきれず、優しいフリをしながら全部が中途半端。
その“優柔不断”がいろんな人の人生を狂わせていくところに、この作品のリアルが詰まっていた気がする。
最終的に車椅子になり、ソラが彼を支える結末は“意外だけど納得”の終わり方だった。

●ミン・テチャン
怒り・暴力・支配・執着・自己正当化……
人間の醜さを全部詰め込んだような人物。
だけど彼の破滅は「因果応報」を象徴していて、視聴者的には最後まで彼に振り回された分、ちゃんと罰を受けたことで物語に芯が通ったと思う。

■テーマ

全体を通して感じた大きなテーマは
「真実を隠すことは、誰かの人生を奪う」
ということ。

・ジョンインは「事実」を隠した
・テチャンは「罪」を隠した
・ウジンは「本心」を隠した
・ジュリョンは「傷ついた自分」を隠した

みんな“隠したせいで”不幸になっていった。
逆にソラだけは、やや遠回りしながらも“真実を見続けた”から最後に救われた。

■展開について

100話越えらしく、どうしても途中で“同じ問題の繰り返し”があるのは否めなかったけれど、それでも視聴者が「続きが気になる」と思わせるだけの濃度が常にあった。

・執着の描写
・疑いの連鎖
・過去の因縁
・復讐と許し

こうした要素がずっと交互に押し寄せてくるから、感情が途切れず最後まで見られる感じだった。

■最終回について

最終回は賛否あるタイプの“許しと再生”エンド。
完全復讐劇を期待した視聴者には物足りないかもしれないけど、
「100話以上続いた泥沼の終着点としてはこれでよかったのかも」
と私は思う。

ソラの選んだ“許す道”は綺麗すぎる面もあるけれど、確かに“彼女らしい”。
そして、登場人物それぞれが
・傷ついた分
・罪を犯した分
“その先”を必ず背負わされているのが良かった。

■総評

派手な復讐劇でありながら、
最後に残るのは意外にも“静かな余韻”。

誰も完璧じゃないし、誰も完全には報われない。
でも、誰かが誰かを許すことで、少しだけ前に進める。

そんな“大人向けの濃厚昼ドラ”だったと思う。

トリビア 撮影裏話

スキャンダルのトリビアや裏話、出演者のコメント、SNSでの話題などをまとめます。

白雪姫モチーフと脚本の工夫

本作の演出を手がけたチェ・ジヨンPD(プロデューサー)は、制作発表インタビューで「本作のコアコンセプトは一種の『白雪姫』物語のひねりです」と述べています。継母に王国を乗っ取られる白雪姫の物語になぞらえ、「継母ムン・ジョンイン(ハン・チェヨン)は童話の継母と同じく非常に美しく魅力的な人物」であり、「童話の展開を想像しながら見るとまた違った楽しみがある」と自信を示しました。ただし物語は単純な勧善懲悪ではなく、「白雪姫」=ペク・ソラも決して一方的な被害者ではありません。PD曰く「ソラは善良なだけの人物ではなく、一方的にやられっぱなしの犠牲者ではありません。積極的に反発してムン・ジョンインに挑むキャラクターです」とのことです。ムン・ジョンインが「愛に狂ったヴィラン(悪女)」だとすれば、ソラは「目には目をで報復する情熱的で強い女性」であり、双方が既存の白雪姫的キャラクターの要素を部分的に共有しつつも現代劇として再創造されています。悪役であるジョンインにも「真摯な愛情やそれが叶わない悲しみといった感情があるため、視聴者はソラの味方一色になるというよりジョンインの側にも共感してしまうのではないか」とPDは語っており、単純な勧善懲悪に留まらない複雑な人間ドラマが本作の見どころになっています。また物語の大きな謎として「誰がムン・ジョンインを死に追いやったのか?」というミステリー要素も仕込まれており、最後まで視聴者の推理心をくすぐる構成になっています。こうした脚本上の工夫は、童話の世界観を借りつつも現代の復讐劇として新鮮さを出す演出意図の表れと言えます。

キャストの挑戦と撮影現場の秘話

ヒロインと対峙する美女悪女ムン・ジョンインを演じたハン・チェヨンにとって、本作は初の長編日々ドラマ主演となりました。彼女はオファーを受けた当初迷いもあったそうですが、「キャラクターと脚本がとてもスペクタクルで複雑な物語が面白く、挑戦だけれどとてもワクワクした。面白そうだと思ったので出演を決めた」と明かしています。実際に100話を超える長丁場の撮影は負担も大きかったようで、「こんな長いドラマは一度もやったことがなかった」とプレッシャーを語りつつも、「ドラマ自体が面白く脚本も良かったので、物語が順調に進めば長さは二次的な問題だと思った」と振り返っています。ハン・チェヨンはこれまでも悪女役を演じた経験はありましたが、「今回は本格的な悪役を演じる」と意気込んでおり、自身にとって本作が大きな飛躍になったようです。実際「『スキャンダル』は私にとって新たな挑戦とも言える作品で、とても長く記憶に残るだろう」と語っており、7年ぶりの地上波ドラマ復帰作となった本作への強い思い入れをうかがわせました。

一方、主人公ペク・ソラを演じたハン・ボルムも、初めて日々ドラマの主役として7か月に及ぶ長期撮影を走り抜けました。彼女は「長い作品を無事に終えられて感謝の気持ちでいっぱい。終わった今は空っぽなような、ほっとしたような不思議な気分」と述べつつ、撮影中は「毎日撮影とセリフ暗記の繰り返しで、ビタミン剤を1日20錠も飲んだこともあった」と体力維持に苦労した裏話を明かしています。ストレスやハードスケジュールで体重が3kg減ってしまい、共演者から「どんどん細くなっている」と心配されたともいいます。ソラ役についてハン・ボルムは「明るく純粋だが幼い頃のトラウマから心に傷を負い、やがて固く成長して復讐に邁進するキャラクター」と紹介し、「最後まで緊張感をうまく引っ張っていきたい。人物ごとのストーリーを着実に積み上げて没頭し、その力でドラマを引っ張っていければ」と気合いを語っていました。彼女自身、過去には強気で悪い役を演じることが多かったものの「ソラは一見弱そうに見えて芯が強い女性。実は自分とも共通点が多いと思う」と語り、「一途に一人の男性を想う純な部分や明るい一面が自分にも似ているかもしれない」と笑っています。復讐に燃えるソラとはいえ根は善良な人物であり、裏切った恋人(チェ・ウン演じるソ・ジノ/チョン・ウジン役)への未練も捨てきれない複雑な心情を持つため、「憎いけれど許したいのか復讐したいのか、自分でも混乱して苦しむキャラクターです。もし自分だったらソラのように復讐に走ってもすぐ疲れて忘れてしまうと思うけれど、ソラは幼い頃から一緒だった相手だからこそ恨みも未練も大きい。常にソラの立場でソラの気持ちを考えるよう努めました」と演技へのアプローチを明かしました。

撮影現場のエピソードとしては、ハン・ボルムが体当たりの演技で知られるようになったことが挙げられます。彼女は序盤から泣いたり怒ったりするシーンが多く、「いろんなパターンで演じられて楽しかった」と振り返っています。「自分が引っ張っていくキャラクターなので、怪我をするシーンでも身体を張って演じ、監督に止められるほどでした」と明かし、実際「脚にあざができたけれど、私は楽しかったです」と笑っています。また劇中で継母と娘役を演じたハン・チェヨン&ハン・ボルムの共演裏話も興味深いものがあります。二人は本作が初対面だったそうですが、実年齢が7歳ほどしか違わないこともあり「ハン・チェヨン先輩が私の“お母さん”役と聞いて、恐縮して『お母さん』とは呼びづらかった」とハン・ボルムは打ち明けています。初めて対面したときは大ファンだったこともあり緊張したものの、「実物のオーラがものすごかったです」と当時の印象を語りました。劇中ではほとんど対立してばかりの役柄でしたが、実際の待合室では一緒に台本読み合わせをしたり会話を交わしたりして打ち解け、「ハン・チェヨン先輩はとてもサバサバしていて笑い上戸な方でした」とその人柄を紹介しています。ハン・チェヨンも「早朝から深夜に及ぶ撮影で疲れるときもあったけれど、今ではお互い顔を見るだけで笑みがこぼれるほど、楽しく幸せに演技した思い出です」と語っており、長期間の撮影を通じてキャスト・スタッフが家族のように和気あいあいとした現場だったことがうかがえます。

韓国国内での反響とSNSでの話題

『スキャンダル』は、前作まで低迷していたKBS夕方帯ドラマの中で久々の健闘を見せた作品となりました。放送序盤は7~8%台だった視聴率も中盤以降は上昇し、第55話で自己最高の全国9.4%をマークして同時間帯1位を獲得するなど安定した人気を維持しました。当初100話の予定が2話延長されて全102話となったことからも、局側の手応えがうかがえます。物語後半にはクライマックスに向けて怒涛の展開が続き、視聴者の間でも「いよいよ破局に突き進んでいる」などと盛り上がりを見せました(第55話放送後の記事タイトルより)。特に終盤では「誰がムン・ジョンインを殺したのか?」という謎解き要素が話題を呼び、ネット上でも犯人予想が飛び交いました。また、劇中で強烈な悪女を演じたハン・チェヨンの怪演ぶりには「憎らしいけど美しすぎて見惚れる」「悪役だけどどこか憎めない」といった声も上がり、カリスマ悪役としての存在感が韓国のSNSやコミュニティで注目されました。ヒロイン役ハン・ボルムも自身で視聴者の反応をよくチェックしていたそうで、「私が怒るシーンで『チワワみたいに怒っている』と言われていてすごく面白かった」とネット上のあだ名を笑い交えて紹介しています。また街を歩けばご年配の方々から「毎日見てるわよ、頑張って」と声をかけられることも多く、「日々娘(=自分)の姿をテレビで見られるのが親(※ハン・ボルムの両親)は嬉しいらしくて、そう聞いた私もじーんとしました」と明かしており、幅広い層のお茶の間に本作が親しまれていたことがうかがえます。結果的に最終回まで大きなトラブルなく走り切った本作について、ハン・チェヨンは「『スキャンダル』は私にとって新たな挑戦であり、とても長く心に残る作品になりました」と総括し、視聴者への感謝とともに「また今後、新しいジャンルやキャラクターでお目にかかりたい」とコメントしています。制作陣・キャストの熱意と視聴者の声援が合わさって生まれた本作の舞台裏には、以上のような興味深いエピソードや秘話がたくさん詰まっていました。

基本情報

タイトル スキャンダル~白雪姫の逆襲~(스캔들)
英語タイトル Snow White’s Revenge
放送 KBS2
放送年 2024年
話数 全102話(日本放送版 全66話)
ジャンル 激情メロドラマ(復讐・ミステリー)
演出 チェ・ジヨン
脚本 ファン・スニョン
主な出演 ハン・チェヨン(ムン・ジョンイン役)
ハン・ボルム(ペク・ソラ役)
チェ・ウン(ソ・ジノ役)
キム・ギュソン(ミン・ジュリョン役)
イ・ビョンジュン(ミン・テチャン役) ほか

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