蝶よ花よのあらすじを感想付きで全話ネタバレで詳しく紹介!

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『蝶よ花よ〜僕の大切な宝物〜』は、韓国の地上波KBSで放送され、家族愛やロマンスを中心に描いた“ホームドラマ×ラブコメ”作品です。シングルファーザー・クム・ガンサンと、一人娘のジャンディが暮らす穏やかな日常に、ある出会いと誤解が重なって、思わぬ騒動が次々と起こる──そんな“笑いと涙”の物語が大きな魅力となっています。

物語は、同居する妻の実家や、周囲の人々が行き交う韓国の下町を舞台に、〈育児と仕事の両立に必死〉なガンサンと、〈愛するがゆえに手を焼く〉娘のジャンディが、さまざまな壁にぶつかりながらも心通わせていく過程が描かれます。一方で、令嬢教師のオク・ミレとの出会いがきっかけで、ガンサンが封印していた“妻の失踪”という過去に再び向き合わざるを得なくなり、その行方に注目が集まります。切なくも温かな家族の絆や、階層の違う二人が惹かれ合うロマンチックな展開が、本作の大きな見どころになっています。

激しい運命のいたずらだけでなく、育児や生活の苦労を乗り越えて芽生えるほのぼのとした恋愛要素や、ぶつかり合いながらも互いを支え合う家族や友人同士の友情など、ホームドラマをベースにしながらもしっかり胸を打つ人間ドラマが堪能できます。ホームコメディやラブストーリー要素が好きな方はもちろん、“家族と愛”を軸にしたハートフルな物語を求める人にもおすすめしたい作品です。ぜひ、一人娘と奮闘するシングルパパの七転八起の人生模様と、笑いと涙が詰まったロマンチックなラブストーリーの世界をのぞいてみてください♪

ここでは『蝶よ花よ〜僕の大切な宝物〜』のあらすじ・ネタバレ感想、見どころなどを余すところなく紹介し、その魅力に迫っていきます。

蝶よ花よ あらすじ

シングルファーザーのクム・ガンサンは、十年前に妻が突然姿を消した後、娘のジャンディとともに妻の実家で暮らしています。昼は惣菜店を手伝い、夜は介護士のアルバイトを掛け持ちして家計を支える“頑張り屋のお父さん”ですが、思春期のジャンディとのやり取りに手を焼くこともしばしば。そんな親子の日常に小さな嵐をもたらすのが、美術教室の新任教師・オク・ミレとの出会いです。ミレのほんの些細な言葉や優しい気配りをきっかけに、ガンサンは“妻の失踪”という封印していた過去と再び向き合うこととなり、娘ジャンディもまた新しい環境と人間関係に向き合っていきます。家族の絆や隠された事情が交差しながら、笑いと涙が入り混じる物語がゆっくりと動き出すのです。

蝶よ花よ-各話あらすじ」はこちらから

ご覧になりたい話数を押していただけると各話の詳しいあらすじが表示されます。
こちらはオリジナル全121話版で書いていますが、BS日テレ版は全80話となっておりますので、ご注意ください。

見どころポイント

本作の見どころは、家族の絆とロマンスが見事に融合したストーリーにあります。ガンサンとジャンディの父娘コンビが繰り広げるエピソードはコミカルでクスッと笑えるものが多く、思春期の娘に振り回されるイクメンパパの奮闘ぶりには頬が緩みます。一方で、失踪した妻を想い懸命に生きるガンサンの姿や、血の繋がりを超えて愛情を注ぎ合う親子の絆には胸が熱くなるでしょう。タイトルが示すように「金や玉のように大事にする」(=蝶や花のように愛情深く育てる)想いが随所に感じられ、登場人物たちがお互いを大切に思う気持ちが丁寧に描かれています​。さらに、ガンサンとミレのロマンスはシンデレラ・ストーリーのようなときめきがいっぱいです。身分違いともいえる二人が距離を縮めていく過程はもどかしくも甘酸っぱく、見守る視聴者もハラハラドキドキ。​
特にミレに想いを寄せながらも遠慮がちだったガンサンが、勇気を出してアプローチしていく場面は本作屈指の胸キュンポイントです。また、ミレの義理の家族やガンサンの周囲の人々が巻き起こす騒動も日常系ドラマならではのスパイス。意地悪な人物の登場や思いがけない出来事など波乱の展開もありつつ、その度に絆が深まっていく家族と恋人たちの姿が感動を呼びます。笑いと涙のバランスが絶妙で、毎回飽きさせないドラマチックな展開にぐいぐい引き込まれることでしょう​。
ユン・ダヨンやキム・シフといった実力派若手俳優たちの共演も光り、演技の掛け合いが自然でキャラクターに命が吹き込まれています。特にガンサン役のソ・ジュニョンは等身大の父親像を情感たっぷりに演じ、日本の視聴者から見ても感情移入しやすいヒーローと言えるでしょう。恋愛ドラマとしてもホームドラマとしても上質で、韓流初心者からベテランファンまで幅広くおすすめできる一作です。

キャスト・登場人物 相関図

韓国ドラマ『蝶よ花よ』のキャスト&主な登場人物一覧です。

クム・ガンサン 役:ソ・ジュニョン


キャラクター概要
妻が行方不明になってから、ひとり娘のジャンディを育てながら妻の実家で暮らすシングルファーザー。昼は惣菜店、夜は介護のアルバイトと掛け持ちで働きながら、家族を支える“懸命なお父さん”です。明るく優しい性格ですが、10年前に突然姿を消した妻のことを忘れられず、どこか影を背負っています。
俳優紹介
ソ・ジュニョンは、ドラマや映画を通じて繊細な感情表現に定評があり、特にホームドラマで見せる等身大の演技で人気を集めています。『凍える華』『シンデレラの涙』などの出演でも知られ、本作では父親役に挑戦し、温かくも切ない家族愛をリアルに体現しています。

オク・ミレ 役:ユン・ダヨン


キャラクター概要
大手食品会社の家に養女として迎えられ、何不自由なく育った令嬢。ジャンディの通う美術教室の新任教師として、ガンサン親子の前に現れます。穏やかで優しい性格の持ち主ですが、一方で自分の出生や家族との関係に複雑な秘密を抱えており、その内面には迷いや葛藤を抱えています。ガンサンやジャンディと接する中で、人を思いやる本当の優しさや愛情に気づき、変化していきます。
俳優紹介
ユン・ダヨンはラブコメ作品から時代劇まで、幅広いジャンルで活躍する若手女優。透明感のあるビジュアルと自然な演技で注目を集めています。本作では“優雅なお嬢様”と“心に傷を抱える女性”という二面性を演じ分け、ストーリーの鍵を握る存在となっています。

トン・ジュヒョク 役:キム・シフ


キャラクター概要
ミレが暮らす家の関係者であり、彼女とは幼い頃からの幼馴染。エリートコースを歩み、大手企業で働きながら“身分違いの恋”をめぐって複雑な想いを抱えています。温和に見える一方、独占欲やライバル心を垣間見せるなど、人間臭い一面が魅力です。ガンサンとは対照的な存在感を放ち、三角関係の行方を左右するキーパーソンでもあります。
俳優紹介
キム・シフは映画『建築学概論』やドラマでの端正なルックスと安定感ある演技で知られる俳優。知的でクールな役どころが多く、本作でもスーツ姿が似合う優秀社員を好演しています。物語後半に向けて、ガンサンとの対立やミレとの関係など、ドラマチックな展開を盛り上げる役割を担います。

クム・ジャンディ 役:チェ・ユンラ


キャラクター概要
ガンサンのひとり娘で、中学生という多感な時期を迎えた女の子。父を慕いつつも反抗期ならではの衝突も多く、家族関係に悩むシーンも見受けられます。母の失踪に対する心の傷を抱えつつも、明るく前向きに生きようとする姿が視聴者の共感を呼ぶ存在です。やがてミレと触れ合うことで、思いがけない“親の愛”を知ることになります。
俳優紹介
チェ・ユンラは子役からキャリアをスタートし、着実に演技力を磨いてきた期待の若手女優。現実味あふれる思春期の繊細な感情表現で、クム家の“笑いと涙”のドラマを支えています。
これら4人のキャストを軸に、ホームドラマとしての家族愛やロマンス要素が絡み合い、『蝶よ花よ』ならではの温かくも切ない物語が展開していきます。ぜひ彼らの奮闘と成長、そして秘められた過去が明らかになる過程に注目してみてください。

評価・レビュー

韓国ドラマ「蝶よ花よ」の評価レビュー&感想です。
ストーリーの良し悪し、出演者の演技力、物語の展開、脚本の面白さなどを総合的に評価しています。
もちろん、レビュー&感想の中にも作品に関するネタバレがありますのでご注意ください♪

ネタバレを表示する

何よりも“家族”や“愛”の形が人それぞれにあるんだな、ということでした。特にジャンディとクム・ガンサンの関係には、初めは「血のつながり」が重要なのかなと思いきや、実際は「育ての親」としての深い愛情があればこそ成り立つんだと改めて気づかされました。そこに後からイ・ソンジュが復帰してきて、さらにドタバタが加速するわけですが、一筋縄ではいかない人間模様がずっと目を離せなくさせるんですよね。

イ・ソンジュは言動が強引で“自分勝手”に見える部分もあったけれど、娘を助けたい一心なのかもしれないと思うと完全には責められず、ある種の母性のかたちとして受け止めるしかないな、と思わされました。一方、オク・ミレの存在感は絶妙で、ジャンディをはじめとする周囲の人たちにじわじわ影響を与え、最終的には思いやりや献身性の大きさが際立った印象です。彼女の健気さや優しさがなかったら、あの波乱含みの物語はもっと荒れていたかもしれません。

最初から最後まで衝撃の連続でしたし、「まさか、ここにきてそんな展開になるの?」という場面も多かったです。でも最終的には、“生まれたときからの縁”だけではなく、“長年の積み重ねで築かれた信頼”こそが家族を形作るんだというメッセージを受け取った気がします。みんながそれぞれの幸せを勝ち取るために苦労しながらも成長していく姿は、まさに“蝶が花を求めてひたむきに飛び回る”かのようでした。長丁場のお話でしたが、いろいろ考えさせられるドラマで、最後は微笑ましく見送ることができて良かったです。

トリビア・制作秘話

制作背景(放送局・企画意図・制作会社)

『蝶よ花よ』は2023年3月27日から9月15日まで、KBS1で平日夜8時30分に放送された全121話の連続ドラマです。企画はKBSドラマ本部が担当し、制作はKBS系列の制作会社モンスターユニオン(Monster Union)によって行われました。本作は前作『내 눈에 콩깍지(直訳:私の目に豆のさや)』の後番組として企画され、当初120話の予定でしたが好評につき1話延長されました。

企画のきっかけ・テーマ: 物語はシングルファーザーの金剛山(クム・ガン山)と、養女の玉未来(オク・ミレ)を中心に、「金のように玉のように」大切な子どもを育て上げていく家族の姿をコミカルかつ感動的に描いています。制作陣は「父性愛という新しいテーマを通じて従来とは異なる家族の形をお見せしたい」と企画意図を語っており、血のつながりを超えた親子愛・家族愛が本作の核になっています。演出は『国家代表ワイフ』(2021年)など家庭劇で実績のあるチェ・ジヨン監督、脚本は『꽃길만 걸어요(花道だけ歩きましょう)』(2019年)で温かい物語を紡いだチェ・ヘヨン作家が担当し、本作で初タッグを組みました。

タイトルの意味: 韓国語のタイトル「금이야 옥이야」は、「金だよ、玉だよ」という直訳通り子どもを金玉のように宝物扱いする愛情表現です。タイトル通り本作では親が子を大切に想う気持ちが全面に描かれており、制作発表でも「疾風怒涛の反抗期娘を育てるプロジェクト」と銘打って宣伝されました。このようにユニークな切り口で企画された背景には、「家族の形態が多様化する中で、中学2年の思春期娘を必死に育てる父親の物語を描いたら面白いのでは」という制作側の意図があったと監督は語っています。

キャスティング秘話(主演俳優の起用経緯・オーディションなど)

主演抜擢: 主人公のシングルファーザー、金剛山役には俳優ソ・ジュニョンが起用されました。ソ・ジュニョンにとって地上波ドラマの主演復帰は約7年ぶりで、KBS1の連ドラ主演は実に12年ぶりでした。オーディションや制作陣との面談の場で、チェ・ジヨン監督は彼と初対面した瞬間「あなたこそガン山ね」と太鼓判を押したといい、ソ本人も「KBS1の昼ドラで主役を張るのがずっと夢だったので、本当に嬉しい」と涙ぐみながら感謝を述べています。実年齢37歳のソ・ジュニョンは「自分ももう『若いパパ』を演じるにはギリギリの年齢。でも、娘役の子に『パパ!』と呼ばれるシーンは夢のようで本当に幸せだった」と語り、若い父親役への強い意気込みを見せました。

ヒロインの玉未来役には新人女優のユン・ダヨンが大抜擢されました。ユン・ダヨンにとって本作がデビュー以来初の主演となり、彼女は脚本を初めて受け取った際「あまりに嬉しくて思わず泣いてしまった」と明かしています。チェ・ジヨン監督とは前作『国家代表ワイフ』に続く再タッグで、「また私を見出してくださった監督に本当に感謝したい。シナリオがスラスラ読めて、これはぜひやりたいと思った」と起用への喜びを繰り返し語っていたようです。

その他の主要キャスト: ユン・ダヨン演じる玉未来と対立・絡み合う東ジュヒョク役にはキム・シフがキャスティングされています。キム・シフは子役出身で映画や青春ドラマで活躍してきましたが、本作が意外にもデビュー20年目で初の昼ドラ出演となりました。長丁場の撮影に最初は悩んだものの、両親の「ぜひやりなさい」という後押しもあって出演を決めたそうです。結果として約8か月に及ぶ撮影を通じ、共演者たちと本当の家族のような絆が生まれたといい、「新鮮な経験だった」と振り返っています。また、金剛山の父で孫思いの陽気なおじいちゃん金仙達(クム・ソンダル)役にチェ・ジェウォンが配されました。バラエティ番組司会などマルチに活躍してきたチェ・ジェウォンにとって久々の連ドラ演技復帰作となり、コミカルなシーンスティーラー(場面をさらう名脇役)ぶりが評判となりました。特に金仙達は派手なファッションで社交ダンスホールに入り浸るキャラクター設定で、毎回カラフルな衣装を着こなす姿が制作陣の公開したオフショットでも確認できます。このようにベテランから新鋭までバランスよく揃えたキャスティングも本作成功の要因の一つのようです。

撮影裏話(ロケ地・エピソード・NGシーンなど)

本作は家庭劇らしく、市井の生活感あふれる場所が舞台になっています。主人公ガン山が働くお惣菜店「ホンドのキムチ店」や、祖父ソンダルが通うダンスホール(劇中では昔懐かしの「コルラ텍」というディスコ風社交場として登場)などは、ソウル市内のセットと実在ロケ地を交えて撮影されました。特にソンダルが派手な衣装でコルラ텍に出入りするシーンは視聴者の笑いを誘い、本編のみならず撮影の裏話としても話題になりました。チェ・ジェウォンが纏うカラフルな虹色ジャケットや赤い蝶ネクタイ姿はビハインドカット(撮影現場写真)でも公開され、彼の意外なファッションセンスが注目を集めました。

約8か月に及ぶ撮影期間中、現場の雰囲気は終始アットホームだったといいます。主演のソ・ジュニョンは「KBSは実家のような安心感がある」と語り、主要キャストたちは長期間の共同作業で本当の家族のような絆が生まれたと口を揃えています。クランクアップ後にはキャストとスタッフ全員でダンスを踊る打ち上げ動画がSNSに投稿されるなど、仲の良いチームワークが最後まで続きました。また、劇中で親子を演じたソ・ジュニョンと幼いクム・ジャンディ役のキム・シウンは撮影の合間も実の父娘さながらに接し、キム・シウンが「アッパ(パパ)!」と呼ぶたびにソ・ジュニョンがデレデレに笑顔になる微笑ましい姿がスタッフに目撃されています。

印象的なエピソードとしては、物語終盤のクライマックスシーンです。ガン山が育ての娘ジャンディの実父ではないという秘密が明かされる回(第119話前後)では、ソ・ジュニョンが実際に大粒の涙を流しながら熱演し、そのリアルな父性愛がスタッフや視聴者の心を打ちました。このシーンは撮影後にモニターチェックしたスタッフからも拍手が起こり、一発OKだったと伝えられています。また、本作には中盤以降に行方不明だった妻・ソンジュ役の女優パン・ソヨンが再登場し、怒涛の展開を迎えます。妻の復帰シーンでは、妻の母(主人公の姑)であるファン・チャンラン役のイ・ウンギョンが鬼気迫る怒りの演技を披露し、これも「迫真の怪演」とネット上で大きな反響を呼びました。イ・ウンギョンは長らく婿のガン山を受け入れなかった姑という役柄でしたが、娘のためにようやく婿を認めた矢先に衝撃の事実を知るという難しい心理を見事に表現し、視聴率13%台の立役者との評価も得ています。

視聴率の推移と韓国国内での反響

本作はKBS1の夜8時台の日々ドラマ枠ということもあり、放送開始当初から安定した視聴率を維持しました。初回はAGBニールセン全国基準で14.4%の好発進となり、以降もおおむね12~15%台を推移。中盤で若干の上下はあったものの、大きく数字を落とすことなく順調に視聴者を獲得しました。物語が佳境に入った終盤には視聴率が再び上昇し、第120話でシリーズ最高となる15.2%(AGB全国)を記録、最終話も14.6%で有終の美を飾っています。番組が盛り上がったことから前述のように当初予定より1話延長されており、このことからも局側の手応えがうかがえます。

視聴者からは温かいホームドラマとして概ね好評をもって受け入れられました。序盤は「シングルファーザーが娘を育てる」というユニークな設定に共感や応援の声が集まり、中盤以降は日々ドラマらしい波乱万丈な展開(実母の生存や出生の秘密など)がSNSやネット掲示板で話題を呼びました。特に終盤の119話で、ガン山(ソ・ジュニョン)が娘ジャンディのために自らの秘密を告白し涙する場面は「本当に胸が熱くなった」「ソ・ジュニョンの演技が光った」と視聴者から称賛され、放送後は関連クリップがネット上で拡散されました。また、妻ソンジュ登場後の姑ファン・チャンラン(イ・ウンギョン)が激昂するシーンは「演技がすごすぎる」「イ・ウンギョンの怪演震える」などと瞬く間にコメントが殺到。イ・ウンギョンは長年のキャリアに裏打ちされた鬼気迫る演技で物語を牽引し、「視聴率アップの功労者」とする分析記事も出ています。こうした俳優陣の熱演に支えられ、本作は地味ながらも堅実な人気を博し、KBSの看板日々ドラマとしてその役割を果たしました。

脚本家・監督のコメント・インタビュー発言

監督(チェ・ジヨン)のコメント: チェ・ジヨン監督は制作発表会や取材で、本作の演出方針について「KBS1のドラマには常に楽しい娯楽と温かいメッセージを届けるというモットーがある。本作もその路線を守りつつ、マンネリにならない新しい物語にしたかった」と語っています。「『国家대표 와이프』が終わって間もなく本企画と出会い、汗を流して一生懸命作ったドラマ。今回も愛情深い目で応援してほしい」と述べ、家族ドラマとしての手応えを感じさせました。また「昨今は様々な家族の形がある中で、思春期真っ只中の娘を育てる父親の話を描いたらどうだろう、と新鮮な気持ちで取り組んだ」とし、「笑えてホロリとくるドラマに仕上がった」と自信を見せています。

脚本家(チェ・ヘヨン)のコメント: 脚本を担当したチェ・ヘヨン作家は、本作執筆にあたり「父と娘」の物語に温かみを持たせることを意識したとされています。彼女は前作『꽃길만 걸어요(花道だけ歩きましょう)』でもハートフルな作風で人気を博しており、本作でもシングルファーザーが奮闘する姿をコミカルになり過ぎず情感豊かに描きました。チェ・ヘヨン作家自身のインタビュー発言は多く伝えられていませんが、制作陣によれば「血の繋がりを越えた親子の愛情と、人との繋がりの大切さ」を脚本の柱に据えていたとのことです。実際、劇中ではガン山が育ての娘ジャンディや養女ミレに注ぐ愛情、そして葛藤を乗り越えて形作られる新しい家族像が丁寧に描かれています。監督と作家の初タッグについて、メディアでは「家庭劇の名手と温かな筆致の作家が意気投合した」と紹介され、放送前から注目を集めました。

音楽・挿入歌(OST)に関する情報

主題歌(OST Part.1): オープニングとエンディングで流れる主題歌はT-ARAのハム・ウンジョン(함은정)が歌う「두근두근 때론 콩닥콩닥」(ドキドキ時にはバクバク)です。2023年4月13日にOST Part.1としてリリースされたこの曲は、物語全体の雰囲気を象徴するような明るくポップなダンスナンバーになっています。春の爽やかさを感じさせるメロディに乗せて、親子のときめきや胸の高鳴りをコミカルに表現した歌詞が特徴で、劇中ではガン山とミレ(またはジャンディ)の心情を軽やかに彩りました。

劇中歌・挿入歌(OST Part.2): 2023年7月19日にはOST Part.2としてDeep Endによる「이유가 되죠」(理由になるんです)が発売されています。こちらは主題歌とは打って変わって落ち着いたバラード調の楽曲で、劇中の感動的な場面やロマンスシーンで挿入歌として使用されました。タイトルの「理由になるんです」は劇中の台詞にも通じるフレーズで、登場人物たちがお互いの存在価値に気付くクライマックスで印象的に流れ、視聴者の涙を誘いました。

音楽担当: 劇伴(BGM)を含む音楽全般はイ・ジヨン音楽監督が手掛けています。イ監督は抒情的なピアノ曲からコミカルな劇伴までシーンに合わせた多彩な楽曲を用意し、父娘の絆を盛り上げました。特にガン山がジャンディを思ってギターを爪弾くシーン(劇中設定として)では、イ監督自身が作曲した優しい子守唄風のテーマ曲が流れ、物語に深みを与えています。音楽面ではアイドル出身のウンジョン起用も話題となり、T-ARAファンからの注目も集めるなどドラマ外でも波及効果が見られました。

SNSやネット上の話題(ミーム・ファンの反応など)

本作は中高年層の視聴者だけでなく、SNSやネット上でもいくつかの話題を生みました。まず、ガン山が思春期の娘ジャンディに振り回されながら奮闘する姿は、韓国のネットスラングで「중2병(中2病)」と呼ばれる反抗期ネタとして共感をもって受け取られました。「まるで自分の家を見ているようだ」「中2病の娘に手を焼く全国の父親代表」といったコメントがネット掲示板に書き込まれ、ガン山パパの奮闘ぶりが一種のミーム化しました。また、金仙達(ガン山の父)が繰り広げるコミカルな言動も人気で、カラフル衣装でコルラ텍通いというキャラクター設定がユーモアを誘い、「#패션왕_선달(ファッション王ソンダル)」なるハッシュタグが登場するなどファンの遊び心を刺激しました。

KBS公式サイトやSNSでも積極的な情報発信が行われました。公式YouTubeチャンネルでは毎週のハイライト動画やNGシーン集が公開され、特にガン山が娘の化粧を取り上げるコミカルな場面や、姑チャンランが怒りを爆発させる緊迫の場面などは再生回数を伸ばしました。出演者たちも各自のインスタグラム等で撮影の合間の写真を共有し、ユン・ダヨンは劇中で着用した衣装姿や共演者とのショットを投稿してファンから「可愛い!」「応援してるよ」といったコメントが寄せられていました。最終回放送後には、主要キャストが集まってダンスする動画がTwitter上で拡散され、「終わるのが惜しい素敵なチームだった」とファンからねぎらいの声が上がりました。

さらにマスコミでも、本作の成功要因や視聴者の反応を分析する記事が配信されています。例えば、朝鮮日報など大手紙のネット版ではソンダル役チェ・ジェウォンのビハインド写真が紹介され、「登場するたび笑いを誘う愉快なキャラクター」と評されました。聯合ニュースは放送開始前の注目作として脚本読み合わせの様子を伝え、本作を「様々な家族の成長物語」と紹介しています。全体として、SNSやネット上でも地味ながら着実な支持が感じられ、特に家族で視聴していたというユーザーから「毎晩の楽しみだった」「心温まるドラマをありがとう」といった投稿が散見されました。こうした視聴者の声に主演のユン・ダヨンは「皆さんの応援のおかげで最後まで走り切れました。名残惜しいです」と感謝のコメントを残し、ソ・ジュニョンもインタビューで「この作品で得た家族のような絆は一生の宝」と語っています。

作品概要・基本情報

タイトル
日本語題:蝶よ花よ(直訳:金や玉のように)
ハングル表記:금이야 옥이야
ジャンル
ホームドラマ(デイリードラマ)×ロマンスコメディ
放送局・制作
放送局:KBS1(韓国)
放送期間:2023年3月27日〜2023年9月22日
話数:全121話
スタッフ
演出(監督):チェ・ジヨン (최지영)
脚本:チェ・ヘヨン (채혜영)

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